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第十一章
436 女神様
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( リーフ )
更にそのモンスターの先にそいつに追いかけられているらしき女性がいるのが見えた。
十中八九、その女性を追ってブタ鼻・ライオンは森を走り回っていると見て間違いはないだろう。
これはいかん!と俺はすぐにあげ玉の上から飛び降り、空中に小さな魔法陣を展開する。
< 魔術騎士の資質 > ( ノーマル固有スキル )
< 風の通り道 >
風属性の魔力を練り込んだ魔法陣を創り出し、それを踏む事で瞬時に移動する事ができる
(発現条件)
一定回数以上走り込みで瀕死状態になること
風魔法の適性があること
俺は出現した魔法陣にトンッと足を付け、そのまま思い切り踏み込みブタ鼻・ライオンに向かって飛んでいった。
途中俺の気配に気づいたらしく、そいつが空を見上げたがもう遅い。
俺は両手に持つ中剣にスキル< 魔法付与術 >で火属性の炎を付与し、そのまま胴体を真っ二つに斬り伏せた。
そしてズズーーーン・・と崩れ落ちるブタ鼻・ライオンの身体を背に地面に着地すると、すぐに追われていたであろう女性へ駆け寄り、
「 大丈夫でしたかーーー・・・ 」と言い掛け、ピタリと動きを止める。
驚いた顔で地面に座り込み真っ二つになったモンスターを見つめているその女性。
恐らくお歳は40代後半~50代前半くらい
意志が強そうなくっきりした目鼻立ちをしているが、何処か相手を安心させてくれそうな大らかで穏やかな雰囲気を持つ。
そしてやはりというか俺の目を一番釘付けにしたのは、レジェンドレベルのまさに俺の理想と断言できるむっちんむっちんおっぱい。
後手で縛られたウエーブがかった茶色い髪が前の方へと垂らされそれにふんわり乗っている様は、凄まじい威力のセクシーさを演出している。
それだけでも即死レベルのセクシーさなのにも関わらず、ポテッとした分厚い唇にどっしりとした腰回りと座布団に生まれたかったと心から思うほどのムチンっとしたヒップ・・
ドストライク!!!
見つけた!俺の女神様!!
俺はドスンッと遅れて着地したあげ玉にダダダッ!と駆け寄り、直ぐにその首元にある多次元バックからブラシを取り出すと、
髪をスッスッと梳かし、汚れを取る魔道具ブラシで丁寧に服をなで上げる。
そして直ぐにその女性のところへ戻るとサッと跪き、
「 お怪我はありませんか!?お美しい女神様!! 」と言って手を差し出した。
それをポカンと見つめたその女性は突然ブハッ!と吹き出し、そのまま笑いながら俺の手を取り立ち上がると、ニッと豪快な笑顔を見せる。
「 ハハッ!助けてくれてありがとよ!勇ましい坊や。
あたしはグリモアで【 森の恵み 】っつー小さな食堂を開いている< マリン >だ。
ちょいと魚の臭みを取るための< 匂い消し草 >を取りに来たら急に襲われてねぇ・・
どうやらこいつの縄張りに立ち入った奴らがいたみたいだ。
大方あの王都から来たっている冒険者達の誰かだろうが・・まぁ文句は言えないさ。
今はその ” 毒 ” がないと生活できないんだからさ。 」
ふぅ・・とため息をつき憂いた表情を見せるマリンさんに、俺は ” 女神にそんな顔をさせるのは誰だ! ” と鼻息をフンフンッと吹いて憤りを感じていたため、
後ろで何かしらのスキルを使って解体を一瞬で終えたレオンには気づかなかった。
そして本日はその手に入れた瘴核の上に、その辺に生えていたらしい手のひらサイズの白い花をチョコンと添えて俺に差し出すレオン。
それを「 ありがとう! 」とお礼を言って受け取った後、後ろでゴロッと各部位ごとに転がる綺麗に解体されているお肉達に気づきギョッ!とする。
「 おおお????
レオン、解体上手だね。誰に教えて貰ったんだい? 」
不思議に思い口にすると、レオンは「 よく喋るやつでした。 」と答えたので、
” あ~!春の三毛猫のレイラさんかな? ” と思い「 良かったね~。 」と言ってにっこり。
マリンさんはそんな俺たちを見比べながら、不思議そうに「 あんた達何者なんだい? 」と訪ねてきたため、
カクカクシカジカと俺とレオンの自己紹介と、これから通う学院の寮に学員食は出ないので自力で食材を調達しにきたのだと事情を説明すれば、彼女はニヤッと笑い「 ついてきな。 」と言う。
俺とレオンは顔を見合わせ、なんだろうか?と疑問に思ったが、勿論俺のど真ん中をクリティカルヒットで撃ち抜く女神様・・のお誘いを断るなどという選択肢は俺の中には断じてないので、
ふわふわと浮ついた頭のままその後をついていった。
更にそのモンスターの先にそいつに追いかけられているらしき女性がいるのが見えた。
十中八九、その女性を追ってブタ鼻・ライオンは森を走り回っていると見て間違いはないだろう。
これはいかん!と俺はすぐにあげ玉の上から飛び降り、空中に小さな魔法陣を展開する。
< 魔術騎士の資質 > ( ノーマル固有スキル )
< 風の通り道 >
風属性の魔力を練り込んだ魔法陣を創り出し、それを踏む事で瞬時に移動する事ができる
(発現条件)
一定回数以上走り込みで瀕死状態になること
風魔法の適性があること
俺は出現した魔法陣にトンッと足を付け、そのまま思い切り踏み込みブタ鼻・ライオンに向かって飛んでいった。
途中俺の気配に気づいたらしく、そいつが空を見上げたがもう遅い。
俺は両手に持つ中剣にスキル< 魔法付与術 >で火属性の炎を付与し、そのまま胴体を真っ二つに斬り伏せた。
そしてズズーーーン・・と崩れ落ちるブタ鼻・ライオンの身体を背に地面に着地すると、すぐに追われていたであろう女性へ駆け寄り、
「 大丈夫でしたかーーー・・・ 」と言い掛け、ピタリと動きを止める。
驚いた顔で地面に座り込み真っ二つになったモンスターを見つめているその女性。
恐らくお歳は40代後半~50代前半くらい
意志が強そうなくっきりした目鼻立ちをしているが、何処か相手を安心させてくれそうな大らかで穏やかな雰囲気を持つ。
そしてやはりというか俺の目を一番釘付けにしたのは、レジェンドレベルのまさに俺の理想と断言できるむっちんむっちんおっぱい。
後手で縛られたウエーブがかった茶色い髪が前の方へと垂らされそれにふんわり乗っている様は、凄まじい威力のセクシーさを演出している。
それだけでも即死レベルのセクシーさなのにも関わらず、ポテッとした分厚い唇にどっしりとした腰回りと座布団に生まれたかったと心から思うほどのムチンっとしたヒップ・・
ドストライク!!!
見つけた!俺の女神様!!
俺はドスンッと遅れて着地したあげ玉にダダダッ!と駆け寄り、直ぐにその首元にある多次元バックからブラシを取り出すと、
髪をスッスッと梳かし、汚れを取る魔道具ブラシで丁寧に服をなで上げる。
そして直ぐにその女性のところへ戻るとサッと跪き、
「 お怪我はありませんか!?お美しい女神様!! 」と言って手を差し出した。
それをポカンと見つめたその女性は突然ブハッ!と吹き出し、そのまま笑いながら俺の手を取り立ち上がると、ニッと豪快な笑顔を見せる。
「 ハハッ!助けてくれてありがとよ!勇ましい坊や。
あたしはグリモアで【 森の恵み 】っつー小さな食堂を開いている< マリン >だ。
ちょいと魚の臭みを取るための< 匂い消し草 >を取りに来たら急に襲われてねぇ・・
どうやらこいつの縄張りに立ち入った奴らがいたみたいだ。
大方あの王都から来たっている冒険者達の誰かだろうが・・まぁ文句は言えないさ。
今はその ” 毒 ” がないと生活できないんだからさ。 」
ふぅ・・とため息をつき憂いた表情を見せるマリンさんに、俺は ” 女神にそんな顔をさせるのは誰だ! ” と鼻息をフンフンッと吹いて憤りを感じていたため、
後ろで何かしらのスキルを使って解体を一瞬で終えたレオンには気づかなかった。
そして本日はその手に入れた瘴核の上に、その辺に生えていたらしい手のひらサイズの白い花をチョコンと添えて俺に差し出すレオン。
それを「 ありがとう! 」とお礼を言って受け取った後、後ろでゴロッと各部位ごとに転がる綺麗に解体されているお肉達に気づきギョッ!とする。
「 おおお????
レオン、解体上手だね。誰に教えて貰ったんだい? 」
不思議に思い口にすると、レオンは「 よく喋るやつでした。 」と答えたので、
” あ~!春の三毛猫のレイラさんかな? ” と思い「 良かったね~。 」と言ってにっこり。
マリンさんはそんな俺たちを見比べながら、不思議そうに「 あんた達何者なんだい? 」と訪ねてきたため、
カクカクシカジカと俺とレオンの自己紹介と、これから通う学院の寮に学員食は出ないので自力で食材を調達しにきたのだと事情を説明すれば、彼女はニヤッと笑い「 ついてきな。 」と言う。
俺とレオンは顔を見合わせ、なんだろうか?と疑問に思ったが、勿論俺のど真ん中をクリティカルヒットで撃ち抜く女神様・・のお誘いを断るなどという選択肢は俺の中には断じてないので、
ふわふわと浮ついた頭のままその後をついていった。
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