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ハッキリさせたほうがいいんです 松田side
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やっと仕事が終わったのは夜の十時、家に着き、まずはシャワーを浴びて、さぁ何かツマミながら酒でも飲もうかな、と思っていた矢先にスマホが鳴った。
"彼女は預かった。助けたければ海鮮に来たれ。"
同時に送られてきた写真にはピースして自撮りしている誠。この後ろにはテーブルに突っ伏してる彼女の姿がバッチリ写っている。
「は!? 何だこれ! 誠のやつ!!」
急いで誠に電話をかけるが一向に出る気配がない。
「クソっ!」
既に部屋着に着替えていたがスウェットを急いで脱ぎデニムに履き替え、トレーナーの上にダウンを羽織り急いでアパートを出た。
誠から送られてきた海鮮。写真からして個室の居酒屋。つまり駅前の海鮮居酒屋な事は直ぐに分かった。
車を駅のパーキングに止めて海鮮居酒屋まで走った。これほどパーキングが遠いことを恨んだ事はない。真冬だっていうのに額に汗が浮かんできた。
店に着き勢い良く店に入ると店員さんが驚いた顔でこちらを見ている。でも俺はそんなのおかまいなしにさっきの写真を店員に見せた。
「すいません! この人が入ってる個室は何処ですか!? 合流したいんですけど部屋が分からなくて」
「あ、この方達なら一番奥の個室にいらっしゃいます」
「ありがとうございます! 一人追加で!」
競歩並みの早歩きで奥まで進みガラッと扉を開けると写真に写っていたまんま彼女はテーブルに突っ伏している状態だった。
「真紀!!! 大丈夫か!?」
慌てて近寄ると微かに聞こえる寝息。スースーと気持ち良さそうな表情で彼女は寝ていた。
「……誠、これはどういった状況なのか説明しろ」
切れる息を整えながら寝ている彼女に着ていたダウンをかける。
誠はなんの悪ブレもなさそうに笑いながら話し始めた。
「はは、大雅汗すっご、そんなに真紀さんが大事なんだね……」
「んな事は当たり前だろ! ちゃんと話さないと怒るぞ」
「別に何も変な事はないよ、ただ真紀さんに誘われて飲んでたら潰れちゃったから大雅の事呼んだだけ」
用事って誠と飲む約束だったのか。俺の知らない間に二人が仲良くなってた事に少し嬉しさが溢れる。自分の好きな二人が仲が良いのは素直に嬉しい。
「あぁ、悪かったな、真紀がこんな風に潰れてるの初めて見たから、誠、教えてくれてありがとう」
「別に、こんな重そうな人一人じゃ運べないからね」
「誠……それ真紀が聞いてたらぶん殴られてたかも知れないぞ」
「ははは、かもね、じゃあ大雅も来たことだし帰りますか!」
俺は彼女を背中に乗せ、誠が会計を済ませてくれた。
店を出ると一瞬で身体の芯まで冷える程外は寒い。
空を見上げると建物の街頭にも負けじと星が綺麗に輝いていた。
"彼女は預かった。助けたければ海鮮に来たれ。"
同時に送られてきた写真にはピースして自撮りしている誠。この後ろにはテーブルに突っ伏してる彼女の姿がバッチリ写っている。
「は!? 何だこれ! 誠のやつ!!」
急いで誠に電話をかけるが一向に出る気配がない。
「クソっ!」
既に部屋着に着替えていたがスウェットを急いで脱ぎデニムに履き替え、トレーナーの上にダウンを羽織り急いでアパートを出た。
誠から送られてきた海鮮。写真からして個室の居酒屋。つまり駅前の海鮮居酒屋な事は直ぐに分かった。
車を駅のパーキングに止めて海鮮居酒屋まで走った。これほどパーキングが遠いことを恨んだ事はない。真冬だっていうのに額に汗が浮かんできた。
店に着き勢い良く店に入ると店員さんが驚いた顔でこちらを見ている。でも俺はそんなのおかまいなしにさっきの写真を店員に見せた。
「すいません! この人が入ってる個室は何処ですか!? 合流したいんですけど部屋が分からなくて」
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「ありがとうございます! 一人追加で!」
競歩並みの早歩きで奥まで進みガラッと扉を開けると写真に写っていたまんま彼女はテーブルに突っ伏している状態だった。
「真紀!!! 大丈夫か!?」
慌てて近寄ると微かに聞こえる寝息。スースーと気持ち良さそうな表情で彼女は寝ていた。
「……誠、これはどういった状況なのか説明しろ」
切れる息を整えながら寝ている彼女に着ていたダウンをかける。
誠はなんの悪ブレもなさそうに笑いながら話し始めた。
「はは、大雅汗すっご、そんなに真紀さんが大事なんだね……」
「んな事は当たり前だろ! ちゃんと話さないと怒るぞ」
「別に何も変な事はないよ、ただ真紀さんに誘われて飲んでたら潰れちゃったから大雅の事呼んだだけ」
用事って誠と飲む約束だったのか。俺の知らない間に二人が仲良くなってた事に少し嬉しさが溢れる。自分の好きな二人が仲が良いのは素直に嬉しい。
「あぁ、悪かったな、真紀がこんな風に潰れてるの初めて見たから、誠、教えてくれてありがとう」
「別に、こんな重そうな人一人じゃ運べないからね」
「誠……それ真紀が聞いてたらぶん殴られてたかも知れないぞ」
「ははは、かもね、じゃあ大雅も来たことだし帰りますか!」
俺は彼女を背中に乗せ、誠が会計を済ませてくれた。
店を出ると一瞬で身体の芯まで冷える程外は寒い。
空を見上げると建物の街頭にも負けじと星が綺麗に輝いていた。
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