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第十七章
615 可愛い子ちゃんこんにちは!
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( リーフ )
ムッとした表情を浮かべ何か言い返そうとしたマービン君だったが、後ろに控えている2人の少年達が慌てた様子で、ヒソヒソとマービン君に耳打ち。
するとマービン君は直ぐに血相を変え、俺に頭を下げた。
「 ーーーっ!しっ、失礼いたしました!
私は辺境伯ライロンド家の< マービン・ゲーズ・ライロンド >と申します。
今しがた言うことを聞かぬ無礼極まりない平民の女に対し指導をしていたため、こうしてご挨拶が遅れ申し訳ありません。 」
にこやかに笑いながらも、俺の後ろにいる女の子達へギロッと牽制するような目で睨みつけるマービン君と後ろに控えている少年達に、女の子達はビクッ!とまた大きく身体を震わせた。
それを確認しつつ俺はマービン君に落ち着いた声で話しかける。
「 なるほど・・。
君の指導は女性の服を脱がす事なのかい? 」
「 いえいえ、そういうわけではなくてですね。
爵位が低く更に女という性を持つ時点でそれしか誇れるものはないだろうということです。
よって他に役に立たないのなら、せめてそれを使って皆を楽しませるのは当然の義務であると注意したのですよ。
つまり彼女たちにとってこれはチャンスなのです! 」
「 ???チャンス?? 」
俺にはその意味が全く分からず思わずそう聞き返すと、マービン君はニコニコしながらそれが当然であると言わんばかりに話を続けた。
「 唯一誇れる物を周りにアピールできるチャンスですよ!
そんなチャンスをこの私がわざわざ!与えて差し上げたのです。
なんらおかしな事はないと思いませんか?
” 自信があるものを周りに見せて楽しませる ”
それのどこが恥ずかしいのやら・・
やはりドブ臭い知性の足りぬ平民の考えは、高貴なる貴族の私には全く理解できませんね。 」
はぁ~と心底うんざりしているかの様なため息をつき、それに便乗する様に背後にいるとりまき少年達や三年生の特級組の少年少女達も同じ様に息を吐き笑い合う。
まるでマービン君の言うことこそが ” 正しい ” と言わんばかりの雰囲気になってしまい、周りの子たちもそれに圧倒され始めた。
俺ももれなくその空気に乗り、なるほどね~と大きく頷く。
「 そうかそうか。君の言いたい事は分かったよ。
要は、 ” 自信のあるものは皆に見せて楽しむべし ”
ーーーそういう事かい? 」
「 はいっ!その通りでございます!
リーフ様はそういった常識をきちんと理解して下さる方で良かったです。
王族の中にも貴族の中でも残念な事にそういった " 正しきルール " を理解出来ぬ者達が一定数いますので・・このマービンは安心いたしました。
その事こそが国を腐敗させる最大の原因と言えるでしょうね。
本当に嘆かわしい事です。 」
マービン君は片手で目元を隠し、ユルユルと首を横に振るが・・はみ出ている口元が緩く弧を描いている事からあまり真剣ではない様子が見て取れる。
その様子に近くにいるソフィアちゃんは緩く笑みを貼り付けながら睨みつけ、感情を隠す事が苦手なアゼリアちゃんはあからさまにイラッとした雰囲気を出すが口を開く事はできず。
せっかくの初の『 合同演習 』だったのにすっかり空気が悪くなってしまった。
俺の後ろにいる3人の女の子達は、俺が同意したと思い " もう駄目だ・・ " と思ったらしく服の裾を握り思い詰めた様な表情をしているので、俺は直ぐにマービン君に向かって話しかけてその行動を止める。
「 そういえば、マービン君も他の特級組の皆も中々良い体格や体幹をしている様だね。
見た所、かなり強いとみた!
君たちは自分の肉体に結構自信があるんじゃないのかな~? 」
ジロジロ~と見定める様に三年生達に目線を走らせると、満更でもないのか全員ニッと笑い肯定を示す。
中でもマービン君はあからさまに機嫌が良くなり胸をグッと張りながら腕を偉そうに組んだ。
「 お褒め頂きありがとうございます。
これでも最終学年の特級組ですので、それなりの実力とそれにふさわしい体格はあると自負しております。
勿論我が組の者達は全員同じ気持ちであり、私達の右に出るものは少なくともこの学院の中にはいないでしょうね! 」
顎をツンッと上げ声高々にそう言ったマービン君と他の三年生達はとても誇らしげなご様子を見せて上機嫌。
それと反比例する様に場の空気は重くなっていく。
「 そうかいそうかい、それは凄いね~。 」
そんなダルダル~な空気の中、俺は言われた言葉に対し肯定と賛辞を述べながらペタペタとマービン君にと近づきーーーーー
そのまま下着ごとズボンを一気にずり下ろした。
ポロロ~ン♬とマービン君の下から出てきた可愛い子ちゃんが皆の目に止まった瞬間、空気は凍りつき、全員が固まった。
それは勿論マービン君も同じで、腕を組んだまま動かない。
俺はそれを良いことに体格と見事に反比例している小さなお象さんを繁々と見上げ「 ふむっ!平均よりは小さいと思うよ! 」と言い放ち、足首辺りで引っかかっているズボンと下着を思い切り引っ張った。
ムッとした表情を浮かべ何か言い返そうとしたマービン君だったが、後ろに控えている2人の少年達が慌てた様子で、ヒソヒソとマービン君に耳打ち。
するとマービン君は直ぐに血相を変え、俺に頭を下げた。
「 ーーーっ!しっ、失礼いたしました!
