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第十四章
555 うっとり〜
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( リーフ )
トリさん頭はそう判断し、ニッコ二コでレオンの元に戻ると、レオンは赤い爆食バッタを見て考え込む仕草を見せた。
「 とりあえず畑に置いておきますか? 」
「 いいね! 」
レオンが作ってくれた立派な畑。
そこに置いておけば、勝手に森で餌を食べてくれるだろう。
「 では、後で緑に戻しておきます。 」
レオンは、その爆食バッタを多次元ボックスに入れてくれてくれたので「 ありがとう! 」とお礼を告げた。
あげ玉に虐めない様に言っておこ~っと!
これからの生活に想いを馳せながら、フッと皆の方を見ると、全員その場に座って俺達を見ている事にやっと気がつく。
忘れてた。
「 ご……ごめんなさい……。 」
授業中なのに、ウッカリ楽しんでしまってごめんなさい。
だって爆食バッタ飛行が楽しすぎたから……。
心の中で言い訳しながら皆に頭を下げ、直ぐにその場に座った。
レオンはそれを見て座るのだと判断した様で、座り込んだ俺の腰をワシっ!と掴み、あっという間に座った自分の上へ。
「 あ、あのさ……。 」
自分で座りたい……と言いかけたが、レオンはすかさず俺のお手々のマッサージを開始した。
俺に何も言わせないレオンの作戦!
気持ちいい事をして、俺の思考を溶かし込み大人しくさせるヤツ!
いや、いや、そんな手には~……。
…………。
乗っちゃうんだよね~俺!
剣を握ってガチガチになってしまった手が、レオンのモニモニ揉み込んでくる絶妙な動きによって、優しくほぐされていく。
気持ちい~……。
最高だ~。
そうして体の力が抜けている間に、周りの生徒達は立って前の方へスタスタと歩いて移動してしまい、またしても離れ小島状態になった。
「 いや~……。まさかクリアーする生徒が現れるなんてな~……。 」
「 入学したてでこれだけ相手できただけでも快挙だったのに……。 」
ルーン先生を始めとする教員達も俺達を大きく避けて皆の前へ移動し、ヒソヒソと囁き合う。
そうそう、多分コレはクリアー絶対不可のテスト。
これにより己の限界を知り、その上で各々今度の課題を考えてもらう。
更にチームワークの大事さや、モンスターという強大な力に立ち向かっていくにはチームの中で自分はどういった立ち位置になればいいか?
それを考えてもらう事を目的としていたはずだ。
しかし────……レオンがアッサリとそれをクリアーしてしまったのだ。
後ろにいる俺達……いや、レオンを、その場の全員がチラチラと見てくる。
その様子から、どうやらレオンの底しれない実力に脅威を抱いてしまった様だ。
ますますレオンの魔王化が進んでいく~……。
モニモニとされる極上のお手々マッサージを受けながら、ズズ────ンと心が沈む。
違う、違うの~。
うちの子本当にいい子だから!
本来は虫も殺せぬ様な優しい子だから!……沢山ふっ飛ばしたけど!
また距離が開いてしまった事に嘆き悲しみ、マッサージを受けていない方の手を皆に向かって伸ばそうとしたが……?
────パシッ!
即座にレオンにその手を捕まれ、そのままモニモニを再開されてしまった。
「 あぁぁぁぁ~……。 」
新たに与えられる手への刺激……気分は、お風呂上がりのビール片手にマッサージ器に乗った時と同じ。
「 え……英雄マッサージチェアぁぁぁ~……。 」
ブツブツ呟きながら、首まで揉んでくれるレオンにウットリしてしまった。
そんなダメダメおじさんの俺を見て、皆が呆れている様な雰囲気が漂ってきたが、本当にコレ、凄いから。
本当に本当に……しゅ、しゅごいから!
「 あ────……とりあえずクラス分けはできたから、今から発表するぞー。 」
ダメダメな俺を置き去りに、ルーン先生はウオっホン!とわざとらしい咳をした後、レオンが爆食バッタを倒すまでの戦いっぷりからクラス分けを発表し始めた。
俺、モルトとニール、マリオン、クラーク君の全員が【 A級 】。
勿論レオンは言わずもがな、ダントツ一位通過の【 A級 】。
本日の一等賞。
それが告げられた瞬間、前の方に座っていたマリオンとクラーク君がギロッ!!と凄まじい圧を与えてくるお目々をレオンに向け、チィィッ!!と威嚇音に近い舌打ちをした。
見事なシンクロ率を見せる子猫とハチドリ。
しかし、ライオンレオンは俺のお手々に夢中のため完全無視だ。
そしてそして~……。
チラッと少し離れたCクラスの方へ視線を向けると、お互いニコニコと笑顔を貼り付けたキンキラリンの赤いドレスが印象的なハブ VS 簡素なヒラヒラ白いシャツを着たマングースの戦いが始まっている!
ちなみに巻き込まれたくないメダカのモルトさんと子豚のニールさんは、ひっそりと目立たない場所で身を寄せ合って座っているよ!
「 じゃ~今日は解散!! 」
そんな姿を見たルーン先生は腕を組みながらブハッ!!と吹き出し、そのまま本日の授業終了を告げた。
トリさん頭はそう判断し、ニッコ二コでレオンの元に戻ると、レオンは赤い爆食バッタを見て考え込む仕草を見せた。
「 とりあえず畑に置いておきますか? 」
「 いいね! 」
レオンが作ってくれた立派な畑。
そこに置いておけば、勝手に森で餌を食べてくれるだろう。
「 では、後で緑に戻しておきます。 」
レオンは、その爆食バッタを多次元ボックスに入れてくれてくれたので「 ありがとう! 」とお礼を告げた。
あげ玉に虐めない様に言っておこ~っと!
これからの生活に想いを馳せながら、フッと皆の方を見ると、全員その場に座って俺達を見ている事にやっと気がつく。
忘れてた。
「 ご……ごめんなさい……。 」
授業中なのに、ウッカリ楽しんでしまってごめんなさい。
だって爆食バッタ飛行が楽しすぎたから……。
心の中で言い訳しながら皆に頭を下げ、直ぐにその場に座った。
レオンはそれを見て座るのだと判断した様で、座り込んだ俺の腰をワシっ!と掴み、あっという間に座った自分の上へ。
「 あ、あのさ……。 」
自分で座りたい……と言いかけたが、レオンはすかさず俺のお手々のマッサージを開始した。
俺に何も言わせないレオンの作戦!
気持ちいい事をして、俺の思考を溶かし込み大人しくさせるヤツ!
いや、いや、そんな手には~……。
…………。
乗っちゃうんだよね~俺!
剣を握ってガチガチになってしまった手が、レオンのモニモニ揉み込んでくる絶妙な動きによって、優しくほぐされていく。
気持ちい~……。
最高だ~。
そうして体の力が抜けている間に、周りの生徒達は立って前の方へスタスタと歩いて移動してしまい、またしても離れ小島状態になった。
「 いや~……。まさかクリアーする生徒が現れるなんてな~……。 」
「 入学したてでこれだけ相手できただけでも快挙だったのに……。 」
ルーン先生を始めとする教員達も俺達を大きく避けて皆の前へ移動し、ヒソヒソと囁き合う。
そうそう、多分コレはクリアー絶対不可のテスト。
これにより己の限界を知り、その上で各々今度の課題を考えてもらう。
更にチームワークの大事さや、モンスターという強大な力に立ち向かっていくにはチームの中で自分はどういった立ち位置になればいいか?
それを考えてもらう事を目的としていたはずだ。
しかし────……レオンがアッサリとそれをクリアーしてしまったのだ。
後ろにいる俺達……いや、レオンを、その場の全員がチラチラと見てくる。
その様子から、どうやらレオンの底しれない実力に脅威を抱いてしまった様だ。
ますますレオンの魔王化が進んでいく~……。
モニモニとされる極上のお手々マッサージを受けながら、ズズ────ンと心が沈む。
違う、違うの~。
うちの子本当にいい子だから!
本来は虫も殺せぬ様な優しい子だから!……沢山ふっ飛ばしたけど!
また距離が開いてしまった事に嘆き悲しみ、マッサージを受けていない方の手を皆に向かって伸ばそうとしたが……?
────パシッ!
即座にレオンにその手を捕まれ、そのままモニモニを再開されてしまった。
「 あぁぁぁぁ~……。 」
新たに与えられる手への刺激……気分は、お風呂上がりのビール片手にマッサージ器に乗った時と同じ。
「 え……英雄マッサージチェアぁぁぁ~……。 」
ブツブツ呟きながら、首まで揉んでくれるレオンにウットリしてしまった。
そんなダメダメおじさんの俺を見て、皆が呆れている様な雰囲気が漂ってきたが、本当にコレ、凄いから。
本当に本当に……しゅ、しゅごいから!
「 あ────……とりあえずクラス分けはできたから、今から発表するぞー。 」
ダメダメな俺を置き去りに、ルーン先生はウオっホン!とわざとらしい咳をした後、レオンが爆食バッタを倒すまでの戦いっぷりからクラス分けを発表し始めた。
俺、モルトとニール、マリオン、クラーク君の全員が【 A級 】。
勿論レオンは言わずもがな、ダントツ一位通過の【 A級 】。
本日の一等賞。
それが告げられた瞬間、前の方に座っていたマリオンとクラーク君がギロッ!!と凄まじい圧を与えてくるお目々をレオンに向け、チィィッ!!と威嚇音に近い舌打ちをした。
見事なシンクロ率を見せる子猫とハチドリ。
しかし、ライオンレオンは俺のお手々に夢中のため完全無視だ。
そしてそして~……。
チラッと少し離れたCクラスの方へ視線を向けると、お互いニコニコと笑顔を貼り付けたキンキラリンの赤いドレスが印象的なハブ VS 簡素なヒラヒラ白いシャツを着たマングースの戦いが始まっている!
ちなみに巻き込まれたくないメダカのモルトさんと子豚のニールさんは、ひっそりと目立たない場所で身を寄せ合って座っているよ!
「 じゃ~今日は解散!! 」
そんな姿を見たルーン先生は腕を組みながらブハッ!!と吹き出し、そのまま本日の授業終了を告げた。
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