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第十四章
525 あの野郎!
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( ナックル )
二大クラスと言われるほどにお互い成長した俺の【 氷龍の宝玉 】とゲイルの【 絶炎のスネーク 】
王都にいる時も、お互いのシマを取り合う関係性の俺達は、当然仲が悪くお互いバチバチやっていた。
そんな状態で、なぜ派手な衝突はしたことがなかったかというと────化け物みてぇに強い高ランク冒険者達と第二騎士団の存在があったからだ。
しかし、それがなくなれば当然余裕も出来てくる。
” ならドンパチするか? ” と言われても、今ぶつかってもお互いメリットは少ねぇからしないと答えるだろう。
俺達の力は ” 数 ”
同じ力をぶつけ合って相殺してしまえば、他の冒険者達やザップルのクラスの奴らを喜ばせるだけなのは分かっていたので、ここは共同戦線────とまではいかなくとも、とりあえず " 二大クラス VS ザップルクラス " という構図を作っておきたい。
しかしお互い隙きあらば……と目論んでいたのだが、昨日のガキのせいでそれは全て吹っ飛んでしまった。
俺は弱みを見せない様怒りをグッと押さえ、余裕たっぷりのニヤつき顔をゲイルに向ける。
「 よぉ~う、ゲイルの旦那ぁ。調子はどうだ?
相変わらず< レッド・オクトパシー >にそっくりだな。
赤くなりゃ~見分けがつかねぇんじゃね?
あ~そういえば街に面白い噂が流れてんの知ってるか?
なんでも街で大層お強いCランク冒険者様が、ただの平民のガキに無様にKOされたらしいぜ~。
俺達も同じCランク冒険者として気をつけねぇとなぁ?
そうそう、なんでものされちまったCクラス冒険者は< レッド・オクトパシー >にそっくりだったらしいが、何か知らねぇか? 」
< レッド・オクトパシー >
体長20~30cmのタコ型Fランクモンスター。
海に住んでいて、赤色の体表に足は16本あり頭にはフサっとして髪の毛に類似した毛があるのが特徴。
16本の足で獲物を捕まえ捕食することから一度捕まると逃げるのは困難だが、性格は大人しく近寄らなければ襲ってはこない。
俺の戯ける様な言い様に、後ろにいる仲間達はプッと小さく吹き出し、そのままニヤニヤと笑いながらゲイルの方へ視線を送る。
それにピタリと笑みを引っ込めたゲイルとその仲間達。
しかしゲイルは直ぐにニヤッと嫌な笑みを浮かべて俺に向かって言った。
「 ……へぇ~そいつは知らなかったぜ。
耳寄りな情報ありがとよ。
それよか、聞いたか?
昨日このギルドでとんでもない事件があったらしいな。
なんでも~登録したての新人冒険者に、あっさりぶっ飛ばされ気絶しちまったなっさけねぇCランク冒険者がいたらしいぜぇ~?
そいつ本当にCランクだったのか疑問だよな~。
なんか趣味悪ぃ女かよっつー装飾品をジャラジャラつけていた奴だったらしくてよ。
もしかして金の力でその地位を買った、クソ弱雑魚野郎だったのかもな~。 」
ガッハッハッ~と大声で笑うゲイルに、ブーッと吹き出し大笑いする後ろに控えるゲイルの仲間達。
俺がストンッと表情を失くしギロッと睨みつければ、ゲイルもピタッと表情を失くし、睨み返してきた。
するとお互いの仲間たちも睨み合いを始め、ピーン……と一触即発の空気がギルド内に漂う。
それを見兼ねたザップルが物申そうと一歩前に踏み出そうとした、その瞬間────。
「 こんにちは────!!
今日も依頼、お願いしま~す!! 」
────バターン!!という扉が開く音と共に、馬鹿見てぇな大声を出しながらギルド内にスタスタと入って来た人物。
茶色い髪に緑の瞳、平民代表の様な記憶に残らない容姿をした唯のガキ。
俺を殴って気絶させた、クソガキだ!!!
あの野郎っ────!!!!!
俺は腰に差しているサーベルを抜こうと直ぐにグリップを握った────のだが……?
「 こんのぉぉぉぉぉぉ────!!!!!
クソガキがぁぁぁぁぁぁ────────!!!! 」
大声を上げながらゲイルが物凄いスピードでそのガキに飛び出していった。
最大加速のスピード!
更に最大火力のスキルを発動していて、俺でもまともに喰らえば " 即死 " の攻撃をそのガキに仕掛けに行ったのだが────。
────ヒョイヒョイ~♬
クソガキはゲイルの方を見る事もなく、その拳を軽快なステップで避ける。
「 ────ああん?? 」
そして間抜けな声を上げたゲイルの顔を……そのまま流れる様な回し蹴りで蹴り飛ばした。
「 ────ギャンっ!!! 」
その容赦ない攻撃にゲイルは悲鳴を上げ、その体はギュルギュルギュルと凄い勢いで回転しながら飛んでいく。
そして、建物の壁を壊してそのまま遠くに吹っ飛んでいってしまった。
「「「「 …………。 」」」」
俺達とゲイルの仲間たち、そして周りの冒険者達が、唖然とゲイルの飛んでいった方向を見つめたが、ザップルのクソ野郎だけが大爆笑している!
「 建物壊しちゃった……。 」
ガキは焦りながらギルド職員の女に謝りにいったが、女は晴れやかな笑顔を浮かべて弾む様な声で言った。
「 正当防衛ですので賠償金はゲイルさんのクラスに付けときまーす! 」
「 そ、そっか~。 」
ガキはそう呟いてホッと息をついた後、そのままゲイルの仲間たちに視線を向ける。
視線の先にいるそいつらは、ギクッと大きく体を震わせた。
「 君たちはもしや……一昨日の悪い坊や達じゃないかな~? 」
ガキが、んん~?と目を細め、スタスタとゲイルのお仲間達へ近づいていくと、ゲイルのお仲間たちはガタガタ震えながら逃げ出そうと踵を返し、そのまま全力ダッシュ!
しかし、ガキは一瞬でゲイルの仲間達の前に現れ────そいつらの ” 下 ” 目掛けて、フンフンッ!!と恐ろしい突きの攻撃を炸裂した。
「 ────ギッ!!! 」
「 ────っ!!ギョエっ!!! 」
その結果、全員 " 下 " を押さえながら、泡を吹いて気絶してしまう。
────ドッ!!
これには冒険者の全員が一斉に大笑い!
手を叩くは野次を飛ばすわの大熱狂ぷりの中、ガキはパンパンと手を数回叩く。
「 こんな時間から酔っ払ってでもいるのかい?
全く……酒の飲み方も知らない若造はこれだから────。 」
くどくどくどくど……!
酒を飲んだこともねぇガキが、なぜか熱く酒の飲み方について語り出し……その最中に、何故か一緒に入ってきた黒ずくめの男が不機嫌オーラを漂わせながら、ガキの手に洗浄魔法を念入りに掛けていた。
二大クラスと言われるほどにお互い成長した俺の【 氷龍の宝玉 】とゲイルの【 絶炎のスネーク 】
王都にいる時も、お互いのシマを取り合う関係性の俺達は、当然仲が悪くお互いバチバチやっていた。
そんな状態で、なぜ派手な衝突はしたことがなかったかというと────化け物みてぇに強い高ランク冒険者達と第二騎士団の存在があったからだ。
しかし、それがなくなれば当然余裕も出来てくる。
” ならドンパチするか? ” と言われても、今ぶつかってもお互いメリットは少ねぇからしないと答えるだろう。
俺達の力は ” 数 ”
同じ力をぶつけ合って相殺してしまえば、他の冒険者達やザップルのクラスの奴らを喜ばせるだけなのは分かっていたので、ここは共同戦線────とまではいかなくとも、とりあえず " 二大クラス VS ザップルクラス " という構図を作っておきたい。
しかしお互い隙きあらば……と目論んでいたのだが、昨日のガキのせいでそれは全て吹っ飛んでしまった。
俺は弱みを見せない様怒りをグッと押さえ、余裕たっぷりのニヤつき顔をゲイルに向ける。
「 よぉ~う、ゲイルの旦那ぁ。調子はどうだ?
相変わらず< レッド・オクトパシー >にそっくりだな。
赤くなりゃ~見分けがつかねぇんじゃね?
あ~そういえば街に面白い噂が流れてんの知ってるか?
なんでも街で大層お強いCランク冒険者様が、ただの平民のガキに無様にKOされたらしいぜ~。
俺達も同じCランク冒険者として気をつけねぇとなぁ?
そうそう、なんでものされちまったCクラス冒険者は< レッド・オクトパシー >にそっくりだったらしいが、何か知らねぇか? 」
< レッド・オクトパシー >
体長20~30cmのタコ型Fランクモンスター。
海に住んでいて、赤色の体表に足は16本あり頭にはフサっとして髪の毛に類似した毛があるのが特徴。
16本の足で獲物を捕まえ捕食することから一度捕まると逃げるのは困難だが、性格は大人しく近寄らなければ襲ってはこない。
俺の戯ける様な言い様に、後ろにいる仲間達はプッと小さく吹き出し、そのままニヤニヤと笑いながらゲイルの方へ視線を送る。
それにピタリと笑みを引っ込めたゲイルとその仲間達。
しかしゲイルは直ぐにニヤッと嫌な笑みを浮かべて俺に向かって言った。
「 ……へぇ~そいつは知らなかったぜ。
耳寄りな情報ありがとよ。
それよか、聞いたか?
昨日このギルドでとんでもない事件があったらしいな。
なんでも~登録したての新人冒険者に、あっさりぶっ飛ばされ気絶しちまったなっさけねぇCランク冒険者がいたらしいぜぇ~?
そいつ本当にCランクだったのか疑問だよな~。
なんか趣味悪ぃ女かよっつー装飾品をジャラジャラつけていた奴だったらしくてよ。
もしかして金の力でその地位を買った、クソ弱雑魚野郎だったのかもな~。 」
ガッハッハッ~と大声で笑うゲイルに、ブーッと吹き出し大笑いする後ろに控えるゲイルの仲間達。
俺がストンッと表情を失くしギロッと睨みつければ、ゲイルもピタッと表情を失くし、睨み返してきた。
するとお互いの仲間たちも睨み合いを始め、ピーン……と一触即発の空気がギルド内に漂う。
それを見兼ねたザップルが物申そうと一歩前に踏み出そうとした、その瞬間────。
「 こんにちは────!!
今日も依頼、お願いしま~す!! 」
────バターン!!という扉が開く音と共に、馬鹿見てぇな大声を出しながらギルド内にスタスタと入って来た人物。
茶色い髪に緑の瞳、平民代表の様な記憶に残らない容姿をした唯のガキ。
俺を殴って気絶させた、クソガキだ!!!
あの野郎っ────!!!!!
俺は腰に差しているサーベルを抜こうと直ぐにグリップを握った────のだが……?
「 こんのぉぉぉぉぉぉ────!!!!!
クソガキがぁぁぁぁぁぁ────────!!!! 」
大声を上げながらゲイルが物凄いスピードでそのガキに飛び出していった。
最大加速のスピード!
更に最大火力のスキルを発動していて、俺でもまともに喰らえば " 即死 " の攻撃をそのガキに仕掛けに行ったのだが────。
────ヒョイヒョイ~♬
クソガキはゲイルの方を見る事もなく、その拳を軽快なステップで避ける。
「 ────ああん?? 」
そして間抜けな声を上げたゲイルの顔を……そのまま流れる様な回し蹴りで蹴り飛ばした。
「 ────ギャンっ!!! 」
その容赦ない攻撃にゲイルは悲鳴を上げ、その体はギュルギュルギュルと凄い勢いで回転しながら飛んでいく。
そして、建物の壁を壊してそのまま遠くに吹っ飛んでいってしまった。
「「「「 …………。 」」」」
俺達とゲイルの仲間たち、そして周りの冒険者達が、唖然とゲイルの飛んでいった方向を見つめたが、ザップルのクソ野郎だけが大爆笑している!
「 建物壊しちゃった……。 」
ガキは焦りながらギルド職員の女に謝りにいったが、女は晴れやかな笑顔を浮かべて弾む様な声で言った。
「 正当防衛ですので賠償金はゲイルさんのクラスに付けときまーす! 」
「 そ、そっか~。 」
ガキはそう呟いてホッと息をついた後、そのままゲイルの仲間たちに視線を向ける。
視線の先にいるそいつらは、ギクッと大きく体を震わせた。
「 君たちはもしや……一昨日の悪い坊や達じゃないかな~? 」
ガキが、んん~?と目を細め、スタスタとゲイルのお仲間達へ近づいていくと、ゲイルのお仲間たちはガタガタ震えながら逃げ出そうと踵を返し、そのまま全力ダッシュ!
しかし、ガキは一瞬でゲイルの仲間達の前に現れ────そいつらの ” 下 ” 目掛けて、フンフンッ!!と恐ろしい突きの攻撃を炸裂した。
「 ────ギッ!!! 」
「 ────っ!!ギョエっ!!! 」
その結果、全員 " 下 " を押さえながら、泡を吹いて気絶してしまう。
────ドッ!!
これには冒険者の全員が一斉に大笑い!
手を叩くは野次を飛ばすわの大熱狂ぷりの中、ガキはパンパンと手を数回叩く。
「 こんな時間から酔っ払ってでもいるのかい?
全く……酒の飲み方も知らない若造はこれだから────。 」
くどくどくどくど……!
酒を飲んだこともねぇガキが、なぜか熱く酒の飲み方について語り出し……その最中に、何故か一緒に入ってきた黒ずくめの男が不機嫌オーラを漂わせながら、ガキの手に洗浄魔法を念入りに掛けていた。
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