22 / 71
三章・大きな手に撫でられて
――4
しおりを挟む
写真撮影に満足したのか車内は玲司の鼻歌がBGMになっている。なんの歌なのか聞いてみたら「幸せのうた。僕の作詞作曲」とかいう怖すぎる返事が返ってきた。
「あの、私桃果の病院に寄りたいんですけど、病院で下ろしてもらってもいいですか?」
「ああ、もちろんだよ。でも僕今から仕事に行かないといけなくて帰りはタクシーで帰ってきなさい。いいね?」
休みじゃなかったんかい、とツッコミたくなったがやめた。
「いえ、お金が勿体ないのでバスで帰りますよ。確かバスが出てましたよね?」
この家に引っ越すにあたって桃果の入院している病院が遠くなるから事前に交通機関を調べておいたのだ。確かバスが出ていたはず。
「いや、駄目だ。タクシーで帰ってきなさい。それか秘書の原口を迎えにいかせるよ」
さっきまであんなに鼻歌を歌って上機嫌だったのに玲司の声のトーンが少し下がった。
「でも……」
「いいんだよ。タクシーのほうが安全だろう? それが嫌なら病院には送っていけないな」
助手席から見る横顔は鋭い瞳で不機嫌そうに見える。
……なんか、怒ってる?
別についでに送ってもらおうと思っただけなのに。一度帰ってから病院に行けばなんの問題もない。
「家に帰ってからバスで行こうとするのも駄目だ。かならずタクシーを使いなさい。お金のことは気にしなくていいから。このカードを穂乃果に渡すから好きに使って」
タイミングよく赤信号で止まり、財布からカードを渡してきた。
「なっ……」
考えている事がバレていた。お金はもったいないけれど玲司が出してくれるということなのでありがたく、黒光りしているクレジットカードを受け取った。
「さ、着いたよ」
桃果の入院している東総合病院に着いたので車から降りる。少し心臓がザワザワしてきた。どうしても父がなくなった日のことをここにくると思いだしてしまう。手が小刻みに震えだす。
「穂乃果」
運転席の窓が開き、玲司が手招きをしてくる。
玲司さん? なにか忘れ物でもしたかな?
首を傾げながら窓に近づく。
「んっ――」
窓の中から伸びてきた手に頭を掻き抱かれぐいっと寄せられたときにはもう避けられなかった。柔らかな感触が強張った唇を解いていく。
や……なんでっ……。
こんな公共の場でキスをしてくるなんて恥ずかしい。玲司にはという感情が無いのだろうか? 息をするようにキザなことを穂乃果にしてくる。
「な、なにするんですか!」
「ん? 特に意味はないよ。穂乃果にキスがしたかっただけ」
ハハッと笑いながら玲司は穂乃果の手を握り離さない。
「じゃあ、僕は会社に行くけど、必ず家についたら連絡すること。分かったね?」
視線を逸らす穂乃果の顔を玲司は覗き込む。
「ん……わ、わかりました」
小さく返事をすると玲司はそっと微笑んだ。
「いい子だね。じゃあ、行ってくる」
すっと離された手には玲司の温もりがまだ残っている。
あ……。
いつのまにか震えが止まっていた。
ま、まさか手の震えに気づいていたわけじゃないわよね……?
病院の扉に向かって歩く。背中に視線を感じるので後ろを振り返ると玲司がまだ穂乃果のことを見届けていた。目が合うと優しくほほえみ返してくる。
「っ……!」
玲司の視線を感じながら病院に入るとずっと不安で震えながら入っていた病院の扉にもすんなりと入ることができた。もしかしたら、玲司のお陰なのかもしれない。こうして穂乃果の気を紛らわしてくれたのではないかと率直に思えた。ほんの少しずつ、玲司への印象が変わりつつあることは嫌でも自分で感じている。
慣れた足取りで桃花の病室に向かい、扉を開けた。
「桃果、しばらく来られなくてごめんね」
「お姉ちゃん! 待ってたよ! なんで結婚したことすぐに教えてくれなかったの!?」
ベッドから落ちそうなくらい前のめりな姿勢で桃果は嬉しそうに笑顔を向けてきた。
「な、なんで結婚のこと桃果が知ってるの!?」
思わず後ずさり、桃花を見開いた目で見る。
桃果にはもう少し落ち着いてから言おうと思っていたし、工場の人たちにも誰にも言っていないのになんで知ってるの!?
