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第十七章

618 悪の帝王ごっご

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少々ハーレム要素ありなのでご注意下さいm(__)m( No恋愛 )


( リーフ )



ピッ・・と横に光の筋が走った瞬間、それが当たった前衛の2人はドンッ!と跳ね飛ばされ俺の前にボボンっ!と積み重なって落下。

ダメージを負って動けない彼らは青ざめ、まるで子鹿の様にフルフル震えながら俺を見上げてくる。


俺はそれを見下ろしながら悪役に相応しき笑みをニタ~と浮かべると、可愛らしく涙する彼らを指差した。


「 レオ~ン。GO! 」


俺の命令に対しレオンはコクリと頷きピッ!と指を振ると、小さな竜巻が発生し彼らを襲う。

するとあっという間にその身を被っていた服はビリビリビリ~!!と容赦なく切り裂かれ空へと舞い上がった。




「「 あぁぁぁぁぁぁぁーーーっ!!!!! 」」




全裸になってしまった2人は叫び、一瞬で顔色は青からリンゴより深い色合いの赤へ。

そのままオギャンっ!と赤子の様に泣き出してしまう。


寿命を考えればまだまだ赤ちゃんの方に近い年齢だから大丈夫大丈夫~


歌うように言って慰めながら、情け容赦なくモルトとニールに頼んで新たに作った磔台に括り付けてもらった。



横並びになったぷるるんっお象さんが3つ。



それを満足そうに見上げ、「 まだまだ発育途中だねぇ~。 」と言って繁々と見つめてやると気絶しているマービン君以外の2人はまるで心まで赤ちゃんになった様子でオギャ~と泣く。



所詮はまだまだ赤子に毛が生えた程度の小童共よ。



フォッフォッフォ~と微笑ましい笑みを浮かべた後、おっと!これはいかん!と表情を引き締め、直ぐには~っはっはっーー!!と悪役にふさわしい高笑いを上げた。



「 俺こそが真の悪の帝王!この学院の支配者のリーフ様だ!

全員恐怖し、これからはこの俺に従えぇぇ~~!! 」



片足を上げたカマキリのポーズ!

最強最悪のボスのカリスマ溢れる姿を刮目してみよ!



癖になりそうな爽快感~♬

俺、精神的には結構悪役が向いている~。

外見は一般人だけど!




じわじわ~とその快感に酔いしれていると、後ろにいる一年生達は「「「 はは~! 」」」と全員揃って跪いていい返事!



既に一年生は制圧完了。

この三ヶ月間で嫌というほど俺の恐怖を染み込ませてやったから制圧が早い早い!



その後仁王立ちに切り替えた俺の周りに、突然ススス~とサイモンが近寄ってきて片腕にペトッとくっついてきた。



「 素敵ですぅ~リーフ様♡

さっちゃん悪い子なので今日から一緒に悪の道を突き進みま~す! 」



ハートをぴょんぴょん飛ばしては全てぶつけてくるサイモンに ” 悪い子は駄目~ ” と反対の手でデコピンしようとしたその瞬間ーーーガシッ!とその腕を掴まれ、更にポヨンとしたモノに挟まれて動きを封じられたので視線をその方向へ。


するとリリアちゃんが俺の腕をポヨヨンの間に挟んでいて、俺と目が合うとニッコリ笑う。



「 本当に素敵。

私もどちらかといえば悪役サイドなので喜んでお供しますね。 」



ご機嫌な様子のリリアちゃんがサイモンに続いて不穏な事を言い始めたが、悪役サイドといわれれば ” イメージはそうかも! ” と大いに納得してしまった。


日頃、華麗で素晴らしい手腕を用いて傲慢貴族たちにチクチクチクチク精神的パンチを食らわせニヤリしているリリアちゃん。

そのやり方は巧妙かつ的確でかなり手厳しいので、少なくとも正義の見方路線には見えない。



うう~ん・・・



なんて言おうか迷っていると、後ろにいるレオンがピクリッと反応し動こうとしたらしいが、モルトとニールが即座に土魔法を使ってやたらご立派な王様の椅子を作り出すと、まぁ、まぁ、と宥めながらレオンをそこに座らせる。


そしてサイモンとリリアちゃんが両脇から俺を荷物の様にグッと持ち上げ「「 リーフ様お返ししま~す! 」」と言ってレオンの上にポポンとそのまま放り投げた。


するとレオンは直ぐに俺をキャッチし抱きしめると、ジトジト~と恨みがましい目を周囲に向けながらキュッと丸まる様にアナコンダ・ホールド。



いつもと違う雰囲気に怖い怖いが発動してしまったらしい。



怖かったでちゅね~。

怖がらせてゴメンよレオ~ン!



ペト~と慣れ親しんだ岩の様な身体にくっつき、スリスリスリ~とほっぺを擦り付けると、レオンはヘロッと体の力を抜いて緊張を解く。



” 擦られる前に擦れ ” 


大根おろしもびっくりな硬い硬いレオンの胸に擦られる前に、自ら擦られに行くことで被害を最小限にする方法を俺は学んだ。



拘束が解かれたレオンの上でもそもそもそ~と収まりの良いところを探して大人しく座ると、タイミングを見計らった様に俺とレオンが座る王様席の両隣にサイモンとリリアちゃんが立ってニッコリと笑った。



「 悪の帝王にはぁ~やっぱりそれなりに可愛い女性が添えられていないと怖さが半減しちゃいますからね。

僕がリーフ様の悪の華になります♡ 」




両手を顎につけてコテッと横に顔を倒すサイモンに、「 悪のさっちゃんも良い!! 」「 リーフ様!めちゃくちゃ羨ましいで~す!! 」というよく分からない野次が四方八方から飛び交う。



いや、サイモンって男じゃ・・・


そんなツッコミを心の中で返していると、集団の中からススス~・・と抜けてコチラに来るソフィアちゃん。


そしてソワソワしながらソロ~と片手を上げると、小さな声で話しだした。



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