一途な淫魔の執着愛 〜俺はお前しか抱かない〜

森本イチカ

文字の大きさ
上 下
55 / 57
聖なる翼に愛を捧げる

13♡日和

しおりを挟む
「日和」


 耳元に背筋がゾクリとするくらいの低くて艶めいた声を流し込まれ達したばかりの子宮がきゅんと疼く。下から見上げる洸夜の顔はまだ雄の目をしていて、熱り立った男の性は弱ることがないのだろうか。日和の中で大きく存在感を示し。ビクンと脈打っていた。
 まだ続く、まだ繋がっている。そう思うと一度爆ぜた秘部がまた、さらに疼き熱棒を締め付ける。


「日和」


 雄の目が近づいてくる。そっと重ねた唇は次第に激しさを増し、お互いを求め合うように舌を付け根の方からしっかりと絡ませては吸われ、喉の奥から甘い淫らな声が湧き上がった。


「っ……日和、愛してるよ」


 愛おしそうに全力の表情で見つめられ、骨の髄まで溶かされる。


 ――愛してる。


 人は言葉一つでこんなにも心がはち切れるくらいに満たされることを洸夜に出会って日和は知った。ジワリと嬉しさが涙にかわって瞳に溜まる。


「私も……愛してる……」


 自然と言葉を返せるほど、この男が好きで愛おしい。ツーっと流れ落ちた雫はベットにポツリと幸せの染みをつくりだしたす。
 洸夜の大きな手が日和の頬を包み込んだ。愛おしそうに目を細め見つめられ、コツンと額を合わせる。


「動くよ」


 コクンと小さく頷くとちゅうっと唇を吸われ、中で動きを留めていた剛直が動き出した。


「んんぅ~っ……んっ、んっ」


 唇を塞がれたまま、腰を打ち付けられ喘ぎ声が身体の中にとどめられる。打ち付けられる衝撃でたまに唇が唾液で滑りズレるがそんなのお構いなし。またしっかりと重ね合わせ舌を繋ぎ合わせた。
 くちゃくちゃと卑猥な水音が上からも下からも聞こえ聴覚さえも抱かれているようだ。


「んっ……はっ……さっきもイッたからか日和の中がすごいヒクついてる」


 洸夜は身体をお越し乱れた髪を気だるげに掻き上げながらも蜜壺に呑み込まれている剛直を突き上げることは止めない。淫らに揺れ動いていた乳房を掬い上げるように中央に寄せ集められピンと立ち上がっている頂きをちゅうっと吸い上げられた。


「あぁんっ、やぁっ、こう、やっ……」
「いい。もっと俺の名前呼んで。ほら、早く」
「あぁ……こうやっ、こう……やっあぁ……」
「っ、嬉しすぎてイきそうになるな」
「やぁ、んっ、ンっ……あぁっ」


 強い抜き差しが繰り返され、肌と肌が当たる音が激しさを増す。突きつけられる度に脳まで届いてしまうのでは無いかと思うくらいに洸夜の凶暴な雄笠が蜜窟の最奥で暴れていた。日和のいいところをしっている熱棒は一箇所を集中してついてくるものだから日和の腰がビクッと跳ねては背を仰け反る。


「んぅッ……やっ、オクッ……! あぁあ、ダメダメっ……あぁっ!」
「あ~どろっどろ、日和はここがっすきだもんなぁ。可愛すぎてやばいな……」


 洸夜も息を詰まらせる回数が多くなった気がする。仰け反る日和の腰を抑え執着に同じ場所を突いてぐちゃぐちゃと愛液を泡出せてた。


「ハぅンッ……もぉ……こう、やっ……イク、イッちゃうッ……」


 突き上げる剛直が日和を一気に絶頂へと導いた。


「日和っ……ひよりッ……」
「ああッ、やっ……こうやっ……んんッ、あぁぁんっ!」
「んんッ……ンッ……」


 ブルリと洸夜が身体を震わせ、息を詰まらせた。
 ひどい恍惚に身体がぼうっとする。生クリームを綺麗にナッペしたような、まっさらな、穏やかな場所にいるようだ。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~

吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。 結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。 何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました

加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

処理中です...