151 / 366
喫茶店のキツネ曰く
しおりを挟む
魔女さんがケーキを美味しそうに食べている。
猫が紅茶を飲みながら、僕、キツネの話を聞いてくれていた。
些細な愚痴だ。
雇われ仕事の不平不満、特に嫌味な上司、こういうことがあった、新しく買った服、新調した台所用品、等々。
街の商店街にある小さな喫茶店。静かで心地いい音楽が流れている。
小さな机に三人。
猫、ディンブラ。魔女さん、アールグレイ。僕は、キャンディ。
一人僕の声が段々と大きくなって、それに気づいて喋るのを止めてしまう。
周りを視線だけで見渡して、誰か迷惑そうにしていないかを確認。
「それで、その続きは?」
魔女さんが微笑みながら、促してくれる。
猫はただ「ふーん」「へー」「そうなんだ」と言っていた。
僕はまた話しはじめることが出来る。
うん、あのね、それでね、それでね。
猫が紅茶を飲みながら、僕、キツネの話を聞いてくれていた。
些細な愚痴だ。
雇われ仕事の不平不満、特に嫌味な上司、こういうことがあった、新しく買った服、新調した台所用品、等々。
街の商店街にある小さな喫茶店。静かで心地いい音楽が流れている。
小さな机に三人。
猫、ディンブラ。魔女さん、アールグレイ。僕は、キャンディ。
一人僕の声が段々と大きくなって、それに気づいて喋るのを止めてしまう。
周りを視線だけで見渡して、誰か迷惑そうにしていないかを確認。
「それで、その続きは?」
魔女さんが微笑みながら、促してくれる。
猫はただ「ふーん」「へー」「そうなんだ」と言っていた。
僕はまた話しはじめることが出来る。
うん、あのね、それでね、それでね。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる