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長方形の箱を一つ購入し、マンションに着くなり菜那は一目散にトイレへ入る。
これにかければいいんだよね。
初めて使う妊娠検査薬。しっかりと説明書を読んだ菜那はドキドキしながら結果を待った。数分待って浮き出てきた赤い線に思わず頬が緩む。
妊娠、してるんだ。蒼司さんとの子供がここにいるの……?
菜那はまだ膨らんでもいないお腹にそっと両手を当てた。検査薬じゃまだ確定とはいえないけれど自分のお腹の中に赤ちゃんがいる。
嬉しい。家事以外に、自分にできることがあった。好きな人の子供を妊娠して産むことができるのかと思うと心が躍り出さずにはいられなかった。
「菜那さん? どうしました? もしかして具合が悪いんですか?」
トントン、とトイレのドアが鳴った。帰ってきてすぐ、ただいまの挨拶もせずにトイレに駆け込んだ菜那を心配した蒼司がトイレのドア越しに心配しているのがわかる。
「蒼司さんっ、その、大丈夫です! 今出ますのでっ」
慌てて身だしなみを整えてトイレを出るとリビングで心配そうに立っている蒼司と目が合う。菜那は慌てて妊娠検査薬を自分の後ろに隠した。
「何を隠したんですか?」
菜那の目の前に立った蒼司はジロッと菜那を見下ろし、後ろに隠した妊娠検査薬をあっという間に菜那の手から奪い去った。
「あぁっ!」
妊娠検査薬を手にした蒼司は目を皿のように大きくし、凍ってしまったかのように動かない。
「あの……蒼司さん?」
目の前で手をヒラヒラ振ってみるがまだ動かない。
「おおーい? 蒼司さん?」
もしかして、嫌だったとか……?
「これは、その、まだ確定ではなくてですね」
「嬉しい」
視線を泳がせながら慌てる菜那の言葉を打ち消すくらいの明るい声だった。
「蒼司さん……? っ!?」
きつく抱き寄せられ、菜那の肩に蒼司の顔がうずくまる。
「凄く嬉しいです。俺と菜那さんの子供だなんて……幸せすぎて夢でもみているかと思ってしまいました」
蒼司の熱い吐息が肩に溜まり、熱さが身体中に広がっていく。
「嬉しい、ですか……?」
「当たり前じゃないですか!」
蒼司は菜那の両肩を持ち、力強い視線を向けた。
「菜那さんとの子供が欲しいと言ったでしょう。菜那さんと一緒に居られるだけでも幸せなのに、子供まで……本当に俺は幸せ者だ」
「私もです。とっても幸せです。蒼司さんに出会えて人生がガラッと変わりました。本当にありがとうございます」
「もう涙を流さないくらいに俺が菜那さんを幸せにしてみせますからね」
サラリと頭を撫でられ、優しい視線を向けられる。菜那の大好きな蒼司の柔らかな表情だ。
「もう泣きませんよ。全部蒼司さんのおかげです。でも……」
「でも?」
「嬉しくて泣いちゃうことはあるかもしれません。それはいいですか?」
ふふ、と意地悪な顔で小さく笑うと蒼司も一緒になって笑った。
「もちろんですよ。でも俺の前だけって約束ですよ?」
「蒼司さんも泣くときは私の前だけにしてくださいね?」
コツンと額に蒼司の額が重なり、二人の笑い声が交じり合った。
幸せすぎて怖いという言葉が少し分かる気がする。蒼司に出会って人生が変わり、幸せと思うことしかない。
幸せだと気も緩むらしい。ぐぅっと菜那のお腹の虫が鳴った。意味がないとはわかっていても慌ててお腹を両手で押さえる。
「……聞こえちゃいましたか?」
恐る恐る聞くと蒼司はクスクスと上品に笑っている。完全に聞いた人の反応に菜那は恥ずかしさのあまり肩を落とした。
「お昼ご飯にしましょうか。今日は俺が作ります」
「ええ!? 蒼司さんがですか?」
「俺だって苦手なだけで簡単なものだったら作れますよ。味の保証はできませんけどね」
蒼司は菜那の手を引いてソファーに誘導し、菜那だけを座らせた。
「いいんですか? 蒼司さんに作ってもらってしまって」
申し訳ないな、と思い目の前に立っている蒼司を見上げる。
「いいんですよ。少しゆっくりしていてください」
「ありがとうございます」
甘えてしまって悪いな、と思いつつも蒼司の作ったご飯が食べてみたいという好奇心に負けた。一体どんな料理を作るのだろう、考えるだけでワクワクする。
換気扇が回り始め、ウイーンと動く電子レンジの機械音、まな板と包丁がぶつかる音、沢山の音に耳を澄ませながら料理を待っているのも案外楽しい。好きな人が作ってくれるご飯だから尚更だとは思うが。
ソファーからキッチンはよく見える。いつもこのソファーで蒼司が仕事をし、菜那がキッチンに立って蒼司のことをチラチラと見ていたのに今日は逆だ。菜那がソファーからじーっと蒼司のことを眺めている。けして手際がいいとは思えないれど自分の為に頑張ってくれている蒼司を見ていると胸が熱くなった。
「お待たせいたしました。ツナと小松菜の和風うどんです」
名前の通りツナと小松菜が入ったうどんは焼うどん風に仕上げられていた。汁をまとった麺がつやつやと光っていて食欲をそそる。
「凄いっ! とっても美味しそうです」
「一応味見はしたので大丈夫だとは思いますが……ツナと小松菜は妊娠初期にとてもいい食材なんだそうです。ネットで調べて作りました」
「仕事が速い……栄養面まで気にしていただいて本当にありがとうございます」
蒼司は菜那には箸を手渡し「めしあがれ」と微笑んだ。パクリと一口、醤油ベースの味付けがさっぱりしていて食べやすい。
「美味しい」
率直な感想が口からこぼれた。
……そういえば。
誰かの作ってくれたご飯を食べるのは久しぶりだ。自分が誰かの為に作ることはしょっちゅうだったけれど、こうして誰かの味を食べるのは母親が病気になってしまってからは無かった。ましてや家事が苦手な蒼司がレシピを見ながら一生懸命に作ってくれたことが空腹感を満たすどころか心まで温かく満たしてくれたのだ。
「蒼司さん、凄く美味しいです」
菜那が言われて嬉しい美味しいという言葉。この一言で嬉しい、また頑張ろうと思える魔法の言葉をソファーの隣に座っていた蒼司の顔をしっかりと見て伝えた。
「よかった。味見もしたんですけど、やっぱりなんか違うかなぁと思ってしまって。でもこれから菜那さんも悪阻で大変になるでしょうから俺も出来る限りの事はしますからね。一人で頑張りすぎないように」
蒼司はすっと右手の小指を立てて菜那の前に差し出した。
「約束ですよ?」
「あっ」
指切りげんまんだ。
いつも大人の余裕たっぷりの人の行動が余りにも可愛らしすぎて愛おしさが込み上げてくる。菜那は満面の笑みで小指を差し出し、絡めた。
「指切りげんまん、頑張りすぎちゃ~だめですよ、指切った」
余りのゴロの合わなさに菜那は思わず吹き出して笑った。
「ははっ、嘘ついたらじゃないんですねっ」
「菜那さんは俺に嘘つかないでしょう? 多分ついてもすぐにバレてしまうと思いますよ。菜那さんは素直で優しい人ですから」
「なっ……それはまぁ、嘘はつかないですけど……」
面白くて笑っていたはずの笑みが照れ隠しの笑みへと変わる。照れ隠しに菜那はうどんを啜った。
美味しいけど、ずっと見られてると恥ずかしいよ……。
菜那のコロコロ変わる表情を見て蒼司は満足げに菜那を見つめていた。
これにかければいいんだよね。
初めて使う妊娠検査薬。しっかりと説明書を読んだ菜那はドキドキしながら結果を待った。数分待って浮き出てきた赤い線に思わず頬が緩む。
妊娠、してるんだ。蒼司さんとの子供がここにいるの……?
菜那はまだ膨らんでもいないお腹にそっと両手を当てた。検査薬じゃまだ確定とはいえないけれど自分のお腹の中に赤ちゃんがいる。
嬉しい。家事以外に、自分にできることがあった。好きな人の子供を妊娠して産むことができるのかと思うと心が躍り出さずにはいられなかった。
「菜那さん? どうしました? もしかして具合が悪いんですか?」
トントン、とトイレのドアが鳴った。帰ってきてすぐ、ただいまの挨拶もせずにトイレに駆け込んだ菜那を心配した蒼司がトイレのドア越しに心配しているのがわかる。
「蒼司さんっ、その、大丈夫です! 今出ますのでっ」
慌てて身だしなみを整えてトイレを出るとリビングで心配そうに立っている蒼司と目が合う。菜那は慌てて妊娠検査薬を自分の後ろに隠した。
「何を隠したんですか?」
菜那の目の前に立った蒼司はジロッと菜那を見下ろし、後ろに隠した妊娠検査薬をあっという間に菜那の手から奪い去った。
「あぁっ!」
妊娠検査薬を手にした蒼司は目を皿のように大きくし、凍ってしまったかのように動かない。
「あの……蒼司さん?」
目の前で手をヒラヒラ振ってみるがまだ動かない。
「おおーい? 蒼司さん?」
もしかして、嫌だったとか……?
「これは、その、まだ確定ではなくてですね」
「嬉しい」
視線を泳がせながら慌てる菜那の言葉を打ち消すくらいの明るい声だった。
「蒼司さん……? っ!?」
きつく抱き寄せられ、菜那の肩に蒼司の顔がうずくまる。
「凄く嬉しいです。俺と菜那さんの子供だなんて……幸せすぎて夢でもみているかと思ってしまいました」
蒼司の熱い吐息が肩に溜まり、熱さが身体中に広がっていく。
「嬉しい、ですか……?」
「当たり前じゃないですか!」
蒼司は菜那の両肩を持ち、力強い視線を向けた。
「菜那さんとの子供が欲しいと言ったでしょう。菜那さんと一緒に居られるだけでも幸せなのに、子供まで……本当に俺は幸せ者だ」
「私もです。とっても幸せです。蒼司さんに出会えて人生がガラッと変わりました。本当にありがとうございます」
「もう涙を流さないくらいに俺が菜那さんを幸せにしてみせますからね」
サラリと頭を撫でられ、優しい視線を向けられる。菜那の大好きな蒼司の柔らかな表情だ。
「もう泣きませんよ。全部蒼司さんのおかげです。でも……」
「でも?」
「嬉しくて泣いちゃうことはあるかもしれません。それはいいですか?」
ふふ、と意地悪な顔で小さく笑うと蒼司も一緒になって笑った。
「もちろんですよ。でも俺の前だけって約束ですよ?」
「蒼司さんも泣くときは私の前だけにしてくださいね?」
コツンと額に蒼司の額が重なり、二人の笑い声が交じり合った。
幸せすぎて怖いという言葉が少し分かる気がする。蒼司に出会って人生が変わり、幸せと思うことしかない。
幸せだと気も緩むらしい。ぐぅっと菜那のお腹の虫が鳴った。意味がないとはわかっていても慌ててお腹を両手で押さえる。
「……聞こえちゃいましたか?」
恐る恐る聞くと蒼司はクスクスと上品に笑っている。完全に聞いた人の反応に菜那は恥ずかしさのあまり肩を落とした。
「お昼ご飯にしましょうか。今日は俺が作ります」
「ええ!? 蒼司さんがですか?」
「俺だって苦手なだけで簡単なものだったら作れますよ。味の保証はできませんけどね」
蒼司は菜那の手を引いてソファーに誘導し、菜那だけを座らせた。
「いいんですか? 蒼司さんに作ってもらってしまって」
