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覚えている記憶
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横を振り向くと、陛下が僕の頭に手を乗せ微笑んでいる。
「まだ信じられないと思うが、これは本当だ。なにより兄である俺が言うのだから間違いない。」
「でも…」
「『 大丈夫だ。 俺がついている。』」
その言葉を聞いた途端、ズキリと頭が痛む。
『 にぃさま、ぼくこわいよ…』
『大丈夫だ。俺がついている。 』
『うん!にぃさまがいれば、だいじょうぶだね!』
「ロイ?大丈夫か?」
「うん、兄様がいれば、大丈夫だね…て、あれ?」
ぼんやりとした意識の中で、気づけばそう呟いていた。
「ロイ、その言葉…」
陛下は驚いたような顔になる。
「な、なんでだろう…。急に誰かの声が…」
自分でも何故だか分からず戸惑っていると、陛下がふっと微笑む。
「俺がさっき言ったのは、ロイが心細い時によく言う言葉だ。その度にロイは、さっきロイが言ったように返すんだ。」
「記憶を失っても、殿下自身の本能は覚えているんでしょう。もしかしたら記憶を思い出すかも知れませんね」
緑髪の人の言葉に、他2人も頷く。
「まぁ、戸惑うこともあるかもしれませんが私たちがついています。いつでも頼ってくださいね」
「ありがとうございます、えっと…」
「そう言えば自己紹介がまだでしたね」
「まだ信じられないと思うが、これは本当だ。なにより兄である俺が言うのだから間違いない。」
「でも…」
「『 大丈夫だ。 俺がついている。』」
その言葉を聞いた途端、ズキリと頭が痛む。
『 にぃさま、ぼくこわいよ…』
『大丈夫だ。俺がついている。 』
『うん!にぃさまがいれば、だいじょうぶだね!』
「ロイ?大丈夫か?」
「うん、兄様がいれば、大丈夫だね…て、あれ?」
ぼんやりとした意識の中で、気づけばそう呟いていた。
「ロイ、その言葉…」
陛下は驚いたような顔になる。
「な、なんでだろう…。急に誰かの声が…」
自分でも何故だか分からず戸惑っていると、陛下がふっと微笑む。
「俺がさっき言ったのは、ロイが心細い時によく言う言葉だ。その度にロイは、さっきロイが言ったように返すんだ。」
「記憶を失っても、殿下自身の本能は覚えているんでしょう。もしかしたら記憶を思い出すかも知れませんね」
緑髪の人の言葉に、他2人も頷く。
「まぁ、戸惑うこともあるかもしれませんが私たちがついています。いつでも頼ってくださいね」
「ありがとうございます、えっと…」
「そう言えば自己紹介がまだでしたね」
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