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第七章

340  VS……?

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( バルザーク )

俺の指示が聞こえた三人は、直ぐに恐怖心をプライドで押さえこみ戦闘準備にかかる。

俺とルッツは身体強化を、ルーナはありったけの強化系、防御系バフを全員に同時に掛け、プラムは瞬時に4つもの魔法陣を展開した。

更に俺は両手に持ったタガーに強化スキルを付加すると、タガーの周りにはヒュンヒュンという回転する風が薄っすらと纏わりつく。



< 魔戦兵士の資質 >  (ユニーク固有スキル)

< 捩じ切れの刃 >

風属性の魔力を自身の武器に付与し、更に回転する捻じれのパワーをプラスさせることで ” 斬る ” に加えて ” 捻る ” 力のベクトルも加える事が出来る。

敵が攻撃を避けたとしても一定の範囲内にいる場合はその衝撃で捩じ切られる

(発現条件) 

風属性を持つ事

一定以上のステータス値と戦いの経験値を持つ事

一定回数以上武器を使った戦闘において相手の命を奪うこと

一定以上の残忍、冷酷、を持ち、更に一定以上の精神汚染を持っている事



これで奴が俺の攻撃を避けたとしても半径3mくらいにいる場合は風の衝撃で捩じ切られる、もしくは体制を崩すことが可能。

更に隣にいるルッツは身体強化とは別のスキルを発動し、その体を黒い炎のようなもので包みこんだ。



< 獣闘士の資質 >  (ユニーク固有スキル)

< 黒炎アーマー >

自身の攻撃力分のステータスを防御力に加算して作り出す防御系の攻撃スキル。

黒い炎に包まれている様に見えるそのアーマーの性質は攻撃にも非常に特化していて、防御は勿論の事それに敵が触れた場合、凄まじい衝撃が触れた場所から全身へ広がる。

自身のステータスと敵の差が大きい場合は塵も残らないくらいに消滅してしまうことも。

(発現条件) 

一定以上の攻撃力と戦いの経験値を持つ事

一定回数以上敵と戦いそれに勝利、かつその命を奪う事

一定以上の好奇心、興味、無邪気、残忍さを持ち一定以上の精神汚染をもつこと



俺とルッツの戦闘準備が完了したのを確認したプラムは、直ぐに化け物の方へ視線を向けてギロリッと睨みつけた。



「 よくも私の美しい顔を血で汚してくれたわねっ……!!

ぶっ殺してやるっ!!


弾き飛んじまえっ化け物がっ!!! 」



< 魔法大師の資質 >  (ユニーク固有スキル)

< 光の断罪劇 >

火、水、土、風の4つの属性魔法の複合同時攻撃魔法。

混じり合ったその魔法は光の矢のような形をしておりあらゆる物質を貫通し破壊する。

(発現条件) 

火、水、土、風の4つの属性を持つ事

一定以上の魔力値と魔力操作を持つ事

一定回数以上各属性魔法にて人の命を奪うこと

一定以上の残忍、冷酷、興味を持ち、更に一定以上の精神汚染を持っている事




魔法陣からいくつもの光の矢が出現し化け物の周りを取り囲むと、プラムはニヤッと真っ赤な唇を歪めて笑った。


蟻一匹たりとも逃さぬ矢の包囲網により、この攻撃を全て回避するのも防御するのも不可能。

体制が崩れた所で一気に攻める!


俺はルッツに目配せし、その時に備えていたが、奴はそんな状況でも全く慌てる素振りは見せず、右手を少しだけ上げて────







────パチンッ……。




軽く指を鳴らした。



するとパッ!と一瞬で周りを取り囲んでいたはずの光の矢は消え失せ、元の静寂に包まれた森が姿を現す。



「 ………………えっ……? 」


プラムは目を見開きキョロキョロと周囲を見渡すも、空に輝く満点の星達のようにあった光の矢は1つ残らず消えてしまった。


「 な……なんで……?? 」


もう一度プラムが愕然と呟いたが訳がわからないのは俺達もだ。


「 プラム!!しっかりしろっ!!とりあえずもう一度打て!!! 」


俺が声を張り上げそう怒鳴り散らすと、プラムは直ぐに我に返り、もう一度4つの魔法陣を展開、また光の矢を出した────────が…………?


やはり先ほど同様、化け物の指が弾かれた瞬間全て消えてしまう。



大きく目と口を開きながら無言で化け物の指を注視すれば、その指先に硬貨程の大きさの魔法陣が浮かび上がっている事に気づき、ハッ!とある可能性に気づく。


「 ……魔法キャンセル……か……? 」


俺は震える声で呟いた。



< 魔法キャンセル >

理論上は可能だが、現実的にそれをすることは絶対に不可能であるとされている技術の1つ。

相手が打った魔法と全く同じ属性、威力、術式を描きそれをぶつけて相殺し魔法の発動自体を止めてしまう技術の事。



魔法キャンセルなど、例えお互い示し合わせて魔法を使い合っても全く同じ魔法など打てるはずもなく、それを実際に使うことは無理であると言われている技術である。


しかもプラムは魔法に関して右に出るものなど殆どいないとされるほどの魔法の使い手……そんな彼女と全く同じ魔法を使うなど、ヤツの魔法は少なくとも同等であると言う事。


前衛ではなかったのか?


焦りと恐怖から来る様々な感情が、次から次へと心の中から溢れ出したが、自身の今まで培ってきた常識というものが目の前で見たものを全否定してくる。


俺とルッツ、それにルーナの三人は、何も言えずに呆然と口を閉ざす。


しかしそれとは正反対にプラムはブルブルと震えだし、「 嘘よ……嘘よ……嘘よ……嘘……。 」とブツブツ呟いた後、杖をドンッ!!!と地面に立て爆発するような魔力を開放した。



「 嘘よ嘘よ嘘よ────────!!!!

私の魔法がキャンセルされるなんてそんなこと────あるわけないでしょっ!!!


この化け物がっ!!思い知れっ!!! 」



プラムはそう叫んだ後、上空に巨大な魔法陣を展開した。

その魔法陣はぐるぐると回転しながらどす黒い煙を撒き散らし、辺りはその黒いモヤと共に生ぬるい風が吹き荒れ始める。


「 おいっ!プラム!街ごと破壊するつもりかっ!! 」


その様子からも間違いなく最高火力スキルを手加減なしで打つつもりだと悟り、大声でそう叫んだが、錯乱しているプラムには全くその声は届いていない様だ。


俺はチッと舌打ちした後、ルッツと共にルーナに再度、耐魔法シールドを今度は何重にも張ってもらった。


「 プラムさんの最大火力スキル< 無双乱舞劇 >


流石にこれは避けられないでしょう。

ただしこれでは街も一部消し飛んじゃいますから言い訳が大変ですね。


まぁ今回は仕方ないですが……。 」


その言い訳とやらを考えると頭が痛くなるが、今回ばかりはルーナの言う通り仕方がない。

とりあえずあの化け物を倒してからその事は考えようと、俺達は魔法が放たれた後の衝撃に備える。


「 ふっ……ふふふふ……。

お前みたいな醜い化け物、この世に存在しては駄目なの。


だって私の魔法がこの世で一番じゃないとおかしいでしょっ!!


お前なんて街ごと消えてしまえっ!!! 」



< 魔法大師の資質 >  (ユニーク固有スキル)

< 無双乱舞劇 >

光と闇の混合魔法。

物質を振動させることでその物質の分子構造を破壊、消滅させる事ができる超火力型魔法攻撃スキル

ただしその威力は自身の光と闇の属性魔力値の合計で決まるためその値が低い場合は発動自体しない

(発現条件) 

一定以上の光、闇の2つの属性を持つ事

一定以上の魔力値と魔力操作を持つ事

一定人数以上の人の命を魔法陣に縫い付ける事

一定以上の精神汚染を持っている事



プラムが笑いながら杖を下へと落とし、その動きに連動して魔法陣から流星群のような攻撃が落とされる……はずであったが、化け物はその魔法陣に目線を向ける事なく、また────










────パチンッ……。






静かに指を鳴らした。







すると────……?



魔法陣も周りに立ち込めていた黒いモヤも風もその全てが最初からなかったかの様に……消えてしまった。

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