581 / 1,001
第十五章
568 黒いあれデビュー
しおりを挟む
( リーフ )
新たな新スキル発現に、おお~!と目を光らせ、「 凄いぞ~黒みつ! 」と言いながら上にポンポンっと投げると、黒みつは楽しそう。
レオンとあげ玉もそのボールの動きを追う猫の様に黒みつをジッと見ていて楽しそう。
そして何度も黒みつを投げている内にバレーボールのトスを思い出し楽しくなってきた俺は、そのままポポーーンと投げて飽きるまで遊んだ。
そんな凄い黒みつ!しかし真に凄いのはここから。
グニグニとひんやりボディーを弄びながら黒みつの活躍を思い出し、俺はフフフ・・と笑う。
ドロドロに汚れていた俺達4人はそのままお風呂に直行し、そのまま身体を洗おうとしたのだが、またしても石鹸を買い忘れた事に気づく。
使う時になって初めて思い出す・・加齢のパッシブスキルはしっかり効いている。
あああ~・・と凹んでいると、なんとそれを見ていた空気が読める子、黒みつが突然スキル< ホワイト・バブルシャワー >を発動。
白い泡々を大量に吐き出した。
まるで雲の中に突入したかの様な一面泡の中、おおおおーーっ!!と感動しながら、俺は泡まみれになった身体を手で擦ってみる。
すると、たった一度だけ擦っただけなのに泥や汚れがごっそりと落ちていった。
す、凄い!!
その石鹸の上位互換の様な泡達に感動し、俺は黒みつに「 ありがとう! 」と御礼を告げると、黒みつは ” どういたしまして~ ” と言わんばかりにぷるるんッと揺れる。
俺は今回の功労者である黒みつをワシっ!とつまみ上げ、そのまま泡でコスコスと洗ってあげた後、温泉へポーン。
そして次に ” 何コレ~? ” と不思議そうに泡に顔を突っ込んで遊んでいるあげ玉を捕獲し、レオンと共にワッシワッシと全身洗い終わった後は黒みつと同様に温泉へポポーン。
二人はそのまま温泉にプカプカと浮かんで気持ちよさそう。
次はモジモジしているレオンをガシッ!と捕獲しお風呂用の椅子に座らせると、そのまま背中をタオルでゴシゴシと洗う。
するとレオンは直ぐに ” 幸せ~幸せ~ ” と言わんばかりにうっとりしながら身体を預けてくるので、更によしよしするように頭を洗ってあげると、レオンはキュッ・・と目を瞑りプルプルと身体を震わせた。
人に頭を洗って貰うのって気持ちいいよね~
理容室に行った時の一番のお気に入りサービスを思い出しニコニコしていると、レオンは前回よりはマシかな?という動きで俺の身体をペタペタ、スイ~スイ~と洗ってくれる。
スキル< 石男 >で耐えられるレベルだったので、俺は擽ったさを耐え凌ぎ「 ありがとう! 」と御礼を告げた後、ふぃ~と何かをやり遂げた雰囲気で満足気に息を吐くレオンと共に湯船にザブンッ!
そのまま4人で温泉を嫌というほど堪能した。
そしてその後ーーー
脱衣所に戻った俺の眼の前にドンッと飛び込んできたのはドロドロに汚れた衣服とタオル達。
” そろそろ洗濯しないとな~・・ ”
そう思いながらふぅ~とため息をついた。
リーフ邸にいた頃は侍女のジェーンが全てやってくれていたが、寮生活では勿論自分でしなければならない。
前世と違って洗濯機がないので少々面倒だが手洗いか・・
大変そうだと思いながら汚れている衣服の山に手を伸ばそうとした、その時ーーー
黒みつがススっ・・とそれに近づき繁々と見上げると、突然空中に巨大な水の玉を出した。
おおおお????
何だ?何だ?とその様子を見守っていると、黒みつは次々とその水の玉に汚れた衣服を放り込み、それをまるで洗濯機の様に回しだす。
どうやら黒みつは先天スキル< 洗浄ミキサー >を発動し、出現した聖水で衣服を洗ってくれている様。
” 聖水 ” は聖職者系の資質持ちの人が創り出す、ゴースト系や腐食属性などなどあらゆる不浄なモノの効果を弱めるアイテムなのだが、これがまたべらぼうに高い。
それをふんだんに使った黒みつの聖水洗濯機・・。
汚れなど勿論一瞬で消滅。
衣服に染み込んだいや~な匂いも完全消去!
