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第十四章
529 出世!
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( リーフ )
そもそも何でレオンって俺が欲し~と思っているもの全部持っているのに、こんなにすぐ不安になるんだろう……??
不思議~!と思いながら、ヨイショッと大人気ないレオンを後ろに回し軽く背負う。
すると、黄色い毛玉を押し付けられていたリーンちゃんは「 仲直りできて良かったね! 」と言ってニコニコ笑顔を見せた。
リーンちゃんが一番大人!
背中で幼子になってぺっとりくっついてくるレオンと、飽きた~と言わんばかりに大欠伸をしているあげ玉を見て、思わずため息が漏れてしまう。
リーンちゃんはその後、明日遊ぶ予定の仲良しのお友達< ナッツ >ちゃんについてペラペラと話し始め、俺はそれを聞きながらレオンをズルズル引きずり、一緒にお店の中へと入っていった。
そしていつもの様にマリンさんお手性のご馳走を有り難~く頂く。
その後に、お土産のリボン付きお肉を渡すと、マリンさんは「 ありがとよ。 」とお礼を言って笑顔までみせてくれた。
「 いえいえ~。 」
こちらこそ、ありがとうございます☆
お礼を言われてニコニコしている俺の前で、マリンさんは受け取った肉を半分に切り分け、それをリーンちゃんに渡す。
「 マルクんとこの分だ。リーン、持っていってくれるかい?
また高級なお肉を貰っちまったからお互い上手いもん作んなきゃね!
何だかリーフが来てから急に街の中の風向きが変わった気がするよ。
さっきも大量にモンスターの肉が入荷したって知らせがきたから、明日にはまた更に活気がもどるだろう。
こりゃ嬉しいねぇ。 」
二コッと嬉しそうに笑うマリンさんの笑顔が眩しい!
いつもどおりにレオンの上に乗り、更にお口を拭き拭きしてもらいながら、その眩しさに目を細める。
「 うん!もしかして他の食材も復活するかもしれないって皆喜んでいたよ。
でも……何で急にそんな事になったのかな?
巨大なモンスターが持ち込まれたとかかな??
う~ん……詳しくは分からないや。 」
不思議そうにしながら、リーンちゃんも嬉しそうに笑う。
何にせよ、それが良いことなら良かった良かった~。
俺も一緒に喜んでいると、マリンさんがジーッと俺とレオンの方を見つめた後、フッと小さく笑った。
「 ホント不思議だねぇ?
────まっ、もしかしたら気まぐれな神様が街に来たのかもしれないね。
最近マルクんところのパン屋も休みがちで、心配していたんだが、もしかしてこれを機にまた元通りになるかもしれないよ。
良かったじゃないか、リーン。 」
「 ────うん!
なんかお手伝いしている仕事の方も、急に楽になったんだって言って、今日は一日お店を開けられたんだ!
久しぶりにお父さんが家にいてくれて嬉しかった。 」
嬉しい嬉しい!と、全身で喜びを表現してくるリーンちゃんを見て、俺も嬉しい。
リーンちゃんのお父さんのマルクさんは、副業でもしているのか、随分と忙しい人の様だ。
この歳でそれでは寂しかろうと、健気なリーンちゃんにオジジはグススン。
思わず、いい子~と撫でるとリーンちゃんは擽ったそうにキャ~と笑ったが、レオンはそれにムッスリするので、順番でワシャワシャ撫でてあげた。
すると、今まで隠れていたルルちゃんがニョキッと顔をテーブルの一角から出し、ジト────ッと俺を睨みつけてくる。
ルルちゃんとの距離はまだまだ遠い……。
野良猫レベルとしてはMAXの距離感だぞ~?
先が長そうな事に、ヤレヤレとため息をついていると、マリンさんはルルちゃんの様子に笑った。
「 ルル~、あんた何隠れて遊んでるんだい。
全く、仕方がない子だね。
あ、そうだ、リーフ。
悪いんだが、リーンを送ってくれないかい?
一応まだ早いとは言え、子供を一人で帰らせるのは心配だからね。 」
「 勿論だよ。
俺はもう油断しない。
────絶対に!! 」
ゴゴッ!!と気合満々で了承した俺に、マリンさんはたじろいだが、「 ────あ、あぁ……頼んだよ……? 」と言って頼りにしてくれた。
なんてったって変態集団は、まだいるかもしれない。
もう同じ失敗は繰り返さないぞ!
後ろにいるレオンをチラッと見て、気合は更に増加する。
「 俺、リーンちゃん送ってくから、レオンとあげ玉も一緒に行こうよ。 」
「 ……行きます。 」
「 ────チッ!!( 舌打ち )
ポポ、クピピピ~?( まぁ、行きますけど~?) 」
二人は、" 当然行きます! " と頷いてくれたが、不満そうな顔をしている。
あげ玉は、先程までルルちゃんから豆を貰い食べ終わってウトウト~としていたのだが、急にババッ!と立ち上がると、リーンちゃんにメンチを切った。
────ので、俺はレオンの上から素早く降りて、あげ玉のクチバシを、ぎゅむっ……と掴んで叱咤しておく。
「 じゃ~皆でいきまーす! 」
ムスス~!としているあげ玉とレオンがゴネる前に、ご馳走様してリーンちゃんとお店を出た。
「 リーンちゃん、今日は本当にありがとう。
疲れただろうし、あげ玉の上にお乗り。 」
俺の提案を聞いて、あげ玉は丸めたティッシュの様な顔をしたが────俺はリーンちゃんから貰ったたくさんのパンから、豆パンを取り出し、あげ玉の目の前に突き出す。
そしてそれをプラプラ振ると、渋々乗せてくれた。
人からのご厚意には最上級のご厚意を返すべし。
あげ玉は、貰ったこの豆パンを根こそぎ食べてしまったので、ちょっと働いてもらおう。
「 うわぁ~!ふわふわだー! 」
リーンちゃんは、あげ玉の最高の乗り心地に、キャッキャッと嬉しそうな様子ではしゃぐので、なんだかポニーの乗馬体験の様だと思った。
パッカパッカ~♬
そのため、ついお馬の蹄の音を口で真似て歌っていると、うっかり本日貰ったお金の存在を忘れそうになってしまう。
慌ててレオンの多次元ボックスから、二つに分けたお金の袋を貰うと、直ぐにその1つをレオンにハイッと渡した。
「 はい、今日の報酬半分こね。 」
実は今日の依頼は、畑を荒らす< ヘッド・ハンマーモグラ >の討伐であった。
< ヘッド・ハンマーモグラ >
体長20cm~30cm程のモグラ型Fランクモンスター。
頭の形がハンマーに似ている事からその名前が付けられた。
人に対し攻撃性はほぼ無く危険性は少ないが、動きは素早くパワーもあるため討伐はランクの割には非常に困難。
畑に住み着き野菜を食べてしまう事から農家では天敵といえる存在だが、攻撃しようとすると直ぐに土の中に潜り込み、更に頭のハンマーを地に叩きつけ地割れを起こしたりする。
その際は、被害は甚大なものになることがある。
俺達は酔っ払い疑いの冒険者たちをぶっ飛ばした後、直ぐに依頼書が張られているボードへと向かった。
「 さてさて、今日はなんの依頼を受けようかな~!
でもまだGランクだし、あんまり選べる種類がないね。 」
ワクワクしながら依頼書を探していると、突然、知らないおじいさんが、スィ~と近づいて来る。
そしてなぜか俺へ祈りを捧げた後、俺とレオンの首から下げている冒険者証を指差し、貸して欲しいとジェスチャーをしてきた。
「 ????? 」
この御老人は、どなた?
そして何故俺の冒険者証が欲しいんだろう??
ハテナをぴょんぴょん飛ばす俺に、少し離れた所にいたザップルさんがニヤニヤ~と笑いながら親指を立てる。
「 そのお方はグリモア支部のギルド長< ヘンドリク >様だから大丈夫だぞ~! 」
「 えっ?ギルド長! 」
これはこれは……どうも初めまして~!
────から直ぐに、俺のとメチャクチャ嫌がるレオンから取り上げた冒険者証をヘンドリクさんへ渡すと、一瞬で書いてある内容が書き換えられていく。
【 Gランク 】が【 Eランク 】へ。
なんと俺もレオンも、冒険者ランクがUPしたらしく、タグに記載されていたランクがフルチェンジした。
そもそも何でレオンって俺が欲し~と思っているもの全部持っているのに、こんなにすぐ不安になるんだろう……??
不思議~!と思いながら、ヨイショッと大人気ないレオンを後ろに回し軽く背負う。
すると、黄色い毛玉を押し付けられていたリーンちゃんは「 仲直りできて良かったね! 」と言ってニコニコ笑顔を見せた。
リーンちゃんが一番大人!
背中で幼子になってぺっとりくっついてくるレオンと、飽きた~と言わんばかりに大欠伸をしているあげ玉を見て、思わずため息が漏れてしまう。
リーンちゃんはその後、明日遊ぶ予定の仲良しのお友達< ナッツ >ちゃんについてペラペラと話し始め、俺はそれを聞きながらレオンをズルズル引きずり、一緒にお店の中へと入っていった。
そしていつもの様にマリンさんお手性のご馳走を有り難~く頂く。
その後に、お土産のリボン付きお肉を渡すと、マリンさんは「 ありがとよ。 」とお礼を言って笑顔までみせてくれた。
「 いえいえ~。 」
こちらこそ、ありがとうございます☆
お礼を言われてニコニコしている俺の前で、マリンさんは受け取った肉を半分に切り分け、それをリーンちゃんに渡す。
「 マルクんとこの分だ。リーン、持っていってくれるかい?
また高級なお肉を貰っちまったからお互い上手いもん作んなきゃね!
何だかリーフが来てから急に街の中の風向きが変わった気がするよ。
さっきも大量にモンスターの肉が入荷したって知らせがきたから、明日にはまた更に活気がもどるだろう。
こりゃ嬉しいねぇ。 」
二コッと嬉しそうに笑うマリンさんの笑顔が眩しい!
いつもどおりにレオンの上に乗り、更にお口を拭き拭きしてもらいながら、その眩しさに目を細める。
「 うん!もしかして他の食材も復活するかもしれないって皆喜んでいたよ。
でも……何で急にそんな事になったのかな?
巨大なモンスターが持ち込まれたとかかな??
う~ん……詳しくは分からないや。 」
不思議そうにしながら、リーンちゃんも嬉しそうに笑う。
何にせよ、それが良いことなら良かった良かった~。
俺も一緒に喜んでいると、マリンさんがジーッと俺とレオンの方を見つめた後、フッと小さく笑った。
「 ホント不思議だねぇ?
────まっ、もしかしたら気まぐれな神様が街に来たのかもしれないね。
最近マルクんところのパン屋も休みがちで、心配していたんだが、もしかしてこれを機にまた元通りになるかもしれないよ。
良かったじゃないか、リーン。 」
「 ────うん!
なんかお手伝いしている仕事の方も、急に楽になったんだって言って、今日は一日お店を開けられたんだ!
久しぶりにお父さんが家にいてくれて嬉しかった。 」
嬉しい嬉しい!と、全身で喜びを表現してくるリーンちゃんを見て、俺も嬉しい。
リーンちゃんのお父さんのマルクさんは、副業でもしているのか、随分と忙しい人の様だ。
この歳でそれでは寂しかろうと、健気なリーンちゃんにオジジはグススン。
思わず、いい子~と撫でるとリーンちゃんは擽ったそうにキャ~と笑ったが、レオンはそれにムッスリするので、順番でワシャワシャ撫でてあげた。
すると、今まで隠れていたルルちゃんがニョキッと顔をテーブルの一角から出し、ジト────ッと俺を睨みつけてくる。
ルルちゃんとの距離はまだまだ遠い……。
野良猫レベルとしてはMAXの距離感だぞ~?
先が長そうな事に、ヤレヤレとため息をついていると、マリンさんはルルちゃんの様子に笑った。
「 ルル~、あんた何隠れて遊んでるんだい。
全く、仕方がない子だね。
あ、そうだ、リーフ。
悪いんだが、リーンを送ってくれないかい?
一応まだ早いとは言え、子供を一人で帰らせるのは心配だからね。 」
「 勿論だよ。
俺はもう油断しない。
────絶対に!! 」
ゴゴッ!!と気合満々で了承した俺に、マリンさんはたじろいだが、「 ────あ、あぁ……頼んだよ……? 」と言って頼りにしてくれた。
なんてったって変態集団は、まだいるかもしれない。
もう同じ失敗は繰り返さないぞ!
後ろにいるレオンをチラッと見て、気合は更に増加する。
「 俺、リーンちゃん送ってくから、レオンとあげ玉も一緒に行こうよ。 」
「 ……行きます。 」
「 ────チッ!!( 舌打ち )
ポポ、クピピピ~?( まぁ、行きますけど~?) 」
二人は、" 当然行きます! " と頷いてくれたが、不満そうな顔をしている。
あげ玉は、先程までルルちゃんから豆を貰い食べ終わってウトウト~としていたのだが、急にババッ!と立ち上がると、リーンちゃんにメンチを切った。
────ので、俺はレオンの上から素早く降りて、あげ玉のクチバシを、ぎゅむっ……と掴んで叱咤しておく。
「 じゃ~皆でいきまーす! 」
ムスス~!としているあげ玉とレオンがゴネる前に、ご馳走様してリーンちゃんとお店を出た。
「 リーンちゃん、今日は本当にありがとう。
疲れただろうし、あげ玉の上にお乗り。 」
俺の提案を聞いて、あげ玉は丸めたティッシュの様な顔をしたが────俺はリーンちゃんから貰ったたくさんのパンから、豆パンを取り出し、あげ玉の目の前に突き出す。
そしてそれをプラプラ振ると、渋々乗せてくれた。
人からのご厚意には最上級のご厚意を返すべし。
あげ玉は、貰ったこの豆パンを根こそぎ食べてしまったので、ちょっと働いてもらおう。
「 うわぁ~!ふわふわだー! 」
リーンちゃんは、あげ玉の最高の乗り心地に、キャッキャッと嬉しそうな様子ではしゃぐので、なんだかポニーの乗馬体験の様だと思った。
パッカパッカ~♬
そのため、ついお馬の蹄の音を口で真似て歌っていると、うっかり本日貰ったお金の存在を忘れそうになってしまう。
慌ててレオンの多次元ボックスから、二つに分けたお金の袋を貰うと、直ぐにその1つをレオンにハイッと渡した。
「 はい、今日の報酬半分こね。 」
実は今日の依頼は、畑を荒らす< ヘッド・ハンマーモグラ >の討伐であった。
< ヘッド・ハンマーモグラ >
体長20cm~30cm程のモグラ型Fランクモンスター。
頭の形がハンマーに似ている事からその名前が付けられた。
人に対し攻撃性はほぼ無く危険性は少ないが、動きは素早くパワーもあるため討伐はランクの割には非常に困難。
畑に住み着き野菜を食べてしまう事から農家では天敵といえる存在だが、攻撃しようとすると直ぐに土の中に潜り込み、更に頭のハンマーを地に叩きつけ地割れを起こしたりする。
その際は、被害は甚大なものになることがある。
俺達は酔っ払い疑いの冒険者たちをぶっ飛ばした後、直ぐに依頼書が張られているボードへと向かった。
「 さてさて、今日はなんの依頼を受けようかな~!
でもまだGランクだし、あんまり選べる種類がないね。 」
ワクワクしながら依頼書を探していると、突然、知らないおじいさんが、スィ~と近づいて来る。
そしてなぜか俺へ祈りを捧げた後、俺とレオンの首から下げている冒険者証を指差し、貸して欲しいとジェスチャーをしてきた。
「 ????? 」
この御老人は、どなた?
そして何故俺の冒険者証が欲しいんだろう??
ハテナをぴょんぴょん飛ばす俺に、少し離れた所にいたザップルさんがニヤニヤ~と笑いながら親指を立てる。
「 そのお方はグリモア支部のギルド長< ヘンドリク >様だから大丈夫だぞ~! 」
「 えっ?ギルド長! 」
これはこれは……どうも初めまして~!
────から直ぐに、俺のとメチャクチャ嫌がるレオンから取り上げた冒険者証をヘンドリクさんへ渡すと、一瞬で書いてある内容が書き換えられていく。
【 Gランク 】が【 Eランク 】へ。
なんと俺もレオンも、冒険者ランクがUPしたらしく、タグに記載されていたランクがフルチェンジした。
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