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第八章
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( リーフ )
「 レオン凄いじゃないか!ちゃんと手加減出来ているよ!
でもなんで急に出来るようになったんだい? 」
まさかまさか「 愛の力です!」とか言っちゃったりして~!
ワクワクしながらレオンの解答を待つとレオンは、なおも上機嫌のままそれにあっさり答える。
「 ありがとうございます。
先ほど沢山触って練習してきましたから。 」
ーーーピタリ・・
俺、モルト、ニールの三名はレオンの最大級爆裂魔法並のトンデモ発言に動きを止めた。
そして俺の頭をこれまた優し~くナデナデする動きを享受しながら、モルトとニールに視線を合わせる。
” ・・・聞きました? ”
” ” えぇ、バッチリと・・・ ” ”
一瞬で意思疎通した俺達はコクリと頷き合い、俺はレオンの腕の中からモソモソと脱出、
直ぐにダダッ!とソファーへダッシュすると備え付けのクッションをポフポフ叩き丹念にホコリを払う。
その間、モルトはお湯を沸かし人数分のバラ茶を、ニールはバックからおしゃれ皿とニールママお手製ミルククッキーを取り出し、それぞれソファーの前のテーブルにセット。
そしてボンヤリと立っているレオンの背を押しホコリ1つ無いピカピカソファーに座らせると、その向かい側にあるソファーにニタニタと胡散臭い笑顔を貼り付けた俺、モルト、ニールの3人が並んで座った。
「 レオン君レオン君、
君の答えられる範囲でいいから答えてくれないかな?
その・・何処をーーー 」
「 沢山、 」
前のめりになって質問する俺を押しのけ更に前へとズイズイと出てくるモルト
「 触ったんすか? 」
そしてそんなモルトを更に押しのけ前に出てくるニール。
それに負けじと俺はそんな二人の間の僅かな隙間にギュムッ!っと自身の顔をねじ込み、まるで団子なんちゃら兄弟の様の様になった俺たち三人は揃ってレオンの解答を待つ。
するとレオンは、う~ん??と考え込む様子を見せた後、とりあえず・・といった様子で口を開いた。
「 そうですね・・・。
正直色々な所を触ったので詳しくは覚えていませんが・・
頭とか・・腕とかが多かったかもしれません。 」
頭、腕・・・
カシャカシャとその部位に関する様々な妄想が俺達三人の頭の中を巡る。
頭は多分、ナデナデ・・そして腕は腕を組んだって事だ!
その状況を考えれば腕を組みながら頭をナデナデ・・つまりこれはーーーもう付き合っていると見なしても良いんじゃない!?
たった一回話しかけてもうそこまで進むとは・・レオンは座学も実技もそして口説きテクニックも断トツかと俺は目を輝かせレオンを見返したが、
両隣にいるモルトとニールからはギリギリッという大きな歯ぎしりの音が聞こえる。
小学院を断トツ一位で卒業したレオン、現在恋愛においてもぶっちぎりのトップを独走中だ。
「 そうなんだ~。それは良い経験をさせてもらったね。
でも、相手の子は嫌がる素振りはしなかったかい?
やっぱり初めて会う人だとそういうのに怯える子もいるからね。 」
「 嫌がって・・・??
いえ、外に出た瞬間に襲いかかってきたので嫌がってはないと思います。
怯えは・・どうでしょうか・・?
何せ一瞬で終わってしまったので・・・。 」
ーーーー時が止まった。
瞬き1つさえも誰一人出来ないまま俺達は固まり、レオンの言葉を頭の中で反芻する。
” 外にで出た瞬間襲いかかってきた ”
” 一瞬で終わった ”
何が?
ねぇレオン、何が一瞬で終わったの???
超高性能セクハラセンサーを持つレオンに下手なことは聞けず、心の中で尋ねるが勿論答えは帰ってこないので想像力を総動員しレオンの身に起こった事を想像する。
つまりはレオンに熱狂的な想いを持った女の子がいて、ストーキングの後宿屋の外で待機。
そしてレオンが出てきた瞬間、よっしゃっ!と言わんばかりに襲ってきたと・・?
そして何かが一瞬で終わったと・・ーーーそういうことだね?
俺はスッ・・・と席を静かに立ち、
「 作戦ターーイム。 」と言ってモルト、ニールとともに部屋の隅っこへ移動。
3人で座り込み、全員で神妙な表情を浮かべながらボソボソと話始めた。
「 二人はどう思う?
レオンの発言から察するに、結構な重大事件の匂いがプンプンするんだけど・・
あの純粋で真面目なレオンが・・まさか・・最後まで・・? 」
俺の堂々たるセクハラチックな発言に二人は同時にカァァ~と赤らんだ顔を両手で隠した後、モルトが恐る恐る手を挙げ発言する。
「 いえ・・まだそう判断するのは早いかと・・
なにせレオンは今朝、大人になったばかりの・・花で例えるなら土から芽が出てきた程度の存在です。
性教育もまだ受けていないですし、つまりはやり方をまだ知らないと思います。 」
それに俺とニールはコクリと頷く。
そして汗を拭ったニールがモルトに続き発言をした。
「 俺もそれに同意っす。
レオンはまだ牛で例えるとお腹が膨らんできたな~程度の胎児の段階・・・多分何か勘違いしてると思うんスよね。
もしかして人間の女の子じゃなくて、外を走っていた砂ネズミ相手に誤解を・・・・・アタッ!!! 」
ニールが言い終わる前にモルトがその頭を思い切り叩き、話を中断させると
「 何するんすかっ!! 」とニールが反撃。
そしてそのまま取っ組み合いの喧嘩が始まってしまったため俺はそのまま1人、静かに考え始めた。
「 レオン凄いじゃないか!ちゃんと手加減出来ているよ!
でもなんで急に出来るようになったんだい? 」
まさかまさか「 愛の力です!」とか言っちゃったりして~!
ワクワクしながらレオンの解答を待つとレオンは、なおも上機嫌のままそれにあっさり答える。
「 ありがとうございます。
先ほど沢山触って練習してきましたから。 」
ーーーピタリ・・
俺、モルト、ニールの三名はレオンの最大級爆裂魔法並のトンデモ発言に動きを止めた。
そして俺の頭をこれまた優し~くナデナデする動きを享受しながら、モルトとニールに視線を合わせる。
” ・・・聞きました? ”
” ” えぇ、バッチリと・・・ ” ”
一瞬で意思疎通した俺達はコクリと頷き合い、俺はレオンの腕の中からモソモソと脱出、
直ぐにダダッ!とソファーへダッシュすると備え付けのクッションをポフポフ叩き丹念にホコリを払う。
その間、モルトはお湯を沸かし人数分のバラ茶を、ニールはバックからおしゃれ皿とニールママお手製ミルククッキーを取り出し、それぞれソファーの前のテーブルにセット。
そしてボンヤリと立っているレオンの背を押しホコリ1つ無いピカピカソファーに座らせると、その向かい側にあるソファーにニタニタと胡散臭い笑顔を貼り付けた俺、モルト、ニールの3人が並んで座った。
「 レオン君レオン君、
君の答えられる範囲でいいから答えてくれないかな?
その・・何処をーーー 」
「 沢山、 」
前のめりになって質問する俺を押しのけ更に前へとズイズイと出てくるモルト
「 触ったんすか? 」
そしてそんなモルトを更に押しのけ前に出てくるニール。
それに負けじと俺はそんな二人の間の僅かな隙間にギュムッ!っと自身の顔をねじ込み、まるで団子なんちゃら兄弟の様の様になった俺たち三人は揃ってレオンの解答を待つ。
するとレオンは、う~ん??と考え込む様子を見せた後、とりあえず・・といった様子で口を開いた。
「 そうですね・・・。
正直色々な所を触ったので詳しくは覚えていませんが・・
頭とか・・腕とかが多かったかもしれません。 」
頭、腕・・・
カシャカシャとその部位に関する様々な妄想が俺達三人の頭の中を巡る。
頭は多分、ナデナデ・・そして腕は腕を組んだって事だ!
その状況を考えれば腕を組みながら頭をナデナデ・・つまりこれはーーーもう付き合っていると見なしても良いんじゃない!?
たった一回話しかけてもうそこまで進むとは・・レオンは座学も実技もそして口説きテクニックも断トツかと俺は目を輝かせレオンを見返したが、
両隣にいるモルトとニールからはギリギリッという大きな歯ぎしりの音が聞こえる。
小学院を断トツ一位で卒業したレオン、現在恋愛においてもぶっちぎりのトップを独走中だ。
「 そうなんだ~。それは良い経験をさせてもらったね。
でも、相手の子は嫌がる素振りはしなかったかい?
やっぱり初めて会う人だとそういうのに怯える子もいるからね。 」
「 嫌がって・・・??
いえ、外に出た瞬間に襲いかかってきたので嫌がってはないと思います。
怯えは・・どうでしょうか・・?
何せ一瞬で終わってしまったので・・・。 」
ーーーー時が止まった。
瞬き1つさえも誰一人出来ないまま俺達は固まり、レオンの言葉を頭の中で反芻する。
” 外にで出た瞬間襲いかかってきた ”
” 一瞬で終わった ”
何が?
ねぇレオン、何が一瞬で終わったの???
超高性能セクハラセンサーを持つレオンに下手なことは聞けず、心の中で尋ねるが勿論答えは帰ってこないので想像力を総動員しレオンの身に起こった事を想像する。
つまりはレオンに熱狂的な想いを持った女の子がいて、ストーキングの後宿屋の外で待機。
そしてレオンが出てきた瞬間、よっしゃっ!と言わんばかりに襲ってきたと・・?
そして何かが一瞬で終わったと・・ーーーそういうことだね?
俺はスッ・・・と席を静かに立ち、
「 作戦ターーイム。 」と言ってモルト、ニールとともに部屋の隅っこへ移動。
3人で座り込み、全員で神妙な表情を浮かべながらボソボソと話始めた。
「 二人はどう思う?
レオンの発言から察するに、結構な重大事件の匂いがプンプンするんだけど・・
あの純粋で真面目なレオンが・・まさか・・最後まで・・? 」
俺の堂々たるセクハラチックな発言に二人は同時にカァァ~と赤らんだ顔を両手で隠した後、モルトが恐る恐る手を挙げ発言する。
「 いえ・・まだそう判断するのは早いかと・・
なにせレオンは今朝、大人になったばかりの・・花で例えるなら土から芽が出てきた程度の存在です。
性教育もまだ受けていないですし、つまりはやり方をまだ知らないと思います。 」
それに俺とニールはコクリと頷く。
そして汗を拭ったニールがモルトに続き発言をした。
「 俺もそれに同意っす。
レオンはまだ牛で例えるとお腹が膨らんできたな~程度の胎児の段階・・・多分何か勘違いしてると思うんスよね。
もしかして人間の女の子じゃなくて、外を走っていた砂ネズミ相手に誤解を・・・・・アタッ!!! 」
ニールが言い終わる前にモルトがその頭を思い切り叩き、話を中断させると
「 何するんすかっ!! 」とニールが反撃。
そしてそのまま取っ組み合いの喧嘩が始まってしまったため俺はそのまま1人、静かに考え始めた。
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