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第十章

419 楽しいの?

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微グロ、やや暴力発言注意……m(_ _)m



( レオン )


「 へぇ~、空間系のスキル持ちか?

珍しいスキル持ってんじゃね~の。

白い空間は見たことねぇが、外の空間から解除できる魔導具があるから残念ながら意味ないんだわ、残念でした~。


……なんだかお前、変な気配だなぁ?


情報阻害系か、はたまたハッタリ系の威嚇スキル持ちか……。

だが、どっちにしろAランク傭兵5人相手に正面からくるってどうよ?って感じだけど。


────えっ?バカ?? 」


「 くっくっ、頭大丈夫でちゅか~?

俺たちと一緒の檻に閉じこもってどうすんだっつーの。

飢えたライオンの檻にウサギさんを放り込めばどうなるか……それが分からねぇわけねぇだろうに。

あ────……うさぎはねぇか~。お前、化け物様だもんな♡ 」


ギャハハハー!!!


とても楽しそうに笑い合う5人の男達だったが、俺には何が楽しいのかはよく分からない。


とりあえず、何だかよく分からないが、話し終わるまで黙っていよう。


そう考えて大人しく待っていると、1人の男が楽しくて仕方がないと言わんばかりに俺を指差し話し始めた。


「 ご主人さまのために命がけで特攻掛けたのに意味無しとか、マジウケるわ~。

一応言っておくが、外にはまだた~くさん仲間がいるんだぜ?

万が一にも勝てねぇっつうのに、何でノコノコ姿を現すんだよ。

普通奴隷だったらチャンスだってだろ?主人から自由になるためにさ~。

ご主人様を殺してくれたら万々歳じゃねーの? 」


「 ん~?待てよ。

確か……報告では随分あの主人に執着してるんだって話じゃなかったか?

まぁ、みすぼらしいガキだが一応は公爵様だし、奴隷の扱いが上手いのかね~?

そもそもそんな上等な服着せたり中学院の試験まで受けさせたりとか、普通よほどお気に入りの ” 性奴隷 ” じゃなきゃそんな事……。


────あ、まさかお前、それ専用の奴隷? 」


その男がそう言った瞬間、ドッ!!と全員が笑い始め、ヒーヒーと苦しそうに腹を押さえる。


「 ちょっ!!マジかよ!!嘘だろ~?!

こんな化け物に相手して貰ってるってわけか!?

そりゃ~ないぜ!リーフ様っ!!www 」


「 特殊性癖すぎるだろうよ!www

確かによく見りゃ~すげぇ~綺麗な顔してそうだけど呪い付きだぜ?!

へぇ~じゃあ、この化け物様はリーフ様の体にメロメロってぇ~わけか!!

あんな地味で色気のかけらもないガキ相手に勃つとかすげぇな。

まぁ、でも誰からも相手にされねぇ化け物様にとっちゃ~唯一ヤレる相手だもんな。

仕方ねぇか~。


────あっ!俺良いこと思いついたぜ! 」


閃いた!と言わんばかりにそう叫んだ男へ、全員が笑いながら注目する。


「 その ” 大好きな ” リーフ様を、始末する前にこいつの眼の前でぐちゃぐちゃに犯してやろうぜ!

めちゃくちゃ楽しそうだろ?

前にそのゲームやった時盛り上がったじゃん?


あ────~~……でも俺、あんな小せぇ男のガキ相手じゃー勃たねえよ。せめて女だったらな~。


何発か殴ったらいけっかな~? 」


オエッと吐き出すような仕草をする男に、またドッと笑い出す男たちは口々に声をあげた。


「 顔をボコボコにしたら俺はイケる~。 」


「 俺は女の格好させりゃ~いけるかも~。 」


「 じゃあセルフ去勢でもすっか?前はそれで興奮してただろ?お前。 」


そう言って笑い合う男達に、俺は無言で近づき ” リーフ様を犯す。 ” と言った男の右腕を優しく掴む。


「 ……あっ?? 」


男がそんな声をあげる頃には────腕は永遠にさようなら。


軽く掴んで引っ張っただけなのに、腕だけを残して男の体はまるでボールの様に遠くに飛んでいってしまった。


「 い……いぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ────!!!!

腕がっ!俺の腕がぁぁ────!!! 」


放り投げられた先で、男は無くなってしまった腕の根元を押さえ、大声で叫ぶ。

そんな痛みに絶叫する男を見て、残りの男達はサッと顔色を青白く変え、各々武器を構えて俺を取り囲んだ。


張り詰めた緊張が走る中、俺はゆっくりと目線を上げ千切れてしまった ” ゴミ ” を、ポイッと武器を構える男達の方へ投げ捨てる。


「 ヒッ……ッ! 」


すると、男達は全員小さく悲鳴を上げたが、俺は気にも止めずに静かに口を開いた。


「 ” リーフ様を犯す ” ?

リーフ様は男なのにどうやって?




────────あぁ、触れたいという事か?




その汚い手で?


お前ら如きが?


あの美しく純真で穢れのない完璧な存在のリーフ様に??



……そんな事、俺が許すと思うか? 」



武器を構えた男たちの横を、ゆっくりと歩きながら通り過ぎて行くと、腕を無くした男の前に静かに立つ。


するとだいぶ遅れて俺が移動した事に気づいた男達が────ハッ!!!としながら俺の方を振り向き、腕を失くした男もそれに続いて俺が前に立っている事にやっと気づいた様だ。


腕を失くした男は、汗を大量に掻きながら俺を呆然と見上げてきたが、それも一瞬……。

正座をするように膝を付いている男の左足を、俺は何のためらいもなく自身の足でグシャリと潰してやった。


「 ギャアァァァぁぁぁぁぁ──ァァァァァ──────!!!!!! 」


男はたまらずといった様子で、そのまま仰向けにバターンと倒れてしまったので、俺はその男を見下ろし話を続ける。


「 俺の眼の前で




リーフ様に触れる




殴る



それが楽しいのか?





────どこが? 」



ガクガクと震えながら俺を見上げる男の目を見ながら、俺は残っている右足を無表情でグチャリと踏みつけて潰す。


すると更に酷く耳障りな声で叫びだした男だったが、心は一切動くことはなく────俺はゆっくりと最後に残った左腕へ足をゆっくり乗せた。

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