530 / 1,370
第十三章
515 謎は深まる
しおりを挟む
( リーフ )
” ちなみにこの6カ国以外に国はないのか? ”
そう言われれば現在は ” ない ” とされていて、その理由としては────
” この6つの国以外の周りの土地は、非常に濃厚な魔素に覆われていて未開の地だから ”
────である。
なんでも魔素は、ある一定の濃度を越えると、人の体はそれに耐えきれずドロドロの液体になってしまうらしいので、少なくともそこには ” 人 ” は住むことができないと言われている。
” 溶ける ” という恐ろしい表現に思わず鳥肌が立ち、腕をサスサスと擦った。
更にそこに濃厚な魔素を好む高ランクモンスターがウヨウヨ……となれば、迂回ルートを作っての進軍は流石にできないと、ドロティア帝国も判断した様だ。
そうしてドロティア帝国はその魔素が濃い領域からは手を引いたが、今でも【 始まりの大地 】への攻略の方は諦めていない。
なぜならそこで《 神書 》が見つかっているからだ。
それはつまりそこへ立ち入った者が存在しているということで、何らかの侵入方法があるはず!とドロティア帝国は考えている。
だから今でも活発的にその研究を続けているらしいが、今のところ何も分かっていないらしい。
俺はうう~ん?と考え込みながら、パンくれないの?と言わんばかりのお目々を向けてくるレオンに「 ごめんごめん。 」と軽く謝りながらまた口にパンを突っ込んであげる。
ウマウマ~と嬉しそうに頬張るレオン……こと英雄様は、この【 始まりの大地 】に多分入れる。
というか入れないと ” イシュルの聖大樹 ” にはたどり着けないし……。
だが、ここで一つ疑問。
《 神書 》は誰が置いたのだろう?
英雄以外入れない場所なのに、一体誰が入れたんだ???
その事を考えると、フッと思い浮かぶ事といえば、< ゼロの歴史 >の時代ではもしかして ” イシュルの聖大樹 ” 自体がなかったのだろうか?という事だが……それを確かめる術は今のところない。
謎が深まるね~!
ワクワクしながら顔を上げて周りの皆を見回すと、全員俺同様考え込んでいる様子を見せている。
何かこういうのいいな~と思わずホッコリしていると、ニールが初めにリタイアしたらしく、はぁ~と大きく息を吐き出しながら椅子に深くもたれかかる。
「 謎はますます深まるばかりっすね~。
……そういえば俺が生まれた日に作ってもらった短剣はどこに行ったんだろう?
昔じいちゃんが草を刈る時使って以来見てないっすね。 」
ハハッとニールが笑っていうと、それに待ってましたとばかりにレイドとメルちゃんがそれに乗る。
「 あ、俺んちは肉切り包丁に使ってるぜ~。 」
「 ウチはじゃがいも剥く用……。 」
それを聞いたモルトはふぅ~と呆れた様なため息をついた。
「 全く三人共使用方法が野蛮すぎるぞ。
俺はきちんと果物ナイフとして使っている。 」
「「「 同類!! 」」」
モルトの発言にニール、レイド、メルちゃんは即座にツッコミを入れ、モルトを一斉に指をさす。
それに対しモルトは「 失礼な!肉とかじゃがいもと一緒にしないでくれ! 」やら「 無くすなど論外! 」とブツブツと不満を漏らした、その時────突然隣にいるアゼリアちゃんがスッ……と静かに立ち上がった。
その顔は鬼の形相だ。
「 生まれた日に授けられる神聖なる短剣を失くした?
肉切り??じゃがいも???それに果物ナイフ!?
……神の怒りを恐れぬ愚か共め。大人しくその首を神に捧げろ。 」
果物ナイフのあたりでガガーン!!と非常にショックを受けた様子のモルト。
そしてキョトンとした顔をしていたニール、レイド、メルちゃんだったが、アゼリがちゃんが刀に手をセットすると、直ぐにサ────ッと青ざめ、俺とレオンの後ろへ移動した。
そのまま全員みっちりとくっついて、何とか隠れようとし、それを見てサイモンは腹を抱えて笑い、リリアちゃんはニチャッと笑う。
俺とソフィアちゃんは、まぁまぁとアゼリアちゃんをなだめながらも " 怒るのは仕方ないか~ " と納得はしていた。
この世界はこういった習慣というか、前世で言えば節句のお祝いとか?そういったものに対して、その捉え方は身分によって結構違う。
王族や高位貴族にとって、この ” 生まれた時に子供の名前入りの短剣を授ける ” という習慣は、必ず行う大事な祝い。
その際に贈られた短剣は、生涯家宝のレベルに保管されるが……下の身分にいくに従って、その重要度はガクンと下がっていくのだ。
神書に基づき ” 我が子に女神様の加護が一生ありますように ” という願いが詰まった短剣を渡す事を、形式的にきちんと行い、その後もそれを大事にしていくのが貴族。
そしてそれが最大のリスペクトを表す事であると主張するのは、当たり前の事。
それに対し、気持ちが重要、今までのしきたりを形式的にやることより無理せず心の中でしっかりリスペクトするのが大事だよね!────が、その下の身分の人達の根本的な考えというわけだ。
サラリーマンの年収何年分??と聞きたくなる様な最高級の短剣を授ける貴族達に対し、平民さんは短剣の形をしたパンを焼いて皆で食べて終わり!な事も多く、その落差は結構凄い。
確かに自分が大事だと思っている物が粗末に扱われている話を聞けば悲しい気持ちになるか……。
「 アゼリアちゃんは短剣をとても大事にしているんだね。 」
プンプン怒り狂っているアゼリアちゃんを見て、解決は難しいと判断し話を逸らしてみる。
するとアゼリアちゃんは突然の質問に慌てたのか、頬をピンクに染めて「 ……は、はい。 」と答えて大人しくなったので、それを見た後ろに隠れている4人はチャンスとみたらしくペコリと頭を下げた。
「「「「 ごめんなさ~い。 」」」」
一斉に謝られては、これ以上怒るわけにもいかず……。
アゼリアちゃんがググっ!と口を閉ざしたのを見て、四人は " あ~びっくりびっくり~! " と言いながら自分たちの席に戻る。
そんな4人を見て、チッ!と舌打ちするアゼリアちゃんは、とりあえず許したが文句は言いたかったらしく、ブツブツと4人に対し文句を言い始めた。
” ちなみにこの6カ国以外に国はないのか? ”
そう言われれば現在は ” ない ” とされていて、その理由としては────
” この6つの国以外の周りの土地は、非常に濃厚な魔素に覆われていて未開の地だから ”
────である。
なんでも魔素は、ある一定の濃度を越えると、人の体はそれに耐えきれずドロドロの液体になってしまうらしいので、少なくともそこには ” 人 ” は住むことができないと言われている。
” 溶ける ” という恐ろしい表現に思わず鳥肌が立ち、腕をサスサスと擦った。
更にそこに濃厚な魔素を好む高ランクモンスターがウヨウヨ……となれば、迂回ルートを作っての進軍は流石にできないと、ドロティア帝国も判断した様だ。
そうしてドロティア帝国はその魔素が濃い領域からは手を引いたが、今でも【 始まりの大地 】への攻略の方は諦めていない。
なぜならそこで《 神書 》が見つかっているからだ。
それはつまりそこへ立ち入った者が存在しているということで、何らかの侵入方法があるはず!とドロティア帝国は考えている。
だから今でも活発的にその研究を続けているらしいが、今のところ何も分かっていないらしい。
俺はうう~ん?と考え込みながら、パンくれないの?と言わんばかりのお目々を向けてくるレオンに「 ごめんごめん。 」と軽く謝りながらまた口にパンを突っ込んであげる。
ウマウマ~と嬉しそうに頬張るレオン……こと英雄様は、この【 始まりの大地 】に多分入れる。
というか入れないと ” イシュルの聖大樹 ” にはたどり着けないし……。
だが、ここで一つ疑問。
《 神書 》は誰が置いたのだろう?
英雄以外入れない場所なのに、一体誰が入れたんだ???
その事を考えると、フッと思い浮かぶ事といえば、< ゼロの歴史 >の時代ではもしかして ” イシュルの聖大樹 ” 自体がなかったのだろうか?という事だが……それを確かめる術は今のところない。
謎が深まるね~!
ワクワクしながら顔を上げて周りの皆を見回すと、全員俺同様考え込んでいる様子を見せている。
何かこういうのいいな~と思わずホッコリしていると、ニールが初めにリタイアしたらしく、はぁ~と大きく息を吐き出しながら椅子に深くもたれかかる。
「 謎はますます深まるばかりっすね~。
……そういえば俺が生まれた日に作ってもらった短剣はどこに行ったんだろう?
昔じいちゃんが草を刈る時使って以来見てないっすね。 」
ハハッとニールが笑っていうと、それに待ってましたとばかりにレイドとメルちゃんがそれに乗る。
「 あ、俺んちは肉切り包丁に使ってるぜ~。 」
「 ウチはじゃがいも剥く用……。 」
それを聞いたモルトはふぅ~と呆れた様なため息をついた。
「 全く三人共使用方法が野蛮すぎるぞ。
俺はきちんと果物ナイフとして使っている。 」
「「「 同類!! 」」」
モルトの発言にニール、レイド、メルちゃんは即座にツッコミを入れ、モルトを一斉に指をさす。
それに対しモルトは「 失礼な!肉とかじゃがいもと一緒にしないでくれ! 」やら「 無くすなど論外! 」とブツブツと不満を漏らした、その時────突然隣にいるアゼリアちゃんがスッ……と静かに立ち上がった。
その顔は鬼の形相だ。
「 生まれた日に授けられる神聖なる短剣を失くした?
肉切り??じゃがいも???それに果物ナイフ!?
……神の怒りを恐れぬ愚か共め。大人しくその首を神に捧げろ。 」
果物ナイフのあたりでガガーン!!と非常にショックを受けた様子のモルト。
そしてキョトンとした顔をしていたニール、レイド、メルちゃんだったが、アゼリがちゃんが刀に手をセットすると、直ぐにサ────ッと青ざめ、俺とレオンの後ろへ移動した。
そのまま全員みっちりとくっついて、何とか隠れようとし、それを見てサイモンは腹を抱えて笑い、リリアちゃんはニチャッと笑う。
俺とソフィアちゃんは、まぁまぁとアゼリアちゃんをなだめながらも " 怒るのは仕方ないか~ " と納得はしていた。
この世界はこういった習慣というか、前世で言えば節句のお祝いとか?そういったものに対して、その捉え方は身分によって結構違う。
王族や高位貴族にとって、この ” 生まれた時に子供の名前入りの短剣を授ける ” という習慣は、必ず行う大事な祝い。
その際に贈られた短剣は、生涯家宝のレベルに保管されるが……下の身分にいくに従って、その重要度はガクンと下がっていくのだ。
神書に基づき ” 我が子に女神様の加護が一生ありますように ” という願いが詰まった短剣を渡す事を、形式的にきちんと行い、その後もそれを大事にしていくのが貴族。
そしてそれが最大のリスペクトを表す事であると主張するのは、当たり前の事。
それに対し、気持ちが重要、今までのしきたりを形式的にやることより無理せず心の中でしっかりリスペクトするのが大事だよね!────が、その下の身分の人達の根本的な考えというわけだ。
サラリーマンの年収何年分??と聞きたくなる様な最高級の短剣を授ける貴族達に対し、平民さんは短剣の形をしたパンを焼いて皆で食べて終わり!な事も多く、その落差は結構凄い。
確かに自分が大事だと思っている物が粗末に扱われている話を聞けば悲しい気持ちになるか……。
「 アゼリアちゃんは短剣をとても大事にしているんだね。 」
プンプン怒り狂っているアゼリアちゃんを見て、解決は難しいと判断し話を逸らしてみる。
するとアゼリアちゃんは突然の質問に慌てたのか、頬をピンクに染めて「 ……は、はい。 」と答えて大人しくなったので、それを見た後ろに隠れている4人はチャンスとみたらしくペコリと頭を下げた。
「「「「 ごめんなさ~い。 」」」」
一斉に謝られては、これ以上怒るわけにもいかず……。
アゼリアちゃんがググっ!と口を閉ざしたのを見て、四人は " あ~びっくりびっくり~! " と言いながら自分たちの席に戻る。
そんな4人を見て、チッ!と舌打ちするアゼリアちゃんは、とりあえず許したが文句は言いたかったらしく、ブツブツと4人に対し文句を言い始めた。
51
お気に入りに追加
2,014
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
お決まりの悪役令息は物語から消えることにします?
麻山おもと
BL
愛読していたblファンタジーものの漫画に転生した主人公は、最推しの悪役令息に転生する。今までとは打って変わって、誰にも興味を示さない主人公に周りが関心を向け始め、執着していく話を書くつもりです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【運命】に捨てられ捨てたΩ
諦念
BL
「拓海さん、ごめんなさい」
秀也は白磁の肌を青く染め、瞼に陰影をつけている。
「お前が決めたことだろう、こっちはそれに従うさ」
秀也の安堵する声を聞きたくなく、逃げるように拓海は音を立ててカップを置いた。
【運命】に翻弄された両親を持ち、【運命】なんて言葉を信じなくなった医大生の拓海。大学で入学式が行われた日、「一目惚れしました」と眉目秀麗、頭脳明晰なインテリ眼鏡風な新入生、秀也に突然告白された。
なんと、彼は有名な大病院の院長の一人息子でαだった。
右往左往ありながらも番を前提に恋人となった二人。卒業後、二人の前に、秀也の幼馴染で元婚約者であるαの女が突然現れて……。
前から拓海を狙っていた先輩は傷ついた拓海を慰め、ここぞとばかりに自分と同居することを提案する。
※オメガバース独自解釈です。合わない人は危険です。
縦読みを推奨します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
悪役令息の死ぬ前に
やぬい
BL
「あんたら全員最高の馬鹿だ」
ある日、高貴な血筋に生まれた公爵令息であるラインハルト・ニーチェ・デ・サヴォイアが突如として婚約者によって破棄されるという衝撃的な出来事が起こった。
彼が愛し、心から信じていた相手の裏切りに、しかもその新たな相手が自分の義弟だということに彼の心は深く傷ついた。
さらに冤罪をかけられたラインハルトは公爵家の自室に幽閉され、数日後、シーツで作った縄で首を吊っているのを発見された。
青年たちは、ラインハルトの遺体を抱きしめる男からその話を聞いた。その青年たちこそ、マークの元婚約者と義弟とその友人である。
「真実も分からないクセに分かった風になっているガキがいたからラインは死んだんだ」
男によって過去に戻された青年たちは「真実」を見つけられるのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる