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第十章
417 1つ壊れた
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ややグロ注意ですm(_ _)m
( レオン )
なんて最高のタイミング!
まさに神の思し召しとはこのことかと、俺の神様の事を考えながら自然と口角が上がり、俺は笑う。
そしてーーー
「 ・・あぁ、ちょうど良かった・・ 」
そう小さく囁いた声は、風の音に溶けて消えていった。
直ぐに壊れてしまうから一人や二人では心もとない。
耐久性を測るため条件を変えて試したい
物理だけではなく魔法も試したいし、スキルが与える力加減も覚えたい
宿屋に着くまで必要だと思われる事を一つ一つ頭の中で確認しながら正確な人数を数えると街中に60人、街の外には4人いることが分かり、
更にご丁寧にも宿屋の周りにすでに15人ほどの人数が大人しく ” 待て ” をしている様だ。
俺はそれにまた満足そうに微笑むと、リーフ様に外出許可を申し出る。
するとリーフ様は、
” 絶対に寝る時間までには戻ってくる事 ”
” ちゃんと相手の出方をみて学ぶ事 ”
それを守れと俺に命じたので俺はそれに " 勿論 " と肯定を返し、しっかりと黒フードを深く被り上機嫌のまま宿屋の外に出ていった。
そして宿屋を出ると、俺は直ぐに街を覆う結界の上から空間全てを切り離し新たな空間を創り出す。
スキル < 無限迷子( ??? )>
そのスキルにより俺はこの街と周辺の森全てをそっくりそのまま創り出し、対象者だけを全員そこに閉じ込めた。
勿論、それに気づく者は誰一人いない。
《 リーフ様の ” 楽しい ” を邪魔する可能性があるものは完全排除 》
これも大事な正しい世界のルールだ。
リーフ様の側に常に張り付いている ” 目 ” で太いのと細いのと楽しそうに話している姿を見ながら、少しのムッとした気持ちとホワッとした可愛いと思う気持ちを感じていた瞬間ーー
見張っていた奴らの1人がスキルを発動し、半径1km程度の小さい防音・防視効果をもつ四角い空間を出現させ俺を中心にしてその場を覆った。
その四角い空間より外は真っ暗で何一つ見ることは出来ない多次元の狭間の世界になり、本来なら今いる空間のみがその中に唯一存在する箱庭のような場所である様だ。
まぁ、その多次元も今は俺がスキルで全て創り出したモノだが・・
ちょっとした際に使うにはこのスキルの方が便利かもしれないなと思いながら、その空間内をしげしげと眺めていると、眼の前に2人の男女が姿を現した。
1人は大柄でまるで熊のような男、そしてもう一人は下着に近しいやたら露出が激しい格好をしている女で、" 早速使うか・・ " と思い動こうとしたが、そこでリーフ様の言葉を思い出す。
” ちゃんと相手の出方をみて学ぶ事 ”
そうだった・・と、俺はその場でピタリと止まって二人を静かに見つめた。
すると二人はニヤニヤと酷く歪んだ笑みを浮かべながら俺を見ていて、そんな状況の中、最初に話し出したのは女の方であった。。
「 ボクぅ~、駄目じゃな~い。
1人でそんなに無用心に出歩いちゃ♡
だからこうして悪いお兄さんとお姉さんに捕まっちゃったのよ?
ふふふ~、私達が一番乗り~!
最近上に目を付けられて派手に遊べなかったから暇だったのよね~。
どうしよっかな~?
顔や体の一部を少しずつ剥いで空間内で探すゲームでもする? 」
「 おいおい、またかよ。まぁ、この間のは女だったから楽しかったけどよ、
・・・
ちょいと遊んだ後、顔の皮剥いでの追いかけっこも飽きてきたよな。
それにこいつ男だし、しかも ” 呪いの化け物 ” なんだろ?
殺すのはまずいから死なない程度に嬲って楽しむしかねぇか。
じゃあ、ショック死しないように上手くイカせてやらないとな♡ 」
舌で自身の唇をベロリと舐めながら指をクイクイと動かす動きに女はゲラゲラと笑うが・・俺は何が楽しいのか全く分からない。
だか、言いたい事は終わった様だと判断し俺はゆったりゆったりと男の眼の前に立った。
するとだいぶ遅れて男と女は俺に気づきギョッ!!としながら、
「 ーーっ!!なっ!!いつの間に!!?? 」
「 一体何のスキルなの?! 」と慌てて順々に叫び、更に男は俺に向かって拳を振る。
まるで止まっているのか動いているのか分からないようなスピードの拳。
それを待つのは流石に面倒だと、届く前に俺は自分の足でその男の足にソッと触れた。
するとパンッ!!と軽く吹っ飛んでいってしまった男の片足。
「 ぎっ・・ぎゃあぁぁぁーーーー!!!!!! 」
物凄い悲鳴と共に血飛沫が飛び、辺りを赤く染めると男は足の根本を抑えながらゴロゴロと地面を転がった。
女はそんな男を見て目を見開いて固まっている。
これくらいで千切れてしまうんだな
冷静にそう分析しながら、横たわりフーッフーッと息を吐く男にゆっくりと近づき見下ろすと、男は顔中を汚らしい液体で濡らしながら、「 ーーーっ待っーーー!!! 」と何かを言おうとしたのだが・・
その前に俺は軽く男の腹あたりを踏みつければ爆発してしまうように弾け飛んでしまったので、その続きはもう聞けなくなってしまった。
( レオン )
なんて最高のタイミング!
まさに神の思し召しとはこのことかと、俺の神様の事を考えながら自然と口角が上がり、俺は笑う。
そしてーーー
「 ・・あぁ、ちょうど良かった・・ 」
そう小さく囁いた声は、風の音に溶けて消えていった。
直ぐに壊れてしまうから一人や二人では心もとない。
耐久性を測るため条件を変えて試したい
物理だけではなく魔法も試したいし、スキルが与える力加減も覚えたい
宿屋に着くまで必要だと思われる事を一つ一つ頭の中で確認しながら正確な人数を数えると街中に60人、街の外には4人いることが分かり、
更にご丁寧にも宿屋の周りにすでに15人ほどの人数が大人しく ” 待て ” をしている様だ。
俺はそれにまた満足そうに微笑むと、リーフ様に外出許可を申し出る。
するとリーフ様は、
” 絶対に寝る時間までには戻ってくる事 ”
” ちゃんと相手の出方をみて学ぶ事 ”
それを守れと俺に命じたので俺はそれに " 勿論 " と肯定を返し、しっかりと黒フードを深く被り上機嫌のまま宿屋の外に出ていった。
そして宿屋を出ると、俺は直ぐに街を覆う結界の上から空間全てを切り離し新たな空間を創り出す。
スキル < 無限迷子( ??? )>
そのスキルにより俺はこの街と周辺の森全てをそっくりそのまま創り出し、対象者だけを全員そこに閉じ込めた。
勿論、それに気づく者は誰一人いない。
《 リーフ様の ” 楽しい ” を邪魔する可能性があるものは完全排除 》
これも大事な正しい世界のルールだ。
リーフ様の側に常に張り付いている ” 目 ” で太いのと細いのと楽しそうに話している姿を見ながら、少しのムッとした気持ちとホワッとした可愛いと思う気持ちを感じていた瞬間ーー
見張っていた奴らの1人がスキルを発動し、半径1km程度の小さい防音・防視効果をもつ四角い空間を出現させ俺を中心にしてその場を覆った。
その四角い空間より外は真っ暗で何一つ見ることは出来ない多次元の狭間の世界になり、本来なら今いる空間のみがその中に唯一存在する箱庭のような場所である様だ。
まぁ、その多次元も今は俺がスキルで全て創り出したモノだが・・
ちょっとした際に使うにはこのスキルの方が便利かもしれないなと思いながら、その空間内をしげしげと眺めていると、眼の前に2人の男女が姿を現した。
1人は大柄でまるで熊のような男、そしてもう一人は下着に近しいやたら露出が激しい格好をしている女で、" 早速使うか・・ " と思い動こうとしたが、そこでリーフ様の言葉を思い出す。
” ちゃんと相手の出方をみて学ぶ事 ”
そうだった・・と、俺はその場でピタリと止まって二人を静かに見つめた。
すると二人はニヤニヤと酷く歪んだ笑みを浮かべながら俺を見ていて、そんな状況の中、最初に話し出したのは女の方であった。。
「 ボクぅ~、駄目じゃな~い。
1人でそんなに無用心に出歩いちゃ♡
だからこうして悪いお兄さんとお姉さんに捕まっちゃったのよ?
ふふふ~、私達が一番乗り~!
最近上に目を付けられて派手に遊べなかったから暇だったのよね~。
どうしよっかな~?
顔や体の一部を少しずつ剥いで空間内で探すゲームでもする? 」
「 おいおい、またかよ。まぁ、この間のは女だったから楽しかったけどよ、
・・・
ちょいと遊んだ後、顔の皮剥いでの追いかけっこも飽きてきたよな。
それにこいつ男だし、しかも ” 呪いの化け物 ” なんだろ?
殺すのはまずいから死なない程度に嬲って楽しむしかねぇか。
じゃあ、ショック死しないように上手くイカせてやらないとな♡ 」
舌で自身の唇をベロリと舐めながら指をクイクイと動かす動きに女はゲラゲラと笑うが・・俺は何が楽しいのか全く分からない。
だか、言いたい事は終わった様だと判断し俺はゆったりゆったりと男の眼の前に立った。
するとだいぶ遅れて男と女は俺に気づきギョッ!!としながら、
「 ーーっ!!なっ!!いつの間に!!?? 」
「 一体何のスキルなの?! 」と慌てて順々に叫び、更に男は俺に向かって拳を振る。
まるで止まっているのか動いているのか分からないようなスピードの拳。
それを待つのは流石に面倒だと、届く前に俺は自分の足でその男の足にソッと触れた。
するとパンッ!!と軽く吹っ飛んでいってしまった男の片足。
「 ぎっ・・ぎゃあぁぁぁーーーー!!!!!! 」
物凄い悲鳴と共に血飛沫が飛び、辺りを赤く染めると男は足の根本を抑えながらゴロゴロと地面を転がった。
女はそんな男を見て目を見開いて固まっている。
これくらいで千切れてしまうんだな
冷静にそう分析しながら、横たわりフーッフーッと息を吐く男にゆっくりと近づき見下ろすと、男は顔中を汚らしい液体で濡らしながら、「 ーーーっ待っーーー!!! 」と何かを言おうとしたのだが・・
その前に俺は軽く男の腹あたりを踏みつければ爆発してしまうように弾け飛んでしまったので、その続きはもう聞けなくなってしまった。
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