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「カイル! そっち!」
「ま~かせとけっ!」
どう見ても大多数対2人という圧倒的に不利に見える状況なのに、カイルとクライスターは息のあった素晴らしい連携を見せて、次々と人でないもの達を倒して行く。
「フミ! 結界持ちそうか?」
「大丈夫です! こっちは気にしやんと存分に暴れてもろて結構ですわ!」
フミアキは怯える依頼主の一家全員を背後にかばいつつ怒鳴る。
その時、人でないモノ達を操っていた『カゲ』がクライスターに向かって喋る。
「オマエ ヒトジャナイ ナノニ ヒトノ ミカタ ナゼ ウラギリ モノ」
「ば~か! 俺は人間なんかの味方じゃねぇっつの! 俺が気に入ったカイルのしたいことに付き合っているだけだ!」
「キベン ヒトノ グンモンニ サガッタ ダケ コノ チカラ ナキモノメ」
そうクライスターを嘲笑する。だが、クライスターは所詮こちらの力量すらも見破れない小者がと、反論することすらバカバカしいと判断して鼻で笑う。
だが、カイルは気に入らなかったようでカゲに向かっていらないことを叫んでいる。
「てんめー! 俺様のクライスターを馬鹿にすんなっ!」
「こらーっ! 人聞きの悪い事言うなっつの! ただのパートナーだろ!」
クライスターは顔を真っ赤にしつつもパートナーという線は譲れないのか、カイルに向かって怒鳴るが、カイルもその線は譲れないのか負けずに怒鳴り返す。
「えぇ~っ? いい加減あきらめろや~!」
「い~や~だ~!」
一見ふざけているようだが確実に人でないモノ達を消滅させつつやり合っている。
「…いつ見ても痴話喧嘩みたいやわ~…」
フミアキは呆れ口調でこそっと呟いて、チラリと背中に視線をやると、彼等は恐怖の為真っ青な顔をしてガタガタと震えており、その様子とは全くかけ離れたあの二人の緊張感の無さに思わず肩を竦めてしまった。
「よっし! ゆっくりじっくり話し合いする為にちゃっちゃとやってまおか!」
「話し合いには賛成だけどな! 絶対譲らねぇからな!」
そう言いつつ流れるような連携で『カゲ』を追い込んで行く。もう残っているのは『カゲ』だけだ。必死で抵抗しつつも『カゲ』は信じられないと言うふうに叫び続ける。
「バカナ バカナ」
「ばっかはお前だこんの三下!」
カイルが怒鳴ると同時に、クライスターの鞭がカゲの体を絡めとる。カゲが慌てて振りほどこうとするが、振りほどくどころかますます絡まっていく。完全にカゲの動きを絡めとったことを確認すると、クライスターはカイルに短く合図を送る。
「カイル! やれ!」
「応!」
そしてダンっと足を踏み鳴らしカイルは気を発する。
「ギャアアアア!」
『カゲ』が断末魔の悲鳴を上げつつ消えて行く。その恐ろしい断末魔に、身を寄せ合っていた家族がヒッと恐怖の声を上げ身を震わせた。
「はぁ…量が多いってのも面倒だな」
「ほんまや~。でっかいのんが一匹の方がまだ楽チンや」
ようやく決着が付いて、クライスターとカイルが安堵のため息を吐く。
そこへ家族の長であろう男性が、フミアキの張った結界から走りよってくるなりカイルへと頭を下げる。
「本当に! 本当にありがとうございます! なんとお礼を申し上げたら良いか!」
向こうでは女性が幼い子供達を抱きしめ、安堵の涙を零している。
「いやいや。これが俺様の仕事やさかいに」
そしてカイルは子供達に目をやる。
「お子さんが無事でホンマによかった」
そういって子供達を見つめる目は優しさが滲み出ていた。
クライスターは思う。カイルは見捨てる事だってあると言っていた。だけどカイルはクモの糸一本でも繋がっているのならば、ぎりぎりまで助けられる者は助けにいくだろう。人間なんてそこまでして助けてやる価値があるのだろうか。助けてやっても裏切る可能性が高いのに。
だけど、カイルは裏切られたって裏切らない。心に傷を負ってもいつか治るさと、ま、えぇかと次の人間を助けにいく。強いから、更に強くなろうとしている。
ならば…と、クライスターは思う。
自分だけでもカイルを裏切らないと。
そして、マリスエルもこうしてこの家族に掴まってしまったんだろうなぁと笑ってしまう。神城一家は人にはない力を持っている。もっと楽な生き方があるはずなのに、何でもないような顔をして困難な道をあえて選んで進んでいる。だからとても綺麗なのだ。欲望などの負の感情にまみれた魂は魔族にとっては力の源だが、力強く信念をもって輝く魂は魔族を魅了する。
「あ、すんません。旦那さん。ちょっと今後の対策をお話しさせてもらいたいんですが、よろしいですやろか?」
フミアキが男性に声をかける。
「あ! は、はい。…あの、また襲ってくるって事は…」
「どうですやろ?」
フミアキはカイルとクライスターに向かい聞く。
「俺様の感触的にはあれが精いっぱいような感じやったけどな」
「…あの様子じゃ呪いをかけていたとしても呪が本人に返っているんじゃないか?」
クライスターのその言葉に、フミアキとカイルは少し考え込んで男性に札を渡す。
「多分もう襲っては来ないと思いますけど念の為です。これ張っといて下さい」
フミアキはそういって例の大きな鞄から札を渡して、張り方を教えている。
その様子をカイルは少し離れた場所でクライスターと眺めていた。
「なぁなぁ」
そう言ってクライスターの肩に手を回そうとして叩かれる。
「いや」
「…まだなんも言ってへんやんけ」
「パートナーの域は出ません」
ツーンと横を向くクライスターにカイルは不満そうだ。
「かたい事言いっこなしやん」
「…御主人様って呼んだ方がいいのか?」
薄く笑ってクライスターがそう言うと途端にいや~な顔になる。
どうも『契約』したとはいえ、『式神』としてではなく対等に接してほしいらしい。
実はカイルに内緒にしている事がある。それはなにかというと、クライスターは『女性体』にもなれるという事だ。魔族とは精神体に近い存在だから各々それぞれのスタイルにあった『姿』を常にとっているだけで、とろうと思えばどんな姿でもとれる。
単に癪なだけなのだ。なんだか本当にカイルに惚れ込んでいるみたいで。この屈託がなくなった頃カイルに話してやろうと思う。
いつだって吃驚させられたり、ドキドキさせられてるんだから、これくらいの意趣返しは当然だよなと思いつつ。
その時のカイルがどういった顔をするのかとの想像に内心ウキウキとしながら、今横でうるさいカイルをどうやり込めようかと考えて、まぁ、これも楽しみの内の一つかもと、横でグダグダと文句を言っているカイルを見ながら、クライスターは楽しそうに笑い声を上げた。
終わり
「ま~かせとけっ!」
どう見ても大多数対2人という圧倒的に不利に見える状況なのに、カイルとクライスターは息のあった素晴らしい連携を見せて、次々と人でないもの達を倒して行く。
「フミ! 結界持ちそうか?」
「大丈夫です! こっちは気にしやんと存分に暴れてもろて結構ですわ!」
フミアキは怯える依頼主の一家全員を背後にかばいつつ怒鳴る。
その時、人でないモノ達を操っていた『カゲ』がクライスターに向かって喋る。
「オマエ ヒトジャナイ ナノニ ヒトノ ミカタ ナゼ ウラギリ モノ」
「ば~か! 俺は人間なんかの味方じゃねぇっつの! 俺が気に入ったカイルのしたいことに付き合っているだけだ!」
「キベン ヒトノ グンモンニ サガッタ ダケ コノ チカラ ナキモノメ」
そうクライスターを嘲笑する。だが、クライスターは所詮こちらの力量すらも見破れない小者がと、反論することすらバカバカしいと判断して鼻で笑う。
だが、カイルは気に入らなかったようでカゲに向かっていらないことを叫んでいる。
「てんめー! 俺様のクライスターを馬鹿にすんなっ!」
「こらーっ! 人聞きの悪い事言うなっつの! ただのパートナーだろ!」
クライスターは顔を真っ赤にしつつもパートナーという線は譲れないのか、カイルに向かって怒鳴るが、カイルもその線は譲れないのか負けずに怒鳴り返す。
「えぇ~っ? いい加減あきらめろや~!」
「い~や~だ~!」
一見ふざけているようだが確実に人でないモノ達を消滅させつつやり合っている。
「…いつ見ても痴話喧嘩みたいやわ~…」
フミアキは呆れ口調でこそっと呟いて、チラリと背中に視線をやると、彼等は恐怖の為真っ青な顔をしてガタガタと震えており、その様子とは全くかけ離れたあの二人の緊張感の無さに思わず肩を竦めてしまった。
「よっし! ゆっくりじっくり話し合いする為にちゃっちゃとやってまおか!」
「話し合いには賛成だけどな! 絶対譲らねぇからな!」
そう言いつつ流れるような連携で『カゲ』を追い込んで行く。もう残っているのは『カゲ』だけだ。必死で抵抗しつつも『カゲ』は信じられないと言うふうに叫び続ける。
「バカナ バカナ」
「ばっかはお前だこんの三下!」
カイルが怒鳴ると同時に、クライスターの鞭がカゲの体を絡めとる。カゲが慌てて振りほどこうとするが、振りほどくどころかますます絡まっていく。完全にカゲの動きを絡めとったことを確認すると、クライスターはカイルに短く合図を送る。
「カイル! やれ!」
「応!」
そしてダンっと足を踏み鳴らしカイルは気を発する。
「ギャアアアア!」
『カゲ』が断末魔の悲鳴を上げつつ消えて行く。その恐ろしい断末魔に、身を寄せ合っていた家族がヒッと恐怖の声を上げ身を震わせた。
「はぁ…量が多いってのも面倒だな」
「ほんまや~。でっかいのんが一匹の方がまだ楽チンや」
ようやく決着が付いて、クライスターとカイルが安堵のため息を吐く。
そこへ家族の長であろう男性が、フミアキの張った結界から走りよってくるなりカイルへと頭を下げる。
「本当に! 本当にありがとうございます! なんとお礼を申し上げたら良いか!」
向こうでは女性が幼い子供達を抱きしめ、安堵の涙を零している。
「いやいや。これが俺様の仕事やさかいに」
そしてカイルは子供達に目をやる。
「お子さんが無事でホンマによかった」
そういって子供達を見つめる目は優しさが滲み出ていた。
クライスターは思う。カイルは見捨てる事だってあると言っていた。だけどカイルはクモの糸一本でも繋がっているのならば、ぎりぎりまで助けられる者は助けにいくだろう。人間なんてそこまでして助けてやる価値があるのだろうか。助けてやっても裏切る可能性が高いのに。
だけど、カイルは裏切られたって裏切らない。心に傷を負ってもいつか治るさと、ま、えぇかと次の人間を助けにいく。強いから、更に強くなろうとしている。
ならば…と、クライスターは思う。
自分だけでもカイルを裏切らないと。
そして、マリスエルもこうしてこの家族に掴まってしまったんだろうなぁと笑ってしまう。神城一家は人にはない力を持っている。もっと楽な生き方があるはずなのに、何でもないような顔をして困難な道をあえて選んで進んでいる。だからとても綺麗なのだ。欲望などの負の感情にまみれた魂は魔族にとっては力の源だが、力強く信念をもって輝く魂は魔族を魅了する。
「あ、すんません。旦那さん。ちょっと今後の対策をお話しさせてもらいたいんですが、よろしいですやろか?」
フミアキが男性に声をかける。
「あ! は、はい。…あの、また襲ってくるって事は…」
「どうですやろ?」
フミアキはカイルとクライスターに向かい聞く。
「俺様の感触的にはあれが精いっぱいような感じやったけどな」
「…あの様子じゃ呪いをかけていたとしても呪が本人に返っているんじゃないか?」
クライスターのその言葉に、フミアキとカイルは少し考え込んで男性に札を渡す。
「多分もう襲っては来ないと思いますけど念の為です。これ張っといて下さい」
フミアキはそういって例の大きな鞄から札を渡して、張り方を教えている。
その様子をカイルは少し離れた場所でクライスターと眺めていた。
「なぁなぁ」
そう言ってクライスターの肩に手を回そうとして叩かれる。
「いや」
「…まだなんも言ってへんやんけ」
「パートナーの域は出ません」
ツーンと横を向くクライスターにカイルは不満そうだ。
「かたい事言いっこなしやん」
「…御主人様って呼んだ方がいいのか?」
薄く笑ってクライスターがそう言うと途端にいや~な顔になる。
どうも『契約』したとはいえ、『式神』としてではなく対等に接してほしいらしい。
実はカイルに内緒にしている事がある。それはなにかというと、クライスターは『女性体』にもなれるという事だ。魔族とは精神体に近い存在だから各々それぞれのスタイルにあった『姿』を常にとっているだけで、とろうと思えばどんな姿でもとれる。
単に癪なだけなのだ。なんだか本当にカイルに惚れ込んでいるみたいで。この屈託がなくなった頃カイルに話してやろうと思う。
いつだって吃驚させられたり、ドキドキさせられてるんだから、これくらいの意趣返しは当然だよなと思いつつ。
その時のカイルがどういった顔をするのかとの想像に内心ウキウキとしながら、今横でうるさいカイルをどうやり込めようかと考えて、まぁ、これも楽しみの内の一つかもと、横でグダグダと文句を言っているカイルを見ながら、クライスターは楽しそうに笑い声を上げた。
終わり
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