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第四章
166 VS ランド
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( ランド )
「 おやおや、お硬い執事様かと思っていましたが、ワンナイトがご希望とは意外でしたよ。
しかもこれから自分を殺すであろう相手に丁寧な挨拶までするとは、流石は公爵家の執事様、まさに執事の鏡ですね。 」
公爵令息専属執事カルパス
こいつの資質は〈 影従士 〉という諜報に秀でた中級資質
ただし、中級資質といってもピンキリで特に強力ではないが、何かに特別に秀でているとか、ただ単に珍しいだけという役に立たない資質もこの世界には多く存在している。
< 影従士 >はまさにその資質であった。
私の言った言葉に対し、気を悪くする様子もなく執事はまるでお手本の様な礼をしニコリと笑う。
「 ありがとうございます。
この度はせっかくのご訪問ですが・・・リーフ様はご就寝ですのでご退場願いますね? 」
執事のパチンッと指を弾く音とともに彼の影から大量の〈 夜人蝶 〉が飛び出して来た。
〈 夜人蝶 〉
体長10cmほどの蝶形Fランクモンスター。
夜行性でその鱗粉に毒を持つ。
蝶の羽が人の顔に見えるのが特徴。
「 !!!毒を持つ蝶です!!
皆さん例のものを装着してください。 」
私は直ぐに懐から指輪を取り出し指に装着すると、他の仲間達も全員同じ指輪を指に嵌めた。
〈 耐状リング 〉
一定期間状態異常攻撃に耐性を持つことができる
「 ふっふっふ、あなたの事は調査済みです。
非力な資質を持つ者は総じてデバフ特化になりますからね。
これであなたの攻撃は全て封じましたよ? 」
執事はそんな絶体絶命の状況にも関わらず表情一つ変えずにただ穏やかに笑っている。
「 ・・むかつきますね、その余裕そうな顔。
まぁ、内心焦っているのでしょうけど。
必死に隠してなんて憐れなんでしょうね。
・・ふ~む、多少歳はいっていますが、あなた綺麗な顔をしていますね。
顔だけは圧縮して残しといてあげましょう。 」
周りの仲間達はニヤニヤしながら各々武器を構える。
こちらは戦闘系資質持ちの傭兵が10人、攻撃手段を持たず更にはデバフが封じられた非戦闘系資質の者など相手にもならない。
それが分かっている仲間達は下卑た笑いを浮かべながら誰から行く?と談笑まで始めている。
「 顔だけは傷つけないで下さいね?後はお好きにどうぞ。 」
そう言い聞かせると、待ち切れない様子だった一人の仲間の男が勢いよく飛び出した。
「 ひゃっほーーー!!!一番のりぃぃぃーーー!!! 」
そう叫びながら彼は手に持つハンマーを執事の顔めがけて思い切り振り下ろしたため、その勢いにより爆風が巻き起こった。
私はそれにより舞い上がる砂ホコリから顔を守るため片手で顔を覆うと、霞んだ視界のなかこちらに背を向けて立つ仲間の男に向かって恨み節をぶつける。
「 ちょっと・・顔は傷つけるなっていったじゃないですか!
まったく ” 待て ” も出来ないなんて犬以下です!
あーー・・綺麗な顔がぐちゃぐちゃじゃないですか~・・ 」
徐々にはっきりしてくる視界に、睨みつけていた背中がしっかりと見えてくるとその違和感に気づいた。
男の体が浮いているーー
そしてブランと力なく垂れてきた手からは、ハンマーが重力に逆らうこと無く抜け、ゴトリッと大きな音を立てて地面に落ちる。
そしてそれが合図だったかのように仲間の体はグラリと横にずれていき、そのまま地面に崩れ落ちた。
その場に残るのは、腕を振り上げるかたちで立っているあの執事の男。
一体何が起きたのか、その場の誰もが分からず呆然としていると、執事の男はパンパンと汚いものでも触ったかのように手を払う。
「 やれやれ、たった一発腹部を殴った程度で気絶とは・・
明らかな鍛錬不足、こんなゴミクズのような実力で私に挑むおつもりかな?
戦闘資質を持っていても努力なしではただのゴミ、名匠が打った伝説の剣もゴミではつかえません。
まぁ、それを理解できるお方はここにはいないでしょうが・・ 」
カッ!!と怒りが湧いたのは私だけではなくその場の全員が同じ気持ちだったようで、前衛担当の4人が一瞬でその執事の男の方へ飛び出し、一斉攻撃を繰り出した。
それを眺めて、はっと鼻で笑い、非戦闘系資質の弱者が調子に乗ってるからだとニヤニヤしながらその執事の無様な姿を思い浮かべたーーー
ーーーが、その執事は気がつけばその場におらず、攻撃した仲間たちは、空を斬った武器をキョトンと見つめてから慌てて周囲に視線を動かす。
するとそれを待っていたかのように執事は仲間の一人の背後に立っていて、「 へ?? 」と間抜けな声を発し振り向いたそいつの顎を目にも留まらぬスピードで蹴り上げた。
「 ・・・ぎっ・・!! 」
無様な声を上げながらその仲間は白目を向き、その場に崩れ落ちると、それに気づいた別の仲間達がまた一斉に攻撃を繰り出すーー
ーーが、執事はまたしても消え、今度は残る仲間の頭を鷲掴みにし、そのまま自身の膝にそいつの顔を叩きつけその貌を潰した。
そして顔を叩きつけられた仲間が倒れると、その隣にいた別の仲間は、後ろの下がろうとしたのだが、執事は軽く足を払い、倒れ込んだその仲間の腹を容赦なく踏みつけた。
特攻した四人のうち三人が一瞬で倒され、立っているのはたった一人・・その仲間は明らかに狼狽え、後退りをするもあっという間に距離を詰められ顎にストレートをくらい沈黙した。
まさに瞬きする暇もない、一瞬の出来事であった。
残された私と残りの仲間五人は一瞬で笑いを引っ込め、一気に警戒モードに突入した。
「 ・・一体何のスキルを使ったのですか?
< 影従士 >如きが戦闘職の資質をもった前衛職を一撃で倒せるほどの実力があるはずがない。
まだ未発見のユニークスキルか・・ 」
「 いいえ?ただ純粋に殴りつけただけですよ。
真の強さとは己の肉体、精神力によって引き出されますので、それをもたない弱者がいくら強力なスキルを使ったとしても何の役にもたちません。
まさに ” 昼間のキラリマッシュ ” ですね。 」
< 昼間のキラリマッシュ >
キラキラ光る笠をもつキラリマッシュは夜には重宝されるが、昼間は全く役に立たないことから、持っていても役に立たないものを比喩することわざ
「 は? 」
ーーーこの私が弱者?
その言葉を聞いて私の心はどす黒い怒りが生まれる。
” 弱いモノはこの世界のいらぬもの。だから好きに扱っていい。それがこの世の ” 正しき ”
この執事は私の ” 正しき ” 世界を害そうとする ” 間違った ” 存在で、いわば ” 悪 ” の存在そのもの
今すぐにでも断罪しなければならない存在であると私は強く確信する。
「 何のスキルを使ったのか知りませんが、油断していた仲間たちを倒したからっていい気にならないことです。
こちらはたった今、戦闘態勢に入りましたからもうあんなまぐれは二度と起きませんよ。 」
「 ですからスキルは使って攻撃などしていないと先ほど申し上げたたのですが・・
情報を得るための耳か、その情報を理解する脳に重大な欠陥があるのでしょうね。
その能力がもしあったなら今頃は穏やかな世界で幸せに暮らせていたでしょうに・・
残念でしたね? 」
ブチブチブチーーー!!!という大きな音をたてて、自身の額の血管が切れるのを感じた。
私の世界を馬鹿にされた!!!否定された!!!
こんなクソみたいなゴミ資質野郎に私の ” 正しき ” 世界は侮辱されたのだ!!!
「 おやおや、お硬い執事様かと思っていましたが、ワンナイトがご希望とは意外でしたよ。
しかもこれから自分を殺すであろう相手に丁寧な挨拶までするとは、流石は公爵家の執事様、まさに執事の鏡ですね。 」
公爵令息専属執事カルパス
こいつの資質は〈 影従士 〉という諜報に秀でた中級資質
ただし、中級資質といってもピンキリで特に強力ではないが、何かに特別に秀でているとか、ただ単に珍しいだけという役に立たない資質もこの世界には多く存在している。
< 影従士 >はまさにその資質であった。
私の言った言葉に対し、気を悪くする様子もなく執事はまるでお手本の様な礼をしニコリと笑う。
「 ありがとうございます。
この度はせっかくのご訪問ですが・・・リーフ様はご就寝ですのでご退場願いますね? 」
執事のパチンッと指を弾く音とともに彼の影から大量の〈 夜人蝶 〉が飛び出して来た。
〈 夜人蝶 〉
体長10cmほどの蝶形Fランクモンスター。
夜行性でその鱗粉に毒を持つ。
蝶の羽が人の顔に見えるのが特徴。
「 !!!毒を持つ蝶です!!
皆さん例のものを装着してください。 」
私は直ぐに懐から指輪を取り出し指に装着すると、他の仲間達も全員同じ指輪を指に嵌めた。
〈 耐状リング 〉
一定期間状態異常攻撃に耐性を持つことができる
「 ふっふっふ、あなたの事は調査済みです。
非力な資質を持つ者は総じてデバフ特化になりますからね。
これであなたの攻撃は全て封じましたよ? 」
執事はそんな絶体絶命の状況にも関わらず表情一つ変えずにただ穏やかに笑っている。
「 ・・むかつきますね、その余裕そうな顔。
まぁ、内心焦っているのでしょうけど。
必死に隠してなんて憐れなんでしょうね。
・・ふ~む、多少歳はいっていますが、あなた綺麗な顔をしていますね。
顔だけは圧縮して残しといてあげましょう。 」
周りの仲間達はニヤニヤしながら各々武器を構える。
こちらは戦闘系資質持ちの傭兵が10人、攻撃手段を持たず更にはデバフが封じられた非戦闘系資質の者など相手にもならない。
それが分かっている仲間達は下卑た笑いを浮かべながら誰から行く?と談笑まで始めている。
「 顔だけは傷つけないで下さいね?後はお好きにどうぞ。 」
そう言い聞かせると、待ち切れない様子だった一人の仲間の男が勢いよく飛び出した。
「 ひゃっほーーー!!!一番のりぃぃぃーーー!!! 」
そう叫びながら彼は手に持つハンマーを執事の顔めがけて思い切り振り下ろしたため、その勢いにより爆風が巻き起こった。
私はそれにより舞い上がる砂ホコリから顔を守るため片手で顔を覆うと、霞んだ視界のなかこちらに背を向けて立つ仲間の男に向かって恨み節をぶつける。
「 ちょっと・・顔は傷つけるなっていったじゃないですか!
まったく ” 待て ” も出来ないなんて犬以下です!
あーー・・綺麗な顔がぐちゃぐちゃじゃないですか~・・ 」
徐々にはっきりしてくる視界に、睨みつけていた背中がしっかりと見えてくるとその違和感に気づいた。
男の体が浮いているーー
そしてブランと力なく垂れてきた手からは、ハンマーが重力に逆らうこと無く抜け、ゴトリッと大きな音を立てて地面に落ちる。
そしてそれが合図だったかのように仲間の体はグラリと横にずれていき、そのまま地面に崩れ落ちた。
その場に残るのは、腕を振り上げるかたちで立っているあの執事の男。
一体何が起きたのか、その場の誰もが分からず呆然としていると、執事の男はパンパンと汚いものでも触ったかのように手を払う。
「 やれやれ、たった一発腹部を殴った程度で気絶とは・・
明らかな鍛錬不足、こんなゴミクズのような実力で私に挑むおつもりかな?
戦闘資質を持っていても努力なしではただのゴミ、名匠が打った伝説の剣もゴミではつかえません。
まぁ、それを理解できるお方はここにはいないでしょうが・・ 」
カッ!!と怒りが湧いたのは私だけではなくその場の全員が同じ気持ちだったようで、前衛担当の4人が一瞬でその執事の男の方へ飛び出し、一斉攻撃を繰り出した。
それを眺めて、はっと鼻で笑い、非戦闘系資質の弱者が調子に乗ってるからだとニヤニヤしながらその執事の無様な姿を思い浮かべたーーー
ーーーが、その執事は気がつけばその場におらず、攻撃した仲間たちは、空を斬った武器をキョトンと見つめてから慌てて周囲に視線を動かす。
するとそれを待っていたかのように執事は仲間の一人の背後に立っていて、「 へ?? 」と間抜けな声を発し振り向いたそいつの顎を目にも留まらぬスピードで蹴り上げた。
「 ・・・ぎっ・・!! 」
無様な声を上げながらその仲間は白目を向き、その場に崩れ落ちると、それに気づいた別の仲間達がまた一斉に攻撃を繰り出すーー
ーーが、執事はまたしても消え、今度は残る仲間の頭を鷲掴みにし、そのまま自身の膝にそいつの顔を叩きつけその貌を潰した。
そして顔を叩きつけられた仲間が倒れると、その隣にいた別の仲間は、後ろの下がろうとしたのだが、執事は軽く足を払い、倒れ込んだその仲間の腹を容赦なく踏みつけた。
特攻した四人のうち三人が一瞬で倒され、立っているのはたった一人・・その仲間は明らかに狼狽え、後退りをするもあっという間に距離を詰められ顎にストレートをくらい沈黙した。
まさに瞬きする暇もない、一瞬の出来事であった。
残された私と残りの仲間五人は一瞬で笑いを引っ込め、一気に警戒モードに突入した。
「 ・・一体何のスキルを使ったのですか?
< 影従士 >如きが戦闘職の資質をもった前衛職を一撃で倒せるほどの実力があるはずがない。
まだ未発見のユニークスキルか・・ 」
「 いいえ?ただ純粋に殴りつけただけですよ。
真の強さとは己の肉体、精神力によって引き出されますので、それをもたない弱者がいくら強力なスキルを使ったとしても何の役にもたちません。
まさに ” 昼間のキラリマッシュ ” ですね。 」
< 昼間のキラリマッシュ >
キラキラ光る笠をもつキラリマッシュは夜には重宝されるが、昼間は全く役に立たないことから、持っていても役に立たないものを比喩することわざ
「 は? 」
ーーーこの私が弱者?
その言葉を聞いて私の心はどす黒い怒りが生まれる。
” 弱いモノはこの世界のいらぬもの。だから好きに扱っていい。それがこの世の ” 正しき ”
この執事は私の ” 正しき ” 世界を害そうとする ” 間違った ” 存在で、いわば ” 悪 ” の存在そのもの
今すぐにでも断罪しなければならない存在であると私は強く確信する。
「 何のスキルを使ったのか知りませんが、油断していた仲間たちを倒したからっていい気にならないことです。
こちらはたった今、戦闘態勢に入りましたからもうあんなまぐれは二度と起きませんよ。 」
「 ですからスキルは使って攻撃などしていないと先ほど申し上げたたのですが・・
情報を得るための耳か、その情報を理解する脳に重大な欠陥があるのでしょうね。
その能力がもしあったなら今頃は穏やかな世界で幸せに暮らせていたでしょうに・・
残念でしたね? 」
ブチブチブチーーー!!!という大きな音をたてて、自身の額の血管が切れるのを感じた。
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