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第三章、更に甘い唇にたくさんのキス

14♡欲しい

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「やば、いまのでイキそうになったわ」
「何言ってるのよ……」
「素直な日和とか反則だから」
「あぁぁぁっ! 急にっ……! あっ、アっ、あぁん!」


 日和の中に居座っていた熱塊は勢いよく動き出した。奥を突き破るようにギリギリまで引き抜かれては押し戻ってくる。あまりの勢いに身体が揺さぶられ、ギシギシとソファーがしなり身体が落ちそうになるのを洸夜が抱きとめてくれた。しっとりと濡れた肌と肌がぴたりと重なり、洸夜の心臓の音が振動で伝わってくる。どくどくと自分と同じくらいの鼓動の速さに嬉しくなった。あぁ、自分はこんなにもこの男に愛されているのだと。


「あぁっ……きもちい……あっ、ンっ……ぁあっ!」
「おまっ、俺を殺す気かよ……くっ……いいな。明るいと日和のヨがった顔が見れて」
「やぁぁっ……見ないでよ! あんっ、変態……!」
「変態で結構。俺は日和の全てを見たいんだよ」
「なにいってん、ンぁあッ……やだ、ヤダっ、ああッ」


 洸夜の剛直が日和を突き刺す。これでもかと言わんばかりに蜜口が大きく開き雄芯を呑み込んでは締め付けた。リズミカルな挿入の快感に全身が甘くピリピリと感電し、どこを触れられてもビリっと肌がざわめく。
 激しく恥骨同士がぶつかり肌の弾ける音が耳を、頭をいっぱいにする。もう身体も頭もとろけておかしくなりそうだ。喉が枯れるくらい喘がされて、どうしようもないくらいの快感が渦を巻いて攻め込んでくる。きゅうっとお腹の奥で絞られ、あっという間に快感の渦が弾け飛んだ。


「あぁ……あんッ……! も、ダメッ……あぁんっーー!」


 弾け飛んだ快楽に腰がひくんひくんと痙攣する。潤んだ視界には眉間にシワをよせながら愉悦に耐えている洸夜のどこか勝ち誇った顔。その顔が腰を折り曲げて近づいてくる。


「日和、まだ終わらねぇぞ」


 ゾクリとするような言葉を耳に注ぎ込まれ、ドキリと全身が反応した。まだ洸夜の熱棒は日和の中で元気に居座っている。動いてはいないものの、その存在感はすごく大き達したばかりなのに、ゆるりと求めて腰が動きそうだ。


「え……」


 スポリと抜かれてしまった。その切なさは大きくて日和の蜜壁には洸夜の雄笠の隙間が合いている。埋めてほしいときゅうきゅうと下腹が疼き日和は腰をくねらせていた。
 そんなもどかしさに苦しんでいる日和を見て洸夜は嬉しそうにクスクス笑っている。


「そんなに俺のコレがまだ欲しいの?」


 テカテカと自分の愛液まみれの熱棒は洸夜自身の腹に突きそうなほど大きく上を向いている。この場所で流されて初めて抱かれた時にも思ったが本当に大きいのだ。あれが自分の中にいともたやすく入っては抜き挿しされているとは信じがたい。信じがたいけれど現に洸夜の尖端が可愛く丸みお帯びた雄心がこうして日和を不感症から淫らな身体にしてしまったのだ。
 責任とってよね……


「日和」
「……欲しいわよ。まだまだあんたでいっぱいにしてもらわないと困るから」


 日和を見つめる洸夜の瞳の色はガラリと変わり、雌を貪り抱く獣の雄の目だ。欲情が滾ってゆらゆらと瞳の奥で燃えている。これはもしかしてヤバい……?


「おまえ、俺を煽って……腰が立てなくなるくらい抱き潰してやるよ」
「煽ったって、ちがっ……ちょっ……!」


 身体の力が抜け落ちていたからか簡単に体勢を変えられ、ソファーの上でお尻を突き出して四つん這いになってしまった。これでは後ろから日和の秘密の部分が全部丸見えだ。しかも明るい、恥ずかしすぎて身をよじろうとした瞬間、行動を読まれていたのか洸夜に腰を抑えられ身動きが取れない。


「やぁ……こんなの恥ずかしい……」
「なんで? こんなに全部の日和をみれるんだから。それにほら、さっきとはまた別のところを突き刺してやるよ」


 ……別の所?


「え……ちょっ、んん~~~っ!」


 潤んでいた蜜口に躊躇いもなく熱の塊が入ってきた。膣口を擦りあげながら奥の奥まで突き進んでくる。あの丸みを帯びた鈴口が今は鋭利なものに感じ、奥を突き刺してきた。


「ああぁ、やっ……あっやぁ、そこ、ダメェ……!」
「んっ……日和の一番奥見つけた。ここが気持ちいいんだ……っ、すげぇ気持い」


 ずちゅんずちゅんと腰を持たれ強く打ち付けられる。向き合って繋がっていたときとはまた違う。これが洸夜のいう別の所なのだろうか。臍の裏あたりを刺激され滑るようにして子宮まで届きてしまいそうなほど奥に打ち付けられる。


「あぁ……やばいな……」


 背中に洸夜が覆いかぶさってきた。日和に体重が掛からないように優しくふんわりと肌が触れるのに、強靭な雄笠の動きは止まることを知らない。
 耳に洸夜の艶めいた生暖かい吐息が直に当たる。


「んんぅ……あっ、あっ、あぁーっ」


 後ろから揺さぶられる身体の動きに合わせてゆらゆら揺れる乳房を鷲掴みにされ、縦横無尽に揉みしだかれる。片方の手で胸を嬲り、もう片方の手でしっかりと身体を支え、グリグリと腰を押し付けて中を掻き回すように卑猥な動きが止まらない。掻き回されて、粟立つ蜜が淫靡な音を鳴らしながらしたたり、ツゥーっと太腿から下へと流れ落ちる。また、新しく出来上がった渦が勢いを増して迫ってきた。キュッと乳首を摘まれ、ビリッと流れる電流さえも渦に巻き取られ強靭な竜巻が出来上がりそうだ。
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