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六章・愛してしまったので離婚してください

――15

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 穂乃果の中から抜いた指を美味しそうにぺろりと舐めた玲司はくったりと横たわる穂乃果の両膝の裏を掴み、身体を大きく折り曲げた。こんな全てを曝け出す格好は玲司の前でしかできない。あらわにされた女筒に玲司のくっきりと笠の張った雄芯を突きこまれた。


「あぁっ……れい、じ、さん……」


「うん、全部穂乃果の中にのみ込まれちゃったよ」


「そう、ですか……」


 恥ずかしくて玲司の顔を見られずにぎゅっと目を瞑った。目を瞑っているはずなのに玲司からの熱視線を肌でひしひしと感じてしまう。自分の中にいる玲司の存在感が大きくて意識してしまうときゅうっと膣が締まってしまうのが自分でもよく分かってしまった。


「あぁ、凄い締め付けてくる。早く動いてほしいってことかな?」


 意地悪な声が聞こえる。ゆっくりと動きだし蜜口を擦りだし穂乃果の口から甘い声が漏れ出した。


「あっ、あぁ、あっ……」


 柔らかな膣壁を擦れる感覚が目をつぶっているからなのか鮮明に感じとれ意識的にそ感覚を追ってしまっていた。なんども繰り返される甘い快楽に脳が浸食されていく。


「れぇじさん……あぁっ……れいじさんっ……」


 目の前で自分を抱いているのが玲司だと分かっているのに何度も名前を呼んで確かめたくなる。


「穂乃果……好きだよ。穂乃果っ……」


「はぁっ……あぁ……私も……すき、玲司さんがっ……すきっ……」


 玲司は上半身を折り曲げ穂乃果の唇に自分の唇を重ねた。腰を打ち付けられるたびに少しずれる唇を紡ぎ直しながら濃厚なキスを繰り返す。玲司の背中に抱きつき少しでも一体感をもっと感じたくて両足を玲司の腰に巻き付けた。


「はっ……それは、はんそく……だな……んっ」


 揺さぶられながら目を開け玲司を見上げると、ゆらゆらと定まらず気持ちよさと嬉しさでじわじわとこみ上げてくる涙でぼやけた視界の先に玲司の蕩けた表情が見えた。きゅんと胸が締め付けられ嬉しさが身体から爆発するように勢い良く溢れ出す。


 好きという気持ちを沢山伝えたくて、もっと玲司の表情が近くで見たくて穂乃は玲司の首筋につかまった。


「あーっ、どうしてそんなに……」


 玲司は穂乃果を抱き起こし、さらにつよく穂乃果は玲司に抱きついた。二つのマシュマロが玲司の厚い胸板に押しつぶされ密着感が増す。穂乃果は迷わず自分から腰を擦り付けるように動かした。タイミングよく玲司も下から剛直を突き上げてくる。


「すごい……奥まで当たるね……はっ、やばいなぁ……」


 やばいと言いながらも玲司の動きは止まらない。少し身体を離したと思ったら硬く尖った胸の先端を口に咥えた。


 ビリっと痺れる感覚に背筋を逸らしながらも玲司がどんな表情をして自分の乳首を舐めているのか見たい。下に視線をやると穂乃果の視線にも気づかないほど玲司が夢中でしゃぶりついている。その光景にひどく興奮し嬌声がとまらない。視覚で脳までも抱かれ最奥を突き上げられる。脳も身体も快楽で痺れて溶かされていく。


「はぁっ、れいじさんっ……あぁ、あっ、もう……ダメ……またっ、あぁ……っ」


「いいよ。また、イッて。僕に見せて……穂乃果がイクところ」


 強く乳首を吸われ、突き上げられた。穂乃果は身を捩らせながら玲司に必死でしがみつく。


「あぁっ、玲司さんっ――!」


 自分が自分でなくなりそうなほどの快楽にぶわっと襲われ頭が真っ白になった。


 くたりと足をベッドにおろしはぁはぁと呼吸を整えている穂乃果のなかにはまだ玲司の剛直が形変わらず居座っている。そんな姿の穂乃果をただ優しく、でもまた熱い瞳で玲司は穂乃果の息が落ち着くのを上から見下ろしながら待っていた。


「……玲司さん」


「ん?」


「動かしていないのになぜ大きくなるのですか……」


 穂乃果の中にいる玲司の雄心がビクリと脈を打ち大きくなるのを感じた。動かしていないはずなのに。玲司は優しく笑い穂乃果の耳元に顔を近づけてきた。身体が近づくだけでもイッたばかりの穂乃果には敏感に肌が気配を感じ取ってしまう。


「僕のものでイッて呼吸を乱してる穂乃果が最高にエロくて興奮しちゃった」


 注ぎ込まれる妖艶な声に身体がかぁっと熱くなる。自分で玲司が興奮してくれているなんて嬉しくて、もっと。もっとして欲しいと思えた。


「……もっと玲司さんを興奮させるにはどうしたらいいですか?」


「どんな姿の穂乃果にも僕は興奮するけどね。でもせっかくだから……」


 玲司は穂乃果の脇の下に両手を滑り込ませ穂乃果の身体を持ち上げると繋がったまま器用に自分の身体の上に穂乃果を跨がらせたのだ。動かされ刺激される秘部に顔を歪ませながら穂乃果は上から玲司を見下ろしている。


「あの……これはいったい」

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