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第十五章
567 初めての帰省
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( リーフ )
「「 うわあぁぁぁぁ────────!!!!! 」」
ポッポ鳥に乗ったモルトとニールが必死にその首にしがみつき、振り落とされないようにしながら悲鳴を上げ続ける。
「 は、早すぎるっ────!! 」
「 ちょっ、ちょっと待つっすー!!ストップストップっす~! 」
そしてその叫ぶ様子を、俺とレオンは走るあげ玉に乗ったまま見ていた。
学院のスケジュールは前世の教育機関と同じく月曜日~金曜日まで。
そして土日は休みとなっている。
そのため俺達幼馴染~ズは、最初の週は忙しかったため帰れなかったが、その次の週の土曜日、その早朝から故郷のレガーノに帰省しようと向かっている最中なのだ。
帰るならまた強化馬車をレンタルかな~と思い、その早朝に馬車屋さんに行こうとしたら、あげ玉がそれをいち早く察知。
ズサッ────っ!!と俺とレオン、モルト、ニールの前に回り込んだ。
「「「 …………。 」」」
「 …………。 」
────スチャッ……。
黙ってあげ玉の行動を見守る中、俺は静かにレイピアを抜こうとするレオンを制す。
そのままわちゃわちゃとレオンと戯れあっていると、あげ玉が突然「 クピョピョピョ────ッ♬ 」と歌うように鳴き始めた。
……???
あ、お歌かな~??
そう思った俺は、レオンから手を離しパンッパンッ!と手拍子しながらステップを踏んでいたのだが、どうも違った様だ。
突然森の方角から、別のポッポ鳥が2匹飛んで来てドス────ンッ!!とすぐ近くに着地した。
焼き鳥にするべく ” 着火 ” を使おうとするレオンの人差し指をギュムッと掴んで止めると、あげ玉とその2匹は集まり何やらボソボソと話しだした。
「 クッポプププ~? 」
あげ玉が鳴きながら、首元にある多次元バックからお化けさやえんどうを2つボボボンっ!と出すと、2匹のポッポ鳥の前にスイ~と押し出す。
「 クピョっ────────!!!??? 」
「 クぺぺぺペ────────っ!!!?? 」
差し出されたお化けさやえんどうを見下ろし2匹は大絶叫をあげた後、ガッガッガッ!!と凄い勢いでそれを食べ始めた。
そして完食後、ペロリっと口元を舌で舐め回すと、今度はモルトとニールの方へとテッテッテ~と近づいてきた。
ビクビクしながらそのポッポ鳥を見上げていた2人だったが、直ぐにそれぞれのポッポ達に襟元を掴まれポポンッと空へ。
「「 ────────っ!!!?? 」」
突然の浮遊感に驚く二人に対し、ポッポ鳥達は気にする様子も見せずにそれぞれの背中に2人を乗せ、そのままダダッ!!と走り出す。
どうやら乗せて行ってくれるらしい。
それに気づいた俺があげ玉に乗ると、そのままレオンも俺の後ろに乗り腕の安全バーを俺の腰にセット。
あげ玉はその後直ぐに走り出した。
そして追いついたあげ玉を真ん中に3匹のポッポ鳥達は防壁を駆け上がり、悲鳴を上げるモルトニールを完全無視して頂上からダイブ!!!
そして小さい羽を広げてのグライダー飛行へ飛び立つ。
「 ぎゃあぁぁぁぁぁぁ────!!! 」
「 ひぃぃぃぃぃ────!!! 」
モルトとニールは泣き叫んでいたが、俺はもう慣れたもの。
鼻歌を歌いながらちょうど登ってきた朝日を見つめ、綺麗だな~と感動していた。
「 綺麗ですね。 」
「 うん。夜空とはまた違うキラキラだね。朝日は。 」
レオンが後ろから抱きつきながらそう言ったので、俺もそれに肯定を返すと、あげ玉の首にスカーフの様に巻き付いていた黒いスライム君、改め< 黒みつ >が ” そうだね! ” と言うようにプルプルと震えた。
新たな家族となった黒スライム君の< 黒みつ >
家族に迎え入れた後直ぐに、俺とレオンはあげ玉の時同様、名前を必死に考えたのだが、レオンは ” 黒 ” 俺は ” おはぎ ”
そんな ” ちょっとどうかな~? ” 的な名前しか思いつかなかったので、夜にモルトとニールの寮へ突撃し、名前について相談してみた。
するとニールは ” 黒こげ ” !!と俺達と同レベルの事を言ってきたが、モルトがすかさずパーンッとニールにビンタをする。
そして────……。
” クローディア・ミューズ・ツヴァイス……でいかがでしょうか? "
結局モルトが、そんな有り難~い偉大な人々の名前を付けてくれて、頭文字をとって< 黒みつ >に命名したというわけだ。
その時の事を思い出し、俺は嬉しそうに震える黒みつをグニグニしながら、その後の事も思い出した。
" 名前は< 黒みつ >でどうだろうか? "
家に帰った俺たちは、早速……と本人に尋ねたのだが、返事を聞くまでもなく歓喜しながらの " YES "
そしてその喜びを表現する様に、みょんみょん!とそこらじゅうを飛び回ったあげく、なんとまたしても白く輝き出したので腰を抜かしそうになった。
ま、まさか……!?
そう思いながら、直ぐにスキル< 鑑定 ( 改 ) >を発動し、黒みつを見てみると────やはり予想通りの内容が書かれていた。
<聖王スライムのモンスター資質>
( 特殊スキル )
< 家族の拠点 >
ありとあらゆる妨害系スキルの干渉を受けることなく、どこにいても家族の居場所が分かる様になる。
またスキル< 深淵の魔術スライム >を持っている場合、家族の元へ空間移動することも可能。
( 発動条件 )
名前を付けてもらう事
” 家 ” に居場所を作ってもらう事
「「 うわあぁぁぁぁ────────!!!!! 」」
ポッポ鳥に乗ったモルトとニールが必死にその首にしがみつき、振り落とされないようにしながら悲鳴を上げ続ける。
「 は、早すぎるっ────!! 」
「 ちょっ、ちょっと待つっすー!!ストップストップっす~! 」
そしてその叫ぶ様子を、俺とレオンは走るあげ玉に乗ったまま見ていた。
学院のスケジュールは前世の教育機関と同じく月曜日~金曜日まで。
そして土日は休みとなっている。
そのため俺達幼馴染~ズは、最初の週は忙しかったため帰れなかったが、その次の週の土曜日、その早朝から故郷のレガーノに帰省しようと向かっている最中なのだ。
帰るならまた強化馬車をレンタルかな~と思い、その早朝に馬車屋さんに行こうとしたら、あげ玉がそれをいち早く察知。
ズサッ────っ!!と俺とレオン、モルト、ニールの前に回り込んだ。
「「「 …………。 」」」
「 …………。 」
────スチャッ……。
黙ってあげ玉の行動を見守る中、俺は静かにレイピアを抜こうとするレオンを制す。
そのままわちゃわちゃとレオンと戯れあっていると、あげ玉が突然「 クピョピョピョ────ッ♬ 」と歌うように鳴き始めた。
……???
あ、お歌かな~??
そう思った俺は、レオンから手を離しパンッパンッ!と手拍子しながらステップを踏んでいたのだが、どうも違った様だ。
突然森の方角から、別のポッポ鳥が2匹飛んで来てドス────ンッ!!とすぐ近くに着地した。
焼き鳥にするべく ” 着火 ” を使おうとするレオンの人差し指をギュムッと掴んで止めると、あげ玉とその2匹は集まり何やらボソボソと話しだした。
「 クッポプププ~? 」
あげ玉が鳴きながら、首元にある多次元バックからお化けさやえんどうを2つボボボンっ!と出すと、2匹のポッポ鳥の前にスイ~と押し出す。
「 クピョっ────────!!!??? 」
「 クぺぺぺペ────────っ!!!?? 」
差し出されたお化けさやえんどうを見下ろし2匹は大絶叫をあげた後、ガッガッガッ!!と凄い勢いでそれを食べ始めた。
そして完食後、ペロリっと口元を舌で舐め回すと、今度はモルトとニールの方へとテッテッテ~と近づいてきた。
ビクビクしながらそのポッポ鳥を見上げていた2人だったが、直ぐにそれぞれのポッポ達に襟元を掴まれポポンッと空へ。
「「 ────────っ!!!?? 」」
突然の浮遊感に驚く二人に対し、ポッポ鳥達は気にする様子も見せずにそれぞれの背中に2人を乗せ、そのままダダッ!!と走り出す。
どうやら乗せて行ってくれるらしい。
それに気づいた俺があげ玉に乗ると、そのままレオンも俺の後ろに乗り腕の安全バーを俺の腰にセット。
あげ玉はその後直ぐに走り出した。
そして追いついたあげ玉を真ん中に3匹のポッポ鳥達は防壁を駆け上がり、悲鳴を上げるモルトニールを完全無視して頂上からダイブ!!!
そして小さい羽を広げてのグライダー飛行へ飛び立つ。
「 ぎゃあぁぁぁぁぁぁ────!!! 」
「 ひぃぃぃぃぃ────!!! 」
モルトとニールは泣き叫んでいたが、俺はもう慣れたもの。
鼻歌を歌いながらちょうど登ってきた朝日を見つめ、綺麗だな~と感動していた。
「 綺麗ですね。 」
「 うん。夜空とはまた違うキラキラだね。朝日は。 」
レオンが後ろから抱きつきながらそう言ったので、俺もそれに肯定を返すと、あげ玉の首にスカーフの様に巻き付いていた黒いスライム君、改め< 黒みつ >が ” そうだね! ” と言うようにプルプルと震えた。
新たな家族となった黒スライム君の< 黒みつ >
家族に迎え入れた後直ぐに、俺とレオンはあげ玉の時同様、名前を必死に考えたのだが、レオンは ” 黒 ” 俺は ” おはぎ ”
そんな ” ちょっとどうかな~? ” 的な名前しか思いつかなかったので、夜にモルトとニールの寮へ突撃し、名前について相談してみた。
するとニールは ” 黒こげ ” !!と俺達と同レベルの事を言ってきたが、モルトがすかさずパーンッとニールにビンタをする。
そして────……。
” クローディア・ミューズ・ツヴァイス……でいかがでしょうか? "
結局モルトが、そんな有り難~い偉大な人々の名前を付けてくれて、頭文字をとって< 黒みつ >に命名したというわけだ。
その時の事を思い出し、俺は嬉しそうに震える黒みつをグニグニしながら、その後の事も思い出した。
" 名前は< 黒みつ >でどうだろうか? "
家に帰った俺たちは、早速……と本人に尋ねたのだが、返事を聞くまでもなく歓喜しながらの " YES "
そしてその喜びを表現する様に、みょんみょん!とそこらじゅうを飛び回ったあげく、なんとまたしても白く輝き出したので腰を抜かしそうになった。
ま、まさか……!?
そう思いながら、直ぐにスキル< 鑑定 ( 改 ) >を発動し、黒みつを見てみると────やはり予想通りの内容が書かれていた。
<聖王スライムのモンスター資質>
( 特殊スキル )
< 家族の拠点 >
ありとあらゆる妨害系スキルの干渉を受けることなく、どこにいても家族の居場所が分かる様になる。
またスキル< 深淵の魔術スライム >を持っている場合、家族の元へ空間移動することも可能。
( 発動条件 )
名前を付けてもらう事
” 家 ” に居場所を作ってもらう事
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