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第六章
227 黒・・いや白か・・
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( リーフ )
「 ・・・・。 」
ーーー終わった・・・。全てが。
青ざめた顔色のまま、気分はズズーンと奈落の底まで落ちていった。
もうダメだ・・
レオンはこのまま「 強制力 」によってEDになる!
悲しみに嘆き、キュッと唇を噛み締める。
夢に出てきたエッチなお嬢さんではなく、この砂ネズミ激似男の俺に擦り付け粗相をしてしまったなど、繊細で真面目なレオンに耐えられるわけがない。
ましてや現在など狂った神ーーもうダメだ・・終わりだ・・
憧れのヒーローに黒歴史ならぬ白歴史をべったりと塗ってしまった事に、心は絶望に染まる。
プルプル震えながら後悔の渦にぐるぐるされていると、レオンは発射した余韻のせいか、まだうっとりとした表情をしていて、なんとそのままゆっくりと俺に顔を近づけてきたのだ。
ーーーーーーお?
・・・・
おおお???
あれ、コレちょっとやばいぞ?
チューしちゃうぞ??
それに気づいてドバッと大量の汗が噴き出る。
レ、レオンの初めて貰っちゃう!!
初めてのチューはお大事にっ!!
頭の中で叫びながら、無駄だと分かっていても必死に身体をひねり、顔を背けようと左右に振ろうとしたが努力の甲斐無くーーー・・
レオンの目、鼻、口がすぐ目の前まで迫っており、そのお高い鼻が俺の控えめな鼻につく頃にはーーー
も、もうダメだーー!!
そう観念して、ぎゅむっと目を閉じた。
その瞬間ーーー
「 うわあぁぁぁーーーー!!!! 」
今まで聞いた中で一番と断言できるようなモルトの叫び声が聞こえ、何だ!?と目線だけモルトのいるであろうベッドの方へと向けたーーーが、全く見えない。
「 ふわぁぁぁ~・・・。
なんすか~、もう・・うるさいっすよ、スケコマシ・・・
・・・ん??
・・・ふっ!!へあぁぁぁーーー!!!! 」
モルトに続いてニールの切羽詰まった声が聞こえ、そのまま二人揃って半泣き状態で叫び始めた。
んん~?虫??虫かい???
前世で夏、ちょくちょくお目にかかる嫌われ者の黒い虫・・より更に大きいこの世界のアレを思い出し、俺は剣を置いた場所を思い出しながら、スッと一旦目線を正面に戻す。
するとバサバサまつ毛のぱっちりお目々と目が合った。
その目は限界まで開かれ、初めて見たな~と断言できる様な驚愕の表情をしていたので、こちらまでギョッ!としてしまう。
そして俺の頭の中は一瞬で宇宙空間へ " いってきま~す " 状態に。
何とこんな状況にも関わらず、モルトとニールの悲鳴、そしてこの世界の黒い虫のせいでレオンの事が頭の中からすっぽぬけてしまっていたのだ!
「 ・・えー・・・あー・・・レオンおはよう・・
・・・・
・・えっと、その・・・
ーーーあ、そういえば兎ってよく人間の足に粗相をするんだけど・・レオンは知っているかな? 」
とりあえず衝撃を少しでも減らそうと、前世の孤児院で飼育していた兎たちの発情事情を話してみると、レオンは物凄い勢いとスピードでバッ!!と起き上がり、その勢いのままベッドの下へと落ちていった。
「 レオンッ!!? 」
ーーードシーン!!
受け身も取れずに倒れた音が鳴ったので、慌ててレオンベッドの下を覗けば、プルプル震えながら土下座するように縮こまっているレオンの姿が・・
とりあえず怪我はしてないようだ・・
ホッと息を吐き出し、モルトとニールの方にも視線を向けると、二人は布団を被ってガタガタと震えていた。
「 ば・・ばかな・・
この俺が・・こんなっ・・!! 」
モルトに至っては、更に布団の中からひたすらブツブツ呟いていて凄く怖い。
「 ・・・・。 」
ーーー終わった・・・。全てが。
青ざめた顔色のまま、気分はズズーンと奈落の底まで落ちていった。
もうダメだ・・
レオンはこのまま「 強制力 」によってEDになる!
悲しみに嘆き、キュッと唇を噛み締める。
夢に出てきたエッチなお嬢さんではなく、この砂ネズミ激似男の俺に擦り付け粗相をしてしまったなど、繊細で真面目なレオンに耐えられるわけがない。
ましてや現在など狂った神ーーもうダメだ・・終わりだ・・
憧れのヒーローに黒歴史ならぬ白歴史をべったりと塗ってしまった事に、心は絶望に染まる。
プルプル震えながら後悔の渦にぐるぐるされていると、レオンは発射した余韻のせいか、まだうっとりとした表情をしていて、なんとそのままゆっくりと俺に顔を近づけてきたのだ。
ーーーーーーお?
・・・・
おおお???
あれ、コレちょっとやばいぞ?
チューしちゃうぞ??
それに気づいてドバッと大量の汗が噴き出る。
レ、レオンの初めて貰っちゃう!!
初めてのチューはお大事にっ!!
頭の中で叫びながら、無駄だと分かっていても必死に身体をひねり、顔を背けようと左右に振ろうとしたが努力の甲斐無くーーー・・
レオンの目、鼻、口がすぐ目の前まで迫っており、そのお高い鼻が俺の控えめな鼻につく頃にはーーー
も、もうダメだーー!!
そう観念して、ぎゅむっと目を閉じた。
その瞬間ーーー
「 うわあぁぁぁーーーー!!!! 」
今まで聞いた中で一番と断言できるようなモルトの叫び声が聞こえ、何だ!?と目線だけモルトのいるであろうベッドの方へと向けたーーーが、全く見えない。
「 ふわぁぁぁ~・・・。
なんすか~、もう・・うるさいっすよ、スケコマシ・・・
・・・ん??
・・・ふっ!!へあぁぁぁーーー!!!! 」
モルトに続いてニールの切羽詰まった声が聞こえ、そのまま二人揃って半泣き状態で叫び始めた。
んん~?虫??虫かい???
前世で夏、ちょくちょくお目にかかる嫌われ者の黒い虫・・より更に大きいこの世界のアレを思い出し、俺は剣を置いた場所を思い出しながら、スッと一旦目線を正面に戻す。
するとバサバサまつ毛のぱっちりお目々と目が合った。
その目は限界まで開かれ、初めて見たな~と断言できる様な驚愕の表情をしていたので、こちらまでギョッ!としてしまう。
そして俺の頭の中は一瞬で宇宙空間へ " いってきま~す " 状態に。
何とこんな状況にも関わらず、モルトとニールの悲鳴、そしてこの世界の黒い虫のせいでレオンの事が頭の中からすっぽぬけてしまっていたのだ!
「 ・・えー・・・あー・・・レオンおはよう・・
・・・・
・・えっと、その・・・
ーーーあ、そういえば兎ってよく人間の足に粗相をするんだけど・・レオンは知っているかな? 」
とりあえず衝撃を少しでも減らそうと、前世の孤児院で飼育していた兎たちの発情事情を話してみると、レオンは物凄い勢いとスピードでバッ!!と起き上がり、その勢いのままベッドの下へと落ちていった。
「 レオンッ!!? 」
ーーードシーン!!
受け身も取れずに倒れた音が鳴ったので、慌ててレオンベッドの下を覗けば、プルプル震えながら土下座するように縮こまっているレオンの姿が・・
とりあえず怪我はしてないようだ・・
ホッと息を吐き出し、モルトとニールの方にも視線を向けると、二人は布団を被ってガタガタと震えていた。
「 ば・・ばかな・・
この俺が・・こんなっ・・!! 」
モルトに至っては、更に布団の中からひたすらブツブツ呟いていて凄く怖い。
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