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第五章
179 最近の性格
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( リーフ )
レオンはクールそうに見えて実は物凄い負けず嫌いの性格をしている。
そしてそれは日に日に加速し、最近はそれを外によく出す様になってきた。
それは別にいい。
悔しさからひたすら努力する姿は凄くかっこいいなと純粋にそう思うし、レオンに至ってはその悔しさをバネに強くなろうと思ってくれるならまさに棚からぼたもち!
全然ウェルカムなのだがーーー・・
・・いかんせんその方向性がとんでもない方向へと突き抜ける事が多々ある事が問題だ。
仕事に関して一切の妥協を許さぬ責任感の塊のレオンは、より良い物を上司たる俺に提供せねば気が済まないらしく、恐らく今言っている事もその一種であると思われる。
チラリとカルパス達やモルトとニールの方へと視線を向ければ、今度の教会のイベントについて和気あいあいと話し合いを始めているのが見える。
こうなってはとにかく区切りがつくまで止まらない
皆もそれが分かっているからこの扱い。
俺はレオンの背からヨイショと降りて、ムスッとしているレオンに諭すように言った。
「 レオン、これはとても素晴らしい滅多に乗れない最高級の馬車なんだよ。
お馬さんも茶色くない、白いだろう?
これは凄いお馬さんなんだ。
だから馬車はこのお馬さんに引っ張ってもらって俺達は馬車に乗ろう。 」
そうできるだけやんわりと伝えたのだが、レオンの機嫌は更に急下降、
「 全てにおいて俺の方が優れています。
なのに何故リーフ様はコイツを選ぶのですか!?
俺とアイツ、どう違うのですか!! 」
ーーーと詰め寄って来た。
ど、どう違うって言われても、まず種族が違うし馬は4本足だし・・と、俺は必死に馬と人間の違いについてつらつらと説明するもレオンの表情は一向に緩む気配は無い。
そしてとうとう馬と人間の違いについて出し尽くした頃、レオンは「 分かりました。 」と言って軽く頷いた。
あー良かった良かった~。分かってくれてんだね!と目を輝かせると、レオンは俺の荷物を両手に持ち、くるりと背を向け跪く。
「 ??? 」となった俺に彼はニコニコと爽やかな笑みを見せて言った。
「 じゃあ、車体はアイツにくれてやります。
リーフ様は俺に乗って下さい。
さぁ、行きましょう。 」
ーーーー違う。
そうゆう事じゃない・・と俺は首をブンブンと振った。
助けを求めてみんなの方を見ると、なんとニールママ特性チーズ揚げボールを楽しそうに食べている!
〈 チーズ揚げボール 〉
出来立てチーズに小麦粉を混ぜ込みカリッと揚げるニールのママさんお手製のおつまみ
ねぇ、それ俺の分もある?
チラチラ気にしながら、早くしないと俺のチーズ揚げボールが無くなる!と俺はトリ頭をフル回転させて解決法を考えた。
ようはあれだ。
レオンはお仕事に対する責任感が強い。
そこを突くことこそ、この問題の突破口になるはず・・!とそこまで考えてピンときた。
「 レオン、君のお仕事は " 馬 " だけでは無いだろう?
君が " 馬 " になってしまったら・・誰が俺の " 椅子 " になるんだい?! 」
するとレオンはピタリと止まり、今のこの状況となった。
よって生まれて初めての馬車の乗り心地は
" いつも通り "
ガチっと固くて安定感抜群のポカポカ仕様、さらに手を使わなくても食べ物まで食べさせてくれる高性能介護機能付き。
そんなスーパー機能を兼ね備えた ゛椅子 ゛が、海で溺れた人を助けるライフセーバーの様に俺を抱き抱えてくれている。
俺は朝からトリ頭をフル回転した疲れとレオンのポカポカ体温、そしてクランのリラックス匂い袋の効果によりウトウトし始め、そのままグッスリと眠ってしまった。
レオンはクールそうに見えて実は物凄い負けず嫌いの性格をしている。
そしてそれは日に日に加速し、最近はそれを外によく出す様になってきた。
それは別にいい。
悔しさからひたすら努力する姿は凄くかっこいいなと純粋にそう思うし、レオンに至ってはその悔しさをバネに強くなろうと思ってくれるならまさに棚からぼたもち!
全然ウェルカムなのだがーーー・・
・・いかんせんその方向性がとんでもない方向へと突き抜ける事が多々ある事が問題だ。
仕事に関して一切の妥協を許さぬ責任感の塊のレオンは、より良い物を上司たる俺に提供せねば気が済まないらしく、恐らく今言っている事もその一種であると思われる。
チラリとカルパス達やモルトとニールの方へと視線を向ければ、今度の教会のイベントについて和気あいあいと話し合いを始めているのが見える。
こうなってはとにかく区切りがつくまで止まらない
皆もそれが分かっているからこの扱い。
俺はレオンの背からヨイショと降りて、ムスッとしているレオンに諭すように言った。
「 レオン、これはとても素晴らしい滅多に乗れない最高級の馬車なんだよ。
お馬さんも茶色くない、白いだろう?
これは凄いお馬さんなんだ。
だから馬車はこのお馬さんに引っ張ってもらって俺達は馬車に乗ろう。 」
そうできるだけやんわりと伝えたのだが、レオンの機嫌は更に急下降、
「 全てにおいて俺の方が優れています。
なのに何故リーフ様はコイツを選ぶのですか!?
俺とアイツ、どう違うのですか!! 」
ーーーと詰め寄って来た。
ど、どう違うって言われても、まず種族が違うし馬は4本足だし・・と、俺は必死に馬と人間の違いについてつらつらと説明するもレオンの表情は一向に緩む気配は無い。
そしてとうとう馬と人間の違いについて出し尽くした頃、レオンは「 分かりました。 」と言って軽く頷いた。
あー良かった良かった~。分かってくれてんだね!と目を輝かせると、レオンは俺の荷物を両手に持ち、くるりと背を向け跪く。
「 ??? 」となった俺に彼はニコニコと爽やかな笑みを見せて言った。
「 じゃあ、車体はアイツにくれてやります。
リーフ様は俺に乗って下さい。
さぁ、行きましょう。 」
ーーーー違う。
そうゆう事じゃない・・と俺は首をブンブンと振った。
助けを求めてみんなの方を見ると、なんとニールママ特性チーズ揚げボールを楽しそうに食べている!
〈 チーズ揚げボール 〉
出来立てチーズに小麦粉を混ぜ込みカリッと揚げるニールのママさんお手製のおつまみ
ねぇ、それ俺の分もある?
チラチラ気にしながら、早くしないと俺のチーズ揚げボールが無くなる!と俺はトリ頭をフル回転させて解決法を考えた。
ようはあれだ。
レオンはお仕事に対する責任感が強い。
そこを突くことこそ、この問題の突破口になるはず・・!とそこまで考えてピンときた。
「 レオン、君のお仕事は " 馬 " だけでは無いだろう?
君が " 馬 " になってしまったら・・誰が俺の " 椅子 " になるんだい?! 」
するとレオンはピタリと止まり、今のこの状況となった。
よって生まれて初めての馬車の乗り心地は
" いつも通り "
ガチっと固くて安定感抜群のポカポカ仕様、さらに手を使わなくても食べ物まで食べさせてくれる高性能介護機能付き。
そんなスーパー機能を兼ね備えた ゛椅子 ゛が、海で溺れた人を助けるライフセーバーの様に俺を抱き抱えてくれている。
俺は朝からトリ頭をフル回転した疲れとレオンのポカポカ体温、そしてクランのリラックス匂い袋の効果によりウトウトし始め、そのままグッスリと眠ってしまった。
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