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第十八章
645 原因は?
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( レオン )
” たまにはゆっくり友達とお茶でも行ってこいよ!
ほら、新しくできたお店があったじゃん?そことかどうだ?
俺はいつも頑張ってくれるお前にたまにはゆっくりして欲しいんだよ。 ”
キリッ!とした表情でそう言った男を見る女の顔は・・・・ ” 無 ”
それに気づいた男はビクッ!と身体を震わせたが、女はそのまま何の感情も浮かばぬ顔のまま口を開いた。
” へぇ~、今日もあの女と会うのね。 ”
ギクッ!!
一瞬肩を大きく震わせた男だったが、直ぐに平静を保とうとペラペラと早口で喋りだす。
” はっ、はぁ~?!おっおっ女って誰だよ、変な事言っちゃってさ~。
俺は心からお前の心配をしてーーー ”
” ふ~ん?いつも仕事から帰ってきて疲れていても皿一つ洗ってくれない貴方が?
家事は全て丸投げ、私が具合が悪くても平気で飲み会に行く貴方が? ”
はんっと鼻で笑いながら語られる言葉の数々に男は汗を掻き、尚も必死に言い訳を続けるが女の視線は変わらない。
” 私が何処かに出かけている間はずっと会ってイチャイチャしてるんだもんね~?
今まで楽しかった?ゴミクズ野郎。 ”
” ・・えっ・・?ゴ、ゴミ・・?? ”
ぽかんとする男を見て女はニチャ~~と大きく口元を歪め、それによって青ざめてしまった男に対し酷く冷たい声で言い放った。
” 荷物はお前の実家に全部送ったからそのまま出てけよ、チ◯カスゴミ男が。
証拠は職場にも送ったから女共々クビだってよ、ご愁傷さま~。
後は二人の退職金と貯金は全部貰ったから、愛が溢れる一文無しスタート二人で頑張って?
あばよっ!地獄に堕ちろ!クズ共が! ”
泣いてすがる男の股間部を容赦なく蹴り上げた女は、気絶した男を残しそのまま去っていった。
今の状況はそれに非常に類似している。
男の方がリーフ様、女の方が俺。
つまりリーフ様は他とイチャイチャするために俺に執拗に外出を勧めてきている。
顔からは元々乏しい表情がマイナスに振り切る勢いで無くなっていった。
他の人間にうつつを抜かすなど許せない。
しかし、俺はその女とは違いリーフ様を絶対に離さない、離れない、別れるという選択肢は皆無。
ならば・・そんな俺に選べる選択肢は一つ。
リーフ様が ” 浮気 ” をしない様、物理的に離れる時間を与えない事しかない。
俺は何を言われてもあのダンジョンには戻らない。
それが正解だ。
リーフ様が何を言ってもツツーーン!!と全て拒否していると、リーフ様はとんでもない事を言った。
「 裸でベチョベチョになるのが嫌なんだね?
レオンは力持ちさんだから確かに相手にするのは難しいかもしれないね。 」
「 ーーーーっ!!!??? 」
べ、ベチョベチョ!?裸で???
その言葉が耳から頭に入ってきた瞬間、モアモア~と頭に浮かんだのは ” 性教育 ” の際に教えられた男同士の愛し合い方!
” まずは潤滑油でベチョベチョに~・・・ ”
・・・・・
更に続けて浮かんできたのは、いつも恐ろしいスピードで服を脱いでしまうリーフ様の姿と一切隠れていない、隠してくれない美しい裸体の映像だった。
それが頭の中に浮かんだ瞬間、ブワワワ~と顔中が熱く火照り体中にビリビリと電気の様なものが走る。
「 裸でベチョベチョ・・したいです。
俺は手加減を完璧にマスターしてますし、先ほどこの学院の全ての知識を吸収してきましたのでそういった知識も全て頭の中にあります。
全てお任せ下さい。
あ、勿論最後までは致しません。
俺は責任感のある男ですから。 」
自分のしたいことをしっかりと伝えた上で、リーフ様の不安を完全除去。
更には昨日リーフ様に教えて貰った事はきちんと理解している事、そしてそういった責任感がある男であるとアピールもしておいた。
【 学院図書館 】で読んだ本の中には閨に関するモノも多くあったため、知識に対しては問題ないし、先程の ” 性教育 ” の授業をした軽薄男のスキルも全て習得済み。
何も心配はいらないと必死に訴えたのが通じた様で、
” じゃ~少しだけね。 ”
” イケる所までいこう! ”
ーーと、頷いてくれたのだ!
嬉しい!嬉しい!!
喜びの感情のままリーフ様の体をギュッと抱きしめた。
腕の中に捕まえたリーフ様は困惑顔を見せながら「 早くダンジョンに行かないと!時間がないよ。 」と心配の声をあげた。
” やるべきことをしてから遊ぶ ”
大事なルールの一つを思い出し、俺は浮かれた頭のままダンジョンを踏んで壊した。
これで全ての憂いは解決した!
晴れやかな気分でリーフ様の元に戻ると、なんとーーーー
「 ダンジョンがなくなっちゃったから残念だけどできないよ。
また今度だね。 」
・・・・といわれてしまった。
ズギャギャンっ!!
特大の雷に打たれた様なーーいや、俺に雷によるダメージは無いが・・
とにかく恐ろしいほどの衝撃に襲われ必死にその急な心変わりの原因を考える。
言い方が悪かった・・?
ダンジョンの壊し方??
いや、場所の問題かもしれない!
「 ここでは駄目なんですか?!
・・・あっ!学院外でないと駄目って事ですね?
じゃ、じゃー家でしましょう!
今からでも・・・ 」
リーフ様の手をニギニギスリスリと揉みながら必死に縋ったが、「 さっきのダンジョンじゃないと無理だね! 」と、ハッキリNO!と言われてしまった・・・。
嫌だって・・
ーーーフラッ・・
思わず倒れそうになったが、リーフ様がすかさず支えてくれてそのまま座らせてくれる。
そして心配そうに背中にくっついてくれるが俺の頭は真っ白で、何が敗因だったのかをひたすら必死に考えた。
” たまにはゆっくり友達とお茶でも行ってこいよ!
ほら、新しくできたお店があったじゃん?そことかどうだ?
俺はいつも頑張ってくれるお前にたまにはゆっくりして欲しいんだよ。 ”
キリッ!とした表情でそう言った男を見る女の顔は・・・・ ” 無 ”
それに気づいた男はビクッ!と身体を震わせたが、女はそのまま何の感情も浮かばぬ顔のまま口を開いた。
” へぇ~、今日もあの女と会うのね。 ”
ギクッ!!
一瞬肩を大きく震わせた男だったが、直ぐに平静を保とうとペラペラと早口で喋りだす。
” はっ、はぁ~?!おっおっ女って誰だよ、変な事言っちゃってさ~。
俺は心からお前の心配をしてーーー ”
” ふ~ん?いつも仕事から帰ってきて疲れていても皿一つ洗ってくれない貴方が?
家事は全て丸投げ、私が具合が悪くても平気で飲み会に行く貴方が? ”
はんっと鼻で笑いながら語られる言葉の数々に男は汗を掻き、尚も必死に言い訳を続けるが女の視線は変わらない。
” 私が何処かに出かけている間はずっと会ってイチャイチャしてるんだもんね~?
今まで楽しかった?ゴミクズ野郎。 ”
” ・・えっ・・?ゴ、ゴミ・・?? ”
ぽかんとする男を見て女はニチャ~~と大きく口元を歪め、それによって青ざめてしまった男に対し酷く冷たい声で言い放った。
” 荷物はお前の実家に全部送ったからそのまま出てけよ、チ◯カスゴミ男が。
証拠は職場にも送ったから女共々クビだってよ、ご愁傷さま~。
後は二人の退職金と貯金は全部貰ったから、愛が溢れる一文無しスタート二人で頑張って?
あばよっ!地獄に堕ちろ!クズ共が! ”
泣いてすがる男の股間部を容赦なく蹴り上げた女は、気絶した男を残しそのまま去っていった。
今の状況はそれに非常に類似している。
男の方がリーフ様、女の方が俺。
つまりリーフ様は他とイチャイチャするために俺に執拗に外出を勧めてきている。
顔からは元々乏しい表情がマイナスに振り切る勢いで無くなっていった。
他の人間にうつつを抜かすなど許せない。
しかし、俺はその女とは違いリーフ様を絶対に離さない、離れない、別れるという選択肢は皆無。
ならば・・そんな俺に選べる選択肢は一つ。
リーフ様が ” 浮気 ” をしない様、物理的に離れる時間を与えない事しかない。
俺は何を言われてもあのダンジョンには戻らない。
それが正解だ。
リーフ様が何を言ってもツツーーン!!と全て拒否していると、リーフ様はとんでもない事を言った。
「 裸でベチョベチョになるのが嫌なんだね?
レオンは力持ちさんだから確かに相手にするのは難しいかもしれないね。 」
「 ーーーーっ!!!??? 」
べ、ベチョベチョ!?裸で???
その言葉が耳から頭に入ってきた瞬間、モアモア~と頭に浮かんだのは ” 性教育 ” の際に教えられた男同士の愛し合い方!
” まずは潤滑油でベチョベチョに~・・・ ”
・・・・・
更に続けて浮かんできたのは、いつも恐ろしいスピードで服を脱いでしまうリーフ様の姿と一切隠れていない、隠してくれない美しい裸体の映像だった。
それが頭の中に浮かんだ瞬間、ブワワワ~と顔中が熱く火照り体中にビリビリと電気の様なものが走る。
「 裸でベチョベチョ・・したいです。
俺は手加減を完璧にマスターしてますし、先ほどこの学院の全ての知識を吸収してきましたのでそういった知識も全て頭の中にあります。
全てお任せ下さい。
あ、勿論最後までは致しません。
俺は責任感のある男ですから。 」
自分のしたいことをしっかりと伝えた上で、リーフ様の不安を完全除去。
更には昨日リーフ様に教えて貰った事はきちんと理解している事、そしてそういった責任感がある男であるとアピールもしておいた。
【 学院図書館 】で読んだ本の中には閨に関するモノも多くあったため、知識に対しては問題ないし、先程の ” 性教育 ” の授業をした軽薄男のスキルも全て習得済み。
何も心配はいらないと必死に訴えたのが通じた様で、
” じゃ~少しだけね。 ”
” イケる所までいこう! ”
ーーと、頷いてくれたのだ!
嬉しい!嬉しい!!
喜びの感情のままリーフ様の体をギュッと抱きしめた。
腕の中に捕まえたリーフ様は困惑顔を見せながら「 早くダンジョンに行かないと!時間がないよ。 」と心配の声をあげた。
” やるべきことをしてから遊ぶ ”
大事なルールの一つを思い出し、俺は浮かれた頭のままダンジョンを踏んで壊した。
これで全ての憂いは解決した!
晴れやかな気分でリーフ様の元に戻ると、なんとーーーー
「 ダンジョンがなくなっちゃったから残念だけどできないよ。
また今度だね。 」
・・・・といわれてしまった。
ズギャギャンっ!!
特大の雷に打たれた様なーーいや、俺に雷によるダメージは無いが・・
とにかく恐ろしいほどの衝撃に襲われ必死にその急な心変わりの原因を考える。
言い方が悪かった・・?
ダンジョンの壊し方??
いや、場所の問題かもしれない!
「 ここでは駄目なんですか?!
・・・あっ!学院外でないと駄目って事ですね?
じゃ、じゃー家でしましょう!
今からでも・・・ 」
リーフ様の手をニギニギスリスリと揉みながら必死に縋ったが、「 さっきのダンジョンじゃないと無理だね! 」と、ハッキリNO!と言われてしまった・・・。
嫌だって・・
ーーーフラッ・・
思わず倒れそうになったが、リーフ様がすかさず支えてくれてそのまま座らせてくれる。
そして心配そうに背中にくっついてくれるが俺の頭は真っ白で、何が敗因だったのかをひたすら必死に考えた。
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