274 / 1,315
第六章
259 大人ですから
しおりを挟む
( リーフ )
アゼリアちゃんはリングの前でペコリッと頭を下げた後、一瞬俺の方に目線を向ける。
それに気づいた俺は、頑張れ~とお口をパクパク動かしながら手を振ったが……彼女は慌てた様子で顔を背けサッサとリングの上に登ってしまった。
その姿、痴漢に出会ったが如し…………
この反応を見る限り、やはり先ほどの発言はばっちりセクハラに分類されてしまったらしい。
若いお嬢さんにそんな誤解をされて地味に凹んでいると、横でレオンが、「 むっちんむちんを持たぬ女…… 」と呟き、フーッ……とため息をついたので、慌ててレオンの口を押さえたがどうか御安心を。
俺達を中心として半径5mくらい誰もいない。
皆さり気なく距離を取ってくるので、レオンのロウソクを吹く程度の声など聞こえはしないようだ。
ホッとしてレオンの口から手を外すとちょうど試験開始の合図が上がる。
すると、その瞬間ーーーアゼリアちゃんが目にも留まらぬスピードで試験官の方へと飛び出した。
試験官は目を僅かに見開き、それをギリギリで避けると反撃に!
そしてアゼリアちゃんがそれを避けながら反撃に……と、今までの受験生とはレベルが明らかに違う戦いが始まった。
まるで二人で踊っているかの様にも見える剣の打ち合いに、周りで見ている受験生達からは " おぉっーー!! " とどよめきがおこる。
俺も驚き瞬きを忘れてジッ・・と戦っている姿を見つめると、試験官は勿論のこと、アゼリアちゃんの身体強化も一切の無駄が無いほど全身に綺麗に張り巡らされていることに気づいた。
これだけ均等にできるなんて、相当の鍛錬を積んだに違いない。
身体強化は、全身に満遍なく!が基本。
しかしそれを均等にかけるのはすごく難しい。
自分が最初にこれでズッコケた時の事を思い出し、ハハッと乾いた笑いが漏れた。
アゼリアちゃんはそれを見事に習得し、更には美しい柔軟性のある剣の型、隙は逃さない力強い打ち込みーーーなどなど。
自分にあった戦闘スタイルまで確立している様だ。
これは強力なライバルになりそうな予感がするぞ~!
ウキウキしながらチラッとレオンを見ると、一切興味ない様子でポケ~としている姿が目に入り思わずため息が……。
これから試験だって分かっているのかな~?
疑いの眼差しでジッとレオンを見つめていると、あっという間に試験は終了してしまった。
その点数はなんと本日最高得点の70点!
これは凄い!
おぉ~と周りで上がった拍手に便乗し、俺も拍手を送っているとレオンの機嫌は急降下していく。
レオンの負けず嫌いスイッチが入りそうだと察知し、俺はリズミカルに拍手をし始めた。
「 ~はいっ!レオンがいちば~ん!♬ 」
「 レオンの方がとってもつよ~い!♬ 」
そう歌ってあげると気分は多少上昇した様子でホッと一安心。
その後も気分良くレオンの音頭を小声で歌っていると、リングを降りようとするアゼリアちゃんとまた目があったが、ププイッと顔を背けられてしまう。
ーーうむ!根深い。
セクハラの罪深さを嘆いていると、次はモルト、ニールの両名の名前が呼ばれた。
「 二人共頑張れー! 」
拳を握って声を掛ければ、二人はふっと余裕ある笑みを浮かべた後、ヤレヤレと言わんばかりに息を吐いたり首をコキコキ鳴らしたりと随分と余裕そうな態度を見せてくる。
おおお??と驚きに目を見張る俺に二人は言った。
「 これでも< 剣体術 >にはそれなりに自信があります。
俺は皆のようにもう子供ではありませんので…………
大人の男の実力というものを見せてやりますよ。 」
「 俺も< 剣体術 >には自信があります。
剣術は大人の男の嗜みのようなものっすからね!
大人の俺がチョイチョイと試験官達を弄んできてやりますよ。 」
” 白 ” とともについ先程大人になった彼らは、非常に頼もしい表情を浮かべながらザッザッとリングに上がり、そしてーーーー……
5分後、揃って20点という平均点をもぎ取って戻ってきた。
とりあえず何も言わずに、息も絶え絶えでぐったりと地面に倒れ込んでいる2人にヒュオ~と風魔法を当てて冷やしてあげる。
そしてそのままグスグスと声を殺して泣く二人を慰めていると、次に呼ばれたグループの中にあの【 獣人族 】の< レイド >と一緒にいた青いフードのお嬢さんがいた。
二人共会った時と格好は変わっておらず、レイドは俺と同じような白シャツに赤みの深い茶色のベストに黒ズボン、もうひとりの少女は青いフードを被ったままであった。
レイドは楽しそうに鼻歌を歌っていてご機嫌な様子だが、青いフードのお嬢さんのほうはどちらかと言えば表情に乏しいタイプのようで、その表情から感情らしきものは一切読み取れない。
あの女の子も獣人族なのだろうか?
レイドの様に一目みて分かる特徴がないからイマイチ分からない。
【 獣人族 】は、人族より身体能力に優れているのは共通しているが、自身の祖となる獣によってその特化している能力に差が結構あると聞いたことがある。
果たしてあの二人、どれほどの実力があるのか……
またワクワクしながらリングの方を見つめていると、二人が剣を構えたタイミングで試験開始の合図が上がる。
真っ先に飛び出したのはレイド。
相手の見方を見るとかそういった事は全く考えていないらしい。
かなりのスピードに加え、その勢いのまま振り下ろされた剣の威力は凄まじく、試験官は剣で受け止めたその重い攻撃の威力を慌てて横に流すと、真正面から攻撃を受けないようテクニックを駆使し攻撃をいなしながら戦い始めた。
流石は獣人、12歳にしてこのパワー!
ドノバンと同じパワータイプとみた!
感心しながらレイドの戦いっぷりに見入っていたが、あのお嬢さんの方はどうだろうか?とそちらに目線を向けると、こちらも中々の動き。
ただし、戦い方はレイドと違い距離をとって戦う戦法なので、恐らく完全な前衛型ではないようだ。
普段は何の武器で戦うんだろう?
ワクワクしながら見ていると、距離をとってくる戦い方が戦いにくいのか、相手をしている試験官があからさまに嫌そうな態度でチッ!と舌打ちをした。
感じが悪いなと感じるこの試験官、実はこの戦いだけではなくこれまで相手にした受験生達に対してもあまり褒められたものではない態度をとっている様に見える。
アゼリアちゃんはリングの前でペコリッと頭を下げた後、一瞬俺の方に目線を向ける。
それに気づいた俺は、頑張れ~とお口をパクパク動かしながら手を振ったが……彼女は慌てた様子で顔を背けサッサとリングの上に登ってしまった。
その姿、痴漢に出会ったが如し…………
この反応を見る限り、やはり先ほどの発言はばっちりセクハラに分類されてしまったらしい。
若いお嬢さんにそんな誤解をされて地味に凹んでいると、横でレオンが、「 むっちんむちんを持たぬ女…… 」と呟き、フーッ……とため息をついたので、慌ててレオンの口を押さえたがどうか御安心を。
俺達を中心として半径5mくらい誰もいない。
皆さり気なく距離を取ってくるので、レオンのロウソクを吹く程度の声など聞こえはしないようだ。
ホッとしてレオンの口から手を外すとちょうど試験開始の合図が上がる。
すると、その瞬間ーーーアゼリアちゃんが目にも留まらぬスピードで試験官の方へと飛び出した。
試験官は目を僅かに見開き、それをギリギリで避けると反撃に!
そしてアゼリアちゃんがそれを避けながら反撃に……と、今までの受験生とはレベルが明らかに違う戦いが始まった。
まるで二人で踊っているかの様にも見える剣の打ち合いに、周りで見ている受験生達からは " おぉっーー!! " とどよめきがおこる。
俺も驚き瞬きを忘れてジッ・・と戦っている姿を見つめると、試験官は勿論のこと、アゼリアちゃんの身体強化も一切の無駄が無いほど全身に綺麗に張り巡らされていることに気づいた。
これだけ均等にできるなんて、相当の鍛錬を積んだに違いない。
身体強化は、全身に満遍なく!が基本。
しかしそれを均等にかけるのはすごく難しい。
自分が最初にこれでズッコケた時の事を思い出し、ハハッと乾いた笑いが漏れた。
アゼリアちゃんはそれを見事に習得し、更には美しい柔軟性のある剣の型、隙は逃さない力強い打ち込みーーーなどなど。
自分にあった戦闘スタイルまで確立している様だ。
これは強力なライバルになりそうな予感がするぞ~!
ウキウキしながらチラッとレオンを見ると、一切興味ない様子でポケ~としている姿が目に入り思わずため息が……。
これから試験だって分かっているのかな~?
疑いの眼差しでジッとレオンを見つめていると、あっという間に試験は終了してしまった。
その点数はなんと本日最高得点の70点!
これは凄い!
おぉ~と周りで上がった拍手に便乗し、俺も拍手を送っているとレオンの機嫌は急降下していく。
レオンの負けず嫌いスイッチが入りそうだと察知し、俺はリズミカルに拍手をし始めた。
「 ~はいっ!レオンがいちば~ん!♬ 」
「 レオンの方がとってもつよ~い!♬ 」
そう歌ってあげると気分は多少上昇した様子でホッと一安心。
その後も気分良くレオンの音頭を小声で歌っていると、リングを降りようとするアゼリアちゃんとまた目があったが、ププイッと顔を背けられてしまう。
ーーうむ!根深い。
セクハラの罪深さを嘆いていると、次はモルト、ニールの両名の名前が呼ばれた。
「 二人共頑張れー! 」
拳を握って声を掛ければ、二人はふっと余裕ある笑みを浮かべた後、ヤレヤレと言わんばかりに息を吐いたり首をコキコキ鳴らしたりと随分と余裕そうな態度を見せてくる。
おおお??と驚きに目を見張る俺に二人は言った。
「 これでも< 剣体術 >にはそれなりに自信があります。
俺は皆のようにもう子供ではありませんので…………
大人の男の実力というものを見せてやりますよ。 」
「 俺も< 剣体術 >には自信があります。
剣術は大人の男の嗜みのようなものっすからね!
大人の俺がチョイチョイと試験官達を弄んできてやりますよ。 」
” 白 ” とともについ先程大人になった彼らは、非常に頼もしい表情を浮かべながらザッザッとリングに上がり、そしてーーーー……
5分後、揃って20点という平均点をもぎ取って戻ってきた。
とりあえず何も言わずに、息も絶え絶えでぐったりと地面に倒れ込んでいる2人にヒュオ~と風魔法を当てて冷やしてあげる。
そしてそのままグスグスと声を殺して泣く二人を慰めていると、次に呼ばれたグループの中にあの【 獣人族 】の< レイド >と一緒にいた青いフードのお嬢さんがいた。
二人共会った時と格好は変わっておらず、レイドは俺と同じような白シャツに赤みの深い茶色のベストに黒ズボン、もうひとりの少女は青いフードを被ったままであった。
レイドは楽しそうに鼻歌を歌っていてご機嫌な様子だが、青いフードのお嬢さんのほうはどちらかと言えば表情に乏しいタイプのようで、その表情から感情らしきものは一切読み取れない。
あの女の子も獣人族なのだろうか?
レイドの様に一目みて分かる特徴がないからイマイチ分からない。
【 獣人族 】は、人族より身体能力に優れているのは共通しているが、自身の祖となる獣によってその特化している能力に差が結構あると聞いたことがある。
果たしてあの二人、どれほどの実力があるのか……
またワクワクしながらリングの方を見つめていると、二人が剣を構えたタイミングで試験開始の合図が上がる。
真っ先に飛び出したのはレイド。
相手の見方を見るとかそういった事は全く考えていないらしい。
かなりのスピードに加え、その勢いのまま振り下ろされた剣の威力は凄まじく、試験官は剣で受け止めたその重い攻撃の威力を慌てて横に流すと、真正面から攻撃を受けないようテクニックを駆使し攻撃をいなしながら戦い始めた。
流石は獣人、12歳にしてこのパワー!
ドノバンと同じパワータイプとみた!
感心しながらレイドの戦いっぷりに見入っていたが、あのお嬢さんの方はどうだろうか?とそちらに目線を向けると、こちらも中々の動き。
ただし、戦い方はレイドと違い距離をとって戦う戦法なので、恐らく完全な前衛型ではないようだ。
普段は何の武器で戦うんだろう?
ワクワクしながら見ていると、距離をとってくる戦い方が戦いにくいのか、相手をしている試験官があからさまに嫌そうな態度でチッ!と舌打ちをした。
感じが悪いなと感じるこの試験官、実はこの戦いだけではなくこれまで相手にした受験生達に対してもあまり褒められたものではない態度をとっている様に見える。
73
お気に入りに追加
1,993
あなたにおすすめの小説
聖女召喚!……って俺、男〜しかも兵士なんだけど?
バナナ男さん
BL
主人公の現在暮らす世界は化け物に蹂躙された地獄の様な世界であった。
嘘か誠かむかしむかしのお話、世界中を黒い雲が覆い赤い雨が降って生物を化け物に変えたのだとか。
そんな世界で兵士として暮らす大樹は突然見知らぬ場所に召喚され「 世界を救って下さい、聖女様 」と言われるが、俺男〜しかも兵士なんだけど??
異世界の王子様( 最初結構なクズ、後に溺愛、執着 )✕ 強化された平凡兵士( ノンケ、チート )
途中少々無理やり的な表現ありなので注意して下さいませm(。≧Д≦。)m
名前はどうか気にしないで下さい・・
勇者パーティーハーレム!…の荷物番の俺の話
バナナ男さん
BL
突然異世界に召喚された普通の平凡アラサーおじさん< 山野 石郎 >改め【 イシ 】
世界を救う勇者とそれを支えし美少女戦士達の勇者パーティーの中・・俺の能力、ゼロ!あるのは訳の分からない< 覗く >という能力だけ。
これは、ちょっとしたおじさんイジメを受けながらもマイペースに旅に同行する荷物番のおじさんと、世界最強の力を持った勇者様のお話。
無気力、性格破綻勇者様 ✕ 平凡荷物番のおじさんのBLです。
不憫受けが書きたくて書いてみたのですが、少々意地悪な場面がありますので、どうかそういった表現が苦手なお方はご注意ください_○/|_ 土下座!
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
大好きなBLゲームの世界に転生したので、最推しの隣に居座り続けます。 〜名も無き君への献身〜
7ズ
BL
異世界BLゲーム『救済のマリアージュ』。通称:Qマリには、普通のBLゲームには無い闇堕ちルートと言うものが存在していた。
攻略対象の為に手を汚す事さえ厭わない主人公闇堕ちルートは、闇の腐女子の心を掴み、大ヒットした。
そして、そのゲームにハートを打ち抜かれた光の腐女子の中にも闇堕ちルートに最推しを持つ者が居た。
しかし、大規模なファンコミュニティであっても彼女の推しについて好意的に話す者は居ない。
彼女の推しは、攻略対象の養父。ろくでなしで飲んだくれ。表ルートでは事故で命を落とし、闇堕ちルートで主人公によって殺されてしまう。
どのルートでも死の運命が確約されている名も無きキャラクターへ異常な執着と愛情をたった一人で注いでいる孤独な彼女。
ある日、眠りから目覚めたら、彼女はQマリの世界へ幼い少年の姿で転生してしまった。
異常な執着と愛情を現実へと持ち出した彼女は、最推しである養父の設定に秘められた真実を知る事となった。
果たして彼女は、死の運命から彼を救い出す事が出来るのか──?
ーーーーーーーーーーーー
狂気的なまでに一途な男(in腐女子)×名無しの訳あり飲兵衛
【 完結 】お嫁取りに行ったのにキラキラ幼馴染にお嫁に取られちゃった俺のお話
バナナ男さん
BL
剣や魔法、モンスターが存在する《 女神様の箱庭 》と呼ばれる世界の中、主人公の< チリル >は、最弱と呼べる男だった。 そんな力なき者には厳しいこの世界では【 嫁取り 】という儀式がある。 そこで男たちはお嫁さんを貰う事ができるのだが……その儀式は非常に過酷なモノ。死人だって出ることもある。 しかし、どうしてもお嫁が欲しいチリルは参加を決めるが、同時にキラキラ幼馴染も参加して……? 完全無欠の美形幼馴染 ✕ 最弱主人公 世界観が独特で、男性にかなり厳しい世界、一夫多妻、卵で人類が産まれるなどなどのぶっ飛び設定がありますのでご注意してくださいm(__)m
奴隷商人は紛れ込んだ皇太子に溺愛される。
拍羅
BL
転生したら奴隷商人?!いや、いやそんなことしたらダメでしょ
親の跡を継いで奴隷商人にはなったけど、両親のような残虐な行いはしません!俺は皆んなが行きたい家族の元へと送り出します。
え、新しく来た彼が全く理想の家族像を教えてくれないんだけど…。ちょっと、待ってその貴族の格好した人たち誰でしょうか
※独自の世界線
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる