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まったりデートでお泊まりです
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「面白いけどやっぱり感動もありますね」
「でしょ! 王道だけどヒロインが報われて本当によかったよ~」
「俺は男の人の気持ちがよく分かったなぁ」
二人は幼馴染だからかなかなか素直になれない女の人と子供の頃からずっと彼女を好きな男の人の大人の純愛ラブストーリー。
松田は男の人の気持ちが分かるって言っているが、貴方まだ二ヶ月だけですよ? って思わずツッコミたくなった。でも漫画とかでもよくいう時間の長さなんて関係ないって事なのかな……。
確かに私も松田のことを好きだと自覚してから日が浅い、時間なんて関係ない……か。
「真紀」
心地の良い松田の声が私の身体を優しく包み込むように耳に響く。
スッと私の頭の後ろまで伸びてくる温かな手を受け入れ、彼の薄くて柔らかい唇も受け入れた。いや、映画を見ている最中から本当はずっとずっと欲しくて堪らなかった。
「んぅ……ふっ……」
自分の声とは思えないほどの甘い声。
「っつ……松田くんっ……もっ、んんっ」
「大雅」
「ふぇ……」
驚いて目を開けると真剣な眼差しで私をジッと見つめる。今は眼鏡をかけていないせいか目を遮るレンズはなく松田の綺麗な黒い瞳が更によく見え、ビクリとも動かず私を捉える。
「真紀に松田君って呼ばれるのも好きですけど、大雅って名前で呼んで?」
「えっ、ちょっと……」
「呼んでくれるまで止めない」
「まッ……んん……」
何度も止めようと口を離すがすぐに引き寄せられ松田の熱い舌が私の中で追いかけ回し、なかなか逃げられない。
思わずポカポカと必死に彼の胸を叩くがそんな小さな抵抗は全く効かない。
段々唇が痺れ頭がポーッと何も考えられなくなる。
「真紀? 早く呼ばないと止められないですよ?」
「もっ……無理っ……」
息が切れて上手く喋れない。ジワっと涙が出てきた。悲しいとかじゃない。何故か出てきてしまうのだ。
「あーもうッ! 何でそんなに可愛いかな~」
ギュゥっと私を抱きしめる松田の下半身が熱くなっているのがハッキリと分かり、なんだかお腹の底がムズッともどかしい。
「抱くよ」
彼の低音ボイスが私の耳にダイレクトに響き身体中をゾクゾクと駆け巡る。
「抱いて」なんて恥ずかしくて言えない。そのかわり自分から松田の唇にそっと唇を合わせた。抱いてくださいという意味を込めて――
二人でハァハァと息を切らし、快楽からの疲労感を味わう。
ソファーの上で二人寝転ぶには狭すぎて、松田の上にギュッと寝そべりくっつく。
しっとりと汗で濡れた肌に肌を重ねるとなんとも言えない吸着感が気持ちがいい事を知った。
「結局真紀は俺の事名前で呼べませんでしたね」
上から見下ろして見る松田はとても優しい表情で私を左手で抱きしめながら右手で頭をまるで猫を撫でるかのように優しく撫でた。
「うぅ……だって呼ぶ隙を与えてくれなかったのは松田君でしょ!?」
「そうでしたっけ?」
ハハハと笑い合うこの時間がとても好きだ。
目を細めて優しく笑う彼が好きだ。
意地悪な表情で私を見つめる彼が好きだ。
松田の好きなところがどんどん増えていくのが分かった。
「でしょ! 王道だけどヒロインが報われて本当によかったよ~」
「俺は男の人の気持ちがよく分かったなぁ」
二人は幼馴染だからかなかなか素直になれない女の人と子供の頃からずっと彼女を好きな男の人の大人の純愛ラブストーリー。
松田は男の人の気持ちが分かるって言っているが、貴方まだ二ヶ月だけですよ? って思わずツッコミたくなった。でも漫画とかでもよくいう時間の長さなんて関係ないって事なのかな……。
確かに私も松田のことを好きだと自覚してから日が浅い、時間なんて関係ない……か。
「真紀」
心地の良い松田の声が私の身体を優しく包み込むように耳に響く。
スッと私の頭の後ろまで伸びてくる温かな手を受け入れ、彼の薄くて柔らかい唇も受け入れた。いや、映画を見ている最中から本当はずっとずっと欲しくて堪らなかった。
「んぅ……ふっ……」
自分の声とは思えないほどの甘い声。
「っつ……松田くんっ……もっ、んんっ」
「大雅」
「ふぇ……」
驚いて目を開けると真剣な眼差しで私をジッと見つめる。今は眼鏡をかけていないせいか目を遮るレンズはなく松田の綺麗な黒い瞳が更によく見え、ビクリとも動かず私を捉える。
「真紀に松田君って呼ばれるのも好きですけど、大雅って名前で呼んで?」
「えっ、ちょっと……」
「呼んでくれるまで止めない」
「まッ……んん……」
何度も止めようと口を離すがすぐに引き寄せられ松田の熱い舌が私の中で追いかけ回し、なかなか逃げられない。
思わずポカポカと必死に彼の胸を叩くがそんな小さな抵抗は全く効かない。
段々唇が痺れ頭がポーッと何も考えられなくなる。
「真紀? 早く呼ばないと止められないですよ?」
「もっ……無理っ……」
息が切れて上手く喋れない。ジワっと涙が出てきた。悲しいとかじゃない。何故か出てきてしまうのだ。
「あーもうッ! 何でそんなに可愛いかな~」
ギュゥっと私を抱きしめる松田の下半身が熱くなっているのがハッキリと分かり、なんだかお腹の底がムズッともどかしい。
「抱くよ」
彼の低音ボイスが私の耳にダイレクトに響き身体中をゾクゾクと駆け巡る。
「抱いて」なんて恥ずかしくて言えない。そのかわり自分から松田の唇にそっと唇を合わせた。抱いてくださいという意味を込めて――
二人でハァハァと息を切らし、快楽からの疲労感を味わう。
ソファーの上で二人寝転ぶには狭すぎて、松田の上にギュッと寝そべりくっつく。
しっとりと汗で濡れた肌に肌を重ねるとなんとも言えない吸着感が気持ちがいい事を知った。
「結局真紀は俺の事名前で呼べませんでしたね」
上から見下ろして見る松田はとても優しい表情で私を左手で抱きしめながら右手で頭をまるで猫を撫でるかのように優しく撫でた。
「うぅ……だって呼ぶ隙を与えてくれなかったのは松田君でしょ!?」
「そうでしたっけ?」
ハハハと笑い合うこの時間がとても好きだ。
目を細めて優しく笑う彼が好きだ。
意地悪な表情で私を見つめる彼が好きだ。
松田の好きなところがどんどん増えていくのが分かった。
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