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自動ドアが開き中から冷気が出てくる。暑さにやられていた身体にはちょうどいいひんやり加減でまさに、生き返るぅ~って言葉がピッタリだ。
カートにカゴを乗せ、まずは野菜コーナーから。前回来た時は隆ちゃんに任せっぱなしで金魚のフンみたいについて行くだけだったので、今日は自分で考えながら買わないといけない。
歩きながらメモ帳アプリに書いてきた食材をカゴに入れていく。人参、ジャガイモ、玉ねぎは冷蔵庫に入っているのは確認済み。ハンバーグの付け合わせにブロッコリー、合い挽き肉、パン粉、牛乳、腐らせないように保冷剤も購入した。エコバッグに詰めてマンションまでの十五分の道のりをまた歩く。なかなか重い。人参ジャガイモ玉ねぎの御三家が重く、右手で持ち直し、左手で持ち直しを繰り返しながら歩く。
美味しく作れるかなぁ、何度も袋を持っていない反対の手でレシピを見ながら歩いていたらあっという間に着いた。
買ってきた食材を冷蔵庫入れて、コップにコポコポと麦茶を注ぐ。ゴクンと一口、冷たい麦茶が身体の中心をスゥーっと通る。冷たくて気持ちがいい。
「よし! とりあえず漫画よもーっと」
午前中に読んだBL漫画はそっと折れないように段ボールに戻し、また違うBL漫画を五冊ほど取り出す。今から読めば六時までには読み終わる。そこから夜ご飯の準備をすれば間に合うだろうと考え、両手で大事にBL漫画を抱えてリビングに戻る。
「はぁ……良き」
深く息を吸い艶めいた溜息が出てしまう。つい漫画に集中すると息をするのも忘れてしまうくらい夢中になってしまう。
明らかに性格がツンとしている男が受けパターンとかもう最高でしかない。だって普段はクールなくせにエッチする時はトロンと甘えて受けとか尊すぎて……思わずため息が出る。
「って、もう六時!? やばいぃぃいい」
今から準備して八時までに作り終わるか!? 急いで部屋にBL漫画をそっと段ボールにしまう。(急いでいても絶対雑に扱わないのだ!)
「よし! やるぞーっ」
スマホに昼間検索したハンバーグのレシピを出しエプロンをつけ、手を洗う。準備は万端。
「えぇと、まずは玉ねぎをみじん切り……」
玉ねぎの皮を剥く。茶色い皮の次に白い部分が見えてくる。でもまだちょっと頭の上部分が緑色だ。もう少し剥いたほうがいいのかな? もう一枚剥いてみる。まだすこーしだけ緑。もう一枚。
「な、なんてこった……」
あろう事か元の玉ねぎの大きさから半分くらいの小ささになってしまった。ギャグ漫画じゃないんだから! って自分にツッコミたくなった。
「ま、まぁ玉ねぎは少なくてもい、いいよね! うん、お肉たっぷりハンバーグだ!」
「うぅ……目ぇ……死んだぁ……」
玉ねぎのみじん切りの洗礼にやられた。泣きながらちょっと大きめのみじん切りをボウルに移し合い挽き肉と生卵、牛乳を大さじ二杯、パン粉を二十グラム(この前の料理事件の後に計り機や計量スプーンを隆ちゃんがネットでポチってくれた)塩胡椒を少々……少々……
「また、少々って……なんなのよーっ!」
入れすぎてもしょっぱくなりそうだし、少なすぎても味がしないかもしれないし……
「調べればいいんだ!!!」
スマホに【塩胡椒 少々 どのくらい】と打ち込み検索する。
「えっと、少々は大体0.3グラムから0.5グラム……」
また計り機で計るのが難しすぎる量だ。心が折れそうになったけれど、美味しいハンバーグを隆ちゃんに食べて欲しい、よし! と気合いを入れ直して慎重に計り機で計る。
(デジタル計り機で良かったぁ~)
捏ねて捏ねて捏ねて、ネチョネチョと粘り気のある音になってきた。
「はぁ……もう私って変態なのかも……」
お肉を捏ねてるだけなのにネチョネチョ音がした途端にドクンと心臓が高鳴り隆ちゃんとのエッチを思い出してしまうなんて……もう変態確定だよ……
はぁ、と溜息をつきながらパンパンとレシピ通りハンバーグの空気を抜く。
「はぁ……ハンバーグ作ってるだけで妄想膨らむとか変態すぎるよね」
フライパンに油を大さじ二杯いれ火をかける。ゆっくりとハンバーグをフライパンに入れるとジュウと音が鳴る。焼かれているって感じだ。
カートにカゴを乗せ、まずは野菜コーナーから。前回来た時は隆ちゃんに任せっぱなしで金魚のフンみたいについて行くだけだったので、今日は自分で考えながら買わないといけない。
歩きながらメモ帳アプリに書いてきた食材をカゴに入れていく。人参、ジャガイモ、玉ねぎは冷蔵庫に入っているのは確認済み。ハンバーグの付け合わせにブロッコリー、合い挽き肉、パン粉、牛乳、腐らせないように保冷剤も購入した。エコバッグに詰めてマンションまでの十五分の道のりをまた歩く。なかなか重い。人参ジャガイモ玉ねぎの御三家が重く、右手で持ち直し、左手で持ち直しを繰り返しながら歩く。
美味しく作れるかなぁ、何度も袋を持っていない反対の手でレシピを見ながら歩いていたらあっという間に着いた。
買ってきた食材を冷蔵庫入れて、コップにコポコポと麦茶を注ぐ。ゴクンと一口、冷たい麦茶が身体の中心をスゥーっと通る。冷たくて気持ちがいい。
「よし! とりあえず漫画よもーっと」
午前中に読んだBL漫画はそっと折れないように段ボールに戻し、また違うBL漫画を五冊ほど取り出す。今から読めば六時までには読み終わる。そこから夜ご飯の準備をすれば間に合うだろうと考え、両手で大事にBL漫画を抱えてリビングに戻る。
「はぁ……良き」
深く息を吸い艶めいた溜息が出てしまう。つい漫画に集中すると息をするのも忘れてしまうくらい夢中になってしまう。
明らかに性格がツンとしている男が受けパターンとかもう最高でしかない。だって普段はクールなくせにエッチする時はトロンと甘えて受けとか尊すぎて……思わずため息が出る。
「って、もう六時!? やばいぃぃいい」
今から準備して八時までに作り終わるか!? 急いで部屋にBL漫画をそっと段ボールにしまう。(急いでいても絶対雑に扱わないのだ!)
「よし! やるぞーっ」
スマホに昼間検索したハンバーグのレシピを出しエプロンをつけ、手を洗う。準備は万端。
「えぇと、まずは玉ねぎをみじん切り……」
玉ねぎの皮を剥く。茶色い皮の次に白い部分が見えてくる。でもまだちょっと頭の上部分が緑色だ。もう少し剥いたほうがいいのかな? もう一枚剥いてみる。まだすこーしだけ緑。もう一枚。
「な、なんてこった……」
あろう事か元の玉ねぎの大きさから半分くらいの小ささになってしまった。ギャグ漫画じゃないんだから! って自分にツッコミたくなった。
「ま、まぁ玉ねぎは少なくてもい、いいよね! うん、お肉たっぷりハンバーグだ!」
「うぅ……目ぇ……死んだぁ……」
玉ねぎのみじん切りの洗礼にやられた。泣きながらちょっと大きめのみじん切りをボウルに移し合い挽き肉と生卵、牛乳を大さじ二杯、パン粉を二十グラム(この前の料理事件の後に計り機や計量スプーンを隆ちゃんがネットでポチってくれた)塩胡椒を少々……少々……
「また、少々って……なんなのよーっ!」
入れすぎてもしょっぱくなりそうだし、少なすぎても味がしないかもしれないし……
「調べればいいんだ!!!」
スマホに【塩胡椒 少々 どのくらい】と打ち込み検索する。
「えっと、少々は大体0.3グラムから0.5グラム……」
また計り機で計るのが難しすぎる量だ。心が折れそうになったけれど、美味しいハンバーグを隆ちゃんに食べて欲しい、よし! と気合いを入れ直して慎重に計り機で計る。
(デジタル計り機で良かったぁ~)
捏ねて捏ねて捏ねて、ネチョネチョと粘り気のある音になってきた。
「はぁ……もう私って変態なのかも……」
お肉を捏ねてるだけなのにネチョネチョ音がした途端にドクンと心臓が高鳴り隆ちゃんとのエッチを思い出してしまうなんて……もう変態確定だよ……
はぁ、と溜息をつきながらパンパンとレシピ通りハンバーグの空気を抜く。
「はぁ……ハンバーグ作ってるだけで妄想膨らむとか変態すぎるよね」
フライパンに油を大さじ二杯いれ火をかける。ゆっくりとハンバーグをフライパンに入れるとジュウと音が鳴る。焼かれているって感じだ。
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