あっぱらぱっぱ〜バナナの独り言

お花

「　この間有名な観光地の花畑見てきたの！

綺麗なお花見ると癒やされるよね～。　」


ポチポチ（　携帯で撮った写真を見せてくれる　）


「　本当だ～。凄く綺麗だね！　」



ーーー・・と若い頃なら素直に思えた。



しかし年老いた今、何故かお花見ると綺麗より切ないモードに突入してしまう悲しい現象が起きてしまうのだよ・・



土の下で種の中、必死に芽を伸ばし明るい世界へはいでました。

そして気まぐれに貰う水で大きく育っていき・・風に吹かれ、雨に打たれ、それでも必死に美しい花を咲かせる。


”　綺麗だね　”

”　素敵だわ　”


そんな言葉を目一杯浴びながら花を咲かせ続け、萎れてきたら誰も彼もが去っていきました。


孤独、しかし花はそれをも越えて懸命に生きます。


そして枯れた後は静かにその生を閉じ、新たにその試練を乗り越えていく種ちゃんを土に残して消え、また同じくその生は回っていくのです・・・




そんな物語が一瞬で頭を駆け回るからね。

切なくてお胸が痛たっ！になる。お仕事手につかなくなる～。



だから、結局雑草が一番だと思っちゃうんだ。

強く逞しく、そして気がつけば沢山モサモサ生えてはジャングル化しているヤツ。


おもわずニッコリしちゃうヤツ～。