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第十三章
508 異種格闘技戦
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( リーフ )
「 ……そうなのですか。
それはとても魅力的ですね、是非そのうちお邪魔したいと思います。
ところで、話は変わりますが……リーフ様はアゼリアと随分仲良くなられたようですね。
やはり生まれつき共通しているものがあるとお話が合うのでしょうか? 」
そう言った後、フッと小さく吹き出したクラーク君に対し、” はて……??アゼリアちゃんと生まれつき共通している点とは……?? ”────と、悩んだのは一瞬で、すぐに剣のことか!と思いつく。
「 うん!確かにそうだね!
彼女の剣はとても綺麗だし、剣一筋であそこまで強いのは凄いよ。
俺もまだまだ学ぶことが沢山あるなって思っちゃったもんね。
これから一緒に学ぶのがとても楽しみだよ! 」
「 ????……はぁ……??
???
そ、そうですか……。
ま、まぁ、私にはあの様に剣を扱うことなどとてもできませんけどね。
女性であれでは少々厳しいのでは?と思いますけど。 」
手で口元を隠しながらまた小さく吹き出すクラーク君を見て…………俺は全てを悟る。
はは~ん?俺、分かっちゃった分かっちゃった~。
ピンっときた俺は、首を緩々と横に振ってほくそ笑む。
剣とアゼリアちゃん、そして魔法特化らしいクラーク君。
そんな彼の心境、それは────……。
ズバリ!彼は剣が使えない事に凄いコンプレックスを抱えている!
そんなクラーク君の思春期まっしぐらな思考に、思わずニンマリと口を三日月に変えた。
確かに、男の子は剣!────的なイメージがあるからね。
分かる分かるぅ~。
かっこよく剣で戦うアゼリアちゃんに彼はちょっと嫉妬しちゃってるってわけだ。
頭の中には剣を咥えて立つプードルと、その周りをブンブン飛び回り、文句を言っているハチドリが思い浮かんだ。
” ボクだって戦えるしぃー! ”
” ほらっご覧よ!ボクにだってこんなに立派な口剣があるのだから! ”
そう言いながら尖った爪楊枝の様なお口をプルプル振るハチドリ。
それを頭の中でニッコリと見守った後「 分かった────!! 」と大声で叫ぶ。
すると、ジェニファーちゃんとクラーク君はビクビクッ────!!!と飛び上がるほど驚いた様子だったが、俺は構わずドンッと胸を叩いた。
「 クラーク君!剣が使えないなんて気にしなくていいさ。
なりたい自分にはこれからなればいい。
良かったら俺が教えてあげるよ!
剣はね、こうっ!こうっ!!まずはこうやって素振りするとこから初めて、筋肉を作り上げていくんだ。 」
俺がその場でヒュンッヒュンッ!と剣の素振りを披露すると、レオンは振り落とされない様に必死にしがみついてくる。
ちょっとレオンが邪魔でアクロバティックバージョンは見せられないが、どうかな~?とクラーク君を見れば、下を向いてプルプル震えていたので、もしかして難しかったか……?と考え更に続けて言った。
「 そっかそっか~。
まぁ、魔法特化の人だと最初から素振りはキツイかもしれないね。
じゃあ、最初は軽い筋トレから始めてみるのはどうだろうか?
赤ちゃんだって最初から走れない、まずはつかまり立ちから!
それは決して恥ずかしい事ではないからね~。普通普通。
大事なのは自分を卑下しない事!
男性だって筋肉が少ない人は沢山いるさ!
世の中には色々な人がいるからね。 」
ねっ!と俺は力強くそう言い聞かせ、更にダンベルを持ち上げる仕草を見せて頑張ろうよアピールをしていると、いつの間にか周りにいた生徒達も皆下を向き、プルプルと震えだす。
何々~?
不思議な空気にどうしたどうした?と周りを見渡していたら、いつの間にか教室にいたらしいソフィアちゃんとアゼリアちゃんが口元を押さえながらこちらへやって来た。
そしてソフィアちゃんは一度大きく深呼吸してから口元の手を外し話しだす。
「 おはようございます。ジェニファー様、クラーク様。
皆様大変仲良くなられた様で……。
・・・
楽しく会話されていたので挨拶が遅れて申し訳ありません。
これから同じクラスの良き仲間として私とも仲良くして下さいね。 」
ニッコリ微笑むソフィアちゃん、ギシギシと音を立てて歪む扇子を持ちソフィアちゃんを睨みつけるジェニファーちゃん!
バチバチと飛び散る火花に、おおおお???と驚く。
マングース VS ハブ の異種格闘技戦開始か!?と思われたが、その前に深呼吸したアゼリアちゃんが話しだす。
「 リーフ様、おはようございます。
本当にリーフ様はお優しい方ですね!
クラークなんぞの事まで気にかけて!
しかし、最初からリーフ様程の実力者に剣を教えて頂くのは絶対に無理ですので、私がまず教えましょう!
まずは剣を持ち上げるための筋力作りからですけどね! 」
「 ……アゼリア、貴様っ……! 」
フッ……と凶悪な笑顔で笑うアゼリアちゃん、物凄い形相で睨みつけるクラーク君。
こちらもバチバチと鋭い火花が飛ぶ飛ぶ!
先にプードルとハチドリの異種格闘技戦が勃発。
まるで兄弟喧嘩の様な……あ、アゼリアちゃんとクラーク君は本当に兄妹だった。
ポンッと手を叩いてそんな事を思いながら、とりあえずチクチクと喧嘩する二組を見て、後ろで大人しくしているレオンにヒソヒソと囁いた。
「 ……そうなのですか。
それはとても魅力的ですね、是非そのうちお邪魔したいと思います。
ところで、話は変わりますが……リーフ様はアゼリアと随分仲良くなられたようですね。
やはり生まれつき共通しているものがあるとお話が合うのでしょうか? 」
そう言った後、フッと小さく吹き出したクラーク君に対し、” はて……??アゼリアちゃんと生まれつき共通している点とは……?? ”────と、悩んだのは一瞬で、すぐに剣のことか!と思いつく。
「 うん!確かにそうだね!
彼女の剣はとても綺麗だし、剣一筋であそこまで強いのは凄いよ。
俺もまだまだ学ぶことが沢山あるなって思っちゃったもんね。
これから一緒に学ぶのがとても楽しみだよ! 」
「 ????……はぁ……??
???
そ、そうですか……。
ま、まぁ、私にはあの様に剣を扱うことなどとてもできませんけどね。
女性であれでは少々厳しいのでは?と思いますけど。 」
手で口元を隠しながらまた小さく吹き出すクラーク君を見て…………俺は全てを悟る。
はは~ん?俺、分かっちゃった分かっちゃった~。
ピンっときた俺は、首を緩々と横に振ってほくそ笑む。
剣とアゼリアちゃん、そして魔法特化らしいクラーク君。
そんな彼の心境、それは────……。
ズバリ!彼は剣が使えない事に凄いコンプレックスを抱えている!
そんなクラーク君の思春期まっしぐらな思考に、思わずニンマリと口を三日月に変えた。
確かに、男の子は剣!────的なイメージがあるからね。
分かる分かるぅ~。
かっこよく剣で戦うアゼリアちゃんに彼はちょっと嫉妬しちゃってるってわけだ。
頭の中には剣を咥えて立つプードルと、その周りをブンブン飛び回り、文句を言っているハチドリが思い浮かんだ。
” ボクだって戦えるしぃー! ”
” ほらっご覧よ!ボクにだってこんなに立派な口剣があるのだから! ”
そう言いながら尖った爪楊枝の様なお口をプルプル振るハチドリ。
それを頭の中でニッコリと見守った後「 分かった────!! 」と大声で叫ぶ。
すると、ジェニファーちゃんとクラーク君はビクビクッ────!!!と飛び上がるほど驚いた様子だったが、俺は構わずドンッと胸を叩いた。
「 クラーク君!剣が使えないなんて気にしなくていいさ。
なりたい自分にはこれからなればいい。
良かったら俺が教えてあげるよ!
剣はね、こうっ!こうっ!!まずはこうやって素振りするとこから初めて、筋肉を作り上げていくんだ。 」
俺がその場でヒュンッヒュンッ!と剣の素振りを披露すると、レオンは振り落とされない様に必死にしがみついてくる。
ちょっとレオンが邪魔でアクロバティックバージョンは見せられないが、どうかな~?とクラーク君を見れば、下を向いてプルプル震えていたので、もしかして難しかったか……?と考え更に続けて言った。
「 そっかそっか~。
まぁ、魔法特化の人だと最初から素振りはキツイかもしれないね。
じゃあ、最初は軽い筋トレから始めてみるのはどうだろうか?
赤ちゃんだって最初から走れない、まずはつかまり立ちから!
それは決して恥ずかしい事ではないからね~。普通普通。
大事なのは自分を卑下しない事!
男性だって筋肉が少ない人は沢山いるさ!
世の中には色々な人がいるからね。 」
ねっ!と俺は力強くそう言い聞かせ、更にダンベルを持ち上げる仕草を見せて頑張ろうよアピールをしていると、いつの間にか周りにいた生徒達も皆下を向き、プルプルと震えだす。
何々~?
不思議な空気にどうしたどうした?と周りを見渡していたら、いつの間にか教室にいたらしいソフィアちゃんとアゼリアちゃんが口元を押さえながらこちらへやって来た。
そしてソフィアちゃんは一度大きく深呼吸してから口元の手を外し話しだす。
「 おはようございます。ジェニファー様、クラーク様。
皆様大変仲良くなられた様で……。
・・・
楽しく会話されていたので挨拶が遅れて申し訳ありません。
これから同じクラスの良き仲間として私とも仲良くして下さいね。 」
ニッコリ微笑むソフィアちゃん、ギシギシと音を立てて歪む扇子を持ちソフィアちゃんを睨みつけるジェニファーちゃん!
バチバチと飛び散る火花に、おおおお???と驚く。
マングース VS ハブ の異種格闘技戦開始か!?と思われたが、その前に深呼吸したアゼリアちゃんが話しだす。
「 リーフ様、おはようございます。
本当にリーフ様はお優しい方ですね!
クラークなんぞの事まで気にかけて!
しかし、最初からリーフ様程の実力者に剣を教えて頂くのは絶対に無理ですので、私がまず教えましょう!
まずは剣を持ち上げるための筋力作りからですけどね! 」
「 ……アゼリア、貴様っ……! 」
フッ……と凶悪な笑顔で笑うアゼリアちゃん、物凄い形相で睨みつけるクラーク君。
こちらもバチバチと鋭い火花が飛ぶ飛ぶ!
先にプードルとハチドリの異種格闘技戦が勃発。
まるで兄弟喧嘩の様な……あ、アゼリアちゃんとクラーク君は本当に兄妹だった。
ポンッと手を叩いてそんな事を思いながら、とりあえずチクチクと喧嘩する二組を見て、後ろで大人しくしているレオンにヒソヒソと囁いた。
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