603 / 989
第十六章
590 幼馴染〜ズ!
しおりを挟む
( リーフ )
「 はいっ!俺達幼馴染~ず!俺、リーフ!! 」
「 ・・・俺、モルトぉ~・・ 」
「 ・・俺、ニールぅ・・・ 」
「 ・・レオン 」
俺の掛け声にモルトとニールは渋々、レオンは淡々と答えたが、俺は最後に「 おーー!! 」と両拳を上に掲げてそのまま疲れてグテ~と後ろのレオンにもたれ掛かった。
モルトとニールはお互い顔を見合わせた後、揃って、はぁ・・とまるでサラリーマンの憂鬱の様なため息。
泣きつかれた俺はレオンにもたれ掛かったままグッタリ・・
そんな社畜の徹夜明けの様な状態の俺達の元へ、ニールパパとママ、そしてまだ4歳になったばかりのニールの双子の妹と弟がタターっと大きな網の様な物を持って駆け込んできた。
「 あーー!リーフ様だーー!
あとモルトと黒さんもいるー! 」
俺達の存在に気づいた双子の妹の方< プリリ >ちゃんがそう叫ぶと、弟の< ベル >君と共にテッテッテ~とベッドまで近寄ってきた。
俺が「 おはよう! 」と挨拶すると、二人は挨拶を返した後、「 いつもの~ 」「 僕も~ 」と言って両手を突き出してくる。
俺は「 いいよ! 」と言って二人纏めて抱っこしてギューーっつと抱きしめると、二人は嬉しそうにキャ~!!と笑い、それを見たニールママが「 あらあら~ 」と言いながらニコニコと笑った。
「 皆朝から元気ねぇ~。
朝ごはんを作ったところだったからちょうど良かったわ~。
リーフちゃん、モルトちゃん、レオンちゃん、三人ともお話が終わったらご飯食べていきなさいな。
プリリちゃんとベル君はお手伝いしてね。 」
お手伝い係に任命されたプリリちゃんとベル君は「「 は~い! 」」と手を上げニールママの所へ走っていくと、そのまま手を振るニールママと同じく笑顔のニールパパと一緒に行ってしまった。
レオン以外の俺達は「「「 は~い! 」」」と返事を返す。
「 今日のご飯なんだろうね~? 」
「 今朝鶏が産んだ卵のスフレっすかね~? 」
俺とニールが朝ごはんのメニューを予想していると、モルトは一人、イヤイヤイヤ!!?と首を横に振る。
「 朝ごはんは良いとして一体何があったんですか?
突然驚きましたよ。 」
モルトの指摘に朝ごはんのイメージを慌てて消したニールが頷きながら「 そうっすよ!驚いたじゃないっすか~。 」と言って2人の視線が俺に集中する。
そうだったそうだった~と俺がかくかくしかしかと、ソフィアちゃんと最後のレオンハルトの事を抜かした夢について上手くぼやかして伝えると、二人は梅干しの様なクシャッとした顔になった。
「 ・・・俺はリーフ様の夢の中でお茶が溢れた絨毯を舐め回したのか・・。 」
「 俺なんて自分の顔で誰かの靴を掃除したんすよ・・。
しかも鼻血とか・・結局靴汚してるじゃないすか・・。 」
ブツブツと納得できない様子で呟く二人をよそに、俺はしっかり後ろから確かな重量で俺を支えてくれるレオンが嬉しくて嬉しくて「 レオン少年、レオン少年、食堂まで俺を運び給え~。 」と調子に乗って言ってみる。
すると社畜の代表選手のレオンはパッ!と嬉しそうな雰囲気で「 はい。 」と答えてくれて、いそいそとご機嫌で俺を抱っこ。
そのまま食堂まで運んでいってくれた。
食堂に着くと濃厚に香る卵独特の匂いに上に掛かっているであろうチーズの香りがナイス・マッチングで鼻を擽ってくる。
朝ごはんはニールの予想通り卵のふわふわスフレに上にはチーズの濃厚ソース!
そしてその周りを飾るのは、搾りたての牛乳に採れたて農家さんのサラダに焼き立てチーズパン、そしてニール家特性パリパリウィンナーだ。
ニールの家のご飯はいつも素材の味をふんだんに生かした料理をニールママが作ってくれる。
これがまた絶品!
アントンやマリンさんの料理とはまた別の魅力あふれる最高のご飯なのだ。
既にテーブルに並べられている料理を前に「 ニールママさんご飯ありがとう! 」と伝えると、ニールママさんはニコニコしながら席につき「 一杯あるから沢山食べてくださいね~。 」と言ってくれる。
モルトとニール、そして俺を抱っこしたままのレオンがストンと席に着くとレオン以外で一斉にーー
「「「 頂きまーーーす! 」」」と言ってご飯を食べ始めた。
まずは卵のスフレから・・
俺が優しくフォークをスッ・・と入れると、全く力の抵抗もなく切れてしまう感触に、まるで雲の様だと思いながらチーズの垂れをこれでもかと絡ませた。
トロッ・・と垂れてきそうなチーズに慌てて口の中に入れれば熱々、ふわふわ、トロトロ!
出来立てのふわっふわのスフレに濃厚チーズが絡まって、卵本来の旨味が何十倍にもなって口の中に広がっていった。
美味しい!
もうそれしか言えない!!
うま~とそれを堪能しながら、後ろの残飯待ちのレオンへヒョイヒョイと食べさせてあげると、それをジーッと見ていたプリリちゃんとベル君が自分の分のスフレを持ってタタっ!とコチラにやって来た。
「 はいっ!俺達幼馴染~ず!俺、リーフ!! 」
「 ・・・俺、モルトぉ~・・ 」
「 ・・俺、ニールぅ・・・ 」
「 ・・レオン 」
俺の掛け声にモルトとニールは渋々、レオンは淡々と答えたが、俺は最後に「 おーー!! 」と両拳を上に掲げてそのまま疲れてグテ~と後ろのレオンにもたれ掛かった。
モルトとニールはお互い顔を見合わせた後、揃って、はぁ・・とまるでサラリーマンの憂鬱の様なため息。
泣きつかれた俺はレオンにもたれ掛かったままグッタリ・・
そんな社畜の徹夜明けの様な状態の俺達の元へ、ニールパパとママ、そしてまだ4歳になったばかりのニールの双子の妹と弟がタターっと大きな網の様な物を持って駆け込んできた。
「 あーー!リーフ様だーー!
あとモルトと黒さんもいるー! 」
俺達の存在に気づいた双子の妹の方< プリリ >ちゃんがそう叫ぶと、弟の< ベル >君と共にテッテッテ~とベッドまで近寄ってきた。
俺が「 おはよう! 」と挨拶すると、二人は挨拶を返した後、「 いつもの~ 」「 僕も~ 」と言って両手を突き出してくる。
俺は「 いいよ! 」と言って二人纏めて抱っこしてギューーっつと抱きしめると、二人は嬉しそうにキャ~!!と笑い、それを見たニールママが「 あらあら~ 」と言いながらニコニコと笑った。
「 皆朝から元気ねぇ~。
朝ごはんを作ったところだったからちょうど良かったわ~。
リーフちゃん、モルトちゃん、レオンちゃん、三人ともお話が終わったらご飯食べていきなさいな。
プリリちゃんとベル君はお手伝いしてね。 」
お手伝い係に任命されたプリリちゃんとベル君は「「 は~い! 」」と手を上げニールママの所へ走っていくと、そのまま手を振るニールママと同じく笑顔のニールパパと一緒に行ってしまった。
レオン以外の俺達は「「「 は~い! 」」」と返事を返す。
「 今日のご飯なんだろうね~? 」
「 今朝鶏が産んだ卵のスフレっすかね~? 」
俺とニールが朝ごはんのメニューを予想していると、モルトは一人、イヤイヤイヤ!!?と首を横に振る。
「 朝ごはんは良いとして一体何があったんですか?
突然驚きましたよ。 」
モルトの指摘に朝ごはんのイメージを慌てて消したニールが頷きながら「 そうっすよ!驚いたじゃないっすか~。 」と言って2人の視線が俺に集中する。
そうだったそうだった~と俺がかくかくしかしかと、ソフィアちゃんと最後のレオンハルトの事を抜かした夢について上手くぼやかして伝えると、二人は梅干しの様なクシャッとした顔になった。
「 ・・・俺はリーフ様の夢の中でお茶が溢れた絨毯を舐め回したのか・・。 」
「 俺なんて自分の顔で誰かの靴を掃除したんすよ・・。
しかも鼻血とか・・結局靴汚してるじゃないすか・・。 」
ブツブツと納得できない様子で呟く二人をよそに、俺はしっかり後ろから確かな重量で俺を支えてくれるレオンが嬉しくて嬉しくて「 レオン少年、レオン少年、食堂まで俺を運び給え~。 」と調子に乗って言ってみる。
すると社畜の代表選手のレオンはパッ!と嬉しそうな雰囲気で「 はい。 」と答えてくれて、いそいそとご機嫌で俺を抱っこ。
そのまま食堂まで運んでいってくれた。
食堂に着くと濃厚に香る卵独特の匂いに上に掛かっているであろうチーズの香りがナイス・マッチングで鼻を擽ってくる。
朝ごはんはニールの予想通り卵のふわふわスフレに上にはチーズの濃厚ソース!
そしてその周りを飾るのは、搾りたての牛乳に採れたて農家さんのサラダに焼き立てチーズパン、そしてニール家特性パリパリウィンナーだ。
ニールの家のご飯はいつも素材の味をふんだんに生かした料理をニールママが作ってくれる。
これがまた絶品!
アントンやマリンさんの料理とはまた別の魅力あふれる最高のご飯なのだ。
既にテーブルに並べられている料理を前に「 ニールママさんご飯ありがとう! 」と伝えると、ニールママさんはニコニコしながら席につき「 一杯あるから沢山食べてくださいね~。 」と言ってくれる。
モルトとニール、そして俺を抱っこしたままのレオンがストンと席に着くとレオン以外で一斉にーー
「「「 頂きまーーーす! 」」」と言ってご飯を食べ始めた。
まずは卵のスフレから・・
俺が優しくフォークをスッ・・と入れると、全く力の抵抗もなく切れてしまう感触に、まるで雲の様だと思いながらチーズの垂れをこれでもかと絡ませた。
トロッ・・と垂れてきそうなチーズに慌てて口の中に入れれば熱々、ふわふわ、トロトロ!
出来立てのふわっふわのスフレに濃厚チーズが絡まって、卵本来の旨味が何十倍にもなって口の中に広がっていった。
美味しい!
もうそれしか言えない!!
うま~とそれを堪能しながら、後ろの残飯待ちのレオンへヒョイヒョイと食べさせてあげると、それをジーッと見ていたプリリちゃんとベル君が自分の分のスフレを持ってタタっ!とコチラにやって来た。
応援ありがとうございます!
23
お気に入りに追加
1,925
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる