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第九章
374 優しい心
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( リーフ )
この素晴らしい魔道具のお陰で、レオンがくれた大量の瘴核は、全て収納済み。
俺の手には何一つ残っていない。
こんなお高いものを買った────のではなく、な、な、なんと!
リーフ邸の皆がお金を出し合って入学院祝いとしてプレゼントしてくれたのだ!
「「「「「 おめでとうございます! 」」」」」
お屋敷出発前にカルパス、イザベル、ジェーン、アントン、クランの5人全員が揃って、お祝いの言葉と一緒に渡してくれたモノ。
それがこの『 多次元バック 』だった。
それを受け取った俺…………そりゃあもう大号泣しちゃったよね。
「 あ、ありがとぉぉぉ~!!! 」
感動してべしょべしょ泣きながら、思わずセンターにいたカルパスに飛び乗ると、カルパスは少し驚いた顔を見せたが、すぐにキリッと表情を引き締めて俺に言った。
「 これからきっと否応なしに様々な事件に巻き込まれるでしょう。
大変な事も多いと思いますが、リーフ様なら乗り越えていけると信じております。
……レオン君も。 」
そんな暖かい言葉に更に泣いた俺は、すぐ後ろでジ──ッと俺を不思議そうに見つめてくるレオンの頭を、カルパスにしがみついたまま無理やり下げさせる。
そうそう、世の中っていうのは吹き荒れる台風の如し!
社会の荒波、人間関係のサイクロン、様々な天災級の出来事にさらされて~……最後は大抵の事はどうでも良くなる仏の心理にたどり着く。
俺の心はとっくにそんな天竺のような場所に辿り着いているが、なんのなんの。
若い体は現世に置き去りだから、ゆっくりとその場所にお届けしようではないか。
レオンというほぼスタート地点にいると言っても過言ではない赤ちゃん少年を連れて。
大号泣しながら、そのままカルパスに小猿の様にくっついていると、そんな俺をレオンが後ろからベリっと剥がして回収してくる。
────むすっ!
せっかくプレゼントしてくれたというのに、レオンは不機嫌全開だ。
おっと!これはいかん!
俺を抱きしめてくるレオンのお顔に手を添え、ニッコリ笑顔を作ってあげた後、さらに両手を掴みバンザーイからの~にゃんにゃんの手!
ありがとうにゃん!
喜びの表現の仕方をしっかり教授していると、カルパスがゴホンッと咳をしたため、レオンから視線を逸しカルパスの方へ移した。
「 戦闘職の者ほど敷居は高くはないですが、レオン君の外見は街にいる時は隠しておいた方が良いでしょう。
悲しい事に人が初めに手にする情報は視覚的情報ですから……。
ただ、学院内は晒していても良いと思います。
寧ろ面倒な雨風くらいは防げるでしょう。 」
そう言ってカルパスはニッコリと笑う。
確かにレオンは体が大きいから、風が強い日は壁に。
そして雨が振ってきたら人型のかまくらのように包み込んでくれるため、雨の日に1人は欲しい高性能をもっている。
「 分かった! 」
元気よく返事を返し、とりあえずレオンには引き続きお顔が隠れる黒いフード付きのマントを羽織ってもらう事に決めたのだが……今回はユーリスさんから貰った< 魔術の仮面 >を付けているためガラリと印象は変わっている。
後ろにいるレオンに目を向けて、左側の顔を隠す白い仮面を触り念入りにチェックすると、二マッと笑みを溢した。
ドノバンが言っていた通り、この仮面で呪いの文字の書かれた左半分を隠すと、レオン本来が持つ美しさが表にバンバン出てくる様になり、レガーノの街を歩いていてもいつもは慌てて目線を逸らす街の人達が、食い入るようにレオンを見つめる様になったのだ。
ジェーン曰く────。
” 無口で不気味~ ” から " クールで素敵 " に。
” 黒髪、禁忌、こわ~い ” から " 色白に黒髪ってばえる~黒も悪くなくない? " に。
そして ” 背も大きいし暴れたらと思うと怖すぎ~ ” から " めっちゃ逞しい!カッコいいかも~ " と、若い世代のお嬢さんを中心にいい感じに好感度は上がっているそうだ。
いつの世も今までの常識を変えるのは若者、そして度胸と積極性があるのは女性だとしみじみ思ってしまった。
勿論呪いに対し100%安心はしてないため近寄ってはこないが……街を歩けば遠くからウォッチングだけしにくる女性が日に日に増えていくのを見て、俺は嬉しい反面ちょっとした寂しさもあったりする。
きっとこれからレオンをレオンとして認めてくれる沢山の人達が現れて、あっという間に俺の側から消えてしまう。
そしてきっと飛び出していった巣など振り返ることはない。
今まで見送ってきた子どもたちと同様に……。
「 …………。 」
チクチクと針で刺すような胸の痛みを感じながら、それを振り払う様に首を振る。
それがどんなに辛くとも、自分の寂しさから巣立とうとする子供に手を伸ばしては駄目。
それに今は少々洗脳気味ではあるが、ここはレオンにとってココは強くなるためだけに存在している期間限定の巣でもある。
だからここはレオンが巣立ったら、全てが幻のように消えてなくなるという事だ。
俺はここにいるレオンの存在が何だか不思議に感じて、更にペタペタと顔中を触りまくる。
未来へ向かって走っていくレオンの背中を見ながら、俺はこの世界と共に消えちゃうのか……。
その時の事を考えながら、だからこそ沢山の思い出が欲しいと強く思った。
その時はレオンとの思い出を沢山思い出しながら、終わりを迎えたい。
思わずニンマリしながらペタペタと仮面を触っていると、それがくすぐったかったのかレオンは触れている俺の手に顔をスリスリと猫の様に擦り付けてきて、その後は覆いかぶさるように俺の体を抱きしめこれでもかとくっついてくる。
手加減を覚えたレオンのNEWアナコンダ・ホールドは酷く優しく、なんだかむず痒いくらい。
そのためモゾモゾと体を細かく動かしていると、突如始まる頭撫で撫でからの~……ヘッド・マッサージ!
スリスリモミモミしてくるレオンの新スキル!
これは一度してもらったらもうコレ以外では満足できないほどの匠な指使いで、俺の体からはふにゃふにゃと力が抜けていった。
力を失った俺の体をレオンは抱きしめ、一切の抵抗がなくなった俺に対し大満足。
そしてさらなる技術向上のためか、ここは?こっちは?と探るように動く手がまた頭を襲い、日に日にそのマッサージは進化していく。
俺、そのうち食われない?大丈夫?
” 狩りの心得その一、動けなくなった獲物を見て満足感を得る。 ”
獣人特有の特性が頭に浮かび、恐ろしい未来を想像しながら、レオンにホールド&モミモミされたまま俺達一行は無事グリモアに到着した。
この素晴らしい魔道具のお陰で、レオンがくれた大量の瘴核は、全て収納済み。
俺の手には何一つ残っていない。
こんなお高いものを買った────のではなく、な、な、なんと!
リーフ邸の皆がお金を出し合って入学院祝いとしてプレゼントしてくれたのだ!
「「「「「 おめでとうございます! 」」」」」
お屋敷出発前にカルパス、イザベル、ジェーン、アントン、クランの5人全員が揃って、お祝いの言葉と一緒に渡してくれたモノ。
それがこの『 多次元バック 』だった。
それを受け取った俺…………そりゃあもう大号泣しちゃったよね。
「 あ、ありがとぉぉぉ~!!! 」
感動してべしょべしょ泣きながら、思わずセンターにいたカルパスに飛び乗ると、カルパスは少し驚いた顔を見せたが、すぐにキリッと表情を引き締めて俺に言った。
「 これからきっと否応なしに様々な事件に巻き込まれるでしょう。
大変な事も多いと思いますが、リーフ様なら乗り越えていけると信じております。
……レオン君も。 」
そんな暖かい言葉に更に泣いた俺は、すぐ後ろでジ──ッと俺を不思議そうに見つめてくるレオンの頭を、カルパスにしがみついたまま無理やり下げさせる。
そうそう、世の中っていうのは吹き荒れる台風の如し!
社会の荒波、人間関係のサイクロン、様々な天災級の出来事にさらされて~……最後は大抵の事はどうでも良くなる仏の心理にたどり着く。
俺の心はとっくにそんな天竺のような場所に辿り着いているが、なんのなんの。
若い体は現世に置き去りだから、ゆっくりとその場所にお届けしようではないか。
レオンというほぼスタート地点にいると言っても過言ではない赤ちゃん少年を連れて。
大号泣しながら、そのままカルパスに小猿の様にくっついていると、そんな俺をレオンが後ろからベリっと剥がして回収してくる。
────むすっ!
せっかくプレゼントしてくれたというのに、レオンは不機嫌全開だ。
おっと!これはいかん!
俺を抱きしめてくるレオンのお顔に手を添え、ニッコリ笑顔を作ってあげた後、さらに両手を掴みバンザーイからの~にゃんにゃんの手!
