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同情する龍曰く
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青年が1人考え込んでいた。
こりゃ友人の鬼から聞いた話。
ファミレスで独り席に座っているところを見つけたらしい。
「おぬし、何をそんなに考えこんどる?」
鬼は声をかけた。
「あぁ、いえ。先ほど凄い物を手に入れまして」
「凄い物?」
「えぇ、実は……、時間を止める時計を手に入れたんです」
「ほぉ、使ってみてくれんか?」
「いいですよ」
と言い終わった途端に、青年が座っていた場所に鬼が座っていた。鬼が立っていた場所に青年が立っている。
「凄いな、本当のようだ」
「驚かないんですね」
「ん、まぁな。それで何をそんなに考えこんでいる?」
「時を止めて、やりたい事をしたんです。大体、十年間ほど」
「そりゃ、羨ましい」
「気が付いたんですよね」
「何を?」
「時を止めてる間って僕自体も時間が止まっているんですよね、だから残りの人生は何を楽しみにして生きていけばいいのか、わからなくて」
青年は絶望した顔のまま、考え込んでいた。
こりゃ友人の鬼から聞いた話。
ファミレスで独り席に座っているところを見つけたらしい。
「おぬし、何をそんなに考えこんどる?」
鬼は声をかけた。
「あぁ、いえ。先ほど凄い物を手に入れまして」
「凄い物?」
「えぇ、実は……、時間を止める時計を手に入れたんです」
「ほぉ、使ってみてくれんか?」
「いいですよ」
と言い終わった途端に、青年が座っていた場所に鬼が座っていた。鬼が立っていた場所に青年が立っている。
「凄いな、本当のようだ」
「驚かないんですね」
「ん、まぁな。それで何をそんなに考えこんでいる?」
「時を止めて、やりたい事をしたんです。大体、十年間ほど」
「そりゃ、羨ましい」
「気が付いたんですよね」
「何を?」
「時を止めてる間って僕自体も時間が止まっているんですよね、だから残りの人生は何を楽しみにして生きていけばいいのか、わからなくて」
青年は絶望した顔のまま、考え込んでいた。
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