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第七章
308 安全はお金次第
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( リーフ )
ひと悶着あったものの無事目的の【 魔道具専門店 】へとたどり着いた俺とレオン。
レオンは俺に叱られショックで足取りがおぼつかなくなってしまったため、俺の服の裾を掴んでもらい電車の滑車バージョンで後ろについて来てもらっている。
お店の中に入ってまず驚いたのはその宮殿のような造りで、俺は、うわぁ~!と思わず声を漏らした。
赤い、ザ・御偉いさんのご登場~的な絨毯に、金色に輝く柱、壁にはお高そうな絵画や宝石がこれでもかと飾られキラキラと光っている。
そして一つ一つの商品がガラスケースのような物に入ってズラリと並んでいるのを見て、
お店というよりは、美術館に近いかも!と思いながら、戦闘系魔道具のコーナーへと向かう。
俺が最優先で欲している魔道具は、まず一つ目!お屋敷の全方角に仕掛けられる探知系魔道具。
これによりどこからその暗殺者が襲ってきても場所の特定ができるため、非戦闘員のカルパス達従業員を即座に逃がす事ができる。
勿論暗殺者相手に走って逃げても追いつかれてしまうので、カルパス達にはもう一つ魔道具を身につけてもらうつもりだ。
それが、2つ目!転移系魔道具。
これは予め決めた場所へと瞬間移動させることができる魔道具で、モルト家のバラ園かニール家の牧場にでも設定して避難してもらおうと考えている。
そしてそして、3つ目が探知系魔道具に反応して作動する防音つきの結界系魔道具~。
これはNEWレオンの家に取り付けようと考えていて、それによりスヤスヤと寝ているレオンの安全は完全に保証されるというわけだ。
暗殺者の目的はメルンブルク家の者達であるため、転移してしまった従業員やましてや呪いつきかもと思われているレオンに対しそこまで執着したりはしないはず。
後は屋敷内に登録者以外反応する沢山のトラップ系魔道具や攻撃系魔道具を仕掛け、上手く立ち回りながら暗殺者を倒していくしかない。
改めて暗殺者撃退作戦を振り返り、フンフンッ!と鼻息荒く戦闘用魔道具コーナーのガラスケース商品をヒョイッと覗き込み・・・俺は固まった。
魔道具は戦いに欠かすことが出来ない相棒である・・・がしかし、その作りは精巧でどうしても特殊技能が’必要となる・・・
ーーまぁ、つまりなにが言いたいのかと言うと、
魔道具はバカみたいに< 高い >ということだ。
探知系魔道具の前に置かれている『 純金貨5枚 』と書かれている名札を見て俺の思考が真っ白に染まる。
純金貨5枚・・・純金貨1枚が日本円にして100万円、つまりお一つ500万円也
後ろでチラ~と覗き見していたレオンが、「 ?もう1つ屋敷に設置するんですか? 」と言っていたようだが、真っ白になった俺の頭にはその声は届かない。
500万・・・
ゴクリと喉を鳴らしながら、ヨロヨロと次のブースへと向かえば、転移系魔道具は300万!
しかもこれ、恐ろしい事に使い切り、一回使うだけで300万!
しかも人数分必要なため、300×5でなんと1500万!
とうとうフラ~と倒れそうになる俺を今度はレオンがキャッチ、
ヒョイッと麦袋スタイルで体を持ち上げてもらうと、俺は瞬時に収まりがいいところを探りながらレオンの体ぺたりとくっつく。
そしてレオンに「 隣に~・・隣にいって~・・ 」と息も絶え絶えに伝えると、レオンは上機嫌でペタペタと隣のブースへ。
そこで目にした結界系魔道具の400万の文字、そして数々の戦闘用魔道具のお値段はそれが目に入る度、俺のHPをゴリンゴリンと減らしていった。
俺はとうとう、くったりと体全体でレオンにもたれ掛かりながら、カシャカシャと頭でお勘定計算。
なんと従業員とレオンの魔道具だけで締めて2400万、
更に俺が使う予定の攻撃用魔道具などを合わせればかるく5000万くらい掛かってしまう!
大きいお家が建てられる~と、前世で片思いしていたみち子さんと結婚し憧れのマイホームまで建っている妄想を広げながら、プルプルと震えた。
高い・・高すぎる・・・
ひと悶着あったものの無事目的の【 魔道具専門店 】へとたどり着いた俺とレオン。
レオンは俺に叱られショックで足取りがおぼつかなくなってしまったため、俺の服の裾を掴んでもらい電車の滑車バージョンで後ろについて来てもらっている。
お店の中に入ってまず驚いたのはその宮殿のような造りで、俺は、うわぁ~!と思わず声を漏らした。
赤い、ザ・御偉いさんのご登場~的な絨毯に、金色に輝く柱、壁にはお高そうな絵画や宝石がこれでもかと飾られキラキラと光っている。
そして一つ一つの商品がガラスケースのような物に入ってズラリと並んでいるのを見て、
お店というよりは、美術館に近いかも!と思いながら、戦闘系魔道具のコーナーへと向かう。
俺が最優先で欲している魔道具は、まず一つ目!お屋敷の全方角に仕掛けられる探知系魔道具。
これによりどこからその暗殺者が襲ってきても場所の特定ができるため、非戦闘員のカルパス達従業員を即座に逃がす事ができる。
勿論暗殺者相手に走って逃げても追いつかれてしまうので、カルパス達にはもう一つ魔道具を身につけてもらうつもりだ。
それが、2つ目!転移系魔道具。
これは予め決めた場所へと瞬間移動させることができる魔道具で、モルト家のバラ園かニール家の牧場にでも設定して避難してもらおうと考えている。
そしてそして、3つ目が探知系魔道具に反応して作動する防音つきの結界系魔道具~。
これはNEWレオンの家に取り付けようと考えていて、それによりスヤスヤと寝ているレオンの安全は完全に保証されるというわけだ。
暗殺者の目的はメルンブルク家の者達であるため、転移してしまった従業員やましてや呪いつきかもと思われているレオンに対しそこまで執着したりはしないはず。
後は屋敷内に登録者以外反応する沢山のトラップ系魔道具や攻撃系魔道具を仕掛け、上手く立ち回りながら暗殺者を倒していくしかない。
改めて暗殺者撃退作戦を振り返り、フンフンッ!と鼻息荒く戦闘用魔道具コーナーのガラスケース商品をヒョイッと覗き込み・・・俺は固まった。
魔道具は戦いに欠かすことが出来ない相棒である・・・がしかし、その作りは精巧でどうしても特殊技能が’必要となる・・・
ーーまぁ、つまりなにが言いたいのかと言うと、
魔道具はバカみたいに< 高い >ということだ。
探知系魔道具の前に置かれている『 純金貨5枚 』と書かれている名札を見て俺の思考が真っ白に染まる。
純金貨5枚・・・純金貨1枚が日本円にして100万円、つまりお一つ500万円也
後ろでチラ~と覗き見していたレオンが、「 ?もう1つ屋敷に設置するんですか? 」と言っていたようだが、真っ白になった俺の頭にはその声は届かない。
500万・・・
ゴクリと喉を鳴らしながら、ヨロヨロと次のブースへと向かえば、転移系魔道具は300万!
しかもこれ、恐ろしい事に使い切り、一回使うだけで300万!
しかも人数分必要なため、300×5でなんと1500万!
とうとうフラ~と倒れそうになる俺を今度はレオンがキャッチ、
ヒョイッと麦袋スタイルで体を持ち上げてもらうと、俺は瞬時に収まりがいいところを探りながらレオンの体ぺたりとくっつく。
そしてレオンに「 隣に~・・隣にいって~・・ 」と息も絶え絶えに伝えると、レオンは上機嫌でペタペタと隣のブースへ。
そこで目にした結界系魔道具の400万の文字、そして数々の戦闘用魔道具のお値段はそれが目に入る度、俺のHPをゴリンゴリンと減らしていった。
俺はとうとう、くったりと体全体でレオンにもたれ掛かりながら、カシャカシャと頭でお勘定計算。
なんと従業員とレオンの魔道具だけで締めて2400万、
更に俺が使う予定の攻撃用魔道具などを合わせればかるく5000万くらい掛かってしまう!
大きいお家が建てられる~と、前世で片思いしていたみち子さんと結婚し憧れのマイホームまで建っている妄想を広げながら、プルプルと震えた。
高い・・高すぎる・・・
応援ありがとうございます!
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