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朝六時、毎日の習慣とは怖いものでその時間に勝手に目が覚める。目を開けた瞬間の見慣れない天井に驚き、身体を起こすと隣にすやすやと蒼司が眠っていた。
そっか……そうだよね。結婚したんだから当たり前なんだけど、嬉しいな……。
蒼司の前髪が目にかかっていたのでそっと掻き上げる。無防備な蒼司の姿が新鮮でつい見惚れてしまった。
「んん……」
蒼司の眉間に少し皺が寄る。そしてゆっくりと瞳が開きだし、ふにゃっと笑った。
「菜那さん、おはようございます」
「おっ、おはようございます」
「朝からとてもいい眺めですね」
蒼司の視線が少し下がった。ん? と不思議に思いその視線をたどって菜那も視線を下げる。
「へぇっ!? なんで!?」
下着姿の自分に驚き慌てて布団で身体を隠した。
「なんでって……やっぱり覚えてないんですね」
しょぼん、と目を伏せる蒼司に自分のしでかしてしまった事の大きさに気が付いた。
ま、まさか……酔って私だけが覚えてない!?
目を閉じて昨日の記憶を脳内で手繰り寄せる。
送別会をしてもらって、蒼司さんが迎えに来てくれて……それで……。
「っぁああ!!」
蘇ってきた記憶に驚いて大きな声を出した瞬間、キーーンと頭に痛みが響いた。完全に二日酔いだ。昨日、蒼司と途中までシたことを思い出した。でもその先の記憶がないという事はつまり……。
「私、寝落ちちゃいました、よね……?」
おずおずと蒼司を見るとニッコリと笑いながら頷いた。
「っ~~~! 本当に申し訳ございません!」
「いいんですよ。酔った可愛い菜那さんも見れたんですから。でも――」
蒼司の鼻の頭が耳をかすった。
「酔うのは俺だけの前にしてくださいね」
囁かれ、吐息が耳を擽る。ビクッと肩が跳ね、菜那は顔を赤く染めた。
「……気をつけます」
「うん、よろしい」
蒼司は満足そうに口角を上げた。
「あ、今は何時だろう?」
「今ですか?」
菜那は身体を布団で隠しながらベッド横のナイトテーブルに置いてあったスマホに手を伸ばし時刻を確認した。
「今は六時五分です。宇賀、蒼司さんはいつも何時に起きられるんですか?」
「いつもは適当かなぁ。在宅での仕事が多いし、クライアントとの打ち合わせも大体午後からだから。でも今日は午前中から打ち合わせがあるから早く起きられてちょうどよかったです」
もそっと布団の中で動いた蒼司は起き上がった。
「……幸せだなぁ」
菜那の寝ぐせでうねっている髪を優しく撫でながら蒼司は菜那から視線を逸らさない。朝からドキドキしすぎて、こんな生活が毎日だと思うと思わず頬が緩んだ。
「あの、私朝食の準備をしますね。蒼司さんはご飯派ですか? パン派ですか?」
昨日の昼間、菜那の荷物は全て引っ越し業者が運んでくれた。一緒に住み始めた日の朝が肝心だと思い、菜那は荷物を運んでもらっている最中に急いでスーパーに買い物を済ましていたのだ。和食も洋食もどちらでも対応できるくらいの食材を買い込んである。
蒼司は少し悩んで「ご飯かなぁ」と呟いた。
「ご飯ですね。承知しました。では準備に取り掛かります」
布団から足を出そうとした瞬間、そっと抱き寄せられ、蒼司の胸に頬が触れる。
「へ……あの、蒼司さん?」
朝の蒼司の鼓動はとても穏やかだ。
「そんなに気を張らなくてもいいんですよ。言ったでしょう? 手抜きでもいいって」
「あ……」
「俺の前では頑張りすぎなくていいんですよ」
優しい蒼司の言葉を忘れるはずがない。今まで全力で頑張ってきて、結果理不尽な仕打ちを受けていた時に菜那にとって胸に突き刺さった言葉だったから。蒼司と一緒なら、頑張りすぎていない自分を見せられる気がした。
でも……。
菜那はそっと胸から離れて、蒼司の顔を見上げた。
「結婚初日くらいは頑張らせてください。明日からは卵かけごはんだけかもしれませんよ?」
少し意地悪な顔だったかもしれない。きょとんっと驚いた顔を一瞬見せた蒼司は「卵かけごはん大好きです」と嬉しそうに笑った。
「あの、ちょっと目を瞑っててもらえませんか?」
「目? いいですけど……」
蒼司が目を閉じたのを確認した菜那はバッと布団を飛び出した。
「では、失礼致しますっ!」
はははっと笑う蒼司の声を背中に感じながら、目を開けられる前に勢いよく寝室を出た。
慌てて蒼司に用意してもらった自室に走り込む。
「はぁ~、恥ずかしかった」
火照る顔を仰ぎながら部屋を見渡せばまだ片しきれていない段ボールの山がある。その中から淡いピンクのロングスカートと白のブラウスを出して着替えた。頑張りすぎていない自分を見せることも出来るけれど、今日くらいは朝ごはんも身だしなみも頑張りたい。
「よしっ」
くるくるっと全身鏡の前で回り、菜那は部屋を出た。
「っ……!?」
部屋を出て、リビングに向かっていると立っている蒼司の後ろ姿がリビング内に見えた。
……スーツだ。そっか、さっき午前中に打ち合わせがあるって言ってたっけ。
どの角度から見てもカッコいい。綺麗な黒髪にクールな瞳、すらっと高い身長と広い背中。これで一流の一級建築士でホテルまで手掛けているんだからモテないはずがない。何度考えても自分を選んでもらえたことが不思議で夢なんじゃないかって思うけれど、頬を抓ると痛いのだから夢ではないらしい。
菜那の姿に気が付いた蒼司が振り返る。
「菜那さん、とてもお似合いです。いつもの黒のスラックスもいいですがスカートも可愛いですね」
「なっ……す、すぐにご飯の準備をしますね」
くすくすと笑っている蒼司の横をすり抜け、菜那はエプロンを付けた。いつも蒼司の前で着けていた黄色のエプロンではなく家で使っていた北欧風の可愛いエプロンだ。
……ちゃんと可愛い服を着て正解だったな。
緩む頬を引き締めて、菜那は手際よく朝食の準備を進めていく。一合分のお米を洗い、フライパンで炊き上げることによって十分程度でお米が炊き上がる。その間にだし巻き卵と鮭を焼き、わかめとネギの味噌汁を作った。ざっと十五分もかからずにダイニングテーブルにずらりと立派な朝食が並んだ。
「凄く美味しそうです。こんなちゃんとした朝ごはんは何年振りだろ」
椅子に座った蒼司が綺麗に両手を合わせた。それに合わせて菜那も両手を合わせる。
「「いただきます」」
二人の声が自然と重なった。だし巻き卵を綺麗に箸で割り、パクリと一口食べると蒼司は目を細める。
「とても美味しいです。こうして菜那さんと一緒に食べるのは初めてですね」
「確かに一緒に食べるのは初めてですよね。お口に合ってよかったです」
「菜那さんの作る料理はどれも美味しいですよ」
最高の誉め言葉に菜那の頬は赤く染まっていく。
「あ、そうだ。今日は一日家を出るので帰りは八時を過ぎてしまうと思います」
「そうなんですね。私も今日はハローワークに行って見ようと思います。新しく働く場所を探さないと」
「俺は菜那さんが家にいてくれるのも嬉しいですけどね。でも菜那さんのやりたいことを応援しますよ。俺に出来ることがあったら遠慮なく言ってくださいね」
温かな眼差しに少し胸が痛んだ。
新しいことに挑戦したい、そう思う気持ちはあるけれど実際何をしたいのかも分からなかった。夢が元からあったわけでもない。
「今日の晩御飯はどうなさいますか?」
話を逸らしてしまった。
「本当は菜那さんの作ったご飯が食べたいけど会食があるので……」
年上で、いつも余裕がある蒼司がしょぼんとしているのが可愛くて思わず笑ってしまった。気分が落ちそうになっている時、蒼司はきっと無自覚だろうけれど、いつも菜那の気持ちを引き上げてくれる。
「今笑いましたね?」
「笑ってませんよ。明日の晩御飯は蒼司さんが気に入ってくれたハンバーグにしますね」
「ありがとう。今から明日が楽しみです」
今まで一人で朝ごはんを食べていたからか、他愛のない会話をしながらの朝ごはんが楽しかった。準備を整えた蒼司を玄関で見送る。革靴を履いて準備をしている蒼司を見てふと思った。
「……なんか本当に奥さんみたい」
菜那はボソリと呟いた。
「みたいじゃなくて奥さんになったんですよ。ほぼ俺の押しが強かったせいですけどね」
「あ、私声にでてました?」
「しっかりと出てましたよ」
「やだっ……」
慌てて両手で口を塞いだ。
「菜那さん」
口を塞いでいた手を取られ、もしかして……と思った頃には唇が重なっていた。そっと離れていく唇は満足げに口角を上げている。
「じゃあ、行ってきます」
「……いってらっしゃいませ」
自分の吐く吐息が熱かった。これから毎日こんな感じで心臓が持つのだろうか。顔も熱くなり、頬を手のひらで冷やしながら蒼司の背中を見送った。背中が見えなったところで菜那もリビングに戻る。
「さてと、行きますか」
菜那も靴を履いて家を出た。
そっか……そうだよね。結婚したんだから当たり前なんだけど、嬉しいな……。
蒼司の前髪が目にかかっていたのでそっと掻き上げる。無防備な蒼司の姿が新鮮でつい見惚れてしまった。
「んん……」
蒼司の眉間に少し皺が寄る。そしてゆっくりと瞳が開きだし、ふにゃっと笑った。
「菜那さん、おはようございます」
「おっ、おはようございます」
「朝からとてもいい眺めですね」
蒼司の視線が少し下がった。ん? と不思議に思いその視線をたどって菜那も視線を下げる。
「へぇっ!? なんで!?」
下着姿の自分に驚き慌てて布団で身体を隠した。
「なんでって……やっぱり覚えてないんですね」
しょぼん、と目を伏せる蒼司に自分のしでかしてしまった事の大きさに気が付いた。
ま、まさか……酔って私だけが覚えてない!?
目を閉じて昨日の記憶を脳内で手繰り寄せる。
送別会をしてもらって、蒼司さんが迎えに来てくれて……それで……。
「っぁああ!!」
蘇ってきた記憶に驚いて大きな声を出した瞬間、キーーンと頭に痛みが響いた。完全に二日酔いだ。昨日、蒼司と途中までシたことを思い出した。でもその先の記憶がないという事はつまり……。
「私、寝落ちちゃいました、よね……?」
おずおずと蒼司を見るとニッコリと笑いながら頷いた。
「っ~~~! 本当に申し訳ございません!」
「いいんですよ。酔った可愛い菜那さんも見れたんですから。でも――」
蒼司の鼻の頭が耳をかすった。
「酔うのは俺だけの前にしてくださいね」
囁かれ、吐息が耳を擽る。ビクッと肩が跳ね、菜那は顔を赤く染めた。
「……気をつけます」
「うん、よろしい」
蒼司は満足そうに口角を上げた。
「あ、今は何時だろう?」
「今ですか?」
菜那は身体を布団で隠しながらベッド横のナイトテーブルに置いてあったスマホに手を伸ばし時刻を確認した。
「今は六時五分です。宇賀、蒼司さんはいつも何時に起きられるんですか?」
「いつもは適当かなぁ。在宅での仕事が多いし、クライアントとの打ち合わせも大体午後からだから。でも今日は午前中から打ち合わせがあるから早く起きられてちょうどよかったです」
もそっと布団の中で動いた蒼司は起き上がった。
「……幸せだなぁ」
菜那の寝ぐせでうねっている髪を優しく撫でながら蒼司は菜那から視線を逸らさない。朝からドキドキしすぎて、こんな生活が毎日だと思うと思わず頬が緩んだ。
「あの、私朝食の準備をしますね。蒼司さんはご飯派ですか? パン派ですか?」
昨日の昼間、菜那の荷物は全て引っ越し業者が運んでくれた。一緒に住み始めた日の朝が肝心だと思い、菜那は荷物を運んでもらっている最中に急いでスーパーに買い物を済ましていたのだ。和食も洋食もどちらでも対応できるくらいの食材を買い込んである。
蒼司は少し悩んで「ご飯かなぁ」と呟いた。
「ご飯ですね。承知しました。では準備に取り掛かります」
布団から足を出そうとした瞬間、そっと抱き寄せられ、蒼司の胸に頬が触れる。
「へ……あの、蒼司さん?」
朝の蒼司の鼓動はとても穏やかだ。
「そんなに気を張らなくてもいいんですよ。言ったでしょう? 手抜きでもいいって」
「あ……」
「俺の前では頑張りすぎなくていいんですよ」
優しい蒼司の言葉を忘れるはずがない。今まで全力で頑張ってきて、結果理不尽な仕打ちを受けていた時に菜那にとって胸に突き刺さった言葉だったから。蒼司と一緒なら、頑張りすぎていない自分を見せられる気がした。
でも……。
菜那はそっと胸から離れて、蒼司の顔を見上げた。
「結婚初日くらいは頑張らせてください。明日からは卵かけごはんだけかもしれませんよ?」
少し意地悪な顔だったかもしれない。きょとんっと驚いた顔を一瞬見せた蒼司は「卵かけごはん大好きです」と嬉しそうに笑った。
「あの、ちょっと目を瞑っててもらえませんか?」
「目? いいですけど……」
蒼司が目を閉じたのを確認した菜那はバッと布団を飛び出した。
「では、失礼致しますっ!」
はははっと笑う蒼司の声を背中に感じながら、目を開けられる前に勢いよく寝室を出た。
慌てて蒼司に用意してもらった自室に走り込む。
「はぁ~、恥ずかしかった」
火照る顔を仰ぎながら部屋を見渡せばまだ片しきれていない段ボールの山がある。その中から淡いピンクのロングスカートと白のブラウスを出して着替えた。頑張りすぎていない自分を見せることも出来るけれど、今日くらいは朝ごはんも身だしなみも頑張りたい。
「よしっ」
くるくるっと全身鏡の前で回り、菜那は部屋を出た。
「っ……!?」
部屋を出て、リビングに向かっていると立っている蒼司の後ろ姿がリビング内に見えた。
……スーツだ。そっか、さっき午前中に打ち合わせがあるって言ってたっけ。
どの角度から見てもカッコいい。綺麗な黒髪にクールな瞳、すらっと高い身長と広い背中。これで一流の一級建築士でホテルまで手掛けているんだからモテないはずがない。何度考えても自分を選んでもらえたことが不思議で夢なんじゃないかって思うけれど、頬を抓ると痛いのだから夢ではないらしい。
菜那の姿に気が付いた蒼司が振り返る。
「菜那さん、とてもお似合いです。いつもの黒のスラックスもいいですがスカートも可愛いですね」
「なっ……す、すぐにご飯の準備をしますね」
くすくすと笑っている蒼司の横をすり抜け、菜那はエプロンを付けた。いつも蒼司の前で着けていた黄色のエプロンではなく家で使っていた北欧風の可愛いエプロンだ。
……ちゃんと可愛い服を着て正解だったな。
緩む頬を引き締めて、菜那は手際よく朝食の準備を進めていく。一合分のお米を洗い、フライパンで炊き上げることによって十分程度でお米が炊き上がる。その間にだし巻き卵と鮭を焼き、わかめとネギの味噌汁を作った。ざっと十五分もかからずにダイニングテーブルにずらりと立派な朝食が並んだ。
「凄く美味しそうです。こんなちゃんとした朝ごはんは何年振りだろ」
椅子に座った蒼司が綺麗に両手を合わせた。それに合わせて菜那も両手を合わせる。
「「いただきます」」
二人の声が自然と重なった。だし巻き卵を綺麗に箸で割り、パクリと一口食べると蒼司は目を細める。
「とても美味しいです。こうして菜那さんと一緒に食べるのは初めてですね」
「確かに一緒に食べるのは初めてですよね。お口に合ってよかったです」
「菜那さんの作る料理はどれも美味しいですよ」
最高の誉め言葉に菜那の頬は赤く染まっていく。
「あ、そうだ。今日は一日家を出るので帰りは八時を過ぎてしまうと思います」
「そうなんですね。私も今日はハローワークに行って見ようと思います。新しく働く場所を探さないと」
「俺は菜那さんが家にいてくれるのも嬉しいですけどね。でも菜那さんのやりたいことを応援しますよ。俺に出来ることがあったら遠慮なく言ってくださいね」
温かな眼差しに少し胸が痛んだ。
新しいことに挑戦したい、そう思う気持ちはあるけれど実際何をしたいのかも分からなかった。夢が元からあったわけでもない。
「今日の晩御飯はどうなさいますか?」
話を逸らしてしまった。
「本当は菜那さんの作ったご飯が食べたいけど会食があるので……」
年上で、いつも余裕がある蒼司がしょぼんとしているのが可愛くて思わず笑ってしまった。気分が落ちそうになっている時、蒼司はきっと無自覚だろうけれど、いつも菜那の気持ちを引き上げてくれる。
「今笑いましたね?」
「笑ってませんよ。明日の晩御飯は蒼司さんが気に入ってくれたハンバーグにしますね」
「ありがとう。今から明日が楽しみです」
今まで一人で朝ごはんを食べていたからか、他愛のない会話をしながらの朝ごはんが楽しかった。準備を整えた蒼司を玄関で見送る。革靴を履いて準備をしている蒼司を見てふと思った。
「……なんか本当に奥さんみたい」
菜那はボソリと呟いた。
「みたいじゃなくて奥さんになったんですよ。ほぼ俺の押しが強かったせいですけどね」
「あ、私声にでてました?」
「しっかりと出てましたよ」
「やだっ……」
慌てて両手で口を塞いだ。
「菜那さん」
口を塞いでいた手を取られ、もしかして……と思った頃には唇が重なっていた。そっと離れていく唇は満足げに口角を上げている。
「じゃあ、行ってきます」
「……いってらっしゃいませ」
自分の吐く吐息が熱かった。これから毎日こんな感じで心臓が持つのだろうか。顔も熱くなり、頬を手のひらで冷やしながら蒼司の背中を見送った。背中が見えなったところで菜那もリビングに戻る。
「さてと、行きますか」
菜那も靴を履いて家を出た。
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