ありがとうにゃん!
喜びの表現の仕方をしっかり教授していると、カルパスがゴホンッと咳をしたため、レオンから視線を逸しカルパスの方へ移した。
「 戦闘職の者ほど敷居は高くはないですが、レオン君の外見は街にいる時は隠しておいた方が良いでしょう。
悲しい事に人が初めに手にする情報は視覚的情報ですから……。
ただ、学院内は晒していても良いと思います。
寧ろ面倒な雨風くらいは防げるでしょう。 」
そう言ってカルパスはニッコリと笑う。
確かにレオンは体が大きいから、風が強い日は壁に。
そして雨が振ってきたら人型のかまくらのように包み込んでくれるため、雨の日に1人は欲しい高性能をもっている。
「 分かった! 」
元気よく返事を返し、とりあえずレオンには引き続きお顔が隠れる黒いフード付きのマントを羽織ってもらう事に決めたのだが……今回はユーリスさんから貰った< 魔術の仮面 >を付けているためガラリと印象は変わっている。
後ろにいるレオンに目を向けて、左側の顔を隠す白い仮面を触り念入りにチェックすると、二マッと笑みを溢した。
ドノバンが言っていた通り、この仮面で呪いの文字の書かれた左半分を隠すと、レオン本来が持つ美しさが表にバンバン出てくる様になり、レガーノの街を歩いていてもいつもは慌てて目線を逸らす街の人達が、食い入るようにレオンを見つめる様になったのだ。
ジェーン曰く────。
” 無口で不気味~ ” から " クールで素敵 " に。
” 黒髪、禁忌、こわ~い ” から " 色白に黒髪ってばえる~黒も悪くなくない? " に。
そして ” 背も大きいし暴れたらと思うと怖すぎ~ ” から " めっちゃ逞しい!カッコいいかも~ " と、若い世代のお嬢さんを中心にいい感じに好感度は上がっているそうだ。
いつの世も今までの常識を変えるのは若者、そして度胸と積極性があるのは女性だとしみじみ思ってしまった。
勿論呪いに対し100%安心はしてないため近寄ってはこないが……街を歩けば遠くからウォッチングだけしにくる女性が日に日に増えていくのを見て、俺は嬉しい反面ちょっとした寂しさもあったりする。
きっとこれからレオンをレオンとして認めてくれる沢山の人達が現れて、あっという間に俺の側から消えてしまう。
そしてきっと飛び出していった巣など振り返ることはない。
今まで見送ってきた子どもたちと同様に……。
「 …………。 」
チクチクと針で刺すような胸の痛みを感じながら、それを振り払う様に首を振る。
それがどんなに辛くとも、自分の寂しさから巣立とうとする子供に手を伸ばしては駄目。
それに今は少々洗脳気味ではあるが、ここはレオンにとってココは強くなるためだけに存在している期間限定の巣でもある。
だからここはレオンが巣立ったら、全てが幻のように消えてなくなるという事だ。
俺はここにいるレオンの存在が何だか不思議に感じて、更にペタペタと顔中を触りまくる。
未来へ向かって走っていくレオンの背中を見ながら、俺はこの世界と共に消えちゃうのか……。
その時の事を考えながら、だからこそ沢山の思い出が欲しいと強く思った。
その時はレオンとの思い出を沢山思い出しながら、終わりを迎えたい。
思わずニンマリしながらペタペタと仮面を触っていると、それがくすぐったかったのかレオンは触れている俺の手に顔をスリスリと猫の様に擦り付けてきて、その後は覆いかぶさるように俺の体を抱きしめこれでもかとくっついてくる。
手加減を覚えたレオンのNEWアナコンダ・ホールドは酷く優しく、なんだかむず痒いくらい。
そのためモゾモゾと体を細かく動かしていると、突如始まる頭撫で撫でからの~……ヘッド・マッサージ!
スリスリモミモミしてくるレオンの新スキル!
これは一度してもらったらもうコレ以外では満足できないほどの匠な指使いで、俺の体からはふにゃふにゃと力が抜けていった。
力を失った俺の体をレオンは抱きしめ、一切の抵抗がなくなった俺に対し大満足。
そしてさらなる技術向上のためか、ここは?こっちは?と探るように動く手がまた頭を襲い、日に日にそのマッサージは進化していく。
俺、そのうち食われない?大丈夫?
” 狩りの心得その一、動けなくなった獲物を見て満足感を得る。 ”
獣人特有の特性が頭に浮かび、恐ろしい未来を想像しながら、レオンにホールド&モミモミされたまま俺達一行は無事グリモアに到着した。
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