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第十章
410 ドロドロ
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背後やや注意ラストですm(_ _)m
( レオン )
とうとう俺を隠す全てのものはリーフ様によって取られてしまい、姿を現すのは醜い俺の姿と、今にも爆発しそうな汚らしい下半身のソレ。
涙で霞んだ目でそれを呆然と見下ろしていると、「 レオン。 」とその宝物をくれた大事な人が俺をそう呼ぶ。
そして────……。
自分が汚いとしか思えない俺の体を、何のためらいもなく抱きしめた。
暖かい……。
その物理的な暖かさは、また様々な感情を俺の心に作り出す。
とてもじゃないが中にそれらを留めておけなくて、爆発するようにその全ては外に飛び出していった。
そしてまるで満天の星のように大きく頭上で輝き始めた、沢山の俺の感情達を見て────これこそが、何にも代えることなどできない俺の本当に欲しかったものだと気付かされた。
・・
コレに名前を付けるのはとても難しくて、俺にはまだ理解することができない。
でも、リーフ様に名前を貰って嬉しい、俺を見てくれて、触れてくれて、触れさせてもらえて幸せ、その全ては多分それから全て始まっている事だけは分かっている。
・・
俺はソレを逃さないように抱きしめてくれるリーフ様の頭と腰に腕を回し、可能な限り自分の肌をその愛おしい人の体にくっつけた。
するとそれに答えるようにより一層強く抱きしめ返してくれるリーフ様の腕とすり寄ってくれる体と……そしてその行動を起こすに至った俺に向けられている想い、その全てに俺の心は歓喜する。
なんて幸せ……。
なんてこの世界は綺麗なんだろう。
こんなにも美しい世界に何一つ無価値なものなど存在しないじゃないか!
歓喜する心はまた新たな涙を作り出し、ポロポロと溢れた涙は世界の大地を潤していった。
きっとこの幸せを得るためには全てのモノが必要で、俺は俺を不必要とし拒絶する全てのモノに対して感謝する感情が湧き上がる。
” 気持ち悪い化け物だから俺はリーフ様に出会えた ”
” 母親に捨てられたからずっと側にいられる ”
” 誰も俺に近づかないからこそ俺はリーフ様に見つけてもらえた ”
他の何もいらない、この人だけが欲しいと気づけたのも、そして唯一の愛しい人を見つけることが出来たのもそのお陰。
それだけで十分役に立つ。
この玩具達は。
潤った大地から次々と沢山の花が咲いた。
それはそれは美しい真っ黒な花達が────。
触れると直ぐに壊れてしまうようなガラクタ達は、俺とリーフ様にとって必要なものなのだ。
そしてリーフ様が楽しく過ごすために。
俺がリーフ様と一緒にいる方法を見つけ出すために。
俺が欲しい物を理解するために。
この幸せを沢山味わうために。
これからもそれを正しく使う事がとても大事なのだと、俺は完全に理解した。
……ハハッ!
上がった口角は下げることが出来ず、耐えきれない笑いが口から漏れる。
そして暖かく俺に触れてくれる唯一の愛しい人の体を抱きしめたまま、鼻先をリーフ様の髪に付けそのままその匂いを思い切り吸えば────また大きな幸せの気持ちが心から飛び出し星になった。
……欲しいな、全部。
そう強く思いながら頭を舐め回す様に匂いを嗅ぎ、それに合わせて体の形を確認するようにリーフ様の体中を撫で回すと、彼はお返しとばかりに俺の体をペタペタと触り返してくる。
俺のこの呪われた醜い体をなんのためらいもなく触ってくれるのはリーフ様だけ。
人の熱を教えてくれたのも、その心地よさも全ての初めてはリーフ様が教えてくれたことだった。
またポロポロと目から涙が流れていったのを感じながら、その顔に、体に、全てに触れる
リーフ様の顔。
体。
声。
熱。
匂い……。
外見も中身も魂さえもその全てが欲しいと強く願った。
” レオン ” と俺の名前を口にしてくれるたびに凄く幸せで、俺も ” リーフ様 ” ” リーフ様 ” とうわ言のように繰り返し繰り返し愛おしい人の名前を口に出す。
そして自身の体を無意識にその愛おしい人の体に擦り付けると、恐ろしい程の快感が体中を走った。
既に痺れたように疼く心に、今度は体からビリビリとした鋭い痺れが加わって、それが混ざってすごい衝撃となって意識をドロリドロリと溶かしていく。
思考はとっくにぐちゃぐちゃなのに、それより上があるのか……。
そんな驚くくらいの感覚を心と体に与えられ、霞む意識の中、夢中でリーフ様の体に自身の体を擦りつけた。
すると突然、何かが頂点まで達したような感覚が襲ってきて────信じられないほどの快感が心と体を襲い頭は真っ白になる。
はぁはぁ……。
息が大きく乱れているのを感じながら、ジワリジワリと体を走り回っている痺れる感覚に上手く頭は回らない。
これは何だ……??
こんなすごい感覚がまだあったのかと驚きで一杯になりながら、そこからまたドロドロと溢れ出す愛おしいと思う気持ちにどうにかなってしまいそうだ。
一旦落ち着かなければと思いながらリーフ様の頭からくっついていた顔を外すと、キョトンと俺を見上げてくる可愛いリーフ様の顔が目に入り────俺の視線はそのキラキラ輝くような瞳へ……そして続いて口元へと移っていった。
あぁ、キス……したいな……。
急に降って湧いたようなその想いに逆らうことなく、俺はゆっくりゆっくりとリーフ様の唇に向かって自身の口を近づけていく。
キスしたら俺たちはそのまま1つになれる?
それにまた心は震え、その衝動に逆らうこともせず俺の鼻がリーフ様の可愛らしい鼻にくっついた……その時────
「 うわあぁぁぁ────────!!!! 」
そんな無粋な声によってピタリとその動きを止めた。
そのせいで意識は急速に現実世界へと浮上し、続くもう1つの悲鳴により完全なる覚醒を果たす。
消えてしまった裸のリーフ様、そして眼の前にはきっちり服を着た────本物のリーフ様がいた。
( レオン )
とうとう俺を隠す全てのものはリーフ様によって取られてしまい、姿を現すのは醜い俺の姿と、今にも爆発しそうな汚らしい下半身のソレ。
涙で霞んだ目でそれを呆然と見下ろしていると、「 レオン。 」とその宝物をくれた大事な人が俺をそう呼ぶ。
そして────……。
自分が汚いとしか思えない俺の体を、何のためらいもなく抱きしめた。
暖かい……。
その物理的な暖かさは、また様々な感情を俺の心に作り出す。
とてもじゃないが中にそれらを留めておけなくて、爆発するようにその全ては外に飛び出していった。
そしてまるで満天の星のように大きく頭上で輝き始めた、沢山の俺の感情達を見て────これこそが、何にも代えることなどできない俺の本当に欲しかったものだと気付かされた。
・・
コレに名前を付けるのはとても難しくて、俺にはまだ理解することができない。
でも、リーフ様に名前を貰って嬉しい、俺を見てくれて、触れてくれて、触れさせてもらえて幸せ、その全ては多分それから全て始まっている事だけは分かっている。
・・
俺はソレを逃さないように抱きしめてくれるリーフ様の頭と腰に腕を回し、可能な限り自分の肌をその愛おしい人の体にくっつけた。
するとそれに答えるようにより一層強く抱きしめ返してくれるリーフ様の腕とすり寄ってくれる体と……そしてその行動を起こすに至った俺に向けられている想い、その全てに俺の心は歓喜する。
なんて幸せ……。
なんてこの世界は綺麗なんだろう。
こんなにも美しい世界に何一つ無価値なものなど存在しないじゃないか!
