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第二章 ダンジョン
第二十話 お説教(番外編付)
しおりを挟む「あ、あのぉ~…?陽渡さん?もしかしなくても怒ってらっしゃってます?」
「分かってんじゃん☆
…そうやってすぐ自分が行けばいいみたいな、自己犠牲精神をまずはやめろ?」
「は、はい…。」
なんか、お説教が始まった。
◇◇◇
さて、五時間は正座していただろうか。
始まって一時間ぐらいで、イズナは焔誠と共に部屋を出てってしまったし、班長は助けてくれる気はないのか、ソファーでうっつらうっつら船を漕いでいる。
そして現在、ようやく、お説教も終わり、陽渡に自分の部屋へと案内されている途中だ。
「ようやく、ハク専用の部屋に、案内できるぜ!たく、2年も待ったんだからな!」
「あぁ。悪かったよ。」
ただ、ただな?
一つだけ言いたいんだ………。
お説教がなきゃもっと早かったろうに?!
俺は、陽渡には怖くて言うことが出来ないことを、心の中で叫んだ。
──のだが。
「……へぇ。ハクは部屋の案内が遅くなったのは、俺のお説教の所為だと思ってんだぁ~。」
「うぇ!?そそそ、そ、そんな事思ってるわけないだろぉ~?ははは?!どうしたんだ…!?急に…?!あはは~………。」アセダラダラ
「なら良いんだけどなー」ニヤ
こ、こいつはホントに何で心の中まで読んできてんだよ?!
と、とにかく、変なことは思わずに、付いていくのが良さそうだ……。
本当にこいつになら殺されかねない。
精神的に。
しかし、ハクは知らない。
これから使う部屋があり得ないほど精神を殺しに来ることを。
・・・・・・
・・・・
・・
扉を開けると、そこは執務室だった。
「Why?」
「どう?気に入った?いやー、ハクはこれからどうしても仕事が多くなっちゃうし、このギルドのギルマスは俺だけど、サブマス、ハクだからさー。あ、そこの扉の先がハクの部屋な?この部屋からしか入れないようになってる─って言うか、廊下に通じる扉を付け忘れた☆
それと、これからは、何か皆が提案する企画とか、そう言うヤツはハクを通してから俺のところに来るようになってる。まぁ、これでも俺はギルマスだし、忙しいからさ。仕事の説明は終わり!しゃ、よろしく~。」
なんか、陽渡のマシンガントークで色々決まってるよ……。
こうなったら、返答は一つだ。
「分かったよ。やってやるさ。」
「便りにしてるぜ?相棒♪」
こうして、俺は、『月下の白猫』のサブマスになったのだった。
───────────────────────────────────────────────
〔番外編〕~森の優しさ~
ポツッ…ポツッ…
「ん……ッ…!」
目が覚めると、そこは無数のマリンブルーの鍾乳石がが綺麗な神秘的で不思議な空間だった。
あれ…?
何で俺…。
さっきまで、森の番人と戦っていた筈じゃ…?
てか、何で身体中にあった掠り傷やら何やらがなくなってるんだ?
俺って、そんなに自然治癒が早かったっけ?
それとも、まさか、リカバ○ーガールの個性?
でも、俺の周りにハリボーなんて落ちてないし…。
じゃあ、いったい誰が?
と、考え事をしていると、声をかけられた。
『おや?起きたのかい?』
顔を上げると、そこには俺と同い年ぐらいのイケメンが立っていた。
「うわっ!…ッッ!」
『わあ、ダメだよ。まだ動いちゃ。一応傷は回復したけど、魔力の方はまだまだ回復してないんだから。』
「誰だ…お前。」
『そうだった。自己紹介が遅れたね。僕はフォレス。人間からは森の番人の呼ばれてるよ。』
こいつが森の番人、なのか…。
『それにしても君は本当に人間なのかい?久々に負けると思ったよ。』
「そりゃどうも。で、イズナはどこだ?」
さっきから、全くイズナを見かけていない。
結構心配だ。
『狐の子の事かい?彼女なら、すぐに戻ってくると思うよ?』
フォレスの言うとおりで、誰かが帰ってきた。
しかし、俺の知らない、美少女が。
「フォレス様ぁ~。薬草採ってきました~!」
『お疲れさま。丁度、白夜君も起きたところだよ。』
すると、イズナ、らしき美少年がこちらに駆け寄ってきて──抱き付いてきた。
「ハク様ぁ…!死んじゃったかと思いましたぁ~…!」
「え~っと…まず、イズナで合ってるんだよな…?」
「あ!そうでした!今は人化してるんです!」
何この子。
めっちゃ可愛いじゃん……!
抱き付いてしまいそうになるのをギリギリで耐えて、優しく包む。
「ごめんな?イズナ。ありがとう。」
「はぅ~…//」
そんなハクの様子を見ていたフォレスは、思う。
(白夜君は1000年に一人の逸材だよ。戦闘に関しても恋愛に関してもね)
そんな事を思われているとは知らないハクはイズナと抱き合っていたのだった。
─────あとがき─────
どーもー!
こんばにちわ!
文月くーです!
と言うことでね!
はぁい!
遂に20話いきました~!
長かったようで、短かったですね!
でも!
まだお祝いは致しません!
なぜなら、祝50話の時に何かしたいですもんね!
で、話は変わるんですけど、最近思ったのが、番外編を、区切りの話の時に付けようかなーと考えているんです!
つまり、10、20、30、40、50………とまあ、このように、区切りの数の時に、番外編をいれたいんです!
なので!今回はしっかり付けてみたので!
どうぞ!
ご堪能ください!
次の番外編は、三十話となります!楽しみにして待っていてください!
まあ!
今回は番外編も含めてだったので一話分としては長かったんですが!
逆に読みごたえがあっていいんじゃないかなーと!
思ってます!
ただ、まあ!
ちょっち著作権かなー…?ってところは、目を瞑っていただけるとありがたいかなーと!
思います!
と言うことでね!
見てくれてありがとー!
お気に入り登録よろしくぅ!
では!
バーイバーイキーン!
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