申し訳ないな、と思い目の前に立っている蒼司を見上げる。
「いいんですよ。少しゆっくりしていてください」
「ありがとうございます」
甘えてしまって悪いな、と思いつつも蒼司の作ったご飯が食べてみたいという好奇心に負けた。一体どんな料理を作るのだろう、考えるだけでワクワクする。
換気扇が回り始め、ウイーンと動く電子レンジの機械音、まな板と包丁がぶつかる音、沢山の音に耳を澄ませながら料理を待っているのも案外楽しい。好きな人が作ってくれるご飯だから尚更だとは思うが。
ソファーからキッチンはよく見える。いつもこのソファーで蒼司が仕事をし、菜那がキッチンに立って蒼司のことをチラチラと見ていたのに今日は逆だ。菜那がソファーからじーっと蒼司のことを眺めている。けして手際がいいとは思えないれど自分の為に頑張ってくれている蒼司を見ていると胸が熱くなった。
「お待たせいたしました。ツナと小松菜の和風うどんです」
名前の通りツナと小松菜が入ったうどんは焼うどん風に仕上げられていた。汁をまとった麺がつやつやと光っていて食欲をそそる。
「凄いっ! とっても美味しそうです」
「一応味見はしたので大丈夫だとは思いますが……ツナと小松菜は妊娠初期にとてもいい食材なんだそうです。ネットで調べて作りました」
「仕事が速い……栄養面まで気にしていただいて本当にありがとうございます」
蒼司は菜那には箸を手渡し「めしあがれ」と微笑んだ。パクリと一口、醤油ベースの味付けがさっぱりしていて食べやすい。
「美味しい」
率直な感想が口からこぼれた。
……そういえば。
誰かの作ってくれたご飯を食べるのは久しぶりだ。自分が誰かの為に作ることはしょっちゅうだったけれど、こうして誰かの味を食べるのは母親が病気になってしまってからは無かった。ましてや家事が苦手な蒼司がレシピを見ながら一生懸命に作ってくれたことが空腹感を満たすどころか心まで温かく満たしてくれたのだ。
「蒼司さん、凄く美味しいです」
菜那が言われて嬉しい美味しいという言葉。この一言で嬉しい、また頑張ろうと思える魔法の言葉をソファーの隣に座っていた蒼司の顔をしっかりと見て伝えた。
「よかった。味見もしたんですけど、やっぱりなんか違うかなぁと思ってしまって。でもこれから菜那さんも悪阻で大変になるでしょうから俺も出来る限りの事はしますからね。一人で頑張りすぎないように」
蒼司はすっと右手の小指を立てて菜那の前に差し出した。
「約束ですよ?」
「あっ」
指切りげんまんだ。
いつも大人の余裕たっぷりの人の行動が余りにも可愛らしすぎて愛おしさが込み上げてくる。菜那は満面の笑みで小指を差し出し、絡めた。
「指切りげんまん、頑張りすぎちゃ~だめですよ、指切った」
余りのゴロの合わなさに菜那は思わず吹き出して笑った。
「ははっ、嘘ついたらじゃないんですねっ」
「菜那さんは俺に嘘つかないでしょう? 多分ついてもすぐにバレてしまうと思いますよ。菜那さんは素直で優しい人ですから」
「なっ……それはまぁ、嘘はつかないですけど……」
面白くて笑っていたはずの笑みが照れ隠しの笑みへと変わる。照れ隠しに菜那はうどんを啜った。
美味しいけど、ずっと見られてると恥ずかしいよ……。
菜那のコロコロ変わる表情を見て蒼司は満足げに菜那を見つめていた。
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