歓喜する心はまた新たな涙を作り出し、ポロポロと溢れた涙は世界の大地を潤していった。
きっとこの幸せを得るためには全てのモノが必要で、俺は俺を不必要とし拒絶する全てのモノに対して感謝する感情が湧き上がる。
” 気持ち悪い化け物だから俺はリーフ様に出会えた ”
” 母親に捨てられたからずっと側にいられる ”
” 誰も俺に近づかないからこそ俺はリーフ様に見つけてもらえた ”
他の何もいらない、この人だけが欲しいと気づけたのも、そして唯一の愛しい人を見つけることが出来たのもそのお陰。
それだけで十分役に立つ。
この玩具達は。
潤った大地から次々と沢山の花が咲いた。
それはそれは美しい真っ黒な花達が────。
触れると直ぐに壊れてしまうようなガラクタ達は、俺とリーフ様にとって必要なものなのだ。
そしてリーフ様が楽しく過ごすために。
俺がリーフ様と一緒にいる方法を見つけ出すために。
俺が欲しい物を理解するために。
この幸せを沢山味わうために。
これからもそれを正しく使う事がとても大事なのだと、俺は完全に理解した。
……ハハッ!
上がった口角は下げることが出来ず、耐えきれない笑いが口から漏れる。
そして暖かく俺に触れてくれる唯一の愛しい人の体を抱きしめたまま、鼻先をリーフ様の髪に付けそのままその匂いを思い切り吸えば────また大きな幸せの気持ちが心から飛び出し星になった。
……欲しいな、全部。
そう強く思いながら頭を舐め回す様に匂いを嗅ぎ、それに合わせて体の形を確認するようにリーフ様の体中を撫で回すと、彼はお返しとばかりに俺の体をペタペタと触り返してくる。
俺のこの呪われた醜い体をなんのためらいもなく触ってくれるのはリーフ様だけ。
人の熱を教えてくれたのも、その心地よさも全ての初めてはリーフ様が教えてくれたことだった。
またポロポロと目から涙が流れていったのを感じながら、その顔に、体に、全てに触れる
リーフ様の顔。
体。
声。
熱。
匂い……。
外見も中身も魂さえもその全てが欲しいと強く願った。
” レオン ” と俺の名前を口にしてくれるたびに凄く幸せで、俺も ” リーフ様 ” ” リーフ様 ” とうわ言のように繰り返し繰り返し愛おしい人の名前を口に出す。
そして自身の体を無意識にその愛おしい人の体に擦り付けると、恐ろしい程の快感が体中を走った。
既に痺れたように疼く心に、今度は体からビリビリとした鋭い痺れが加わって、それが混ざってすごい衝撃となって意識をドロリドロリと溶かしていく。
思考はとっくにぐちゃぐちゃなのに、それより上があるのか……。
そんな驚くくらいの感覚を心と体に与えられ、霞む意識の中、夢中でリーフ様の体に自身の体を擦りつけた。
すると突然、何かが頂点まで達したような感覚が襲ってきて────信じられないほどの快感が心と体を襲い頭は真っ白になる。
はぁはぁ……。
息が大きく乱れているのを感じながら、ジワリジワリと体を走り回っている痺れる感覚に上手く頭は回らない。
これは何だ……??
こんなすごい感覚がまだあったのかと驚きで一杯になりながら、そこからまたドロドロと溢れ出す愛おしいと思う気持ちにどうにかなってしまいそうだ。
一旦落ち着かなければと思いながらリーフ様の頭からくっついていた顔を外すと、キョトンと俺を見上げてくる可愛いリーフ様の顔が目に入り────俺の視線はそのキラキラ輝くような瞳へ……そして続いて口元へと移っていった。
あぁ、キス……したいな……。
急に降って湧いたようなその想いに逆らうことなく、俺はゆっくりゆっくりとリーフ様の唇に向かって自身の口を近づけていく。
キスしたら俺たちはそのまま1つになれる?
それにまた心は震え、その衝動に逆らうこともせず俺の鼻がリーフ様の可愛らしい鼻にくっついた……その時────
「 うわあぁぁぁ────────!!!! 」
そんな無粋な声によってピタリとその動きを止めた。
そのせいで意識は急速に現実世界へと浮上し、続くもう1つの悲鳴により完全なる覚醒を果たす。
消えてしまった裸のリーフ様、そして眼の前にはきっちり服を着た────本物のリーフ様がいた。
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