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第十二章
460 やっぱりか・・
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( リーフ )
パァァァ~!!
< 精盗視石 >から輝く様な光が発せられ、なんと石の色はあっという間に白いモコモコくまさんも驚きの『 真っ白 』へと変化したではないか!!
これには俺もザップルさんもエイミさんもびっくり仰天
目玉ポーン!となりながらエイミさんが叫ぶ。
「 ええええーーーっ!!!う、嘘でしょう!!??あり得ない!
これ、生まれたての赤ちゃんと同じ色よ?!
何一つ穢れのない無垢の色・・・な、何で??? 」
” 赤ちゃん ”
その強力なパワーワードに目眩がしてフラフラ~と倒れそうになったところをレオンがすかさずキャッチ。
腰を支えてくれて俺は仰け反りながらプラ~ンと体の力を抜いた状態で天井を見つめる。
やっぱり・・・
俺は先ほど懸念していた疑惑が確信に変わったのを感じ頭の中がレオンの結果に負けないくらいに真っ白に・・
幼児化どころか赤ちゃんまで退行している・・・
それが今、この< 精盗視石 >によって証明されてしまったというわけだ。
こんな状態で冒険者とか大丈夫・・?
そんな心配をしている間に、そのまま麦袋の出荷スタイルで担ごうとしてくるレオンに抵抗し踏ん張っていると、
衝撃から立ち直ったらしいエイミさんがサッサッと冒険者の手続きをしてくれて俺達に首から下げる形の楕円形のタグを渡してくれた。
「 2人の結果はちょっと信じられないけど・・とりあえず重犯罪者ではなさそうだから合格にするしかないわ。
ただし、無いとは思うけど故障の可能性やその他の特殊な事態もありうるから、現在不在のギルド長が戻り次第相談してみて再測定になった場合は協力お願いします。
ーーえっと、今渡したタグが二人の『 冒険者証 』で、名前とギルドランクが書かれているだけだけど、どこでも身分証として使用する事ができるからバンバン使ってね。
二人は冒険者見習いのGランクスタートで新人のうちは様々な制度も受けることが出来るんだけど・・
二人は『 親子制度 』や『 施し制度 』の事は知っているかな? 」
それなら以前ウォッカで冒険者をしている ” 春の三毛猫 ” のジンさん達に話を聞いていたため、俺がその人達に教えてもらったと伝えると、ザップルさんは、おーっ!と嬉しそうに表情を崩した。
「 お前たちジン達に会ったのか!
あいつらを一番始めに指導したのは俺なんだよ。
良い奴らだっただろう?
頑張ってDランクまで昇格した時は嬉しかったもんだ。
努力家で教え甲斐があったよ。 」
ははッと嬉しそうに笑うザップルさん。
まさか ” 春の三毛猫 ” とザップルさんにそんな繋がりがあったとは・・世の中狭いもんだと少々驚く。
エイミさんも知っているのかフフッと懐かしそうに笑みを浮かべた後、そのまま説明を続けた。
「 じゃあ、その辺の詳しい説明は省きましょう。
後は依頼についてね。
依頼にはその難易度からランクが決められていて、基本的に自分の冒険者ランクと同じ依頼以上のものは受けられない様になっているの。
例外としては高ランク冒険者パーティーに同行という形なら可能ーーただしそれにも限度があるし、いくら高ランク冒険者と一緒とはいえ命の危険があることは変わりないからそこは慎重に判断させて貰っているわ。
二人で依頼を受ける場合は冒険者ランクがGだから、依頼もGランクのものだけね。 」
エイミさんの話をフンフンときちんと聞きながら、先ほどボードに張られていた紙を思い出す。
そこに張られた紙には大きくアルファベットのスタンプが押されていたので、それがどうやらその依頼ランクというものだった様だ。
なるほどね~と納得しながらエイミさんの話の続きを大人しく聞く。
「 昇格するには< ギルドポイント >が必要で、Gランク任務なら一律1ポイント、それが50ポイントでFランクへ昇格よ。
それ以外でもモンスター討伐でもポイントは加算されるからその都度聞いてね。
ちなみにその時に手に入れた素材各種はあっちの【 素材受け取り所 】で買い取りするからいつでもどうぞ。 」
エイミさんはピッと巨大ボードがある方向とは逆方向を差したのでそれを目で追いかけていくと、そこには大きくて頑丈な鉄の扉がドーンとあって、その前に大きな作業台のようなものが置かれていた。
ジーっと見ていると、ちょうど並んでいた冒険者さんが犬くらいの大きさのモンスターを一匹台の上に置いている。
すると、作業台を挟んで前にエプロンをつけた人達がいて何かルーペの様なモノを持ってそれを調べている様だ。
なるほど~。あそこで査定して買い取りをしてもらうのか・・
ということは、後ろの頑丈そうな扉は素材の貯蔵庫とみた!
ほほ~?と唸りながらそう予想をしていると、ザップルさんが「 ちなみに欲しい部位は希望を言えば切り分けて持って帰る事もできるぞ。 」と教えてくれた。
それにウンウンと小さく頷いた後、エイミさんの説明は続く。
パァァァ~!!
< 精盗視石 >から輝く様な光が発せられ、なんと石の色はあっという間に白いモコモコくまさんも驚きの『 真っ白 』へと変化したではないか!!
これには俺もザップルさんもエイミさんもびっくり仰天
目玉ポーン!となりながらエイミさんが叫ぶ。
「 ええええーーーっ!!!う、嘘でしょう!!??あり得ない!
これ、生まれたての赤ちゃんと同じ色よ?!
何一つ穢れのない無垢の色・・・な、何で??? 」
” 赤ちゃん ”
その強力なパワーワードに目眩がしてフラフラ~と倒れそうになったところをレオンがすかさずキャッチ。
腰を支えてくれて俺は仰け反りながらプラ~ンと体の力を抜いた状態で天井を見つめる。
やっぱり・・・
俺は先ほど懸念していた疑惑が確信に変わったのを感じ頭の中がレオンの結果に負けないくらいに真っ白に・・
幼児化どころか赤ちゃんまで退行している・・・
それが今、この< 精盗視石 >によって証明されてしまったというわけだ。
こんな状態で冒険者とか大丈夫・・?
そんな心配をしている間に、そのまま麦袋の出荷スタイルで担ごうとしてくるレオンに抵抗し踏ん張っていると、
衝撃から立ち直ったらしいエイミさんがサッサッと冒険者の手続きをしてくれて俺達に首から下げる形の楕円形のタグを渡してくれた。
「 2人の結果はちょっと信じられないけど・・とりあえず重犯罪者ではなさそうだから合格にするしかないわ。
ただし、無いとは思うけど故障の可能性やその他の特殊な事態もありうるから、現在不在のギルド長が戻り次第相談してみて再測定になった場合は協力お願いします。
ーーえっと、今渡したタグが二人の『 冒険者証 』で、名前とギルドランクが書かれているだけだけど、どこでも身分証として使用する事ができるからバンバン使ってね。
二人は冒険者見習いのGランクスタートで新人のうちは様々な制度も受けることが出来るんだけど・・
二人は『 親子制度 』や『 施し制度 』の事は知っているかな? 」
それなら以前ウォッカで冒険者をしている ” 春の三毛猫 ” のジンさん達に話を聞いていたため、俺がその人達に教えてもらったと伝えると、ザップルさんは、おーっ!と嬉しそうに表情を崩した。
「 お前たちジン達に会ったのか!
あいつらを一番始めに指導したのは俺なんだよ。
良い奴らだっただろう?
頑張ってDランクまで昇格した時は嬉しかったもんだ。
努力家で教え甲斐があったよ。 」
ははッと嬉しそうに笑うザップルさん。
まさか ” 春の三毛猫 ” とザップルさんにそんな繋がりがあったとは・・世の中狭いもんだと少々驚く。
エイミさんも知っているのかフフッと懐かしそうに笑みを浮かべた後、そのまま説明を続けた。
「 じゃあ、その辺の詳しい説明は省きましょう。
後は依頼についてね。
依頼にはその難易度からランクが決められていて、基本的に自分の冒険者ランクと同じ依頼以上のものは受けられない様になっているの。
例外としては高ランク冒険者パーティーに同行という形なら可能ーーただしそれにも限度があるし、いくら高ランク冒険者と一緒とはいえ命の危険があることは変わりないからそこは慎重に判断させて貰っているわ。
二人で依頼を受ける場合は冒険者ランクがGだから、依頼もGランクのものだけね。 」
エイミさんの話をフンフンときちんと聞きながら、先ほどボードに張られていた紙を思い出す。
そこに張られた紙には大きくアルファベットのスタンプが押されていたので、それがどうやらその依頼ランクというものだった様だ。
なるほどね~と納得しながらエイミさんの話の続きを大人しく聞く。
「 昇格するには< ギルドポイント >が必要で、Gランク任務なら一律1ポイント、それが50ポイントでFランクへ昇格よ。
それ以外でもモンスター討伐でもポイントは加算されるからその都度聞いてね。
ちなみにその時に手に入れた素材各種はあっちの【 素材受け取り所 】で買い取りするからいつでもどうぞ。 」
エイミさんはピッと巨大ボードがある方向とは逆方向を差したのでそれを目で追いかけていくと、そこには大きくて頑丈な鉄の扉がドーンとあって、その前に大きな作業台のようなものが置かれていた。
ジーっと見ていると、ちょうど並んでいた冒険者さんが犬くらいの大きさのモンスターを一匹台の上に置いている。
すると、作業台を挟んで前にエプロンをつけた人達がいて何かルーペの様なモノを持ってそれを調べている様だ。
なるほど~。あそこで査定して買い取りをしてもらうのか・・
ということは、後ろの頑丈そうな扉は素材の貯蔵庫とみた!
ほほ~?と唸りながらそう予想をしていると、ザップルさんが「 ちなみに欲しい部位は希望を言えば切り分けて持って帰る事もできるぞ。 」と教えてくれた。
それにウンウンと小さく頷いた後、エイミさんの説明は続く。
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