上 下
2 / 7
第1章 ゾンビ滅殺軍入隊試験編

一次試験

しおりを挟む
一次試験が始まった。
一次試験は筆記式だ。
まさかの抜き打ちでおそらく誰も勉強なんてしてないだろう。
だが、俺と庄屋は違う。
5年間の修行の中で本を読んだりしてきた。
問題8,人間がゾンビに噛まれ、ゾンビになった場合のゾンビをなんと呼ぶか。人間ゾンビだ。
基礎的な問題がかなり多かった。
おそらく俺と庄屋は一次試験突破だろう。
すると銃声が鳴り響く。
最後尾のものがまた轟に撃たれたのだ。
最後尾ならバレないと思っていたのだろう。
だが、実際試験監は1人だけ。
見張り役もいない、ステージの上にいる轟がなぜこの距離でカンニングしていると見抜くことができる?
あれが戦場に立つことで鍛えられた視野と視力だ。
「辞め!!」
全員がペンを置く。
「不正行為を行なった者!15人!」
やはり急な抜き打ち、試験監が1人だからカンニングをしたのだろう。
「そのうち15名が死亡だ!!」
轟は全員を撃ち殺した。
すると、轟が、
「この筆記試験で半分に人数を絞る」
筆記で半分に落とすのはかなり多い。
「これにて一次試験終了!!結果は3日後に各自宅に手紙を送る!手紙が来なかった場合不合格だ!」
俺と庄屋は弁当を食べて自宅に帰った。

***3日後***

俺と庄屋の家にはちゃんと手紙が来た。
[合格]という文字の下には、
『二次試験は3日後に行います。二次試験では受験期間が約5日になると思います。ですが弁当などは不必要なので持って来ないこと。場所は王国の東北に位置する淵の都市シャボールの駅の東口です。朝の8時に集合してください』とあった。
自宅から汽車て約8時間かかるため2日後の夜10時に家を出た。
「5日かかる試験って一体なんなんだ?」
庄屋が聞いてきた。
確かに5日間の試験なんてのは聞いたことがない。
「さぁ?なんだろうな」
その後2人ともぐっすり寝た。
駅に着くと一次試験を受かった人たちが集まっている。
そこに、
「みなさん!注目してください!」
そこには眼鏡をかけた、イケメン、おそらく30歳前半くらいの男が立っていた。
「みなさんこんにちわ、私はゴールドの称号をもつ第2部隊隊長、稲垣夢丸(いながき ゆめまる)です。この駅の奥にある門を超えるともう国外になります。君たちにはそこで5日間生き残ってもらいます。もちろんゾンビが大量に住んでいます。」
まだ入隊してない人をゾンビが住む国外の地域にぶっこむなんて…
彼、稲垣夢丸。《軍師》と呼ばれるほどの頭の良さでIQテストではIQ185だったらしい。
鳥肌がゾワッて感じだ。
「受けて立つ!!」
そして俺らはゾンビ区域に入り込んだ。
5日間生きる。おそらくゾンビはかなり多い。だって…
開始15分後、俺の目の前に1体のゾンビがいる。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

婚約者の浮気相手が子を授かったので

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。 ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。 アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。 ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。 自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。 しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。 彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。 ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。 まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。 ※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。 ※完結しました

あなたの子ですが、内緒で育てます

椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」  突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。  夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。  私は強くなることを決意する。 「この子は私が育てます!」  お腹にいる子供は王の子。  王の子だけが不思議な力を持つ。  私は育った子供を連れて王宮へ戻る。  ――そして、私を追い出したことを後悔してください。 ※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ ※他サイト様でも掲載しております。 ※hotランキング1位&エールありがとうございます!

バック=バグと三つの顔の月

みちづきシモン
ファンタジー
――これは悲しい物語。そして乗り越える物語。  主人公バック=バグの運命がどうなるか、最後まで見届けてくださると嬉しいです。 《過去》  月神会という宗教に入っていた両親に、月祝法という国を救う魔法だと騙されて実行した八歳のバック=バグは、月呪法という呪いを発動してしまい、自国ローディア王国を呪ってしまう。  月呪法によって召喚された、ラックの月、ハーフの月、デスの月という名の『三つの顔の月』  それぞれが能力を持つ蝿を解き放つ。ラックの月の時は命が欠ける。ハーフの月の時は命が半分になる。デスの月の時は死ぬ。  両親や月神会の仲間たちが死んでいく中、召喚者であるバックは死ぬこともできず苦しむ。  そして太陽の神に祈り、呪いを解くチャンスを得るのだった。  バック=バグの幻影が三つの顔の月の背面に張り付き、弱らせる。  また神の薬の植物を受け取り、葉を食べさせることで能力蝿の効果を無効化し、助けることを可能とした(ただし月神会の人間は助けることを許されなかった)  バック=バグの幻影は、彼女の感情の低下によって三つの顔の月の力を増長させてしまう。  太陽の神は十年間生き続けたら、月呪法を解くことを契約した。  月神会の活動を反対していた「博士」と出会い、九年間戦い続けた。 《そして現在》  同級生のエラ=フィールドが死蝿によってふらついて死んで、それを生き返らせたバック。  何が起きたか問い詰めるエラにバックは知らないフリをするが、再び感情が低下する。  夜に街でエラに問い詰められた時、デスの月が幻影で大きくなってきて、エラを殺す。  その事があってからエラはバックに問いかけ、困ったバックだったが、博士はエラに協力者になってもらうように言う。  全てを話し、協力者となったエラ。  一方でアーク=ディザスターという男が、三つの顔の月に辿り着いて、呪いの完成を目論む。  その動きに博士「達」は護衛にウェイ=ヴォイスという、同年代の殺し屋(実際は二つ歳上)の少女を潜入させる。  自分に守る価値がないと感じているバックはいつも守られるのを拒否していた。だがウェイの身の上話を聞き、『ウェイを守る』という心持ちで接することを決める。  バックが遊園地に行ったことがない事を聞いて、エラの提案でテーマパークに行くことになったりして楽しむことで感情を安定させようとするが、何度も感情を低下させるバック。  更なる協力者シャル=ムースという女性運転手と共に、十八歳の誕生日までを、アーク=ディザスターの雇った殺し屋たちから逃れながら、『共に歩む道』の楽しさを知る物語。  自分が守られる価値がないという思いから、極度に守られることを嫌い、過去の罪を背負い、国を呪いから解き放つことを誓ったバックを見守ってください! ――表紙は遠さんに描いて貰いました! カクヨムでも掲載予定

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

怨嗟の誓約

シノヤン
ファンタジー
世界の各地で猛威を振るう謎の犯罪組織「リミグロン」。そんな彼らに故郷を滅ぼされた戦士であるルーファンは、更なる力を求めると同時に全ての元凶に然るべき報いを受けさせるため旅に出る。幻神と呼ばれる強大な精霊の加護を受けて復讐を続けていくルーファンだったが、やがて自身に課せられた重大な運命と対峙する事になっていく。これは、奇妙な宿命と血塗られた連鎖の物語。 ※小説家になろう及びカクヨムでも連載中の作品です。

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

処理中です...