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第八章
359 極刑、もしくは去勢が妥当
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( リーフ )
俺はキョロキョロと周囲を見回し、辺りに人がいないことを確認すると、レオンに向かって言った。
「 レオン、悪いけど俺達大事な話があるから、ちょっとだけお部屋の中で待っててくれないかな~? 」
そう頼むと、レオンの機嫌は墜落寸前の戦闘機並に急降下してしまったが、社畜完全体である故、コクリと頷く。
「 ……分かりました。 」
レオンは渋々そう答えながら、じーっ……とドノバンを見つめた後、お部屋の中に大人しく戻っていった。
レオンにとってドノバンは好ましいおじさん、兼お師匠様である。
本当は久しぶりにお話したいし、俺だけ仲間外れ?的な事をされ気分を害してしまったのだろうが、コレばかりは仕方がない。
あとでいい子いい子~からの、高い高~いをしてあげれば大丈夫!多分!
ひょいひょいと両手を左右に振って、とりあえずレオンへの懸念は頭の隅に置いておく。
今は急いで昨日の変態ハレンチ集団について報告しなければ!
直ぐにキリッ!と表情を引き締め、ドノバンに視線を戻した────が……?
何故かドノバンの顔色は、進め~の信号機の様な色で、更に汗も大量にドバドバ掻いている。
「 な、なんかあいつパワーアップしてない……?
……俺、後で殺されない??」
ドノバンは何かをブツブツ言い始めたが、そんなどうでもいいことは完全スルーして、俺は昨日起こった出来事をレオンに聞こえぬよう小さな声で話しだした。
「 実は昨日、レオンが襲われる事件が起きたんだ。
その報告がしたい。 」
「「 ────っ!!! 」」
俺の言葉に、流石は悪い奴らを検挙する率ナンバーワンの第二騎士団の元団長と副団長!
直ぐに真剣な表情を浮かべ、お互い目を合わせた後、俺に視線を戻す。
「 お前も気づいていたか……。
……まぁ、今回の事は……その……大変だったな。
────で、実はな、俺はお前とレオンがその事で傷ついちまったりしてねぇか、ち~とばかし心配でな。
……大丈夫そうか? 」
ドノバンの気遣う様な言葉を全否定するため、俺はブンブンと大きく横に顔を振った。
「 全然大丈夫じゃないよ!!
その変態集団のせいでレオンの心はボロボロさ!
ドノバンたちも知っているということは、有名なのかい?
そのハレンチ集団たちは! 」
「 ……はっ??? 」
ドノバンは間が抜けた声を上げパカンと口を開けるが、感情大爆発中の俺の目は、ハレンチ集団への激しい怒りにより濁り、その様子に全く気づかない。
グッと強く拳を握って怒りを抑えながら続けて訴えた。
「 どうやらレオンは、その変態ハレンチ集団の男女に攫われて無理やり襲われたみたいなんだ!
子供相手にいかがわしい行為を強制したり見せつけたり、更にはポヨヨンをむき出しにして迫ってくるような恐ろしい集団だよ、彼らは……。
直ぐに捕まえて極刑に処そう!もしくは全員去勢だ!!
俺にも是非協力させて欲しい。 」
「 変態ハレンチ集団?いかがわしい??ポヨヨンって……お前何言ってっ……────ふごっ!!! 」
鼻息荒く説明を終えた俺に、ドノバンは何か言おうとしたが、隣にいるユーリスさんが突然、パンッ!!とドノバンの口を塞ぐ。
フゴフゴ呻くドノバンの横で、ユーリスさんはニッコリと爽やかな笑みを浮かべた。
「 そうなのですか!それはなんて卑劣な集団なのでしょう!!
確かにそんな輩は、今すぐ極刑か去勢すべきですね。
────リーフ様、差し支えなければ犯人たちの特徴についてレオン君は何か言ってましたか? 」
流石は現役騎士様!直ぐに逮捕できる様情報を求めるとは……!
感心しながら、俺は昨日レオンから聞いた犯人の特徴を上げていった。
” 黄色くて、あれの発射が早い男。 ”
” レオンを押さえつけ興奮する加害性癖の男。 ”
” 臭くてほぼ裸の痴女さん。 ”
” 聖職者のコスプレをし、ポヨヨンを見せつける露出狂の狂人女さん。 ”
” さらに沢山の男女がいたようだが、レオンはショックで覚えていないようだ。 ”
そうして、かなり正確にその特徴を伝えると、ドノバンは怒りのせいかプルプルと震えだし熟れたトマトの顔色に。
そしてユーリスさんはうんうんと頷いた後、再度ニコリと爽やかな笑みを見せた。
「 なるほど!そうでしたか!
実はですね、昨日の夜に怪しい男女が森にうろついてたためドノバンさんとまとめて捕縛いたしました。
特徴からもその人物達に間違いはないようです。
元々余罪がゴロゴロあった奴らなので、然るべき刑罰を与えます。
どうか御安心を……。 」
「 な、なんだって!? 」
なんと既にその犯罪集団は逮捕されたとのこと!
流石は騎士様、頼りになるな~と感心しながら、これでレオンにイタズラした卑劣きわまりない変態はいなくなったと、ホッと胸を撫で下ろす。
「 ありがとうございましたー!! 」
ユーリスさんと尚も真っ赤な顔でピクピクしているドノバンにお礼をつげると、ユーリスさんは一瞬チラッと俺の後方にある部屋の扉に視線を向けた後、直ぐに俺に視線を戻した。
「 いえいえ、国民の安全を守るのが騎士のお仕事ですので……。
────それで……被害者であるレオン君の様子はどうですか?
何かいつもと違った様子はありますか?もしくは……怪我とか……? 」
「 怪我はないけど……いつもと全く様子は違うね。
俺も戸惑っているんだ。 」
被害者の心配までしてくれるなんて、本当にユーリスさんは優しい人だ。
レオンの心配をしてくれて嬉しかったが、先ほどのレオンの様子を思い出しついしんみりとしてしまうと────ユーリスさんはそんな俺の様子で色々察したのか、真剣な面持ちで更にピリッとした緊張感まで漂わせた。
俺はキョロキョロと周囲を見回し、辺りに人がいないことを確認すると、レオンに向かって言った。
「 レオン、悪いけど俺達大事な話があるから、ちょっとだけお部屋の中で待っててくれないかな~? 」
そう頼むと、レオンの機嫌は墜落寸前の戦闘機並に急降下してしまったが、社畜完全体である故、コクリと頷く。
「 ……分かりました。 」
レオンは渋々そう答えながら、じーっ……とドノバンを見つめた後、お部屋の中に大人しく戻っていった。
レオンにとってドノバンは好ましいおじさん、兼お師匠様である。
本当は久しぶりにお話したいし、俺だけ仲間外れ?的な事をされ気分を害してしまったのだろうが、コレばかりは仕方がない。
あとでいい子いい子~からの、高い高~いをしてあげれば大丈夫!多分!
ひょいひょいと両手を左右に振って、とりあえずレオンへの懸念は頭の隅に置いておく。
今は急いで昨日の変態ハレンチ集団について報告しなければ!
直ぐにキリッ!と表情を引き締め、ドノバンに視線を戻した────が……?
何故かドノバンの顔色は、進め~の信号機の様な色で、更に汗も大量にドバドバ掻いている。
「 な、なんかあいつパワーアップしてない……?
……俺、後で殺されない??」
ドノバンは何かをブツブツ言い始めたが、そんなどうでもいいことは完全スルーして、俺は昨日起こった出来事をレオンに聞こえぬよう小さな声で話しだした。
「 実は昨日、レオンが襲われる事件が起きたんだ。
その報告がしたい。 」
「「 ────っ!!! 」」
俺の言葉に、流石は悪い奴らを検挙する率ナンバーワンの第二騎士団の元団長と副団長!
直ぐに真剣な表情を浮かべ、お互い目を合わせた後、俺に視線を戻す。
「 お前も気づいていたか……。
……まぁ、今回の事は……その……大変だったな。
────で、実はな、俺はお前とレオンがその事で傷ついちまったりしてねぇか、ち~とばかし心配でな。
……大丈夫そうか? 」
ドノバンの気遣う様な言葉を全否定するため、俺はブンブンと大きく横に顔を振った。
「 全然大丈夫じゃないよ!!