ひょえ~と目を見開いてその様子を見ていると、洗濯を終えた衣服達は洗濯かごの中へボトボトと落ちてくる。
エッヘン!と胸を張るようにグイ~と縦長に伸びた黒みつに俺とあげ玉はおお~!と拍手。
その後、風魔法で一瞬で乾かしてくれたレオンにも追加で拍手。
褒められたのがそうとう嬉しかったのか、黒みつはその場でポンッポンッ飛び跳ねながらそのまま更にスキル< 大食いバキューム >を発動。
クワアァァァ~~~!!と大きく息を吸い込み始め、部屋中の汚れやチリ、埃が全て吸い込まれていった。
そしてピカピカになった脱衣所を見渡し呆然としていると、どう?どう?と俺の周りを飛び跳ねる黒みつ。
黒いルンバ・・・
俺の頭の中では黒みつがウィンウィンと音を立てながら部屋中を歩き回って汚れを吸い込む映像が浮かぶ。
何十年もずっとコード付き掃除機を使い続けルンバに憧れていた自分の前世を思いだしキラッ!と目を輝かせた後、飛び跳ねる黒みつをワシっ!と掴む。
そしてビクビクしている黒みつを「 いい子いい子~。 」と言いながら優しく撫で回し、とうとうルンバデビューができた自分を密かに喜んだ。
新たな新スキル発現に、おお~!と目を光らせ、「 凄いぞ~黒みつ! 」と言いながら上にポンポンっと投げると、黒みつは楽しそう。
レオンとあげ玉もそのボールの動きを追う猫の様に黒みつをジッと見ていて楽しそう。
そして何度も黒みつを投げている内にバレーボールのトスを思い出し楽しくなってきた俺は、そのままポポーーンと投げて飽きるまで遊んだ。
そんな凄い黒みつ!しかし真に凄いのはここから。
グニグニとひんやりボディーを弄びながら黒みつの活躍を思い出し、俺はフフフ・・と笑う。
ドロドロに汚れていた俺達4人はそのままお風呂に直行し、そのまま身体を洗おうとしたのだが、またしても石鹸を買い忘れた事に気づく。
使う時になって初めて思い出す・・加齢のパッシブスキルはしっかり効いている。
あああ~・・と凹んでいると、なんとそれを見ていた空気が読める子、黒みつが突然スキル< ホワイト・バブルシャワー >を発動。
白い泡々を大量に吐き出した。
まるで雲の中に突入したかの様な一面泡の中、おおおおーーっ!!と感動しながら、俺は泡まみれになった身体を手で擦ってみる。
すると、たった一度だけ擦っただけなのに泥や汚れがごっそりと落ちていった。
す、凄い!!
その石鹸の上位互換の様な泡達に感動し、俺は黒みつに「 ありがとう! 」と御礼を告げると、黒みつは ” どういたしまして~ ” と言わんばかりにぷるるんッと揺れる。
俺は今回の功労者である黒みつをワシっ!とつまみ上げ、そのまま泡でコスコスと洗ってあげた後、温泉へポーン。
そして次に ” 何コレ~? ” と不思議そうに泡に顔を突っ込んで遊んでいるあげ玉を捕獲し、レオンと共にワッシワッシと全身洗い終わった後は黒みつと同様に温泉へポポーン。
二人はそのまま温泉にプカプカと浮かんで気持ちよさそう。
次はモジモジしているレオンをガシッ!と捕獲しお風呂用の椅子に座らせると、そのまま背中をタオルでゴシゴシと洗う。
するとレオンは直ぐに ” 幸せ~幸せ~ ” と言わんばかりにうっとりしながら身体を預けてくるので、更によしよしするように頭を洗ってあげると、レオンはキュッ・・と目を瞑りプルプルと身体を震わせた。
人に頭を洗って貰うのって気持ちいいよね~
理容室に行った時の一番のお気に入りサービスを思い出しニコニコしていると、レオンは前回よりはマシかな?という動きで俺の身体をペタペタ、スイ~スイ~と洗ってくれる。
スキル< 石男 >で耐えられるレベルだったので、俺は擽ったさを耐え凌ぎ「 ありがとう! 」と御礼を告げた後、ふぃ~と何かをやり遂げた雰囲気で満足気に息を吐くレオンと共に湯船にザブンッ!
そのまま4人で温泉を嫌というほど堪能した。
そしてその後ーーー
脱衣所に戻った俺の眼の前にドンッと飛び込んできたのはドロドロに汚れた衣服とタオル達。
” そろそろ洗濯しないとな~・・ ”
そう思いながらふぅ~とため息をついた。
リーフ邸にいた頃は侍女のジェーンが全てやってくれていたが、寮生活では勿論自分でしなければならない。
前世と違って洗濯機がないので少々面倒だが手洗いか・・
大変そうだと思いながら汚れている衣服の山に手を伸ばそうとした、その時ーーー
黒みつがススっ・・とそれに近づき繁々と見上げると、突然空中に巨大な水の玉を出した。
おおおお????
何だ?何だ?とその様子を見守っていると、黒みつは次々とその水の玉に汚れた衣服を放り込み、それをまるで洗濯機の様に回しだす。
どうやら黒みつは先天スキル< 洗浄ミキサー >を発動し、出現した聖水で衣服を洗ってくれている様。
” 聖水 ” は聖職者系の資質持ちの人が創り出す、ゴースト系や腐食属性などなどあらゆる不浄なモノの効果を弱めるアイテムなのだが、これがまたべらぼうに高い。
それをふんだんに使った黒みつの聖水洗濯機・・。
汚れなど勿論一瞬で消滅。
衣服に染み込んだいや~な匂いも完全消去!
ひょえ~と目を見開いてその様子を見ていると、洗濯を終えた衣服達は洗濯かごの中へボトボトと落ちてくる。
エッヘン!と胸を張るようにグイ~と縦長に伸びた黒みつに俺とあげ玉はおお~!と拍手。
その後、風魔法で一瞬で乾かしてくれたレオンにも追加で拍手。
褒められたのがそうとう嬉しかったのか、黒みつはその場でポンッポンッ飛び跳ねながらそのまま更にスキル< 大食いバキューム >を発動。
クワアァァァ~~~!!と大きく息を吸い込み始め、部屋中の汚れやチリ、埃が全て吸い込まれていった。
そしてピカピカになった脱衣所を見渡し呆然としていると、どう?どう?と俺の周りを飛び跳ねる黒みつ。
黒いルンバ・・・
俺の頭の中では黒みつがウィンウィンと音を立てながら部屋中を歩き回って汚れを吸い込む映像が浮かぶ。
何十年もずっとコード付き掃除機を使い続けルンバに憧れていた自分の前世を思いだしキラッ!と目を輝かせた後、飛び跳ねる黒みつをワシっ!と掴む。
そしてビクビクしている黒みつを「 いい子いい子~。 」と言いながら優しく撫で回し、とうとうルンバデビューができた自分を密かに喜んだ。
応援ありがとうございます!
23
お気に入りに追加
1,921
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる