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第七章
309 体を使おう
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( リーフ )
高いとは思っていたがこれほどとは・・
ぐるぐるその資金集めについて考えていたため、レオンの
「 ??これで遊びたいのですか? 」
「 今、作りましょうか? 」という声は、耳から入り脳をすり抜けてお外に出ていった。
こんな途方も無いお金、どうやったって子供の体で稼ぐことなどできまい・・と、普通は諦めてしまうところだが・・
ここは前世の日本ではなくアルバード王国という全くの異世界ということを忘れてはいけない。
実はたった1つだけ、俺には宛がある!
ムクムク!と意識は浮上し始め、レオンの腕の中、俺はモソモソと活発に動き始める。
それはズバリ!
< 冒険者ギルド >!
レガーノにはなかったが、ここグリモアにはバッチリしっかりある、ようはワンちゃんの散歩からモンスターの討伐まで!何でも引き受けま~すという日本でいう〈 なんでも屋 〉
その依頼料は、特に貴族からの討伐依頼ともなれば1000万を軽く超えるものもあるらしく、
更には ” 春の三毛猫 ” のジンさん達に教えて貰ったが、モンスターの心臓部< 瘴核 >は中々高く売れるらしい。
依頼の傍らそれも狙っていけば、直ぐには無理でも2年あれば目標金額まで貯まるかも!と希望に目を輝かす。
頭が鳥さん、行動イノシシの俺がお金を稼ぐには、結局この健康で丈夫な体を使うしか方法がないだろうし、冒険者ギルドなら俺の前世の経験も活かせる。
料理(男飯)洗濯、掃除、そして子供のお守りまで、これでも結構自信があるのでドンと任せて欲しい。
むっふっふ~と急に自信満々に笑い始めた俺を、周りにいるお客さんたちはビクッ!と震えながらそそくさとその場を離れていくが、それが気にならないほど俺の気分は急上昇。
さらにこれから通うであろう学院生活と仕事の両立について計画を練り始めた。
学院の授業は、午前午後の2コマしかなくだいたい4時くらいに終わるらしいので、その後は各々自由時間
その時間の過ごし方で一番多いのが部活動で、グリモアの学院はその登録されている部活動の種類でも中学院でナンバーワンらしく、
実は興味もあったが諦めて俺はこの時間に依頼を受けようと思う。
ちなみに俺が冒険者ギルドでお仕事している間、レオンには何かしらの部活動をしてもらい、少しづつ少~しづつ、俺から離れる時間を作って1人立ちの準備を進めてもらおうと考えている。
正に一点の死角もない完璧な計画!
俺はバッ!!と顔を上げレオンと顔を見合わせた。
「 レオン!これから俺は体を使ってお金を沢山稼ぐつもりなんだ。
だから君はとりあえず興味があることを見つけたらそれに全力で取り組むんだよ。
分かったかな~? 」
「 ????? 」
レオンは不思議そうな顔で考え込む仕草を見せたが、その後すぐに、とりあえず・・といった様子でコクリッと頷く。
それに満足した俺はレオンからよいしょっと降りて、大体の目標金額は理解したので帰ろうとあげ玉を迎えに専用駐獣スペースの方へと向かったのだった。
そうして店を出ると、なんだか店のお外が大騒ぎになっていてちょっとびっくり。
従業員さん達が全員巨大網を持って外でガヤガヤと情報交換しあっている。
何何~?泥棒でも入っちゃった?
近くで慌ただしく動く従業員さんに声を掛けようとしたその時・・
「 クピャーーー!!! 」という聞き覚えが有りすぎる声が聞こえたと思ったら、
ドスンッ!!!と大きな音と共に空からあげ玉が振ってきた。
すると、あっ!!!と一斉にコチラに視線を向ける従業員さん達。
その瞬間、俺は悟っちゃったよね。
この騒ぎの原因はあげ玉であるとーーー
高いとは思っていたがこれほどとは・・
ぐるぐるその資金集めについて考えていたため、レオンの
「 ??これで遊びたいのですか? 」
「 今、作りましょうか? 」という声は、耳から入り脳をすり抜けてお外に出ていった。
こんな途方も無いお金、どうやったって子供の体で稼ぐことなどできまい・・と、普通は諦めてしまうところだが・・
ここは前世の日本ではなくアルバード王国という全くの異世界ということを忘れてはいけない。
実はたった1つだけ、俺には宛がある!
ムクムク!と意識は浮上し始め、レオンの腕の中、俺はモソモソと活発に動き始める。
それはズバリ!
< 冒険者ギルド >!
レガーノにはなかったが、ここグリモアにはバッチリしっかりある、ようはワンちゃんの散歩からモンスターの討伐まで!何でも引き受けま~すという日本でいう〈 なんでも屋 〉
その依頼料は、特に貴族からの討伐依頼ともなれば1000万を軽く超えるものもあるらしく、
更には ” 春の三毛猫 ” のジンさん達に教えて貰ったが、モンスターの心臓部< 瘴核 >は中々高く売れるらしい。
依頼の傍らそれも狙っていけば、直ぐには無理でも2年あれば目標金額まで貯まるかも!と希望に目を輝かす。
頭が鳥さん、行動イノシシの俺がお金を稼ぐには、結局この健康で丈夫な体を使うしか方法がないだろうし、冒険者ギルドなら俺の前世の経験も活かせる。
料理(男飯)洗濯、掃除、そして子供のお守りまで、これでも結構自信があるのでドンと任せて欲しい。
むっふっふ~と急に自信満々に笑い始めた俺を、周りにいるお客さんたちはビクッ!と震えながらそそくさとその場を離れていくが、それが気にならないほど俺の気分は急上昇。
さらにこれから通うであろう学院生活と仕事の両立について計画を練り始めた。
学院の授業は、午前午後の2コマしかなくだいたい4時くらいに終わるらしいので、その後は各々自由時間
その時間の過ごし方で一番多いのが部活動で、グリモアの学院はその登録されている部活動の種類でも中学院でナンバーワンらしく、
実は興味もあったが諦めて俺はこの時間に依頼を受けようと思う。
ちなみに俺が冒険者ギルドでお仕事している間、レオンには何かしらの部活動をしてもらい、少しづつ少~しづつ、俺から離れる時間を作って1人立ちの準備を進めてもらおうと考えている。
正に一点の死角もない完璧な計画!
俺はバッ!!と顔を上げレオンと顔を見合わせた。
「 レオン!これから俺は体を使ってお金を沢山稼ぐつもりなんだ。
だから君はとりあえず興味があることを見つけたらそれに全力で取り組むんだよ。
分かったかな~? 」
「 ????? 」
レオンは不思議そうな顔で考え込む仕草を見せたが、その後すぐに、とりあえず・・といった様子でコクリッと頷く。
それに満足した俺はレオンからよいしょっと降りて、大体の目標金額は理解したので帰ろうとあげ玉を迎えに専用駐獣スペースの方へと向かったのだった。
そうして店を出ると、なんだか店のお外が大騒ぎになっていてちょっとびっくり。
従業員さん達が全員巨大網を持って外でガヤガヤと情報交換しあっている。
何何~?泥棒でも入っちゃった?
近くで慌ただしく動く従業員さんに声を掛けようとしたその時・・
「 クピャーーー!!! 」という聞き覚えが有りすぎる声が聞こえたと思ったら、
ドスンッ!!!と大きな音と共に空からあげ玉が振ってきた。
すると、あっ!!!と一斉にコチラに視線を向ける従業員さん達。
その瞬間、俺は悟っちゃったよね。
この騒ぎの原因はあげ玉であるとーーー
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