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第十五章
558 スライム
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( リーフ )
「 そうでしょうね。 」
なんとレオンは、自分のマッサージに相当な自信があった様子。
" その通り!俺のマッサージは世界一! " と言わんばかりにスパンッと答えたので、俺は、おおお!??と驚かされた。
この間の部活見学の時といい、普段は基本無気力キャラなレオンがちょこちょこと好戦的な部分を出してくる!
成長を感じ、俺はニッコリ微笑んだ。
「 頑張り給え、レオン少年よ。 」
「 はい。勿論です。全てを掛けて頑張ります。 」
ゴッ!!と燃えるレオンに、更に笑みをホタホタ~と深くしていると、突然ウォッホン!という大きな咳払いが目の前から聞こえた。
「 ……あ~……そろそろ話を始めて良いか? 」
何をしに来たのかすっかり忘れてた事にゴメンナサイして、俺はレオンの上に座ったままキリッ!と真剣な表情でルーン先生に向き直る。
ルーン先生は俺とレオンを交互に見た後、「 ま、いっか! 」と言って話を始めた。
「 実はよ~二人の実力を見込んでちょっと依頼を受けてほしいんぜ。
お前たちが冒険者ギルドに登録したんだってザップルから聞いてな、一応正規の依頼料プラス指名料を払う形で受けてくれないかな~と思ってさ。
普通はもっとランクが高い冒険者用の依頼なんだが、大丈夫だって太鼓判押されたしな。
ランクとしてはCランク……いや下手をしたらAランク相当になるかもしれないけど、あたいもお前たちの実力なら大丈夫だと思うんだ。
どうだ?受けてくれないか? 」
ニヤッと笑うルーン先生に、あれ?と素朴な疑問が浮かぶ。
「 あれ?ルーン先生ってザップルさんの知り合いなの? 」
ルーン先生は俺の質問に「 おぅ! 」とあっさり肯定を返し胸を叩いた。
「 あたいは元々Aランク冒険者だったんだ。
冒険者は横の繋がりが広いし、耳も早いから大抵の奴らは知り合いになっちゃうんだぜ。
ちなみにザップルとは気が合うからよく飲みに行く仲なんだ。
まっ、最近は忙しくて行けてないけどな。 」
「 へぇ~、そうだったのかい。
ザップルさんにはギルドに登録した日にとてもお世話になったんだ。
素晴らしい好青年だね、彼は。 」
そう伝えると、ルーン先生は嬉しそうに笑いながら「 だよな! 」と言って胸を張った。
まさかザップルさんとルーン先生が知り合いだったとは……。
人は何処で繋がっているか分からない!としみじみしていると、ルーン先生はその頼みたいという依頼について詳しく語りだした。
依頼内容は『 スライムの間引き 』
これだけ聞くと ” えっ?簡単じゃないの? ” と思ってしまうが、侮るべからず。
実はこの< スライム >も< 爆食バッタ >同様に【 ランク越えモンスター 】に該当するモンスターなのである!
スライムは基本全く害のないGランクモンスター。
ぷよぷよした水風船の様なボディー、主食は死んでしまった生き物や汚物などなどを食べて生きている別名《 世界一のお掃除屋さん 》と呼ばれる人との共生モンスターだ。
その性質から、各地の街や村の下水にはスライム達が等間隔に置かれていて、人が日々出す汚物や汚水、ゴミなどを喜んで食べて彼らは平和に暮らしているのだが、あっという間に分裂して増えてしまうので、定期的な間引きが必要。
そのため各街の冒険者ギルドでは定期的にこの< スライム >達の ” 間引き ” が出されるわけだが、依頼ランクは最低のGランク。
言わば冒険者になりたての子達専用の依頼として扱っているのだ。
確かにこの< スライム >は物凄く弱くて、単体ならまだ小学院に上がる前の子供でも楽々倒せるほど。
だからこそ街の下水にいる< スライム >の間引きも全く難しい依頼ではないのだが、これが増えすぎてしまえば一気に依頼ランクが跳ね上がる。
< スライム >の性質の一つ
《 集団化する事で性質・形状変化をもたらす事 》
爆食バッタ同様これが非常に厄介で、ある一定の密度を越えてしまうとステータスが全体的にUPする。
特にスライムの場合は、防御力が超UPしてしまうため生半可な攻撃では傷ひとつつけられない上に、元々持っていた物理攻撃耐性が( 小 )から( 大 )へと変化。
更に魔法の耐性までゲットしてしまうのだから、この時点で相当厄介な存在となってしまう。
そしてそれに加えて輪を掛けて困る変化は< スライム >の吐き出すゲル状の水。
これが唯の【 水 】から【 強酸 】へと変化し、子供の水鉄砲レベルからマシンガンへと変わる。
もうこうなっては低ランクの冒険者では太刀打ちできないため、高ランク冒険者用依頼へと様代わり。
しっかりとしたチームを組んでの対応が必要となってしまうのだ。
「 そうでしょうね。 」
なんとレオンは、自分のマッサージに相当な自信があった様子。
" その通り!俺のマッサージは世界一! " と言わんばかりにスパンッと答えたので、俺は、おおお!??と驚かされた。
この間の部活見学の時といい、普段は基本無気力キャラなレオンがちょこちょこと好戦的な部分を出してくる!
成長を感じ、俺はニッコリ微笑んだ。
「 頑張り給え、レオン少年よ。 」
「 はい。勿論です。全てを掛けて頑張ります。 」
ゴッ!!と燃えるレオンに、更に笑みをホタホタ~と深くしていると、突然ウォッホン!という大きな咳払いが目の前から聞こえた。
「 ……あ~……そろそろ話を始めて良いか? 」
何をしに来たのかすっかり忘れてた事にゴメンナサイして、俺はレオンの上に座ったままキリッ!と真剣な表情でルーン先生に向き直る。
ルーン先生は俺とレオンを交互に見た後、「 ま、いっか! 」と言って話を始めた。
「 実はよ~二人の実力を見込んでちょっと依頼を受けてほしいんぜ。
お前たちが冒険者ギルドに登録したんだってザップルから聞いてな、一応正規の依頼料プラス指名料を払う形で受けてくれないかな~と思ってさ。
普通はもっとランクが高い冒険者用の依頼なんだが、大丈夫だって太鼓判押されたしな。
ランクとしてはCランク……いや下手をしたらAランク相当になるかもしれないけど、あたいもお前たちの実力なら大丈夫だと思うんだ。
どうだ?受けてくれないか? 」
ニヤッと笑うルーン先生に、あれ?と素朴な疑問が浮かぶ。
「 あれ?ルーン先生ってザップルさんの知り合いなの? 」
ルーン先生は俺の質問に「 おぅ! 」とあっさり肯定を返し胸を叩いた。
「 あたいは元々Aランク冒険者だったんだ。
冒険者は横の繋がりが広いし、耳も早いから大抵の奴らは知り合いになっちゃうんだぜ。
ちなみにザップルとは気が合うからよく飲みに行く仲なんだ。
まっ、最近は忙しくて行けてないけどな。 」
「 へぇ~、そうだったのかい。
ザップルさんにはギルドに登録した日にとてもお世話になったんだ。
素晴らしい好青年だね、彼は。 」
そう伝えると、ルーン先生は嬉しそうに笑いながら「 だよな! 」と言って胸を張った。
まさかザップルさんとルーン先生が知り合いだったとは……。
人は何処で繋がっているか分からない!としみじみしていると、ルーン先生はその頼みたいという依頼について詳しく語りだした。
依頼内容は『 スライムの間引き 』
これだけ聞くと ” えっ?簡単じゃないの? ” と思ってしまうが、侮るべからず。
実はこの< スライム >も< 爆食バッタ >同様に【 ランク越えモンスター 】に該当するモンスターなのである!
スライムは基本全く害のないGランクモンスター。
ぷよぷよした水風船の様なボディー、主食は死んでしまった生き物や汚物などなどを食べて生きている別名《 世界一のお掃除屋さん 》と呼ばれる人との共生モンスターだ。
その性質から、各地の街や村の下水にはスライム達が等間隔に置かれていて、人が日々出す汚物や汚水、ゴミなどを喜んで食べて彼らは平和に暮らしているのだが、あっという間に分裂して増えてしまうので、定期的な間引きが必要。
そのため各街の冒険者ギルドでは定期的にこの< スライム >達の ” 間引き ” が出されるわけだが、依頼ランクは最低のGランク。
言わば冒険者になりたての子達専用の依頼として扱っているのだ。
確かにこの< スライム >は物凄く弱くて、単体ならまだ小学院に上がる前の子供でも楽々倒せるほど。
だからこそ街の下水にいる< スライム >の間引きも全く難しい依頼ではないのだが、これが増えすぎてしまえば一気に依頼ランクが跳ね上がる。
< スライム >の性質の一つ
《 集団化する事で性質・形状変化をもたらす事 》
爆食バッタ同様これが非常に厄介で、ある一定の密度を越えてしまうとステータスが全体的にUPする。
特にスライムの場合は、防御力が超UPしてしまうため生半可な攻撃では傷ひとつつけられない上に、元々持っていた物理攻撃耐性が( 小 )から( 大 )へと変化。
更に魔法の耐性までゲットしてしまうのだから、この時点で相当厄介な存在となってしまう。
そしてそれに加えて輪を掛けて困る変化は< スライム >の吐き出すゲル状の水。
これが唯の【 水 】から【 強酸 】へと変化し、子供の水鉄砲レベルからマシンガンへと変わる。
もうこうなっては低ランクの冒険者では太刀打ちできないため、高ランク冒険者用依頼へと様代わり。
しっかりとしたチームを組んでの対応が必要となってしまうのだ。
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