私は辺境伯ライロンド家の< マービン・ゲーズ・ライロンド >と申します。
今しがた言うことを聞かぬ無礼極まりない平民の女に対し指導をしていたため、こうしてご挨拶が遅れ申し訳ありません。 」
にこやかに笑いながらも、俺の後ろにいる女の子達へギロッと牽制するような目で睨みつけるマービン君と後ろに控えている少年達に、女の子達はビクッ!とまた大きく身体を震わせた。
それを確認しつつ俺はマービン君に落ち着いた声で話しかける。
「 なるほど・・。
君の指導は女性の服を脱がす事なのかい? 」
「 いえいえ、そういうわけではなくてですね。
爵位が低く更に女という性を持つ時点でそれしか誇れるものはないだろうということです。
よって他に役に立たないのなら、せめてそれを使って皆を楽しませるのは当然の義務であると注意したのですよ。
つまり彼女たちにとってこれはチャンスなのです! 」
「 ???チャンス?? 」
俺にはその意味が全く分からず思わずそう聞き返すと、マービン君はニコニコしながらそれが当然であると言わんばかりに話を続けた。
「 唯一誇れる物を周りにアピールできるチャンスですよ!
そんなチャンスをこの私がわざわざ!与えて差し上げたのです。
なんらおかしな事はないと思いませんか?
” 自信があるものを周りに見せて楽しませる ”
それのどこが恥ずかしいのやら・・
やはりドブ臭い知性の足りぬ平民の考えは、高貴なる貴族の私には全く理解できませんね。 」
はぁ~と心底うんざりしているかの様なため息をつき、それに便乗する様に背後にいるとりまき少年達や三年生の特級組の少年少女達も同じ様に息を吐き笑い合う。
まるでマービン君の言うことこそが ” 正しい ” と言わんばかりの雰囲気になってしまい、周りの子たちもそれに圧倒され始めた。
俺ももれなくその空気に乗り、なるほどね~と大きく頷く。
「 そうかそうか。君の言いたい事は分かったよ。
要は、 ” 自信のあるものは皆に見せて楽しむべし ”
ーーーそういう事かい? 」
「 はいっ!その通りでございます!
リーフ様はそういった常識をきちんと理解して下さる方で良かったです。
王族の中にも貴族の中でも残念な事にそういった " 正しきルール " を理解出来ぬ者達が一定数いますので・・このマービンは安心いたしました。
その事こそが国を腐敗させる最大の原因と言えるでしょうね。
本当に嘆かわしい事です。 」
マービン君は片手で目元を隠し、ユルユルと首を横に振るが・・はみ出ている口元が緩く弧を描いている事からあまり真剣ではない様子が見て取れる。
その様子に近くにいるソフィアちゃんは緩く笑みを貼り付けながら睨みつけ、感情を隠す事が苦手なアゼリアちゃんはあからさまにイラッとした雰囲気を出すが口を開く事はできず。
せっかくの初の『 合同演習 』だったのにすっかり空気が悪くなってしまった。
俺の後ろにいる3人の女の子達は、俺が同意したと思い " もう駄目だ・・ " と思ったらしく服の裾を握り思い詰めた様な表情をしているので、俺は直ぐにマービン君に向かって話しかけてその行動を止める。
「 そういえば、マービン君も他の特級組の皆も中々良い体格や体幹をしている様だね。
見た所、かなり強いとみた!
君たちは自分の肉体に結構自信があるんじゃないのかな~? 」
ジロジロ~と見定める様に三年生達に目線を走らせると、満更でもないのか全員ニッと笑い肯定を示す。
中でもマービン君はあからさまに機嫌が良くなり胸をグッと張りながら腕を偉そうに組んだ。
「 お褒め頂きありがとうございます。
これでも最終学年の特級組ですので、それなりの実力とそれにふさわしい体格はあると自負しております。
勿論我が組の者達は全員同じ気持ちであり、私達の右に出るものは少なくともこの学院の中にはいないでしょうね! 」
顎をツンッと上げ声高々にそう言ったマービン君と他の三年生達はとても誇らしげなご様子を見せて上機嫌。
それと反比例する様に場の空気は重くなっていく。
「 そうかいそうかい、それは凄いね~。 」
そんなダルダル~な空気の中、俺は言われた言葉に対し肯定と賛辞を述べながらペタペタとマービン君にと近づきーーーーー
そのまま下着ごとズボンを一気にずり下ろした。
ポロロ~ン♬とマービン君の下から出てきた可愛い子ちゃんが皆の目に止まった瞬間、空気は凍りつき、全員が固まった。
それは勿論マービン君も同じで、腕を組んだまま動かない。
俺はそれを良いことに体格と見事に反比例している小さなお象さんを繁々と見上げ「 ふむっ!平均よりは小さいと思うよ! 」と言い放ち、足首辺りで引っかかっているズボンと下着を思い切り引っ張った。
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