その変態集団のせいでレオンの心はボロボロさ!
ドノバンたちも知っているということは、有名なのかい?
そのハレンチ集団たちは! 」
「 ……はっ??? 」
ドノバンは間が抜けた声を上げパカンと口を開けるが、感情大爆発中の俺の目は、ハレンチ集団への激しい怒りにより濁り、その様子に全く気づかない。
グッと強く拳を握って怒りを抑えながら続けて訴えた。
「 どうやらレオンは、その変態ハレンチ集団の男女に攫われて無理やり襲われたみたいなんだ!
子供相手にいかがわしい行為を強制したり見せつけたり、更にはポヨヨンをむき出しにして迫ってくるような恐ろしい集団だよ、彼らは……。
直ぐに捕まえて極刑に処そう!もしくは全員去勢だ!!
俺にも是非協力させて欲しい。 」
「 変態ハレンチ集団?いかがわしい??ポヨヨンって……お前何言ってっ……────ふごっ!!! 」
鼻息荒く説明を終えた俺に、ドノバンは何か言おうとしたが、隣にいるユーリスさんが突然、パンッ!!とドノバンの口を塞ぐ。
フゴフゴ呻くドノバンの横で、ユーリスさんはニッコリと爽やかな笑みを浮かべた。
「 そうなのですか!それはなんて卑劣な集団なのでしょう!!
確かにそんな輩は、今すぐ極刑か去勢すべきですね。
────リーフ様、差し支えなければ犯人たちの特徴についてレオン君は何か言ってましたか? 」
流石は現役騎士様!直ぐに逮捕できる様情報を求めるとは……!
感心しながら、俺は昨日レオンから聞いた犯人の特徴を上げていった。
” 黄色くて、あれの発射が早い男。 ”
” レオンを押さえつけ興奮する加害性癖の男。 ”
” 臭くてほぼ裸の痴女さん。 ”
” 聖職者のコスプレをし、ポヨヨンを見せつける露出狂の狂人女さん。 ”
” さらに沢山の男女がいたようだが、レオンはショックで覚えていないようだ。 ”
そうして、かなり正確にその特徴を伝えると、ドノバンは怒りのせいかプルプルと震えだし熟れたトマトの顔色に。
そしてユーリスさんはうんうんと頷いた後、再度ニコリと爽やかな笑みを見せた。
「 なるほど!そうでしたか!
実はですね、昨日の夜に怪しい男女が森にうろついてたためドノバンさんとまとめて捕縛いたしました。
特徴からもその人物達に間違いはないようです。
元々余罪がゴロゴロあった奴らなので、然るべき刑罰を与えます。
どうか御安心を……。 」
「 な、なんだって!? 」
なんと既にその犯罪集団は逮捕されたとのこと!
流石は騎士様、頼りになるな~と感心しながら、これでレオンにイタズラした卑劣きわまりない変態はいなくなったと、ホッと胸を撫で下ろす。
「 ありがとうございましたー!! 」
ユーリスさんと尚も真っ赤な顔でピクピクしているドノバンにお礼をつげると、ユーリスさんは一瞬チラッと俺の後方にある部屋の扉に視線を向けた後、直ぐに俺に視線を戻した。
「 いえいえ、国民の安全を守るのが騎士のお仕事ですので……。
────それで……被害者であるレオン君の様子はどうですか?
何かいつもと違った様子はありますか?もしくは……怪我とか……? 」
「 怪我はないけど……いつもと全く様子は違うね。
俺も戸惑っているんだ。 」
被害者の心配までしてくれるなんて、本当にユーリスさんは優しい人だ。
レオンの心配をしてくれて嬉しかったが、先ほどのレオンの様子を思い出しついしんみりとしてしまうと────ユーリスさんはそんな俺の様子で色々察したのか、真剣な面持ちで更にピリッとした緊張感まで漂わせた。
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