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ハッキリさせたほうがいいんです 松田side
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あんなにも騒がしかったのにさぞぐっすり眠っているのか全く起きる気配もなく俺の背中でスースーと眠り続ける彼女。背中から感じる熱がパーカー越しにでも感じる程熱い。
「誠ごめんな、払ってもらっちゃって、後でお金渡すからさ」
「いーよ、後で真紀さんに請求するから」
「ははは、それがいいかも、真紀の事だから起きて一番に支払いの事気にしてそう」
「分かる分かる、あー、でも本当に大雅は真紀さんが好きなんだね」
「当たり前だろ、真紀の事世界で一番愛してるよ」
「愛してるって……あの冷徹だった大雅の口からそんな愛の言葉が出てくるなんて……やっぱり真紀さんは凄いな~」
誠は目尻を下げ少し寂しげな表情で俺の背中にいる彼女を眺めていた。
(も、もしかして誠も真紀の事好きになっちゃったとかじゃないだろうな……)
どうか勘違いであって欲しいと願いを込めて誠にストレートに聞いてみた。
「もしかしてとは思うけど誠って真紀の事……その」
「まさか好きなのかって聞きたいの? それは無いね、むしろ生意気でムカつくくらい。でも……人としては好きかな」
「そっかそっか! 二人がいつの間にか仲良くなってて嬉しいよ」
「まぁね……ねぇ、大雅は私の事……好き?」
「当たり前だろ? 好きじゃなきゃこんないい歳した大人になっても一緒にいないよ、誠は家族同然なんだからさ」
誠は夜空を見上げ、まるで星を手で取ろとしているみたいに両手を上げ「あ~! 大雅スキー!」と大きな声で叫んだ。
「おまっ、酔ってんだろ!?」
「もちろん酔ってますよ~、大雅スキスキスキスキ~真紀さんも少しスキ~」
「ったく、ほら車着いたから早く乗れ」
後部座席にそっと彼女を降ろし横に寝かせると少し位置が悪かったのか、ンンッと身体をモゾモゾさせフィットした位置が見つかったのかまたスースーと寝始めた。なんだろう。酔っているせいか彼女の頬は薄紅色に染まっており、スーツも乱れている。時たま漏らす声が色っぽ過ぎて、いつもスーツ姿はキッチリしている彼女が乱れているのを見ると無性に抱きたい欲が湧き上がる。もっと乱したい……
「ちょっと大雅、真紀さん見てフリーズするな!」
「あ、あぁごめん、つい真紀が可愛くて見入ってた」
「常に惚気かよ……あーもう! 二人とも幸せになれ! じゃなきゃ許さない!」
「何だよ急に、当たり前だろ? 真紀の事は絶対に幸せにするから」
彼女の事を幸せにするなんて当たり前の事、それ以上にもっともっと俺と一緒にいて楽しんで欲しい、安心して欲しい、喜怒哀楽全てを俺に曝け出して欲しい。彼女の為なら何でもできるだろう。
誠を助手席に乗せアパートまで送る車内は彼女の寝息しか聞こえないくらい静かだった。
「誠ごめんな、払ってもらっちゃって、後でお金渡すからさ」
「いーよ、後で真紀さんに請求するから」
「ははは、それがいいかも、真紀の事だから起きて一番に支払いの事気にしてそう」
「分かる分かる、あー、でも本当に大雅は真紀さんが好きなんだね」
「当たり前だろ、真紀の事世界で一番愛してるよ」
「愛してるって……あの冷徹だった大雅の口からそんな愛の言葉が出てくるなんて……やっぱり真紀さんは凄いな~」
誠は目尻を下げ少し寂しげな表情で俺の背中にいる彼女を眺めていた。
(も、もしかして誠も真紀の事好きになっちゃったとかじゃないだろうな……)
どうか勘違いであって欲しいと願いを込めて誠にストレートに聞いてみた。
「もしかしてとは思うけど誠って真紀の事……その」
「まさか好きなのかって聞きたいの? それは無いね、むしろ生意気でムカつくくらい。でも……人としては好きかな」
「そっかそっか! 二人がいつの間にか仲良くなってて嬉しいよ」
「まぁね……ねぇ、大雅は私の事……好き?」
「当たり前だろ? 好きじゃなきゃこんないい歳した大人になっても一緒にいないよ、誠は家族同然なんだからさ」
誠は夜空を見上げ、まるで星を手で取ろとしているみたいに両手を上げ「あ~! 大雅スキー!」と大きな声で叫んだ。
「おまっ、酔ってんだろ!?」
「もちろん酔ってますよ~、大雅スキスキスキスキ~真紀さんも少しスキ~」
「ったく、ほら車着いたから早く乗れ」
後部座席にそっと彼女を降ろし横に寝かせると少し位置が悪かったのか、ンンッと身体をモゾモゾさせフィットした位置が見つかったのかまたスースーと寝始めた。なんだろう。酔っているせいか彼女の頬は薄紅色に染まっており、スーツも乱れている。時たま漏らす声が色っぽ過ぎて、いつもスーツ姿はキッチリしている彼女が乱れているのを見ると無性に抱きたい欲が湧き上がる。もっと乱したい……
「ちょっと大雅、真紀さん見てフリーズするな!」
「あ、あぁごめん、つい真紀が可愛くて見入ってた」
「常に惚気かよ……あーもう! 二人とも幸せになれ! じゃなきゃ許さない!」
「何だよ急に、当たり前だろ? 真紀の事は絶対に幸せにするから」
彼女の事を幸せにするなんて当たり前の事、それ以上にもっともっと俺と一緒にいて楽しんで欲しい、安心して欲しい、喜怒哀楽全てを俺に曝け出して欲しい。彼女の為なら何でもできるだろう。
誠を助手席に乗せアパートまで送る車内は彼女の寝息しか聞こえないくらい静かだった。
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