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第十四章
541 大丈夫!理解した。
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( リーフ )
「 よしっ!サイモン!君の気持ちは全て理解した!
さぁ、全力でかかってきなさい!君の想いを全て俺にぶつけてくるんだ!! 」
「 はぁ??えっ?何?急に・・ 」
キョトンと驚く顔で固まってしまったサイモンだったが、俺は容赦など微塵もする気はない!
そのため、ダッ!!と全力でダッシュしてサイモンにガシィィーーッ!!!とぶつかると彼のズボンの裾をしっかりと握った。
「 い”、い”にゃぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!! 」
真っ赤な顔で大絶叫を上げるサイモンをそのままグワッ!!と持ち上げ俺は叫んだ。
「 サイモン!!一番を諦めるな!!
とれなくたっていいんだ!
2番だって3番だってビリだって!
人生の最後にハッピーエンドだったって言える男になれればそれでいいっ!! 」
そしてそのままサイモンをパァーーン!!と横に投げ飛ばせば、コロコロと転がっていったサイモン。
その顔は何が起きたのか分からないといった様子で、その場に倒れたまま俺を見上げてポカンとしている。
そんなサイモンの前で俺は天に向かって人差し指をビシッ!と指した。
「 俺は一番などとれたことなど一度もない!!
顔も平凡!体格も平凡!死ぬほど頑張ったって剣も魔法もレオンに勝てない!
そして女の子にモテた事も皆無だ!!
でも人生楽しいよ!
俺は一番を目指している瞬間が一番楽しい! 」
さぁ来い!とフラフラと立ち上がったサイモンにまたダダッ!と向かっていったが、今度はサイモンもガシッ!と俺のズボンの裾を掴み踏ん張った。
「 だっ、だって僕、平民だもん!!
貴族と結婚できないじゃん!! ” 法律 ” で絶対に一番になれないの!! 」
「 そんな法律など気にしてはいけない!
好きな人は好き!!それでいい! 」
グイグイ~と俺が押していったが・・・サイモンはそこで踏みとどまって逆にグイ~!と押し返してきた。
「 だってだってーーー!!こんな顔じゃ女の子に好きになってもらえない!!
平民の男相手だって男の子じゃ女の子にまけるじゃん!
やっぱり女の子がいいって言われちゃうじゃん!
やっぱり一番なんてとれないもん!! 」
グイグイとそのまま俺は押し出されていくが、俺は負けない!
ドスンッ!と踏ん張りそこで止まる。
「 男だから女だからなど気にするな!!
君が真に素晴らしい人間ならばそんな事、誰も気にしやしない!! 」
そしてそのままサイモンを横になぎ倒そうとしたが、サイモンは微妙なバランスでそれを回避、ここ一番の大声で叫ぶ。
「 ぼ、僕は自信ないのっ!!
だから可愛くなりたいの!!一番じゃなきゃ駄目なの!! 」
「 サイモンはめちゃくちゃ可愛いよ!!だから大丈夫!! 」
えっ?驚いた顔を見せたサイモンの体から体の力が抜ける。
それに気づいた俺は、そのチャンスを逃さずそのままサイモンをペペーーーン!!と横に投げ飛ばした。
そしてまたコロコロと転がってしまったサイモンはヨレっとした格好のまま顔を赤らめ慌てて両手で顔を隠す。
「 そ、そんなのリーフ様だけかもしれないじゃないですかぁ~。
そんなめちゃくちゃ可愛いと思っている人なんてぇ・・
えぇ~・・僕がリーフ様の一番? 」
「 うん!そうそう。人の好みは千差万別だよ。
俺はめちゃくちゃ可愛いと思う!それでいいんだ。
一番なんて関係ないさ。 」
” 一番 ” なんてものは目指す ” 場所 ” であり目標で、結局人によって全く違うし・・そもそもなんていうか・・抽象的で?ユニークなものだと思っている。
世の中にはねぇ~牛の乳首に魅了されてそれこそが一番美しいって言う人もいるくらいだから。
高校の時の友達の一人が言っていた衝撃のセリフ
” 牛の乳首こそが一番、他はすべてゴミだ!! ”
そんな彼は毎週欠かさず近くの牧場へと足を運び牛のおぱっいウォッチング。
後、感動した牧場主からスカウトされそのまま牧場主になった。
彼は大きな幸せと誰も到達できないNO・1を手に入れた。
結局一番ってそういう事だと思うんだよね、俺は。
頭の中で牛のおっぱいを人間に変換して、これは中々・・などと思っていた恥ずかしい過去を思い出しハハッと乾いた笑いを漏らすと、サイモンは突然吹き出しそのまま大笑いを始めてしまった。
頭の中の妄想がバレたか!?とありもしない事で焦ったが、そんな俺を気にせずヒーヒーと息を乱すほど笑いながらサイモンは立ち上がる。
「 そっ、そこは ” 皆、君の事を可愛いと思っているよ!一番だよ。 ” っていうところじゃないんですかぁ?
そんなんじゃモテませんからね! 」
俺は大きく頷いて「 うん!俺、モテた事ない! 」とそれを肯定し、続けて「 イケメンになってモテてみたかった・・ 」としみじみ呟いた。
それにブっ!!と吹き出したのは周りでことの成り行きを見守っていたらしい他の生徒たち。
「 俺も俺も!イケメンになりたかった~。 」
「 あいつら全滅してほし~。 」
男子生徒達がそうブーブー言い出せば、女子生徒達が「 はっ 」と鼻で笑う音が聞こえてくる。
俺はその後続く微妙な小競り合いを聞きながら大きく伸びをすると「 あ~楽しかった! 」と言いながらその場に座り込んだ。
すると上機嫌のサイモンが軽快なステップで俺の側まできて隣にストンッと座ると、そのままこちらは見ずに静かに話始める。
「 よしっ!サイモン!君の気持ちは全て理解した!
さぁ、全力でかかってきなさい!君の想いを全て俺にぶつけてくるんだ!! 」
「 はぁ??えっ?何?急に・・ 」
キョトンと驚く顔で固まってしまったサイモンだったが、俺は容赦など微塵もする気はない!
そのため、ダッ!!と全力でダッシュしてサイモンにガシィィーーッ!!!とぶつかると彼のズボンの裾をしっかりと握った。
「 い”、い”にゃぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!! 」
真っ赤な顔で大絶叫を上げるサイモンをそのままグワッ!!と持ち上げ俺は叫んだ。
「 サイモン!!一番を諦めるな!!
とれなくたっていいんだ!
2番だって3番だってビリだって!
人生の最後にハッピーエンドだったって言える男になれればそれでいいっ!! 」
そしてそのままサイモンをパァーーン!!と横に投げ飛ばせば、コロコロと転がっていったサイモン。
その顔は何が起きたのか分からないといった様子で、その場に倒れたまま俺を見上げてポカンとしている。
そんなサイモンの前で俺は天に向かって人差し指をビシッ!と指した。
「 俺は一番などとれたことなど一度もない!!
顔も平凡!体格も平凡!死ぬほど頑張ったって剣も魔法もレオンに勝てない!
そして女の子にモテた事も皆無だ!!
でも人生楽しいよ!
俺は一番を目指している瞬間が一番楽しい! 」
さぁ来い!とフラフラと立ち上がったサイモンにまたダダッ!と向かっていったが、今度はサイモンもガシッ!と俺のズボンの裾を掴み踏ん張った。
「 だっ、だって僕、平民だもん!!
貴族と結婚できないじゃん!! ” 法律 ” で絶対に一番になれないの!! 」
「 そんな法律など気にしてはいけない!
好きな人は好き!!それでいい! 」
グイグイ~と俺が押していったが・・・サイモンはそこで踏みとどまって逆にグイ~!と押し返してきた。
「 だってだってーーー!!こんな顔じゃ女の子に好きになってもらえない!!
平民の男相手だって男の子じゃ女の子にまけるじゃん!
やっぱり女の子がいいって言われちゃうじゃん!
やっぱり一番なんてとれないもん!! 」
グイグイとそのまま俺は押し出されていくが、俺は負けない!
ドスンッ!と踏ん張りそこで止まる。
「 男だから女だからなど気にするな!!
君が真に素晴らしい人間ならばそんな事、誰も気にしやしない!! 」
そしてそのままサイモンを横になぎ倒そうとしたが、サイモンは微妙なバランスでそれを回避、ここ一番の大声で叫ぶ。
「 ぼ、僕は自信ないのっ!!
だから可愛くなりたいの!!一番じゃなきゃ駄目なの!! 」
「 サイモンはめちゃくちゃ可愛いよ!!だから大丈夫!! 」
えっ?驚いた顔を見せたサイモンの体から体の力が抜ける。
それに気づいた俺は、そのチャンスを逃さずそのままサイモンをペペーーーン!!と横に投げ飛ばした。
そしてまたコロコロと転がってしまったサイモンはヨレっとした格好のまま顔を赤らめ慌てて両手で顔を隠す。
「 そ、そんなのリーフ様だけかもしれないじゃないですかぁ~。
そんなめちゃくちゃ可愛いと思っている人なんてぇ・・
えぇ~・・僕がリーフ様の一番? 」
「 うん!そうそう。人の好みは千差万別だよ。
俺はめちゃくちゃ可愛いと思う!それでいいんだ。
一番なんて関係ないさ。 」
” 一番 ” なんてものは目指す ” 場所 ” であり目標で、結局人によって全く違うし・・そもそもなんていうか・・抽象的で?ユニークなものだと思っている。
世の中にはねぇ~牛の乳首に魅了されてそれこそが一番美しいって言う人もいるくらいだから。
高校の時の友達の一人が言っていた衝撃のセリフ
” 牛の乳首こそが一番、他はすべてゴミだ!! ”
そんな彼は毎週欠かさず近くの牧場へと足を運び牛のおぱっいウォッチング。
後、感動した牧場主からスカウトされそのまま牧場主になった。
彼は大きな幸せと誰も到達できないNO・1を手に入れた。
結局一番ってそういう事だと思うんだよね、俺は。
頭の中で牛のおっぱいを人間に変換して、これは中々・・などと思っていた恥ずかしい過去を思い出しハハッと乾いた笑いを漏らすと、サイモンは突然吹き出しそのまま大笑いを始めてしまった。
頭の中の妄想がバレたか!?とありもしない事で焦ったが、そんな俺を気にせずヒーヒーと息を乱すほど笑いながらサイモンは立ち上がる。
「 そっ、そこは ” 皆、君の事を可愛いと思っているよ!一番だよ。 ” っていうところじゃないんですかぁ?
そんなんじゃモテませんからね! 」
俺は大きく頷いて「 うん!俺、モテた事ない! 」とそれを肯定し、続けて「 イケメンになってモテてみたかった・・ 」としみじみ呟いた。
それにブっ!!と吹き出したのは周りでことの成り行きを見守っていたらしい他の生徒たち。
「 俺も俺も!イケメンになりたかった~。 」
「 あいつら全滅してほし~。 」
男子生徒達がそうブーブー言い出せば、女子生徒達が「 はっ 」と鼻で笑う音が聞こえてくる。
俺はその後続く微妙な小競り合いを聞きながら大きく伸びをすると「 あ~楽しかった! 」と言いながらその場に座り込んだ。
すると上機嫌のサイモンが軽快なステップで俺の側まできて隣にストンッと座ると、そのままこちらは見ずに静かに話始める。
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