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第二章、婚活パーティーは嫉妬の嵐

5♡嫉妬

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「日和!!!」


 大きな声で名前を呼び主は洸夜だ。機嫌が悪いのか名前を呼ぶ声に棘があった。ズンズンと早足で日和の前に立つとギュッと手を捕まれ力が強くて振りほどけ無い。


「おい、お前、日和の事は借りていくからな。しばらく戻ってこないから先に帰っていてくれ」


 綾乃はニヤニヤしなが「はーい、ごゆっくり~」なんて帰り支度をしている。


「ちょっと! 何言ってるのよ! は、離してよっ」


 握られた手は離れようとはせず「こっちこい」と引っ張られるしまつだ。


(なんで怒ってんの? イベントは成功したはずなのに)


 薄暗い部屋、備品などを置いている部屋だろうか、人の気配が全く感じられない。その中に自分と洸夜の二人っきり。


「こんなとこに連れてきて、なに?」


 ギュッと後ろから抱きしめられる。力強く、振り解くことができない。


「日和は俺の婚約者だろう。他の男にきやすくその可愛い笑顔で笑いかけるんじゃねぇよ」


 日和の肩に顔を埋める洸夜。笑いかけるなって言われても接客業なのだから無理に決まってるし、ましてや婚約者になったつもりはない!


「な、何言ってるの?」


 洸夜は埋めていた顔を上げると日和の顎を上げ、いきなり押し付けるように唇を重ねてきた。


「んんっ……ちょっ……ンッ……」


 話すすきを与えないよう洸夜の舌が口腔内で暴れまくる。舌を絡ましては吸い上げられ、器用に歯列をなぞり口蓋までも舐めあげてきた。今までしたことのないような息もできないくらい激しいキスに酸素がたりないのか身体がクラクラしてくる。トサリと背中を預けた。
 やっと離れた口からは嫉妬と思える言葉の数々を洸夜は漏らした。


「俺がステージの上で話してる時、人の話を聞かないで俺のほうを一切見ないで男と話してただろう」


 男……悠夜のことだろうか。


「あぁ、悠夜さんね。ケーキが美味しいって――んん――っ」


 唇をこじ開け容赦なくぬるりと入ってきた舌が口腔を犯しにくる。訳のわからないまま舌を搦めとられ、喰いちぎられるように唇さえも吸われお互いの液が混じり合い口の端から流れ落ちていく。


「日和は誰にも渡さない」
「っつ、な、何言ってるのよ……やっ、こんなところでやめてよ! 誰か来たら大変でしょう!」


 徐に服を上に捲りあげられ下着に包まれたふたつの膨らみがとびだした。慌てて胸元を両手で隠すがそんな抵抗も虚しく腕をとられ肌が、胸が露わになる。


「ここには誰も来ない。日和の肌を見ていいのはこの世にもう俺だけだから」


 後ろから手を回され下着をグイッと下に引き下ろされる。下着に押さえつけられていた胸は開放され洸夜は柔らかな胸を鷲掴みした。
 首元にチクリと鈍い痛み。洸夜の荒い息が首に触れ、焦れったいあたたかさが広がる。


(やだ……どうしよう……嫌だって思ってるはずなのに……)


 悠夜に嫉妬をしている洸夜が、自分に対して独占欲を丸出しにしている洸夜がなぜか愛おしく感じてしまった。こんなに人から愛されていると感じるのはこの男が初めてだ。


「俺を日和にしっかりと刻み込んでおかないとな」
「え? ぁっ、ちょっと……あぁんっ」
「まだ触ってもいなかったのに乳首こんなに固くして、俺とのセックスに期待してくれてんだな」


 触られていなかったのに本当に期待していたのだろうか。胸の先端はいやらしいくらいに固く尖っていた。キュッと摘まれあまりの刺激に身体のバランスを崩し壁に手を押し付ける。くにくにと摘んでは乳首を弾いて、激しく両方の乳房を揺らす。
 恥ずかしいのに、恥ずかしいはずなのに、身体というのは正直でもっと洸夜から与えられる刺激を求めて胸を突き出してしまう。


「ははっ、かわいすぎ。日和のおっぱいは柔らかくて揉みごたえがある」


 指が胸に食い込むほど揉まれ、頂きを弄られ焦れったい快楽が胸いっぱいに充満する。


「あぁん……やっ、……んんッ……だ、ダメッ」


 スキニーパンツのチャックを下げられハッと我に帰る。ショーツの中に侵入しようとしている手を引き留めた。こんな所でするなんて……


「俺は今すぐに日和に入りたい。俺のだって、日和は俺のだって実感させて」


 お尻のあたりに当たる熱の塊。グリグリと押し付けられ、洸夜が欲情しきっていることはよく分かった。
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