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第十四章
548 ファッションの重要性
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( リーフ )
そうしてわいのわいのと騒いでいる俺達を発見したソフィアちゃんが、直ぐにこちらに近づいて来たのでモルトとニールはデレ~とした顔を紳士の仮面の下に隠し喜んで迎え入れる。
俺もやってきたソフィアちゃんによろしく~と挨拶をし、その後頭をグリグリとくっつけてくるレオンなんのそので周りの生徒たちを見回した。
魔法学の授業は魔法特化の生徒達は必須ともいえる授業のため、そうだろうと思われる生徒達は全員が集合している様だ。
その中にはジェニファーちゃんにクラーク君。
あと遠目にはマリオンもいる。
ほほぉ~とその他の生徒達にも視線を走らせていると、そこで一つ違和感を感じたため思わず顔をグイッ~と傾けた。
その違和感の正体ーーそれは生徒たちが来ている服装にあった。
先ほどまで受けていた< 戦闘術学 >では全員がそれぞれ動きやすい戦闘服を着込んでいたにも関わらず、この< 魔法学 >での皆の服装は、いわゆる個性が光る系の洋服の子が多い様に思える。
しかも魔法特化の生徒達は貴族の子が多いためか、そのほとんどがどこかしらにヒラヒラのフリルがついたゴテっとついた服を着ていて、女子生徒に至ってはパーティーに出るにはやや地味だが普段着には絶対に見えないキラキラドレスを着用している。
ちなみに俺とレオンは< 戦闘術学 >から格好は変わっておらず、俺は白いシャツに焦げ茶のベストに黒ズボン。
レオンは黒いタートルネックに灰色に近い白のチュニック、それに黒い手袋にズボンといういつも通りの動き重視のザ・シンプル戦闘服。
モルトとニールは試験の時と同じ格好でそれぞれ赤と深緑のチュニックに胸元に気持ち程度のフリルが付いている服。
そしてソフィアちゃんはシンプルだが中央にフリフリが沢山ついた白シャツに皮製のコルセット、シンプルなワイン色の膝上スカートという格好をしているのだが、俺達と一部の生徒達だけ完全に浮いている。
キランキランの大振り宝石の中のおはじきくらいに。
俺は自分の全身を見下ろした後、再度周りを見回すとその落差に目がおかしくなりそうだと目をゴシゴシと擦った。
そんな中、やはり圧倒的に目立つのはジェニファーちゃんとクラーク君。
真っ赤なフリフリ完全体のドレスに沢山の宝石がついたアクセサリーをこれでもかと付けているジェニファーちゃん。
そしてそれに負けじとフリフリがわんさかついたザ・貴族風の軍服の様な服に金色の装飾品がゴテっと付いているクラーク君。
それを見て思い出すのは物語の方のリーフの事であった。
そういえば俺ではないリーフもこんな感じのファッション重視の格好で魔法を使っていたな~
その姿を思い出し、更にその描かれた挿絵の圧倒的美しさよ!と感動したのもついでに思い出す。
ちなみに戦いの際にキチンとした鎧などの戦闘服、更に剣を持って接近戦を試みたのはレオンハルトとの決闘の時だけ。
後はキンキラキンのフリルや裾が長い服を着用し、後方で魔法を使っていた場面しかなかった。
魔法は基本は後方で使うため前衛ほどがっちりとした戦闘服は着なくても、魔法を使うことだけを考えるならば戦えないと言うわけではない。
そのためファッション重視にする事も可能は可能。
上品、優雅を優先する貴族に魔法が大人気なのも、もしかしてそれが理由の一つなのかもしれないと非常に納得してしまった。
綺麗になりたいと願う心、良き良き~♬
そう思いながら満足気に微笑み、更に自分がそれを着ているイメージを頭に思い浮かべると・・・
よしっ!今だ!!ーーと、言いながらダッ!!と飛び出した俺。
長いヒラヒラした裾に引っかかってすっ転びモンスターに気づかれ突付かれる俺。
戦いづらさに業を煮やし、そのまま服を破り捨て全裸になって戦い始める俺ぇ・・・
そしておずおずと困った顔で体を包み込めるくらい大きな葉っぱを持ってくるレオ~ン・・
ーーーとそこまで考えたところで片手で顔を覆い、うさぎのマーキングの様に顎を一生懸命俺の頭に擦りつけてくるレオンにグリグリと頭を擦り返して感謝を伝える。
更に思わず口からは自身がキンキラキン格好をした際の戦闘に対し「 う・・動きづらい・・。 」と文句めいた言葉がはみ出てしまったのだが、それに対しキランッ!と目を輝かせたのはニールであった。
ニールはサササッ!と俺の前に回り込んできて目の前でピタリ・・と止まる。
「 リーフ様もそう思いますか?俺もそう思います!
そこで一つ問題が浮上するんです。
それは・・・
ーーーーーーあいつっす!! 」
ニールはビシッーーー!!!とモルトを指さした。
モルトは、はぁ?と呆れたような表情でため息をついたが、ニールは気にせず続ける。
そうしてわいのわいのと騒いでいる俺達を発見したソフィアちゃんが、直ぐにこちらに近づいて来たのでモルトとニールはデレ~とした顔を紳士の仮面の下に隠し喜んで迎え入れる。
俺もやってきたソフィアちゃんによろしく~と挨拶をし、その後頭をグリグリとくっつけてくるレオンなんのそので周りの生徒たちを見回した。
魔法学の授業は魔法特化の生徒達は必須ともいえる授業のため、そうだろうと思われる生徒達は全員が集合している様だ。
その中にはジェニファーちゃんにクラーク君。
あと遠目にはマリオンもいる。
ほほぉ~とその他の生徒達にも視線を走らせていると、そこで一つ違和感を感じたため思わず顔をグイッ~と傾けた。
その違和感の正体ーーそれは生徒たちが来ている服装にあった。
先ほどまで受けていた< 戦闘術学 >では全員がそれぞれ動きやすい戦闘服を着込んでいたにも関わらず、この< 魔法学 >での皆の服装は、いわゆる個性が光る系の洋服の子が多い様に思える。
しかも魔法特化の生徒達は貴族の子が多いためか、そのほとんどがどこかしらにヒラヒラのフリルがついたゴテっとついた服を着ていて、女子生徒に至ってはパーティーに出るにはやや地味だが普段着には絶対に見えないキラキラドレスを着用している。
ちなみに俺とレオンは< 戦闘術学 >から格好は変わっておらず、俺は白いシャツに焦げ茶のベストに黒ズボン。
レオンは黒いタートルネックに灰色に近い白のチュニック、それに黒い手袋にズボンといういつも通りの動き重視のザ・シンプル戦闘服。
モルトとニールは試験の時と同じ格好でそれぞれ赤と深緑のチュニックに胸元に気持ち程度のフリルが付いている服。
そしてソフィアちゃんはシンプルだが中央にフリフリが沢山ついた白シャツに皮製のコルセット、シンプルなワイン色の膝上スカートという格好をしているのだが、俺達と一部の生徒達だけ完全に浮いている。
キランキランの大振り宝石の中のおはじきくらいに。
俺は自分の全身を見下ろした後、再度周りを見回すとその落差に目がおかしくなりそうだと目をゴシゴシと擦った。
そんな中、やはり圧倒的に目立つのはジェニファーちゃんとクラーク君。
真っ赤なフリフリ完全体のドレスに沢山の宝石がついたアクセサリーをこれでもかと付けているジェニファーちゃん。
そしてそれに負けじとフリフリがわんさかついたザ・貴族風の軍服の様な服に金色の装飾品がゴテっと付いているクラーク君。
それを見て思い出すのは物語の方のリーフの事であった。
そういえば俺ではないリーフもこんな感じのファッション重視の格好で魔法を使っていたな~
その姿を思い出し、更にその描かれた挿絵の圧倒的美しさよ!と感動したのもついでに思い出す。
ちなみに戦いの際にキチンとした鎧などの戦闘服、更に剣を持って接近戦を試みたのはレオンハルトとの決闘の時だけ。
後はキンキラキンのフリルや裾が長い服を着用し、後方で魔法を使っていた場面しかなかった。
魔法は基本は後方で使うため前衛ほどがっちりとした戦闘服は着なくても、魔法を使うことだけを考えるならば戦えないと言うわけではない。
そのためファッション重視にする事も可能は可能。
上品、優雅を優先する貴族に魔法が大人気なのも、もしかしてそれが理由の一つなのかもしれないと非常に納得してしまった。
綺麗になりたいと願う心、良き良き~♬
そう思いながら満足気に微笑み、更に自分がそれを着ているイメージを頭に思い浮かべると・・・
よしっ!今だ!!ーーと、言いながらダッ!!と飛び出した俺。
長いヒラヒラした裾に引っかかってすっ転びモンスターに気づかれ突付かれる俺。
戦いづらさに業を煮やし、そのまま服を破り捨て全裸になって戦い始める俺ぇ・・・
そしておずおずと困った顔で体を包み込めるくらい大きな葉っぱを持ってくるレオ~ン・・
ーーーとそこまで考えたところで片手で顔を覆い、うさぎのマーキングの様に顎を一生懸命俺の頭に擦りつけてくるレオンにグリグリと頭を擦り返して感謝を伝える。
更に思わず口からは自身がキンキラキン格好をした際の戦闘に対し「 う・・動きづらい・・。 」と文句めいた言葉がはみ出てしまったのだが、それに対しキランッ!と目を輝かせたのはニールであった。
ニールはサササッ!と俺の前に回り込んできて目の前でピタリ・・と止まる。
「 リーフ様もそう思いますか?俺もそう思います!
そこで一つ問題が浮上するんです。
それは・・・
ーーーーーーあいつっす!! 」
ニールはビシッーーー!!!とモルトを指さした。
モルトは、はぁ?と呆れたような表情でため息をついたが、ニールは気にせず続ける。
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