228 / 1,370
第五章
213 次から次へと・・
しおりを挟む
( レオン )
そこで待ってましたとばかりにお茶の用意をしていた細い方が、リーフ様にお茶を差し出しながらその経緯を話すと、事情を飲み込んだリーフ様は俺にお礼を言う。
それに気分はグングンと上昇しながら ” 次は防音魔法を忘れない様にしよう ” と決意した、その時ーーーー突然甲高い女の声が大きく響いた。
それに驚きリーフ様は視線を動かす。
ムッとしながらその視線を追っていけば、そこにはピンクの髪の女がいて、首を撥ねたモンスターを指差し驚いた顔をしていた。
「 こ、こ、こ、これ!!ちょっとちょっと!ゴブリンキングじゃない!
緊急討伐依頼が出たからいち早く探しに来たのに・・
ねぇ、君達!コレ誰が倒したか知ってるかな? 」
そんな言葉から始まった話がつらつらと続き、更にどこからかこの女の仲間らしき人間たちまで集まっては何やら話しを始めてしまう。
まぁ、リーフ様は騒がしいのが好きなので、悪いものではないか・・
それによりこの場は非常に騒がしくなってしまったがそう判断し、俺はその様を大人しく見守りつつ心底役に立たない馬をジロジロと叱咤する様に睨みつけた。
そしてビクビクオドオドするしかできない馬にため息をつくと、騒がしい連中が少々興味深い事をし始めたので、俺はそれを観察するため近くに移動する。
ーーーザックザック
掘り掘り~・・
モンスターの死骸を切り裂いては、体内にあったらしいキラッと光る石のようなものを取り出す煩い連中達。
その石をジッと見つめると、なにやらモンスターの動力源の様な、微量な " 力 " を感じた。
なるほど・・?
あんなモノが体内にあったのか・・
その取り方を確認しつつリーフ様とピンクの髪の女の話に耳を傾けると、どうやらアレは人で言う心臓部、< 瘴核 >というもので高く売れるらしい事が分かった。
それを理解した上でカシャカシャ!と頭の中で普段のリーフ様の行動を思い出す。
どうもリーフ様はたまに街にモンスターを持っていっては売っていた事から、恐らくお金が好き。
つまり今までモンスターは全て首を撥ねて消してきたが、今後はコレも捧げれば多分喜ぶはずだ。
煩い連中達の動きをしっかりコピーしながら、俺は確信してコクリっと頷いた。
リーフ様がお金が好きな事に気づいた後、俺は率先して光る石などを拾ってはリーフ様に献上している。
すると俺からの捧げ物を貰ったリーフ様はいつも輝く様な笑顔を見せてくれるので、きっと< 瘴核 >捧げればもっと喜んでくれるはずだと考えた。
完璧に瘴核とやらの取り方をマスターした俺はニヤリっと笑い、その後はまた馬を睨みつけていたのだが、リーフ様の呼ぶ声で意識はそちらへ向く。
リーフ様が呼んでくれた!嬉しい。
ホワッとする心のまますぐにそちらに向かうと、リーフ様は突然俺の顔に自分の顔をスッと近づけてきた。
ドキドキ・・
ドキドキ・・
こんな事でも心臓は跳ね上がる。
そしてそれに追い打ちをかけるようにボソボソと耳元で囁かれる声と吐息に、内容などとてもではないが耳には入らず、俺はただ必死にコクコクと頷いた。
急な接近はなんだか胸が落ち着かない、でもそれも嬉しい。
ソワソワしながらリーフ様が< 瘴核 >を騒がしい連中達に渡すのを見ていると、いつの間にか大きな黄色いヒヨコの様なモンスターが現れ、騒がしさはより一層増した。
どんどんと増える俺の世界の ” 邪魔者 ” 達・・
正直言えば全て消してしまいたい
またしても気分は急降下していき、その忌々しさに舌打ちしたがーーーーリーフ様の目が輝いているのを見れば、結局俺は傍観するしかない。
仕方なく必死に我慢して見守っているとーーー
” へっ! ”
ヒヨコもどきが無礼にもリーフ様を見下ろし鼻で笑ったのだ!!