満面の笑みで桃花は両手を胸の前でパチンと合わせた。
「お姉ちゃんの旦那さんが来てくれたんだよ! 玲司さん、とってもいい人だね!」
……あの男、いつの間に来てたのよ。
「ほらみて! このパジャマだって玲司さんが買ってきてくれたんだよ。このクマの人形もそうだし、このお花もそう! あとこの可愛いゴムも!」
確かに桃果の病室が少し華やかになっていた。肩までの長さの綺麗な黒髪は小さな花のビーズがたくさんついたゴムでポニーテールに縛られている。窓際には色鮮やかな花が飾られており、ベッドには一緒にクマのぬいぐるみが寝転んでいる。なかなか花も高くて買ってあげられなかったし、パジャマだって穂乃果が小さい頃に着ていたおさがりばかり。今桃果が着ているのは小花柄のかわいいピンクのパジャマ。花が大好きな桃果が喜ぶはずだ。
父が亡くなってかなり落ち込んでいた桃果がこんなにもはち切れそうな笑顔を見せてくれるなんて。玲司のおかげとはいえツンと鼻の奥が痛んだ。
「玲司さんはいつ来てくれたの?」
「んーとね、確か昨日このパジャマを買ってきてくれて、その前の日は初めて来てくれてお花とこのクマを持ってきてくれたよ! お姉ちゃんと結婚したって聞いた時は嘘だと思ったけど、お姉ちゃんの写真も見せてくれたし、なによりお姉ちゃんの話をしている時の玲司さんがすっごくニコニコしてたから本当なんだなぁって!」
昨日と一昨日、つまり自分が熱を出しているときにいつのまにか来てたのね。それに写真って……いったいなんの写真かしら。
油断も隙きもありゃしない。もう既に桃果は玲司のことをいい人だと思っている。仕方ないので穂乃果もそこは玲司はいい人で話を合わせることにした。
「そう、桃果が喜んでくれてよかった」
穂乃果はニッコリと笑って窓際の花に近づいた。
「今度は玲司さんと一緒に来てね!」
「分かったわよ。でも玲司さんは仕事で忙しいから時間が合ったときにね」
桃果は残念そうに「は~い」と返事をした。かなり玲司のことを気に入っているみたいだ。
「じゃあ花瓶の水変えてくるから」
「うん、お願いします。長生きしてほしいんだぁ」
「そうだね……」
声が震えそうになった。神様はどうしてこうも意地悪なんだろう。こんなに素直で優しい桃果をどうにか救ってほしい。そのためだったら何でもするのに。
その手始めに自分の恋を売ったのだから。お金の為に結婚して、周りの人が幸せになってくれれば自分の幸せなんて望まない。穂乃果は花瓶をギュッと握りしめて病室を出た。
「あの、私桃果の病院に寄りたいんですけど、病院で下ろしてもらってもいいですか?」
「ああ、もちろんだよ。でも僕今から仕事に行かないといけなくて帰りはタクシーで帰ってきなさい。いいね?」
休みじゃなかったんかい、とツッコミたくなったがやめた。
「いえ、お金が勿体ないのでバスで帰りますよ。確かバスが出てましたよね?」
この家に引っ越すにあたって桃果の入院している病院が遠くなるから事前に交通機関を調べておいたのだ。確かバスが出ていたはず。
「いや、駄目だ。タクシーで帰ってきなさい。それか秘書の原口を迎えにいかせるよ」
さっきまであんなに鼻歌を歌って上機嫌だったのに玲司の声のトーンが少し下がった。
「でも……」
「いいんだよ。タクシーのほうが安全だろう? それが嫌なら病院には送っていけないな」
助手席から見る横顔は鋭い瞳で不機嫌そうに見える。
……なんか、怒ってる?
別についでに送ってもらおうと思っただけなのに。一度帰ってから病院に行けばなんの問題もない。
「家に帰ってからバスで行こうとするのも駄目だ。かならずタクシーを使いなさい。お金のことは気にしなくていいから。このカードを穂乃果に渡すから好きに使って」
タイミングよく赤信号で止まり、財布からカードを渡してきた。
「なっ……」
考えている事がバレていた。お金はもったいないけれど玲司が出してくれるということなのでありがたく、黒光りしているクレジットカードを受け取った。
「さ、着いたよ」
桃果の入院している東総合病院に着いたので車から降りる。少し心臓がザワザワしてきた。どうしても父がなくなった日のことをここにくると思いだしてしまう。手が小刻みに震えだす。
「穂乃果」
運転席の窓が開き、玲司が手招きをしてくる。
玲司さん? なにか忘れ物でもしたかな?
首を傾げながら窓に近づく。
「んっ――」
窓の中から伸びてきた手に頭を掻き抱かれぐいっと寄せられたときにはもう避けられなかった。柔らかな感触が強張った唇を解いていく。
や……なんでっ……。
こんな公共の場でキスをしてくるなんて恥ずかしい。玲司にはという感情が無いのだろうか? 息をするようにキザなことを穂乃果にしてくる。
「な、なにするんですか!」
「ん? 特に意味はないよ。穂乃果にキスがしたかっただけ」
ハハッと笑いながら玲司は穂乃果の手を握り離さない。
「じゃあ、僕は会社に行くけど、必ず家についたら連絡すること。分かったね?」
視線を逸らす穂乃果の顔を玲司は覗き込む。
「ん……わ、わかりました」
小さく返事をすると玲司はそっと微笑んだ。
「いい子だね。じゃあ、行ってくる」
すっと離された手には玲司の温もりがまだ残っている。
あ……。
いつのまにか震えが止まっていた。
ま、まさか手の震えに気づいていたわけじゃないわよね……?
病院の扉に向かって歩く。背中に視線を感じるので後ろを振り返ると玲司がまだ穂乃果のことを見届けていた。目が合うと優しくほほえみ返してくる。
「っ……!」
玲司の視線を感じながら病院に入るとずっと不安で震えながら入っていた病院の扉にもすんなりと入ることができた。もしかしたら、玲司のお陰なのかもしれない。こうして穂乃果の気を紛らわしてくれたのではないかと率直に思えた。ほんの少しずつ、玲司への印象が変わりつつあることは嫌でも自分で感じている。
慣れた足取りで桃花の病室に向かい、扉を開けた。
「桃果、しばらく来られなくてごめんね」
「お姉ちゃん! 待ってたよ! なんで結婚したことすぐに教えてくれなかったの!?」
ベッドから落ちそうなくらい前のめりな姿勢で桃果は嬉しそうに笑顔を向けてきた。
「な、なんで結婚のこと桃果が知ってるの!?」
思わず後ずさり、桃花を見開いた目で見る。
桃果にはもう少し落ち着いてから言おうと思っていたし、工場の人たちにも誰にも言っていないのになんで知ってるの!?
満面の笑みで桃花は両手を胸の前でパチンと合わせた。
「お姉ちゃんの旦那さんが来てくれたんだよ! 玲司さん、とってもいい人だね!」
……あの男、いつの間に来てたのよ。
「ほらみて! このパジャマだって玲司さんが買ってきてくれたんだよ。このクマの人形もそうだし、このお花もそう! あとこの可愛いゴムも!」
確かに桃果の病室が少し華やかになっていた。肩までの長さの綺麗な黒髪は小さな花のビーズがたくさんついたゴムでポニーテールに縛られている。窓際には色鮮やかな花が飾られており、ベッドには一緒にクマのぬいぐるみが寝転んでいる。なかなか花も高くて買ってあげられなかったし、パジャマだって穂乃果が小さい頃に着ていたおさがりばかり。今桃果が着ているのは小花柄のかわいいピンクのパジャマ。花が大好きな桃果が喜ぶはずだ。
父が亡くなってかなり落ち込んでいた桃果がこんなにもはち切れそうな笑顔を見せてくれるなんて。玲司のおかげとはいえツンと鼻の奥が痛んだ。
「玲司さんはいつ来てくれたの?」
「んーとね、確か昨日このパジャマを買ってきてくれて、その前の日は初めて来てくれてお花とこのクマを持ってきてくれたよ! お姉ちゃんと結婚したって聞いた時は嘘だと思ったけど、お姉ちゃんの写真も見せてくれたし、なによりお姉ちゃんの話をしている時の玲司さんがすっごくニコニコしてたから本当なんだなぁって!」
昨日と一昨日、つまり自分が熱を出しているときにいつのまにか来てたのね。それに写真って……いったいなんの写真かしら。
油断も隙きもありゃしない。もう既に桃果は玲司のことをいい人だと思っている。仕方ないので穂乃果もそこは玲司はいい人で話を合わせることにした。
「そう、桃果が喜んでくれてよかった」
穂乃果はニッコリと笑って窓際の花に近づいた。
「今度は玲司さんと一緒に来てね!」
「分かったわよ。でも玲司さんは仕事で忙しいから時間が合ったときにね」
桃果は残念そうに「は~い」と返事をした。かなり玲司のことを気に入っているみたいだ。
「じゃあ花瓶の水変えてくるから」
「うん、お願いします。長生きしてほしいんだぁ」
「そうだね……」
声が震えそうになった。神様はどうしてこうも意地悪なんだろう。こんなに素直で優しい桃果をどうにか救ってほしい。そのためだったら何でもするのに。
その手始めに自分の恋を売ったのだから。お金の為に結婚して、周りの人が幸せになってくれれば自分の幸せなんて望まない。穂乃果は花瓶をギュッと握りしめて病室を出た。
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説

私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。

思い出してしまったのです
月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。
妹のルルだけが特別なのはどうして?
婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの?
でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。
愛されないのは当然です。
だって私は…。

【完結】冷遇・婚約破棄の上、物扱いで軍人に下賜されたと思ったら、幼馴染に溺愛される生活になりました。
えんとっぷ
恋愛
【恋愛151位!(5/20確認時点)】
アルフレッド王子と婚約してからの間ずっと、冷遇に耐えてきたというのに。
愛人が複数いることも、罵倒されることも、アルフレッド王子がすべき政務をやらされていることも。
何年間も耐えてきたのに__
「お前のような器量の悪い女が王家に嫁ぐなんて国家の恥も良いところだ。婚約破棄し、この娘と結婚することとする」
アルフレッド王子は新しい愛人の女の腰を寄せ、婚約破棄を告げる。
愛人はアルフレッド王子にしなだれかかって、得意げな顔をしている。
【完結】もう一度やり直したいんです〜すれ違い契約夫婦は異国で再スタートする〜
四片霞彩
恋愛
「貴女の残りの命を私に下さい。貴女の命を有益に使います」
度重なる上司からのパワーハラスメントに耐え切れなくなった日向小春(ひなたこはる)が橋の上から身投げしようとした時、止めてくれたのは弁護士の若佐楓(わかさかえで)だった。
事情を知った楓に会社を訴えるように勧められるが、裁判費用が無い事を理由に小春は裁判を断り、再び身を投げようとする。
しかし追いかけてきた楓に再度止められると、裁判を無償で引き受ける条件として、契約結婚を提案されたのだった。
楓は所属している事務所の所長から、孫娘との結婚を勧められて困っており、 それを断る為にも、一時的に結婚してくれる相手が必要であった。
その代わり、もし小春が相手役を引き受けてくれるなら、裁判に必要な費用を貰わずに、無償で引き受けるとも。
ただ死ぬくらいなら、最後くらい、誰かの役に立ってから死のうと考えた小春は、楓と契約結婚をする事になったのだった。
その後、楓の結婚は回避するが、小春が会社を訴えた裁判は敗訴し、退職を余儀なくされた。
敗訴した事をきっかけに、裁判を引き受けてくれた楓との仲がすれ違うようになり、やがて国際弁護士になる為、楓は一人でニューヨークに旅立ったのだった。
それから、3年が経ったある日。
日本にいた小春の元に、突然楓から離婚届が送られてくる。
「私は若佐先生の事を何も知らない」
このまま離婚していいのか悩んだ小春は、荷物をまとめると、ニューヨーク行きの飛行機に乗る。
目的を果たした後も、契約結婚を解消しなかった楓の真意を知る為にもーー。
❄︎
※他サイトにも掲載しています。

婚約者を友人に奪われて~婚約破棄後の公爵令嬢~
tartan321
恋愛
成績優秀な公爵令嬢ソフィアは、婚約相手である王子のカリエスの面倒を見ていた。
ある日、級友であるリリーがソフィアの元を訪れて……。

自信家CEOは花嫁を略奪する
朝陽ゆりね
恋愛
「あなたとは、一夜限りの関係です」
そのはずだったのに、
そう言ったはずなのに――
私には婚約者がいて、あなたと交際することはできない。
それにあなたは特定の女とはつきあわないのでしょ?
だったら、なぜ?
お願いだからもうかまわないで――
松坂和眞は特定の相手とは交際しないと宣言し、言い寄る女と一時を愉しむ男だ。
だが、経営者としての手腕は世間に広く知られている。
璃桜はそんな和眞に憧れて入社したが、親からもらった自由な時間は3年だった。
そしてその期間が来てしまった。
半年後、親が決めた相手と結婚する。
退職する前日、和眞を誘惑する決意をし、成功するが――
結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「結婚したらこっちのもんだ。
絶対に離婚届に判なんて押さないからな」
既婚マウントにキレて勢いで同期の紘希と結婚した純華。
まあ、悪い人ではないし、などと脳天気にかまえていたが。
紘希が我が社の御曹司だと知って、事態は一転!
純華の誰にも言えない事情で、紘希は絶対に結婚してはいけない相手だった。
離婚を申し出るが、紘希は取り合ってくれない。
それどころか紘希に溺愛され、惹かれていく。
このままでは紘希の弱点になる。
わかっているけれど……。
瑞木純華
みずきすみか
28
イベントデザイン部係長
姉御肌で面倒見がいいのが、長所であり弱点
おかげで、いつも多数の仕事を抱えがち
後輩女子からは慕われるが、男性とは縁がない
恋に関しては夢見がち
×
矢崎紘希
やざきひろき
28
営業部課長
一般社員に擬態してるが、会長は母方の祖父で次期社長
サバサバした爽やかくん
実体は押しが強くて粘着質
秘密を抱えたまま、あなたを好きになっていいですか……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる