950万円の恋

はぴぼ

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好きな人

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「今日もいい朝だ」
僕、りゅうたは高校3年あと1週間くらい学校に行けば自由登校でそのあとは就職する予定。まぁふつうにそれなりの生活を送っている。
しかし、そんな僕には好きな人がいた。
会ったことはたった1度だけ会話はチャットアプリでしかしていない。こんな関係だけど好きなんだ。
彼女のことはまだよく分からない。話していてちょっと明るくなったなって思ったら暗くなる。
「ごめん、いまからバイトだからもう今日は話せない」
こう暗い感じの一言を残してバイトへ行く。しかもほぼ夜中で夜中じゃない時は1日中バイトをしているみたいだ。彼女は大学生だから高校生の僕には知らない大学生なりの事情があるのだなと勝手に思い納得していた。
「わかった。バイトがんばってね」
僕は彼女に毎回こう言っている。だけどこの日僕はもう一言だけ付け加えた。
「終わるの待ってるね」
そしたら「終わるの2時だから寝ていいよ」とすぐさま返信が来た。
だけどこの日はなぜか妙に彼女と喋りたかった。いつも以上に好きという感情が溢れ僕は2時まで待った。
「もう、終わった?」
と一言送ってみた。
返信遅いな...送って4~5分で返信が来るなんて思ってはいなかったけどもう1時間たっても返信が来ない。
けど終わるまで待ってるねと彼女に伝えたのだから無視しているなんて考えづらかった。

そう。この時僕が思っていたバイトと彼女がやっているバイト
パズルのピースが1つも合っていないなんて思ってもいなかった。


結局返信は返ってこず返ってきたのはお昼過ぎ
「ごめん、おはよー、お店で寝ちゃっててさ」

この時お店で寝るっていうのがすごく引っかかった。夜中の2時に終わって昼過ぎまでお店で寝てたら普通起こしてくれるはずまぁただの考えすぎだと思って
「そうか、疲れてるんだね、お疲れ様!」
と返した。
また、明日もバイトがあるらしい。
だから「無理しないでね!体調気をつけて」と送ってみた。
すると「うん」と言ったいつもより素っ気ない返信が来た。
なんか気に触ることでも言ったのかと焦ってまえの文を見返していると

「たぶんもう話しない方がいいと思う」

僕はなにも考えられなくなった。いきなりこんなこと言われて冷静でいられる人なんていない。
「え?なんでどうしたの?」とほんとに思ったことそのまんま送ってみる。
「りゅうたくんはなにがしたいの?」
え?なにってどういうこと?もう彼女がなにを考えてこんなこと言ってくるのか少しも理解できない。
「仲良くなりたいんだ!いまよりもずっとゆいと仲良くなりたいんだ」

もうこんな訳のわからない状況だ。普段じゃ言えない恥ずかしい言葉を一切恥じらいなく言ってしまった。

「なって?なってどうするの?私りゅうたくんの思ってるような人じゃないもん」

ちがう僕はどんなことがあってもゆいさんのことが好きなんだ。
もうやけくそだった。
「それでも仲良くなりたい」

「起伏激しいけど受け入れてくれるの?
冷やかしだったら傷付くからやめてね」

ちょっと冷静になった感じの返事が来た。

そろそろ僕もバイト行かないと。





「あと明日は1日予定あるから話せない」


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