その瞬間、俺はレイピアを抜きすぐさまそのヒヨコもどきの首を刎ねようとしたのだが、他ならぬリーフ様にそれを止められてしまった。
「 レオン!ご飯!ご飯食べよう!!俺、お腹すいた!!
一緒に食~べ~よ~!! 」
空腹を訴えるリーフ様。
奴隷の俺は、その望みを叶える事が最優先・・
ーーー仕方ない。
小さくため息を吐きながら、ギャーギャーとうるさい連中は放置し、スッとレイピアをしまい込んだ。
結局その後は、細い方と太い方が用意していたレジャーシートの上に全員で座り込み、ランチをすることになった様だ。
リーフ様御所坊のご飯の時間。
きっとご機嫌で食事をしてくれるだろうと思いきやーーー何故かいつもより食が進んでいない。
具合でも悪くなってしまったのだろうか・・?
心配になってしまったが、うるさい連中からこれから向かう街の祭りの話を聞くとリーフ様の目がまた輝いたため、大丈夫そうだと安堵の息を吐いた。
” 参加自由だって~ ”
” 景品豪華だってよ~ ”
” せっかくだし思い出作りしようよ~ ”
そう言ってリーフ様は細い方と太い方の周りをぐるぐると回り始める。
それを見た俺はというと、詳細はわからないが、とりあえずリーフ様が望むなら何でもすると、そんな気合い十分にレイピアをビュンビュンとふってしっかりアピールしておいた。
「 皆さんとても仲良しなんですね。幼馴染って事は全員同じ爵位なんですか? 」
突然騒がしい連中の一人がそう質問してきたので、細い方と太い方は ” 男爵 ” だと答え、リーフ様もそれに続いて答える。
「 俺、公爵! 」
ーーーーーバターーーンッ!!!
リーフ様が答えた直後、何故か騒がしい連中達は泡を吹いて気絶してしまい、慌てて駆け寄るリーフ様。
それを見ながら、ただでさえ邪魔な存在に出発が邪魔され、俺はスッと目を細めた。
「 えぇっ!!皆どうしたんだい??!貧血??? 」
オロオロと慌てるリーフ様をよそに俺の気分はあまり良くない。
ムスッ!としながら黙っていると、細い方、太い方、馬の手綱を握る奴はハァ・・と大きなため息をついた。
「 まぁ、仕方ないな。 」
「 仕方ないっすね~。 」
細い方と太い方はそう言いながら、冷静にそいつらを馬車に運び込むと、自らは前の運転席へ。
「 俺たちはここに座りますので、リーフ様はレオンに乗って下さい。」
二人はニコッと笑いながらそう言った後、今後のルートを馬の手綱を握るやつと確認し始めた。
これは吉報!
俺の機嫌は瞬時に回復し、喜んでリーフ様に背を向けたが、何故かあのヒヨコもどきに興味を示してしまったためまたしてもムッと嫌な気持ちが心に漂う。
” 俺の方があのヒヨコもどきより・・・ ”
そう言おうとしたが、キラキラした目で見上げられては言葉は引っ込んでしまった・・
リーフ様の望みは全て叶える。
リーフ様のやりたいことは邪魔しない・・
諦める以外の選択肢はないとため息をついた、その瞬間ーーー俺は先ほどの無礼な態度をとったヒヨコもどきの存在を思い出した。
リーフ様はお優しいから無用な殺生に心を痛める・・しかしあのような態度ーーーー次はない。
「 では、少々お待ち下さい。 」
俺はリーフ様にそれだけ伝え、あの不届きなヒヨコもどきに近づいた。
そいつは「 ク・・クピィ・・ 」と降参の意を唱えたが、問答無用でその首を鷲掴む。
「 リーフ様は美しい、リーフ様は女神を遥かに凌駕する慈愛のお心の持ち主・・リーフ様はーーーー 」
その魅力を存分に伝え、最後にーーー・・
「 それを害する者はどうなるべきか・・・分かるな? 」
しっかりとこの世界の守るべきルールを伝えると、そのヒヨコもどきはキラキラ目を輝かせ、直ぐにリーフ様に背を晒す。
それで良いと小さく頷くと、リーフ様はそのヒヨコもどきに嬉しそうにお礼を言い、跨がったので俺もそれに続いた。
そして ” 椅子 ” になる時同様、しっかりと囲うように腕を回せば、まるでこの世界にいるのは俺たち二人だけという高揚した気分を俺に抱かせてくれた。
ずっと俺の腕の中にいてくれたら・・
そんな妄想は、俺の心をポカポカと暖かいものでいっぱいにしてくれるのと同時にーーーーーー
黒い黒いドロドロした気味の悪いものを静かに心の中に広げていった。
そこで待ってましたとばかりにお茶の用意をしていた細い方が、リーフ様にお茶を差し出しながらその経緯を話すと、事情を飲み込んだリーフ様は俺にお礼を言う。
それに気分はグングンと上昇しながら ” 次は防音魔法を忘れない様にしよう ” と決意した、その時ーーーー突然甲高い女の声が大きく響いた。
それに驚きリーフ様は視線を動かす。
ムッとしながらその視線を追っていけば、そこにはピンクの髪の女がいて、首を撥ねたモンスターを指差し驚いた顔をしていた。
「 こ、こ、こ、これ!!ちょっとちょっと!ゴブリンキングじゃない!
緊急討伐依頼が出たからいち早く探しに来たのに・・
ねぇ、君達!コレ誰が倒したか知ってるかな? 」
そんな言葉から始まった話がつらつらと続き、更にどこからかこの女の仲間らしき人間たちまで集まっては何やら話しを始めてしまう。
まぁ、リーフ様は騒がしいのが好きなので、悪いものではないか・・
それによりこの場は非常に騒がしくなってしまったがそう判断し、俺はその様を大人しく見守りつつ心底役に立たない馬をジロジロと叱咤する様に睨みつけた。
そしてビクビクオドオドするしかできない馬にため息をつくと、騒がしい連中が少々興味深い事をし始めたので、俺はそれを観察するため近くに移動する。
ーーーザックザック
掘り掘り~・・
モンスターの死骸を切り裂いては、体内にあったらしいキラッと光る石のようなものを取り出す煩い連中達。
その石をジッと見つめると、なにやらモンスターの動力源の様な、微量な " 力 " を感じた。
なるほど・・?
あんなモノが体内にあったのか・・
その取り方を確認しつつリーフ様とピンクの髪の女の話に耳を傾けると、どうやらアレは人で言う心臓部、< 瘴核 >というもので高く売れるらしい事が分かった。
それを理解した上でカシャカシャ!と頭の中で普段のリーフ様の行動を思い出す。
どうもリーフ様はたまに街にモンスターを持っていっては売っていた事から、恐らくお金が好き。
つまり今までモンスターは全て首を撥ねて消してきたが、今後はコレも捧げれば多分喜ぶはずだ。
煩い連中達の動きをしっかりコピーしながら、俺は確信してコクリっと頷いた。
リーフ様がお金が好きな事に気づいた後、俺は率先して光る石などを拾ってはリーフ様に献上している。
すると俺からの捧げ物を貰ったリーフ様はいつも輝く様な笑顔を見せてくれるので、きっと< 瘴核 >捧げればもっと喜んでくれるはずだと考えた。
完璧に瘴核とやらの取り方をマスターした俺はニヤリっと笑い、その後はまた馬を睨みつけていたのだが、リーフ様の呼ぶ声で意識はそちらへ向く。
リーフ様が呼んでくれた!嬉しい。
ホワッとする心のまますぐにそちらに向かうと、リーフ様は突然俺の顔に自分の顔をスッと近づけてきた。
ドキドキ・・
ドキドキ・・
こんな事でも心臓は跳ね上がる。
そしてそれに追い打ちをかけるようにボソボソと耳元で囁かれる声と吐息に、内容などとてもではないが耳には入らず、俺はただ必死にコクコクと頷いた。
急な接近はなんだか胸が落ち着かない、でもそれも嬉しい。
ソワソワしながらリーフ様が< 瘴核 >を騒がしい連中達に渡すのを見ていると、いつの間にか大きな黄色いヒヨコの様なモンスターが現れ、騒がしさはより一層増した。
どんどんと増える俺の世界の ” 邪魔者 ” 達・・
正直言えば全て消してしまいたい
またしても気分は急降下していき、その忌々しさに舌打ちしたがーーーーリーフ様の目が輝いているのを見れば、結局俺は傍観するしかない。
仕方なく必死に我慢して見守っているとーーー
” へっ! ”
ヒヨコもどきが無礼にもリーフ様を見下ろし鼻で笑ったのだ!!
その瞬間、俺はレイピアを抜きすぐさまそのヒヨコもどきの首を刎ねようとしたのだが、他ならぬリーフ様にそれを止められてしまった。
「 レオン!ご飯!ご飯食べよう!!俺、お腹すいた!!
一緒に食~べ~よ~!! 」
空腹を訴えるリーフ様。
奴隷の俺は、その望みを叶える事が最優先・・
ーーー仕方ない。
小さくため息を吐きながら、ギャーギャーとうるさい連中は放置し、スッとレイピアをしまい込んだ。
結局その後は、細い方と太い方が用意していたレジャーシートの上に全員で座り込み、ランチをすることになった様だ。
リーフ様御所坊のご飯の時間。
きっとご機嫌で食事をしてくれるだろうと思いきやーーー何故かいつもより食が進んでいない。
具合でも悪くなってしまったのだろうか・・?
心配になってしまったが、うるさい連中からこれから向かう街の祭りの話を聞くとリーフ様の目がまた輝いたため、大丈夫そうだと安堵の息を吐いた。
” 参加自由だって~ ”
” 景品豪華だってよ~ ”
” せっかくだし思い出作りしようよ~ ”
そう言ってリーフ様は細い方と太い方の周りをぐるぐると回り始める。
それを見た俺はというと、詳細はわからないが、とりあえずリーフ様が望むなら何でもすると、そんな気合い十分にレイピアをビュンビュンとふってしっかりアピールしておいた。
「 皆さんとても仲良しなんですね。幼馴染って事は全員同じ爵位なんですか? 」
突然騒がしい連中の一人がそう質問してきたので、細い方と太い方は ” 男爵 ” だと答え、リーフ様もそれに続いて答える。
「 俺、公爵! 」
ーーーーーバターーーンッ!!!
リーフ様が答えた直後、何故か騒がしい連中達は泡を吹いて気絶してしまい、慌てて駆け寄るリーフ様。
それを見ながら、ただでさえ邪魔な存在に出発が邪魔され、俺はスッと目を細めた。
「 えぇっ!!皆どうしたんだい??!貧血??? 」
オロオロと慌てるリーフ様をよそに俺の気分はあまり良くない。
ムスッ!としながら黙っていると、細い方、太い方、馬の手綱を握る奴はハァ・・と大きなため息をついた。
「 まぁ、仕方ないな。 」
「 仕方ないっすね~。 」
細い方と太い方はそう言いながら、冷静にそいつらを馬車に運び込むと、自らは前の運転席へ。
「 俺たちはここに座りますので、リーフ様はレオンに乗って下さい。」
二人はニコッと笑いながらそう言った後、今後のルートを馬の手綱を握るやつと確認し始めた。
これは吉報!
俺の機嫌は瞬時に回復し、喜んでリーフ様に背を向けたが、何故かあのヒヨコもどきに興味を示してしまったためまたしてもムッと嫌な気持ちが心に漂う。
” 俺の方があのヒヨコもどきより・・・ ”
そう言おうとしたが、キラキラした目で見上げられては言葉は引っ込んでしまった・・
リーフ様の望みは全て叶える。
リーフ様のやりたいことは邪魔しない・・
諦める以外の選択肢はないとため息をついた、その瞬間ーーー俺は先ほどの無礼な態度をとったヒヨコもどきの存在を思い出した。
リーフ様はお優しいから無用な殺生に心を痛める・・しかしあのような態度ーーーー次はない。
「 では、少々お待ち下さい。 」
俺はリーフ様にそれだけ伝え、あの不届きなヒヨコもどきに近づいた。
そいつは「 ク・・クピィ・・ 」と降参の意を唱えたが、問答無用でその首を鷲掴む。
「 リーフ様は美しい、リーフ様は女神を遥かに凌駕する慈愛のお心の持ち主・・リーフ様はーーーー 」
その魅力を存分に伝え、最後にーーー・・
「 それを害する者はどうなるべきか・・・分かるな? 」
しっかりとこの世界の守るべきルールを伝えると、そのヒヨコもどきはキラキラ目を輝かせ、直ぐにリーフ様に背を晒す。
それで良いと小さく頷くと、リーフ様はそのヒヨコもどきに嬉しそうにお礼を言い、跨がったので俺もそれに続いた。
そして ” 椅子 ” になる時同様、しっかりと囲うように腕を回せば、まるでこの世界にいるのは俺たち二人だけという高揚した気分を俺に抱かせてくれた。
ずっと俺の腕の中にいてくれたら・・
そんな妄想は、俺の心をポカポカと暖かいものでいっぱいにしてくれるのと同時にーーーーーー
黒い黒いドロドロした気味の悪いものを静かに心の中に広げていった。
85
お気に入りに追加
2,014
あなたにおすすめの小説
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
【完結】竜を愛する悪役令嬢と、転生従者の謀りゴト
しゃもじ
BL
貴族の間で婚約破棄が流行し、歪みに歪んだサンドレア王国。
悪役令嬢のもとに従者として転生した主人公・グレイの目的は、前世で成し遂げられなかったゲームクリア=大陸統治をし、敬愛するメルロロッティ嬢の幸せを成就すること。
前世の記憶『予知』のもと、目的達成するためにグレイは奔走するが、メルロロッティ嬢の婚約破棄後少しずつ歴史は歪曲し、グレイの予知からズレはじめる…
婚約破棄に悪役令嬢、股が緩めの転生主人公、やんわりBがLしてる。
そんな物語です。
僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
お決まりの悪役令息は物語から消えることにします?
麻山おもと
BL
愛読していたblファンタジーものの漫画に転生した主人公は、最推しの悪役令息に転生する。今までとは打って変わって、誰にも興味を示さない主人公に周りが関心を向け始め、執着していく話を書くつもりです。
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
悪役令息の死ぬ前に
やぬい
BL
「あんたら全員最高の馬鹿だ」
ある日、高貴な血筋に生まれた公爵令息であるラインハルト・ニーチェ・デ・サヴォイアが突如として婚約者によって破棄されるという衝撃的な出来事が起こった。
彼が愛し、心から信じていた相手の裏切りに、しかもその新たな相手が自分の義弟だということに彼の心は深く傷ついた。
さらに冤罪をかけられたラインハルトは公爵家の自室に幽閉され、数日後、シーツで作った縄で首を吊っているのを発見された。
青年たちは、ラインハルトの遺体を抱きしめる男からその話を聞いた。その青年たちこそ、マークの元婚約者と義弟とその友人である。
「真実も分からないクセに分かった風になっているガキがいたからラインは死んだんだ」
男によって過去に戻された青年たちは「真実」を見つけられるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる