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宇賀谷ホテル60周年創立記念パーティー。宇賀屋ホテルは超一流と有名なホテルだ。蒼司がそのホテルの創立者の息子だったとは思いもしていなかった。
言われてみれば宇賀谷という名字は珍しい。蒼司いわく自分は次男だからホテルを継ぐとかは関係ないんです、と言っていたけれど――。
「す、凄い……」
初めての高級ホテルのバンケットホールに菜那は蒼司のパートナーとして隣に立っていた。オーナメント柄の絨毯に、会場の上を見ればシャンデリアが何個も均等にぶら下がっていて眩しいくらいに輝いている。各テーブルに豪華な料理がたくさん用意されていて、ウエイターがシャンパンを配っていた。場違いな気がして菜那は思わず身構えてしまう。
「そんなに構えなくて大丈夫ですよ。でも、俺の傍から絶対に離れないでくださいね」
「はい……」
さりげなく腰を抱かれ、エスコートされる。それなりに蒼司と接触したことはあったが、こんなにも身体のラインが分かるように触れられるのは初めてだ。太っていると思われたくなくて思わず少しお腹を引っ込めた。
「菜那さん」
さらに引き寄せられ、蒼司は誰にも聞かれないよう耳元に小さな声で話し出す。
「今、直線上にいるのが俺の父親です。菜那さんは私と結婚前提に一年付き合ってる恋人、という設定のことを忘れないようお願いします」
「は、はいっ。承知致しました」
「ありがとうございます。あ~、そろそろこっちに来ますね」
緊張で喉がカラカラだ。
一歩、また一歩と蒼司の父親が近づいてくる。高級ホテルの社長なだけあって、存在感が凄い。まるで高くて分厚い壁のよう。あっという間にその分厚い壁は菜那と蒼司の目の前に立ちはだかった。蒼司の父親はチャコールグレーの三揃いスーツを着こなし、短く整えた髪型が良く似合っている。親子だからか蒼司と目元が良く似ていて、思わず見惚れてしまうほど。蒼司が歳をとったらこんな感じになるのかな? なんて想像までしそうになる。
「蒼司、ちゃんと来たんだな」
蒼司に話しかけているはずなのに、明らかに視線は菜那の方を向き、身体の隅々まで見られているような視線に緊張で身体に無駄な力が入る。
「そりゃあね。来ないと見合いをさせると言ったのは父さんだろう」
「そうだったな。で、そちらのお嬢さんは?」
蒼司の父親と目が合いゾクリと背筋に寒気が走った。圧倒的な強者のオーラに飲み込まれそうになる。でも、引き受けたからにはしっかりと蒼司の恋人役を演じなくては迷惑をかけてしまう。菜那はピンっと背筋を伸ばし直し、オーラに飲み込まれないよう真っすぐ蒼司の父親を見た。
「初めてお目にかかります。蒼司さんとお付き合いさせていただいている堀川菜那と申します。ご挨拶が遅くなりもうしわけございません」
菜那は綺麗に背筋を伸ばしながら頭を下げた。脳天に刺さるような視線を感じ、怖さを感じてなかなか頭が上げられない。
「菜那さん、もう頭を上げてください」
「あっ……でも……」
蒼司の温かな手が菜那の両肩に触れた。菜那を隠すように蒼司は身体の後ろにそっとエスコートする。
「父さん、電話で俺には決めた人がいるって言っただろう。彼女が俺の大切な人。結婚を前提に付き合ってる」
「ああ、本当にいるとは思わなくて、悪かった。お前が見合いをしたくなくてついている嘘かと思ってな。菜那さんも申し訳なかった。でもだな……」
蛇のように絡みつく視線で父親はじろりと菜那を見た。
「本当に彼女、なんだろうな?」
「おい、失礼なこと言うなよ。彼女とは結婚を前提に真剣に付き合ってるんだ」
「いつからだ?」
「一年経つ」
まるで全てを見透かしているような父親の力強い瞳に思わず目を逸らしたくなる。蒼司が前に居なかったら、瞬時に逸らしてしまっていたかもしれない。
でも……。
少しでも蒼司の力になりたい。蒼司の父親が信じてくれるよう、ちゃんと恋人役を演じたい。
「あ、あのっ!」
菜那はぎゅっと両手を握りしめながら一歩前に出て、蒼司の隣に並んだ。
「私は、なんの取柄もないごく平凡な女です。ですが蒼司さんのことは必ず支えてみせます。私、家事だけは得意なんです。仕事の忙しい蒼司さんを陰ながら助けていきたい、そう思っています。お父様は大切なご子息の相手ですから、もっとハイスペックな女性を望んでいたかもしれませんが、必ず私が幸せにしてみせます。私にとっても蒼司さんはとても大切な人なんです」
言い切ると、息が切れていた。でも、これできっと蒼司の父親も本物の彼女だと信じてくれたはずだ。
それに、半分嘘で半分は本当の気持ちだからいい感じに伝えられたと思う。
目の前にいる父親は面食らった様子で瞳を皿のように丸くして動かない。
そ、そりゃ、こんなに力説されたら驚くよね……失敗、だったかもしれない……。
申し訳なくなり、不安を抱きながら蒼司の顔を見上げる。すると父親とそっくり同じような表情で、瞳を皿のように丸くして驚いていた。
な、なんで宇賀谷様も驚いているの……?
少し派手に言い過ぎたのかもしれない。ここは笑って誤魔化すしかないと思った菜那はハハハと口角を無理やり上げ、笑顔を作った。
「わ、私ったら思ったことをべらべらと話しすぎてしまいました。申し訳ございません」
頭をさげたらそのまま自分が神隠しのように消えてしまったりしないだろうか、なんて非現実的なことが頭の中をよぎる。その場から消え去りたい思いで菜那は一歩さがり蒼司の後ろに隠れようと動いた瞬間手を取られた。そして蒼司に身体を引き寄せられる。
「えっと……蒼司さん?」
何事だろうと顔を見上げると蒼司は頬を赤く染めていた。
「父さん、もう彼女を紹介したんだからいいよな? ほら、他にも父さんと話したそうにしている人は大勢いるんだから。俺たちはこの辺で失礼するよ」
「あぁ、宇賀谷の家を継がないからといってフラフラされたら宇賀谷の名に恥じをかくと思って心配していたが、お前にこんなにはっきりと物と言える相手がいて安心したよ」
「菜那さん、行きましょう」
「え、あっ、ちょっとっ」
手をしっかりと繋がれ、蒼司は半ば強引に菜那をパーティー会場から連れ出した。
背の高い蒼司は当然足も長くて一歩が大きい。今まで歩くのが早いな、なんて思ったことはなかったのに、今は着いていくので精一杯だ。
「宇賀谷様っ、どうしました? やっぱりダメでしたかね?」
スタスタと歩いていた蒼司がピタリと止まった。いきなり止まるものだから急には止まれず、菜那は顔面から蒼司の背中にぶつかった。
「ったぁ……、どうしました? っへ!?」
ふわりと身体が宙に浮いた。いや、正確には蒼司に抱き上げられ、地から足が浮いている。
「すみません。一刻も早く貴女と二人きりになりたいので少し急がせてもらいますよ」
「え……? どういう」
意味ですか、と聞くはずだったのに思わず言葉を飲み込んでしまった。あまりにも蒼司の表情が雄の顔をしていたから。瞳をギラギラさせているのに、眉を歪ませ何かに耐えている顔にも見えた。
長い廊下をお姫様抱っこされているわけで、通り過ぎる人たちは驚きのあまりあっけに取られている人たちがほとんどだった。けれど不思議なもので、誰かに見られて恥ずかしいという気持ちが全くない。それよりもどうして蒼司が急いでいるのか、何を考えているのか、どこに向かっているのか、ただただ気になって、何故か胸をドキドキと激しく鳴らしていた。いつも冷静で、余裕のある蒼司をここまで焦らせているのは一体何なんのだろうか。
言われてみれば宇賀谷という名字は珍しい。蒼司いわく自分は次男だからホテルを継ぐとかは関係ないんです、と言っていたけれど――。
「す、凄い……」
初めての高級ホテルのバンケットホールに菜那は蒼司のパートナーとして隣に立っていた。オーナメント柄の絨毯に、会場の上を見ればシャンデリアが何個も均等にぶら下がっていて眩しいくらいに輝いている。各テーブルに豪華な料理がたくさん用意されていて、ウエイターがシャンパンを配っていた。場違いな気がして菜那は思わず身構えてしまう。
「そんなに構えなくて大丈夫ですよ。でも、俺の傍から絶対に離れないでくださいね」
「はい……」
さりげなく腰を抱かれ、エスコートされる。それなりに蒼司と接触したことはあったが、こんなにも身体のラインが分かるように触れられるのは初めてだ。太っていると思われたくなくて思わず少しお腹を引っ込めた。
「菜那さん」
さらに引き寄せられ、蒼司は誰にも聞かれないよう耳元に小さな声で話し出す。
「今、直線上にいるのが俺の父親です。菜那さんは私と結婚前提に一年付き合ってる恋人、という設定のことを忘れないようお願いします」
「は、はいっ。承知致しました」
「ありがとうございます。あ~、そろそろこっちに来ますね」
緊張で喉がカラカラだ。
一歩、また一歩と蒼司の父親が近づいてくる。高級ホテルの社長なだけあって、存在感が凄い。まるで高くて分厚い壁のよう。あっという間にその分厚い壁は菜那と蒼司の目の前に立ちはだかった。蒼司の父親はチャコールグレーの三揃いスーツを着こなし、短く整えた髪型が良く似合っている。親子だからか蒼司と目元が良く似ていて、思わず見惚れてしまうほど。蒼司が歳をとったらこんな感じになるのかな? なんて想像までしそうになる。
「蒼司、ちゃんと来たんだな」
蒼司に話しかけているはずなのに、明らかに視線は菜那の方を向き、身体の隅々まで見られているような視線に緊張で身体に無駄な力が入る。
「そりゃあね。来ないと見合いをさせると言ったのは父さんだろう」
「そうだったな。で、そちらのお嬢さんは?」
蒼司の父親と目が合いゾクリと背筋に寒気が走った。圧倒的な強者のオーラに飲み込まれそうになる。でも、引き受けたからにはしっかりと蒼司の恋人役を演じなくては迷惑をかけてしまう。菜那はピンっと背筋を伸ばし直し、オーラに飲み込まれないよう真っすぐ蒼司の父親を見た。
「初めてお目にかかります。蒼司さんとお付き合いさせていただいている堀川菜那と申します。ご挨拶が遅くなりもうしわけございません」
菜那は綺麗に背筋を伸ばしながら頭を下げた。脳天に刺さるような視線を感じ、怖さを感じてなかなか頭が上げられない。
「菜那さん、もう頭を上げてください」
「あっ……でも……」
蒼司の温かな手が菜那の両肩に触れた。菜那を隠すように蒼司は身体の後ろにそっとエスコートする。
「父さん、電話で俺には決めた人がいるって言っただろう。彼女が俺の大切な人。結婚を前提に付き合ってる」
「ああ、本当にいるとは思わなくて、悪かった。お前が見合いをしたくなくてついている嘘かと思ってな。菜那さんも申し訳なかった。でもだな……」
蛇のように絡みつく視線で父親はじろりと菜那を見た。
「本当に彼女、なんだろうな?」
「おい、失礼なこと言うなよ。彼女とは結婚を前提に真剣に付き合ってるんだ」
「いつからだ?」
「一年経つ」
まるで全てを見透かしているような父親の力強い瞳に思わず目を逸らしたくなる。蒼司が前に居なかったら、瞬時に逸らしてしまっていたかもしれない。
でも……。
少しでも蒼司の力になりたい。蒼司の父親が信じてくれるよう、ちゃんと恋人役を演じたい。
「あ、あのっ!」
菜那はぎゅっと両手を握りしめながら一歩前に出て、蒼司の隣に並んだ。
「私は、なんの取柄もないごく平凡な女です。ですが蒼司さんのことは必ず支えてみせます。私、家事だけは得意なんです。仕事の忙しい蒼司さんを陰ながら助けていきたい、そう思っています。お父様は大切なご子息の相手ですから、もっとハイスペックな女性を望んでいたかもしれませんが、必ず私が幸せにしてみせます。私にとっても蒼司さんはとても大切な人なんです」
言い切ると、息が切れていた。でも、これできっと蒼司の父親も本物の彼女だと信じてくれたはずだ。
それに、半分嘘で半分は本当の気持ちだからいい感じに伝えられたと思う。
目の前にいる父親は面食らった様子で瞳を皿のように丸くして動かない。
そ、そりゃ、こんなに力説されたら驚くよね……失敗、だったかもしれない……。
申し訳なくなり、不安を抱きながら蒼司の顔を見上げる。すると父親とそっくり同じような表情で、瞳を皿のように丸くして驚いていた。
な、なんで宇賀谷様も驚いているの……?
少し派手に言い過ぎたのかもしれない。ここは笑って誤魔化すしかないと思った菜那はハハハと口角を無理やり上げ、笑顔を作った。
「わ、私ったら思ったことをべらべらと話しすぎてしまいました。申し訳ございません」
頭をさげたらそのまま自分が神隠しのように消えてしまったりしないだろうか、なんて非現実的なことが頭の中をよぎる。その場から消え去りたい思いで菜那は一歩さがり蒼司の後ろに隠れようと動いた瞬間手を取られた。そして蒼司に身体を引き寄せられる。
「えっと……蒼司さん?」
何事だろうと顔を見上げると蒼司は頬を赤く染めていた。
「父さん、もう彼女を紹介したんだからいいよな? ほら、他にも父さんと話したそうにしている人は大勢いるんだから。俺たちはこの辺で失礼するよ」
「あぁ、宇賀谷の家を継がないからといってフラフラされたら宇賀谷の名に恥じをかくと思って心配していたが、お前にこんなにはっきりと物と言える相手がいて安心したよ」
「菜那さん、行きましょう」
「え、あっ、ちょっとっ」
手をしっかりと繋がれ、蒼司は半ば強引に菜那をパーティー会場から連れ出した。
背の高い蒼司は当然足も長くて一歩が大きい。今まで歩くのが早いな、なんて思ったことはなかったのに、今は着いていくので精一杯だ。
「宇賀谷様っ、どうしました? やっぱりダメでしたかね?」
スタスタと歩いていた蒼司がピタリと止まった。いきなり止まるものだから急には止まれず、菜那は顔面から蒼司の背中にぶつかった。
「ったぁ……、どうしました? っへ!?」
ふわりと身体が宙に浮いた。いや、正確には蒼司に抱き上げられ、地から足が浮いている。
「すみません。一刻も早く貴女と二人きりになりたいので少し急がせてもらいますよ」
「え……? どういう」
意味ですか、と聞くはずだったのに思わず言葉を飲み込んでしまった。あまりにも蒼司の表情が雄の顔をしていたから。瞳をギラギラさせているのに、眉を歪ませ何かに耐えている顔にも見えた。
長い廊下をお姫様抱っこされているわけで、通り過ぎる人たちは驚きのあまりあっけに取られている人たちがほとんどだった。けれど不思議なもので、誰かに見られて恥ずかしいという気持ちが全くない。それよりもどうして蒼司が急いでいるのか、何を考えているのか、どこに向かっているのか、ただただ気になって、何故か胸をドキドキと激しく鳴らしていた。いつも冷静で、余裕のある蒼司をここまで焦らせているのは一体何なんのだろうか。
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